Menu
 > レビュワー
 > りりらっち さん
りりらっちさんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 219
性別

表示切替メニュー
レビュー関連 レビュー表示
レビュー表示(評価分)
その他レビュー表示
その他投稿関連 名セリフ・名シーン・小ネタ表示
キャスト・スタッフ名言表示
あらすじ・プロフィール表示
統計関連 製作国別レビュー統計
年代別レビュー統計
好みチェック 好みが近いレビュワー一覧
好みが近いレビュワーより抜粋したお勧め作品一覧
要望関連 作品新規登録 / 変更 要望表示
人物新規登録 / 変更 要望表示
(登録済)作品新規登録表示
(登録済)人物新規登録表示
予約データ 表示
【製作国 : アメリカ 抽出】 >> 製作国別レビュー統計
評価順123456789
投稿日付順123456789
変更日付順123456789
>> カレンダー表示
>> 通常表示
61.  赤ずきん
悪くなかったです。 ファンタジー&ちょいサスペンスタッチのラブ・ストーリーです。 ホラー、ミステリー、ダークな映画、ドロドロ系が好きな人には不評だと思いますが、それらが苦手な人にはオススメできる、どちらかというと女性向けの映画に仕上がっています。  ヒロイン役の女優さんがピュア&コケティッシュな妖精タイプでよかったです。 しかし、ヒロインを好きな男優2人は言うに及ばず、ヒロインの両親・祖母、神父、その他大勢のビジュアルが皆いいのはなぜでしょうか。 広大な森の中に孤立した村なのに、村人たちはみんな小奇麗な服を着ているし。「オオカミ殺したぞー!」って威張っている荒っぽい役のオッサンすら、汚くない感じ。 エライ方の神父さんが食べてた肉と、おばあちゃん家の煮込みくらいかな、汚さを感じさせたのは。なので、逆にわざとらしい演出という気がしました。 女性監督のようですが、あまりキレイに撮り過ぎるのは必要以上に汚く撮るのと同じで、観る側に不自然さを感じさせますね。  そういう意味では、ストーリーも綺麗にまとめすぎでパンチに欠けるというか。あともう一歩突き抜けないと、同じような小奇麗な作品しか作れないんじゃないかなぁ…。「この監督の作品だから観たい!」「楽しみ!」と思ってもらいずらい気がします。  まあそれも逆に言えば、「誰もが無難に楽しめる作品」になるわけですが。「予告でホラーかと思ったけど、この監督の作品ならデートで観に行っても大丈夫」と、思ってもらえそうですね。そういう作品を探している方にはオススメ。
[DVD(吹替)] 6点(2014-07-10 16:03:22)
62.  ソウ
引き戸を閉める時は「game over!」と言うのがお約束に。でもホラー苦手な家族や友人ばかりなので、誰も意味を分かってくれないです。サビシイ…。  ザ・ファイナルまで7作すべて観ましたが、この第一作を超える作品はなかったのが残念。回を追うごとに質が落ちるってどうなの~?と思ったりしましたが、それだけこの第一作の出来が秀逸だった、という事でもあり。  サスペンス・ホラーに知的な推理ゲームを持ち込んだのは「CUBU」でしたが、「saw」は知的さよりもショッキングな大どんでん返しを大きく持ち込みました。 この「観客をビックリさせたる!」という大どんでん返しは、観る側にクセになる快感を与えます。 快感を覚えた観客は「もっともっと」と望んでしまうので、その後の作品はショッキング部分だけがエスカレートして行き、その分知的さは失われ、ただ驚かせるのだけが目的の、つまらん見世物的な作品になっていってしまいました…まあ仕方がない事なのでしょう…。 第一作は、観る側だけでなく作り手側にも大きな影響を与え、ホラー界の新たな分野を切り開いた、エポック・メイキングな作品だと思います。  それにしても、ジグソウを見るたび「誰かに似てる…」と思っていましたが、A.クリスティーの「ミス・マープル」シリーズ(1980年代作)でマープル役をされていた女優のジョーン・ヒクソンさん!彼女とジグソウ、そっくりです!姉弟ってくらいクリソツです! この話を、誰とも分かち合えないのがサビシイです…。ぜひ写真を検索してご覧になってほしいです~。 
[DVD(字幕)] 7点(2014-05-10 21:06:41)(笑:1票)
63.  ワールド・オブ・ライズ
