841. フラットライナーズ(1990)
ジャンルとしてはSFホラーですか。しかし話の内容は自らが犯した罪に対面し、それを償っていくというなんとも深い内容。映画としてみればそれ程大した作品ではないにしろ、ストーリーとしてはとてもいい出来だと思う。ただ設定が少し突飛し過ぎたような気がする 5点(2003-10-22 17:27:10) |
842. マトリックス
今でこそ様々な作品のその技術を流用され、目新しさは感じないが、アメリカ映画にワイヤー・ワークとVFXの融合という新たな可能性を打ち立てた記念すべき作品。恐らく、普通の人が見てもそのストーリーを全て理解するのは難しいでしょう。何を隠そうこの映画、カンフー映画と日本アニメが大好きなアメリカのウォシャンスキーなる兄弟が作り上げた“オタク映画”で、なんとなくジャパニメーションのような雰囲気が漂っているのは、甲殻機動隊やAKIRAなどに強い影響を受けているからです。ファイト・シーンに至っては、本場の中国と比べると足元にも及びませんが、“スピード”で一躍有名になったキアヌ・リーヴスを初めキャリー・アン・モス、ローレンス・フィッシュバーンなどの役者が体当たりの演技をしているという点では斬新です。名作か?と聞かれればば往年の作品から見れば、決して“良い”とは言えないものの、映画史に新しい風を吹き込んだ記念すべき作品なんで、1度は見ておいて損はないでしょう。 6点(2003-10-22 17:18:00) |
843. マトリックス リローデッド
<ネタバレあります>話の内容は前作よりも複雑になったが、それ以上に全てにおいて前作を大きく上回っている。まず印象に残るのが、皆さんも知っての通り、新たに開発された“ヴァーチャル・シネマトグラフィ”によって描き出される“元”エージェントこと100人のスミス君とネオとの壮絶なバトルシーン。次から次へと襲い掛かってくるスミス君を“真・三国○双”バリのアクションで迎え撃つ、その映像たるや正に圧巻。その他、モーフィアスは斬鉄剣(?)片手に車を一刀両断、前作よりも更にアクションが増えてます。白いロング・コートとグラサン、プラチナブロンドのドレッド・ヘアが特徴的な双子のオカマちゃんもといザ・ツインズ(はじめ、スミスが女性になったのかと思った…)は壁などを通り抜ける圧倒的な能力を見せ付けながらも、爆発で吹っ飛ぶとはずいぶんあっけない最期を迎える。フリーウェイでのカー&バイク・チェイスは確かに今まで誰も見たことがないような迫力だし、スミス君は現実世界に華々しくデビュー(?)してるし、ネオはスーパーマンやってるわトリニティとの恋に暴走(そこまではしてない)するわで、とにかく前作とはスケールが違う。ただ、予言者に会う前の戦闘は、ただアクションを見せるために入れたおまけのように見え、イマイチそのシーンの必然性にかけるシーンが多々あるのもまた事実。ストーリーの方も、最初に書いたとおり、前作が娯楽映画的な話だったのに対し、マトリックスの設計者に会い、救世主も実はシステムによって操られていたといった事実がわかるなど、一気に複雑でシリアスな内容になっているので、前作のような楽しみ方はちょっと出来ないかもしれない。ただ、作品単体としてみれば十分いい出来だと思うし、深く考えなければそれなりに楽しめると思う。 7点(2003-10-22 17:01:12) |
844. 13日の金曜日(1980)
《ネタバレ》 悪魔のいけにえから始まりハロウィン、そして本作で確立された惨殺系スプラッタの代表作の、記念すべき第1作目。とは言うものの、本作にジェイソンは出演しておらず、子供を無くした母親の八つ当たり惨殺映画(パメラと聞くと、真っ先に“パメラ・イービス”を思い出してしまう)とはあまり知られていない話。かく言う自分も、はじめて見た時はいつジェイソンが出てくるのだろうと期待して、真犯人が現れた時に、アンタ誰?と本気で思ってしまった。しかし、キャンプ場という限られた空間、いつ襲われるのかという緊張感、最後までわからない犯人など、恐怖を増幅してくれる演出が随所に盛り込まれ、今見ても充分に見ごたえのある作品に仕上がっている。1作目、というより、序章、あるいは番外編として見れば、ジェイソンが出てこないという事実も少しは和らぐと思うし、一度は見ておいて損はない映画。 7点(2003-10-21 01:46:26) |
845. スクリーム(1996)
以降星の数ほどに作られることになった、ティーンエイジ・ホラーの先駆け的作品であり代表作。随所にホラーファンなら思わずニヤリとするような小ネタ、恐怖を演出するシーンがふんだんに散りばめられていたり、意外な犯人など、最後まで飽きない作りになっている良質のホラー。ジャンルは軽スプラッターに分類され、他2作の続編と比べ被害者数、流血の量はやや少なめだが、殺しの手口にかけてはシリーズ1のグロさを誇っている。1人で見るより、何人かで集まって見る方がお勧め。 8点(2003-10-21 01:20:24) |