DVDレンタルして再視聴して評価が変わりました。腰を据えて観るほど評価が上がる作品ですね。まず、中東がどういう雰囲気なのか肌で感じることができるのがスバラシイ。 世界中で起きるテロと一体どう戦えばいいのか、目に見えない戦争を闘うCIA、現場のCIA職員の過酷さと米本土でのCIAの温度差、それよりさらに温度差のある日本人の自分、という構図と価値観など、様々な事を考えさせられました。そんな混沌とした中で己の立ち位置や生き方を決めた、ラストのフェリスの選択がイイですね。 そういやワタシはディカプリオとラッセル・クロウがずっと苦手だったのですが、この映画でOKになりました。ディカプリオが黒髪だったのと、ラッセル・クロウが20キロ太ったせいかな?20キロ太らせてもこの役をラッセル・クロウにやらせたかったリドリー・スコット監督は正解なのでしょう(笑)衛星を使った見せ方もウマイです。  以下↓がTVでサラッと観た時の感想です。 う~ん。ディカプリオって実力ある俳優さんだったのですね。上目使いがいい感じの太っちょラッセル・クロウに食われずに、しっかり主役を張れてました。観客に魅力的に見せるのが難しい役だったと思いますが、ちゃーんと魅力的でしたよ。 今までちょっぴりバカにしててスマン。ディカプリオ、キミは魅力ある俳優さんだ。 ラッセル・クロウもディカプリオも地味な役なんだけど、しっかり説得力を持つ人物に演じられてました。お二人ともなかなかイイ役者だったのね。それを認識できた映画でした。   
[DVD(字幕)] 7点(2014-05-10 00:58:06)
64.  モスクワ・ゼロ
延々と続く、洞窟…廃墟…そこに出没する少女の霊…。  こんなホラーにピッタリの設定をなぜ1ミクロンも生かせていないのか、もったいなくてしょうがありません。 俳優も豪華にヴィンゼント・ギャロとヴァル・キルマーが出ているとゆーのに。  とにかく延々と洞窟が続くので、洞窟マニアの人にオススメです。 ストーリーはありません。  眠いけど、なんか映画観たい。内容がなくて雰囲気だけ感じられるような、観ながら寝れるヤツがいいな~という方、ぜひ観てください。 きっと目が覚めた時にはすべての内容を忘れているでしょう…。
[DVD(字幕)] 2点(2014-05-10 00:33:46)
65.  世界侵略:ロサンゼルス決戦 《ネタバレ》 
完璧アクションもので、宇宙人による地球侵略モノなのに、ベタになりすぎず、なかなかよかったです。 一軍人を主役に据え、ストーリーを局地戦に限ったこと、人間ドラマをあざとすぎない程度に描いた(故国愛・家族愛よりも軍人同士の友情や仲間意識を強調して描いた)ことが、ベタ脱出の秘訣だったのかもしれませんね。  一歩間違うと「アメリカ軍バンザイ映画」になってしまうのですが、まあその匂いは漂ってはくるのですが、ギリギリで踏みとどまっている感じがします。 なので「またプロパガンダ映画か。白ける~」とならずに、最後まで楽しく鑑賞できました。 ただ、ラストシーンだけはダメ。食事もとらず、不眠不休で闘い、傷だらけで帰ってきたのに、またすぐに出撃!!ってのは、「オレたち海軍は不死身だぜ!」「アメリカ軍は不死身だぜ!」をアピールしているとしか感じられず、残念です。  まあでも、ほんとアメリカ人て「戦い」が好きよね…。 いや、日本人もかなり右翼化してきてるから戦い好きな若い子は多いと思うけど、でも実際に「自分が血を流す」となったら、尻に帆をかけて逃げ出す子ばっかな気がするわ…。いや、それでいい、逃げていいんだけどさ(苦笑)。  そーゆう余計な事を考えないで見るなら、懐かしの「宇宙戦艦ヤマト」なんかと一緒で、アクションは迫力あるし、人間ドラマもあるし、いい作品になるんだと思う。でも未来の話じゃないし、ヤマトなんかと違って実際にアメリカ海軍は存在しているわけで。 だったら、作品を完全SFにしてしまうか、せめて世界中の軍が戦っている場面や、他国と共同戦線を張るなどのエピソードが欲しかったなぁ。そしたら、「アメリカ軍バンザイ臭」が薄れて、もっと素直に観れたのかもしれない。でもそしたら、ベタになりすぎて、面白さと質が落ちる…と。ううん、難しいです。
[地上波(吹替)] 5点(2014-03-13 17:36:12)
66.  ケープ・フィアー 《ネタバレ》 
公開当時、映画館で鑑賞しました。その時も「作品として悪くないんだが、よくもないなぁ」という感想でしたが、今観てもそうですね。その他の細かい感想は、今と昔でいろいろ違ってきましたが。  公開時は「弁護士でインテリなのはわかるけど、父ちゃん弱すぎ。もっと家族を守ってくれ」と思いましたが、自分が大人になったは現在は、→「父ちゃん弱いけど精一杯やってる。少々他人の意見に流され過ぎだが、それも家族を守りたい一心と、性格が悪くないゆえんなのであろう」というものに変化。 「加害者の弁護士なのに、被害者の情報を隠してたのは、ちょっとひどいよね」と、デ・ニーロに若干同情心があった部分は、→「被害者がイケイケだからって、殴ってレイプしていいわけないじゃん。被害者の私生活に関する情報は本件とは無関係なので、無視してヨシ!」に変化。 「娘と母ちゃん泣き過ぎ。喚き過ぎ」は、→「娘は16歳だから仕方がないし、母ちゃんは動揺しながらも必死に家族を守ろうと頑張ってる」に変化。 「デ・ニーロの悪役コワイ。すごい!」は、→「当時はモンスター級の悪役がウケたんだろうけど、今みるとヤリ過ぎ。吹き替えが悪すぎてチンピラ級だし、アクションシーンはギャグか。火傷メイクは下手だし、タトゥーも落書きみたいで怖くない」に。  音楽がまた、古~いモノクロ映画を連想させるんだなぁ。なので、余計に怖くない。  公開当時、モンスター役のデ・ニーロが絶賛されてましたが、こんな迫力があってやりやすい役はないよなぁ。成功すればウケるし、お得。 むしろ、父親役のニック・ノルティが達者な演技で頑張ってるのに、地味な役なだけに評価されず、気の毒です。 ワタシも年齢を重ねて、派手なものではなく地味で確実なものにも目が行くようになってきたのかも。  全体としてイマイチなのは、ラストが中途半端だからなのかな?弁護士とレイプ魔のやりとりが相乗効果を呼んで、暴力が報復を、血が血を呼び、最悪の結末に…というシナリオなんでしょうが、後味をなんとかよくするための娘の独白ではまとめきれなかった感があります。 デ・ニーロの独白からはじめて、ニック・ノルティの独白で終わった方がテーマが明確化してよかったのでは。  「オレは悪くない!」という自己中凶悪犯罪者の逆恨みから、家族を守りきる普通のお父さんのお話…とまとめれば、もう少し作品の質が上がったのかも、です。
[地上波(吹替)] 5点(2014-03-09 14:06:42)(良:1票)
67.  逃亡者(1993)
とにかくトミー・リー・ジョーンズが恰好いいんだなぁ。服装に赤がきいていて。赤いダウンベスト、ウールベスト。紺のロングコートに赤マフラー。 ワタシもこんなボス犬の上司が欲しい。ボス犬チームで働きたい。毎日「Hurry Up!Hurry Up!」て怒鳴られてこき使われるだろうけど(笑)。 映画としては、サスペンスアクションとして云々いうより、もうこれは古典なので、評価の外にあるような気がします。 色々映画を観てきた大人にはアラが見えたり物足りなかったりすると思いますが、映画初心者の子どもにぜひ観せたい作品です。 映画って面白いんだよ、派手なアクションや映像だけでなく、追うスリル・追われるスリル、謎解き、人間同士の不可思議な関係。そういった映画の醍醐味をしっかり伝えられる作品だと思います。 やはり古典はいい。 
[DVD(字幕)] 8点(2014-03-06 11:12:34)
68.  アイ・アム・レジェンド 《ネタバレ》 
皆さんおっしゃる通り、前半の「廃墟でのNY一人暮らし」がとても素晴らしいです。 野生動物たちがビルの間から飛び出してくるシーンなど、何回観てもワクワクします。  後半、神がかった母子が登場してきた辺りから話が失速してしまい、残念。 アメリカ人にとっては「人類の終末」と「神の啓示」はセットなんでしょうけど、日本人なのでナニヲカイワンヤな気持ちになりました。 だって~これじゃ、「神の啓示だ!」と声高に叫ぶ人間のいう通りに行動すれば問題ない、と言っているのと同じじゃないですか。そういうテーマの映画なの?そ~なの??? なので、ラストはいまいちでした。  エピソードの詰めが甘い部分も多い。ゾンビ(もどき)が知能を持っていたり、リーダー格のゾンビとある種のコミュニケーションがとれそうだったりしているのに、その謎が解けないまま、エピソードとして全く生かされないまま終わってしまっている。 また、ストーリーの詰めも甘い。ネビルはゾンビを絶滅させたいのではなく、治す薬を作りたかった。そして治療薬が完成し、ゾンビに向い「救えるんだ!」と叫んだ。が、救う事より、人間の母子を助ける事を優先し、ゾンビとともに自爆してしまう。えええ??ここまで頑張って命を懸けて研究してきて、最後に何をしたかったんだよ~と憮然。映画なんだから、それなりの結果をみせてくれよ~と思ってしまった。まぁあの場面で母子を救わないわけにはいかないのですが…。 あちこちが中途半端だな~というのが、シビアな感想です。  きっと、母子を登場させずにストーリーを進めた方が、よかったんだと思う。主人公一人で、それこそ「地球最後の男」のままの方が、きっと面白かった。 でも興行的にはヒロインが出ない映画はマズイのかも。それで好感度の高い母子セットを出演させたのかも。…なんて、勝手な想像ですが(苦笑)。  そういったストーリー・設定の甘さや残念な部分は多々あるけれど、でも面白い映画です。 前半の、犬とネビルの「廃墟NYでのやりたい放題一人暮らし(実はすっごい孤独)」なシーンだけでも、観る価値あり!と思います。 女子より男子にウケそうな映画です。ぜひご一見下さい。