846. ロード・トゥ・パーディション
時代背景はアンタッチャブルやワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカなどと同時期、内容はそれらに比べるとかなり薄っぺら。何よりトム・ハンクスの髭が似合わない。組織のボスに復讐するシーンで、周りの音を全てカットして物悲しい音楽だけが流れる部分は、どことなく美しい印象を受けるが、全体としては特記すべきすべきところは殆どないし、(まだ見てはいないが、友人などの評価から想像して)ゴッド・ファーザーを超えたとは到底思えない。 5点(2003-10-21 01:04:03) |
847. アウトブレイク
エボラ出血熱をモデルとしたモターバ熱という病原体が引き起こす惨劇を描いたパニック映画。他と違い起こりうる可能性が高いので現実味はあるが映画としてはそこそこの出来。 5点(2003-10-20 04:03:17) |
848. トゥームレイダー
ゲームの映画化。展開が非常に早い、というか、舞台がころころと変わってストーリーが駆け足で過ぎていくようで、インディ・ジョーンズのような冒険の醍醐味を味わう暇が無い。それに、やっぱり面白い映画にはそれと一発で判るようなテーマ曲が必要だと思うんだが… 4点(2003-10-20 03:52:45)(良:1票) |
849. エイリアン4
世間じゃ3がシリーズ1の駄作といわれてるが、オイラから言わせて貰えばこの4こそが1番の駄作。せっかく前作の3で綺麗に終わったのに、あろうことかリプリーをクローン再生、しかもエイリアンとのハーフって…まあ随分と無理やりな設定をくっつけたもんだ。しかもストーリーなんて1作目と2を足して2で割ったようなもんだし…いったいどこまで続けるんだろうか… 4点(2003-10-17 01:49:26) |
850. ブローン・アウェイ/復讐の序曲
《ネタバレ》 音楽担当はアラン・シルベストリですか…それにしてもねぇ、思わせぶりなシーンが多いような気がする。大体始まって30分程度で主人公の家族が死ぬなんてないんだからねぇ…ちょっと鬱陶しくなった。トミー・リー・ジョーンズは良いと思うけどなァ…車に仕掛けられた最後の爆弾解体すんのに人形ごとぶっこ抜いちゃってよろしかったんでしょうか…? 5点(2003-10-17 00:51:48) |
851. 燃えよドラゴン
思えばこの作品を見て大きな衝撃をうけ、格闘技というものに興味を持った。ブルース・リーの映画が他のカンフー映画と違うのはやはりその“動き”だと思う。J・チェンなどのカンフー映画は、確かにアクロバティックで派手だが、どこか鋭さにかけている。その点ブルース・リーの映画はみな、その痛みが伝わってくるようなほどに動きがしなやかで切れがある。静から動に転じる時の動きの速さ、蹴りのスピード、そして滑らかな体の運びと、まるで実戦を見ているような緊張感がある(いまの役者でリーに匹敵する人物といえばリー・リンチェイくらい)。その中でもこの作品は、扱う武器もヌンチャクや棒などと豊富で、その他、各格闘技のチャンピオンなどが多数出演していたりと、格闘術も本物の動きで色々と見るところが多い。正にカンフー映画の傑作。 9点(2003-10-16 03:50:18) |
852. 悪魔のいけにえ2
《ネタバレ》 前から思ってたことなんだが、原題がTEXAS CHAINSAW MASSACRE、つまりテキサス電ノコ“大虐殺”なのに、殺す人数は3~4人程度、うち電ノコで死ぬのは1~2人だけなのは何故?しかもシリーズが進むごとに死ぬ人数減っていってる…内容は前作を軽くリメイクしたような感じで、特殊メイクはあのトム・サヴィーニなんだが、その前にグロシーンが少ないのでその腕前を見るのも必然的に少なくなる。それに、前作の、退廃としてどこか乾いた雰囲気が一気に吹っ飛んでいる。挙句の果てにはデニス・ホッパー、電ノコ二刀流でレザー・フェイス一家に戦いを挑むという吹っ飛びようだ。とりあえず話は続いているが、あまり期待はしない方が良い。 3点(2003-10-16 02:34:05) |
853. エド・ゲイン(2000)
エド・ゲインとはアメリカ・ウィスコンシン州に実在した殺人鬼で、サイコのノーマン・ベイツ、悪魔のいけにえのレザー・フェイス、羊たちの沈黙のバッファロウ・ビルのモデルになった人物です。彼がこれほどまでに影響を与えるきっかけとなったのはその異常性(ちなみに殺した人数は劇中と同じ2人だけ)で、劇中でも描かれている通り、警察が自宅に踏み込んだとき、納屋には逆さに吊られ首と内臓を抜かれた死体があり、その他、人皮のランプカバー、頭蓋骨の食器、人皮マスク、人皮ベスト(これを着けて夜中に墓場に行き、死体とネクロフィリアをしたという逸話があるらしい)などが大量に発見されたそうです。なので、その異常性に至っては、他のどの殺人鬼よりも勝っているわけですが、この作品、実話を忠実に再現しているせいか、終始同じテンポで話が進むのでだれます。ものすごくダレます。なので、これを見る時は半ばドキュメント感覚で見るのがいいでしょう。 3点(2003-10-16 00:51:48) |