[DVD(字幕)] 7点(2014-02-13 15:40:23)
69.  パーフェクト・ワールド 《ネタバレ》 
なんか古い感じの話だな~と思ってたら、20年前の作品でしたか。 そりゃ時代が違うから、スピード感がなく、犯罪がからんでいるのにどこか牧歌的なのは、仕方がないか。 男性的で硬質なタイプの顔が苦手なので、ケビン・コスナーは苦手でしたが、この役は好感が持てました。 でも、現実にはこんなキチンとした感じのヒーロー顔の悪人はいないな。もっとどこか崩れた風貌や雰囲気になってるハズ。 そーゆう意味では、好感は持てるものの、最初から最後まで「いい人」すぎて、犯罪者としての説得力はなかった。もう少しケビンが崩れていないとね。まあ演技力不足なんでしょう。  ストーリーに不満はありませんが、なんでしょうねぇ。親が特定の宗教を信心するのは当人の自由ですが、子どもにそれを強要するのって、どうなんでしょうねぇ。 あまり行き過ぎると、洗脳や虐待に近いものがあるのかも。子どもの宗教選択の自由を阻害しているってことにもなるし。  お化けのコスプレをした少年は可愛かった。心を通わせたその少年が、見ず知らずの家族を脅すブッチを撃てたのはよかった。少年が、「何が正しくて何が悪いのか」をわかってるって事だから。お化けの衣装は万引きしたけど。  それにしても、10代の少年じゃないのに、父親が住むアラスカを目指すって、よくわからないなぁ。「親父が住む」は後付けの理由で、ただ単にどこかへ逃げ出したかっただけだったのかなぁ。いい大人になっても父親にこだわるって…アメリカ人の父親像って、そんなにでっかいもんなのかしら。イマイチ理解できないわ。 そんなガタイばかりよくて中身はまだまだ未成熟なブッチは、少年と出会わなければ、まだ自分の方が子ども気分だったんだろうと思います。この作品は、ある意味、ブッチの成長物語だったのでしょう。  クリント・イーストウッドが何の役にも立ってないのが残念でした。 ブッチが「気の毒な成育史を持った犯罪者で、根はいいやつ」と証明するために出てきて、泣けるラストシーンを盛り上げるためだけの存在でした。狙いがわかりやすすぎです。もちろん私は泣けませんでした。
[地上波(吹替)] 5点(2014-01-16 15:42:18)
70.  ヒア アフター
サラッと現在と死後の世界を描いた映画。 こじつけがましい運命論はナシ、説教くさい現世・来世の話もナシ。  (「ヒアアフター」は訳すと「来世」ですが、日本語の「来世」とは意味合いがかなり違う。単純に「現世の次の世界」というような感じ。「あの世」でもOKだと思います)  当然のように死んだ者はあの世にいて、まれに、ジョージのようなサイキックを通して、現世の者とほんの少しだけ交信する。  生の隣には死が存在しているのに、生きる者は死を全く意識していない。  それと同じで、死に触れた経験を持つ者だけが、死後の世界を知っている。 その経験は生しか見ていない人間にはまったく理解してもらえず、彼ら彼女らには孤独が付きまとう。 死を強く知ってしまった彼らは、死を知らない人間たちよりも数倍、生きるのが困難なのだ。  そんな彼らが、悩み、行動し、迷い、考え、感じる姿が描かれる。  彼らの望む幸福は、死を知らない人間たちと同じ、ごく普通の幸福だ。 だが死を知っている分、彼らの方が幸福の得難さ・有りがたさを何十倍も感じているのだろう。 だから、自分にもたらされた小さな幸福を、彼らはきっととてもとても大切にして生きていくに違いない。 そんな風に感じるラストでした。
[地上波(字幕)] 6点(2013-12-12 16:10:19)
71.  スリープウォーカーズ 《ネタバレ》 
スティーブン・キングが墓場の管理人やってるー、とか KY警官が被害者宅でゆでトウモロコシを山のように食べてるー、とか おとぼけ系の笑いを入れてなんとか作品全体のしょーもなさ・ショボさを誤魔化そうとしているのですが、見事に失敗。  猫とハーフの吸血鬼と言われましても…まったくピンとこない。なんで弱点が猫? 「そうだ!十字架や日の光は平気だけれど動物が弱点の吸血鬼って、おもしろくないか?!猫なんてどうだ!!」 と思いついてテキトーに書いたんじゃないのか、S.キング。  多数の猫が出演してますが、どの猫も個性がなく普通の猫なので意味を感じないし、怖くもない。黒猫とか効果的に使えばいいのに…と思ったが、映画で動物に演技させるのはヒジョーに大変&お金がかかるので、あきらめたのか。 みなさんケガして流血するわりには、吸血鬼は血を吸わないし。精気(エナジー)とか言って口から青いCG吸われると、インチキ臭さに拍車がかかって観るのがますますツライ…。 母と息子で近親相姦、というインモラルな設定も上滑り。息子役がいまいちというのもあるが、一番はモンスターの造詣がショボすぎるからではなかろうか。 育ちきったETみたいなモンスターじゃ、怖くないです。気持ち悪くもないし、笑えもしない、これだったら出さない方がマシ。  ストーリーも盛り上がりがなく、ホラーにもブラック・コメディにもなれなくて中途半端。 どうせなら、ヒロインからサクッと精気をもらってさっさと次の街へ移動、また獲物を見つけてサクッと…とロードムービー風にして、その途中でひょんな事から破滅への道を転がり落ちるように…等々、もっとスピーディーに展開させたが方がよかったと思うなぁ。予算の関係で無理だったのかなぁ。 なんか墓場で普通の女子であるヒロインに、きゃーとか言って反撃されて逃げられるって、吸血鬼としてどうなのか。その後で警官とヒロインに大けがさせられ、しまいには猫ちゃんにひっかかれて重傷に…って、残念すぎる。 あの程度のトラブルを収められなくてよくまあ今まで吸血鬼やって来れたもんだ、とため息出ちゃいましたよ。  まあ天才にも駄作はある。特にキングには結構ある。 間違いなくこの作品もその一つ。なので、点数はこれで精一杯。残念。
[CS・衛星(字幕)] 3点(2013-11-25 15:34:56)(笑:1票)
72.  モールス 《ネタバレ》 
「わたしが女の子じゃなくても」と言われたら、「え?きみホントは男?」と思うものではないでしょうか。吸血鬼という答えは絶対出てこないと思うのですが。ここは率直に「わたしが人間の女の子じゃなくても」と言うべきでしょう。 「ホントは12歳どころか200歳の吸血鬼」という答えが前提の問いなのでしょうが、この前提にほとんど焦点を当てていないので、象徴的な台詞というより、ピントがズレた台詞という感じがしました。  それと、画面が暗いのがよくない。 せっかく冬で雪が降っているのに、雪すら灰色に汚れているような鬱屈したイメージしか伝わってこない。冬・雪という、ストーリーに重要な小道具を生かせておらず、惜しい。 ホラー色を出そうと頑張ってますが、ホラーじゃないし(全然こわくないもん)。ならば、少年がいじめを受け孤独だろうと、少女がバンパイアだろうと、それとは関係なく自然は美しい。そういう世界を描いた方が、映画の質は上がったのではないでしょうか。  少女バンパイアも、フツーの可愛い女の子が実はバンパイア、という意外性を狙ったのでしょうけど、それもなんだかなぁ…。 200歳も生きてきたバンパイアなら、それらしくミステリアスだったり現代とミスマッチな雰囲気だったりするのではないでしょうか。そして、そういった部分がストーリーの説得力を増し、作品を盛り上げるのではないでしょうか。 クロエで客を惹きたかったのでしょうが、可愛い女の子が裸足で雪の上を歩いていて、バンパイアに変身すると怖いのよ、とこれだけでは…。 無名でも、もっとミステリアスなタイプの女優を使った方がよかったと思います。  ラストも、少年を仲間にするでもなく、新しいシモベ扱い。少年が疲れた老人になったころにまた新しい少年のシモベを探すんでしょうね…としか思えず。 ホラーとしてもラブストーリーとしても、中途半端な作り方でした。残念。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2013-09-17 22:49:43)(良:2票)
73.  ノイズ(1999)
こりゃ、シャーリーズ・セロンのプロモーションビデオですね。 シャツから妊娠中のおなかをチラ見せしてるセロンが、ラジオの曲に合わせてひとりダンスするシーンが一番良かった。踊りながら冷蔵庫開けて、生クリームのスプレーをシュワッと口に入れるとこ、可愛かったです。 あとはダメ。せっかくのジョニデも、美貌以外にいいとこなし。大昔に観たのにキレイに忘れてたくらい、ストーリーがダメ。展開もダメ。結末もダメ。セロンのスバラシイ骨格と頭の形を鑑賞するだけの映画になっちゃってます。  にしても、セロンって「ディアボロス」といい、キレイだけど知性に欠ける古いタイプの可愛い子ちゃん役がハマり過ぎですね。感情的に泣いたり迷うばっかで行動しないので、観てる側はちょっとイラついてしまうし、女性には受けが悪いかもしれません。 ニコール・キッドマンがこの役をやってたら、ここまでヒロインにイライラしないで観てられたかも。セロンて美しいけど現代的ではないのかな~?なんて、プロモーションビデオを見ながら思っちゃいましたよ。  セロンの魅力以外に観るべき部分はないので、半分の長さでいいです。