854. 死霊のいけにえ(2000)
本ビデオの裏に“これが21世紀の死霊のはらわただ!”と書いてありますが、はっきり言わせて貰えばこんな作品とあの大傑作の死霊のはらわたを比べること自体間違ってます。どんな内容かと言いますと、死霊のはらわたの残虐シーンや恐怖シーンを全部削ぎ落としたようなもので、“はらわたを抜かれ…血がしたたり…”とか言うのは全部“ウソ”です(本編の前に入ってる悪魔のえじき2の予告編の方がよっぽど怖い)。ちなみに“~2”というのもありますが本作とは全然関係ありません。~のはらわたには手が出ない…という人にはお勧めかも… 2点(2003-10-16 00:17:25) |
855. サタデー・ナイト・フィーバー
この映画を見る前に僕は“ネタデー・ナイト・フィーバー”なる番組でこの映画の存在は知ってました(内容は全然関係ないんだけど…)光と音の世界で踊りまくる若者の青春映画。内容のあまりないような映画(うちの親は、土曜の夜にフィーバーする映画だ、なんてアバウトな説明しかしなったので…)かと思いきや、それぞれに抱えた悩みや友情、そして大人への道といったものが入ってる映画だと思いました。この頃はまだ生まれてないんでこの時期のことは何にもわかんないけど、それなりには楽しめました。だけど後半、なんとなく“理由なき反抗”に似ているような気がするのは僕だけでしょうか…? 6点(2003-10-13 15:05:53) |
856. ダンス・ウィズ・ウルブズ
《ネタバレ》 俺はこの作品を“完全版”で見ました。さすがに3時間58分は長かった。見た後に正直疲れたし、途中物語の整理をするのが大変でした。しかし、この作品のテーマには凄く深いものがあります。南北戦争の時代、インディアンは敵とみなされていました。しかし、ケヴィン・コスナー扮するジョン・ダンバーは彼らに興味を持ち、次第に交流を深めていく。その掛け橋となったのが、以前に彼らによって連れ去られた白人女性“拳を握り立つ女”。彼女は、ずっと使ってなかった英語を必死に思いだし、何とかジョンとコミュニケーションをとろうとするのです。彼らの交流は次第に深まり、ついには一族の一員として迎えられるのですが、そんな日々も長くは続かず、政府はジョンに反逆の罪を課す。このままでは関係の無い彼らにまで危険にさらすことになる…そして、ついに、彼は“拳を握り立つ女”と共に、スー族との別れの時を迎えるのです。そこには、人種や民族を超えた一種の愛が感じられます。唯一つ、残念に思うのは、ジョンがパートナーに選んだのが、“拳を握り立つ女”、つまり、自分と同じ白人を選んだということです。俺にはどうしてもそこに、白人の優越のようなものを感じてしまいます。映画自体、凄くいいことを語りかけていると思うので、その部分を考えると、余計に現実世界における白人の絶対主義のようなものが感じられて非常に悲しいと思います。 6点(2003-10-13 05:05:31)(良:1票) |
857. マスク・オブ・ゾロ
バンデラスカッコイィ~!ホプキンスもなかなかイケてたし、ファイトシーンもなかなかなもの。“Z”の文字に斬るところもかっこいい~。 7点(2003-10-13 04:19:46) |
858. ロミオ・マスト・ダイ
リー・リンチェイ(ジェット・リー)が話の途中で食われるのが痛い。にしても、今回は、(恐らくマトリックス・リローデッドでの元ネタであろう)横に円を描きながらの連続キックや、荒れ狂いながら戦うリーが見られただけでもよしとするか… 5点(2003-10-06 01:50:23) |
859. ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド 最終版
ナイト~が名作な事は周知の事実。しかし、この最終版に至っては当てはまらない。コピーにデカデカと“未撮影に終わった15分のショックシーンを新撮、編集したディレクターズ・カット版!”と書いてあるが、このシーンにロメロ監督は一切関与してないし、そのシーンもショックシーンでもなんでもなく、ただ話のテンポを鈍くしてるだけ…まあ、死霊のえじき最終版のようにカットされてるシーンは無いのでそれだけマシ。 3点(2003-10-06 01:42:18) |
860. 最‘新’絶叫計画
イマジンさんとほぼ同意見。1作目はまだそれなりに新しさというものがあり、結構面白かったんだけど、今回は、何か力入れすぎて空回りしてるんだか、それともやりたいネタを片っ端からぶっこんで始末がつけられなくなったのか、ギャグが全然面白くないし、挙句の果てにはウザくなってきた。唯一面白かったところといえば、中盤あたりの幽霊とカー(車椅子)チェイスするM:I-2のパロディシーンだけ… 3点(2003-10-06 01:32:02) |