[CS・衛星(吹替)] 3点(2013-09-05 16:18:59)
74.  [リミット] 《ネタバレ》 
思ったんですがね。 「テロに屈するな!」とか言う正義大好きなアメリカ人って、底抜けに楽観主義なんだろうか、と。自分がテロで死ぬ多数の犠牲者の名もなき一員になる事なんて、あまり考えないんだろうか。 「俺は強い!」みたいな幼児的万能感をずっと持ち続けてるのか。都合の悪い事を考えるのを拒否しているのか。見ないふり、聞かないふり。否認。あと、自分に都合よく事実を変えて思い込んだりしたりね。  それはさておき、スペインぽい映画ですね。良作です。 でも、主役の勤務している会社が賠償金の支払いから逃れるため、主役が生きているうちに社則違反の言質をとろうとしたりする場面は、アメリカぽさを出そうとしたのかもしれないけど、ちょっとあざと過ぎて白けちゃいましたが。  他はよかったし、面白くはあったのですが…鑑賞後、妙に消化不良な気分になりました。 それは、リアルなようで全くリアルではなく(テロリストは生き埋めにしたトラック運転手とあんな取引はしない)、なのにストーリーは徹底して非情で救いがない、というのがどうもバランスが悪かった。 そもそも設定がリアルでないのだから、バッドエンドにする必要はなかったのでは…。 まあ、あれで助かったらさらにリアルから遠ざかるので、仕方がないと言えば言えますが。  助かるのか否か、ラストが絶対に気になる映画です。面白かったけど、2度は観ないな。
[CS・衛星(字幕)] 5点(2013-08-29 17:22:43)
75.  黙秘 《ネタバレ》 
邦題をつけた人は悩んだでしょうね~。 原題「ドロレス・クレイボーン」にしたら、入る客も入らんだろう…と考え、頭をひねったに違いありません。  実際に観てみると、この作品は「ドロレス・クレイボーン」という映画以外のなにものでもなく、頑張って考えたであろうタイトル「黙秘」は、テーマからやや…いえ、かなりズレています。 この映画は「母と娘」の話ではなく、「娘を思う母」のストーリー。「ドロレス・クレイボーン」の物語なのです。  よくできた映画だけど物足りない、と観る側に思わせてしまうのは、観る側が「ドロレス・クレイボーンの物語」を観に来た、という自覚がないせい。「黙秘」を観に来た観客だからです。 作品「ドロレス・クレイボーン」として観ると、なぜこのシーンでこの見せ方?なぜ曖昧なセリフ回し?なぜここでその撮り方?といった疑問がキレイに払拭されます。 ファーストシーンからラストシーンまで、すべてドロレスの人生、ドロレスの選択、ドロレスの意志を描いているのです。  実はワタクシ、15年以上前にこの作品をレンタルして観ているのですが、その時はドロレスの夫のDVが非常に衝撃的でした。 現在ほどDVや虐待が一般に認知されておらず、「特殊な事」だと思われていた風潮のせいもありますが、ごく普通の田舎の妻が夫から激しいDVを受けたシーンは、とてもリアルで怖かった。 そして、暴力を受けた同じ日のうちに夫に対して命がけの反撃をし、しかし娘にだけは何も知らせないように努力するドロレスに、子を愛する母の強さを見ました。  この作品は、謎解きでもサスペンスでもなく、閉鎖的な地方の男社会の中で生きる中年女性ドロレスを描いたストーリーなのです。 無力な立場にいても、決して無力ではない。たとえ自分の手を血に染めようとも、守るべき大切なものを最後まで守り抜く。 そんな、虐げられる立場のひとりの傑出した女性の物語でした。
[地上波(吹替)] 7点(2013-06-04 22:45:54)(良:2票)
76.  パラノーマル・アクティビティ3 《ネタバレ》 
ベビーシッターさんが一番ビックリさせてくれました。「うふ♪びっくりした?」……ハイ、この映画で一番ビックリしたシーンでした。  意外に、2より良かったです。3作品の中では一番いいと思いました。 1は恐怖を目新しい手法で撮り、2は目新しさはないものの悪魔の目的とその達成を描きました。3は、そもそもナゼ悪魔がこの姉妹に憑りついたのか、悪魔と契約した人間が誰かとその目的等、すべてを明かしています。なのでこの作品が一番映画になっていると思います。  でも~、悪魔から富を授けてもらう代償に、一族で最初に産まれた男児を悪魔に捧げる、という契約ですが、あまり元が取れていないのでは~。 富といっても、デカイ家に住んで仕事の少ない夫を養える程度の富でしょ。メイドがいるわけじゃなし、自分で子育てして外出の時だけベビーシッター雇ってって、あちらの普通の生活でしょ。せいぜい「中流の上」だと思うのですが。 その程度の「富」と「孫息子」を交換て、割に合わない気がします。ワタシだったら契約しませんねぇ。  今回、ちゃんと家から主役夫婦たちが逃げ出したので、イライラしませんでした。前2作は、「家から出ればいいのに~イライラ」というのがありましたが、今回はちゃんと逃げた。そのうえ、 この家おかしい!霊がいる!逃げなきゃ! → 親の家へ → そこは魔女の本拠地でした → 親(魔女)に殺られました!  という流れなので、観てる側はイライラどころか圧倒されました。とてもよく出来ていたし、最後まで目が離せず面白かったです。
[DVD(吹替)] 6点(2013-03-07 09:15:07)(良:1票)
77.  ブギーマン(2005) 《ネタバレ》 
「ジャパニーズ・ホラーの観せ方を取り入れたハリウッド映画」としては、上出来。しかし、アメリカ人には新鮮なその観せ方も、日本人にはなんら目新しい部分を感じさせないモノなので、怖くない。点数が辛~くなってしまうのも、ムベなるかな。  なにより、日本人には「ブギーマン」の知識がナイ。 その謎が観ていくうちに解けるのかと思っていると、かなりガックシくるでしょう。 ストーリーは「ブギーマンにどう立ち向かうか」なので、「そもそもブギーマンてなんなんだよ」と思って観てると、謎が解けなくて消化不良になってしまう。  そもそも出発点が間違ってます。制作サイドは「ブギーマンは万国共通のモンスター」等と言ってますが、その認識、違うから。日本にはモンスターはいませんから~。 ジャパニーズ・ホラーを参考にするなら、ジャパニーズの幽霊・妖怪・魑魅魍魎についても研究してほしかったなぁ…。  カメラワークなどの観せ方はウマイ。さすがサム・ライミ。 キャストも好感度の高いタイプの青年を使い、全体に丁寧に作ってあり、好感は持てマス…けど、そんだけ。  ワタシは、実はブギーマンは隠れ蓑で現実に連続殺人鬼がいる、その正体はお父さんか叔父さん、主役のどれか。と思ってました。あるいは、ブギーマンは霊で、人間に憑りついて殺人をする、とか。ベッド下とクローゼットでテレポートが始まった時「あ、ハズれた」と思いましたが、今でもそっちの方が怖くなったんじゃないかな~と。  ラストの退治方法からは、「子どもの強い恐怖心と想像力がブギーマンを実体化させる」と受け取れてしまうので、結局ティムの父を殺したのはティム自身てコトになってしまうのでは…?いいの?とちょっと思いました。まあ、そこまで息子を怖がらせた父親自身の責任でもあるのでしょうけどねぇ…。 子どもを脅すのはほどほどに、という教訓映画てコトで。
[DVD(吹替)] 5点(2013-03-01 08:45:49)
78.  パラノーマル・アクティビティ2 《ネタバレ》 
第1作は目新しさはあるものの、謎を引っ張って次回作へ続けるというオチがイマイチ、とレヴューしたのですが、今回もソレかい! あ~ヤラレた。このネタでどこまで引っ張って稼ぐつもりなんだ。日本の無理やりシリーズ化したつまらんドラマみたい。  展開も前作とまったく同じ。 ラスト数分の悪霊付きケイティの殺しっぷりを見て、それまでの1時間半近くの視聴時間はすべてムダ…と思ってしまいましたよ…。 パッパと憑りついて、サッサと息子をさらっていきゃいいのに。それができるハズなのに、プールの掃除機をお外に出してみたり、ジャグジーを熱湯にしてみたり、フライパンを落としてみたり、燃やしてみたり。 コワザに凝るのは他にネタがないからなんだろうけど、正直、怖いより飽きちゃいました。  ティーンの娘がインターネットですぐ突き止められる悪魔の正体、ってのもチャチすぎでしょ。 ウジャ・ボード(こっくりさん)や霊感の強いメイドさんを登場させてますが、うまく生かし切れていない感じ。 というより、観客側の興味を引きそうな小道具をそれなりに出してはいるけれど、それで結論まで引っ張る気はないというか、次回作を作る気満々で、とりあえず2作目は1作目のやり方を踏襲しておけばいいっしょ、的な安易な作り手の考えが見え見えで、そこがイヤ。  よかったのは、ハンター役の男の子がめちゃめちゃ可愛いのと、あと舞台となった家が1作目よりも格段にグレードアップしていて、各部屋のインテリアやキッチン等の生活感などがとても興味深かったことかな。  前作を越える試みゼロ、というワケで前作の点数より-1、でこの点数で。
[DVD(吹替)] 4点(2013-02-28 23:55:24)
79.  イルマーレ(2006) 《ネタバレ》 
文通のあげく恋に堕ちてますが、そんなに2人が「魅かれ合うほどのフィーリングのよさ」は、文通の段階では表現されていないです。 ヒロインが「こんなに心が通じる相手はいなかった」のような発言をしてますが、フツーの男女の会話しかしてないのに、どこら辺で通じ合ったの?と、不思議。  やはり恋愛では、ビジュアルの好みは不可欠。ヒロインの言いぐさは、単なるキレイ事。 映画でも、相手のビジュアルを認識して「彼(彼女)は、魅力的な異性だ」とわかるシーンがあり、その後、互いへの気持ちが加速する、という一般的な恋愛の道筋をたどっていますしね。 隠し味としてタイムパラドクスを絡めているだけなので、互いが魅かれ合ってからのストーリー展開は平凡そのものです。  ラスト、ヒロインが力技で過去を変えてハッピーエンドにしてしまいます。観客はラブ・ストーリーを期待して観ているので喜ぶでしょうが、どうなの?それ。 過去は変えちゃいけないし、変えられないからこそ物語が生まれるんでしょ。そんな簡単に解決すんな、と思っちゃいました。 結局、パラレルワールドをひとつ作ってしまっただけですもんねぇ。あのポスト、撤去した方がいいかも。  この作品は、恋愛映画としてはそれなりかもしれませんが、映画としてはマズイ出来だと思います。 というより、制作側が、恋愛映画好きな観客をなめているのかも。「こうやって不思議&綺麗なお話にして、ハッピーエンドにしておけば満足なんだろ」的な手抜きを感じる、というのは言い過ぎかな。  画面の雰囲気がとてもいいので、最後まで心地よく観れます。すれ違いや誤解、せつなさなど、恋愛映画としては必須の部分はしっかりおさえてあり、綺麗な恋愛映画を観たいという人にはオススメです。と、なんとか持ち上げてレビューを終ワル。
[地上波(吹替)] 4点(2013-02-21 09:05:06)
80.  脱出(1972) 《ネタバレ》 
分類はサスペンス映画になるんでしょうか。私は、サスペンス・ホラーだと思いました。それくらい、怖かったです。  人間の…なんていうのか、狂気というほど大げさなものではなく、鬱屈を抱えた人間の内に潜んでいる、凶暴な悪意というのか、嗜虐性というのか。 この「鬱屈」は、都会の便利な生活の犠牲になっている田舎に住む人間のもの、なのでしょう…。 河も湖も埋め立てられ、墓さえも掘り起こされる。すべては都会に電力を送るため。まるで日本の原発のよう。 自分とは無縁の都会の奴らの犠牲なっている、と無意識にため込んでいる怒りが、都会から来た余所者へ向かう、その様。俺たちにはこいつらを好きなだけ嬲っていいんだ、その権利があるんだ、と最初から確信に満ちている、その姿。怖くて眩暈がしました。 都会からカヌー下りに来ただけの主役たちにしてみれば、それがどれだけ理不尽な暴力か。  もっとも、この手の「暴力」は、女性一般が常にさらされている危険と同じ程度のものですが。レイプにエロティックな部分は全然ありません。この映画でレイプされたボビーと同じで、女性にとってはただの残酷で非人間的な暴力。この映画を観れば、AV見過ぎの勘違い男性にもそれがわかるんじゃないかなぁ…というのは余談。  こういう、田舎vs都会という構図の映画、アメリカでは多いですよね。 それだけ都会の便利生活が地方の自然や人々に犠牲を強いている、という罪悪感があるためなんでしょうか。それとも、自覚のない都会者に対するメッセージでしょうか。  「出身地・生活・立場が違うもの同士はわかりあえない、殺しあうしかない」というテーゼは、身も蓋もなさ過ぎて、最近の人には受け入れられずらいかも。現代人は、精神が軟弱だからなぁ…薄っぺらい小手先の頭脳ゲームみたいなのが好きだし。 今この映画をリメイクするとしたら、ストーリーはもう少しひねりを加え、表現はもっと残酷にして現実離れさせるか、逆にソフトにするかしないと、ダメそう。 でもそうやって小手先でいじくり回すと、この映画の救いようのないリアルさが消えてしまう。この映画は、このままで完成されているのでしょう。 身も蓋もないストーリーをリアルに描けるのは、フィクションだから、映画だから。キレイ事を描かれるより、100倍いいですね。
[地上波(吹替)] 6点(2013-02-07 23:06:45)
全部

■ ヘルプ
© 1997 JTNEWS