1081. ロッキー2
演出の方向性は1に酷似しており、新鮮味はあまりないのだが、後日譚として1に続いても違和感のない出来には仕上がっている。主人公をあくまでもぱっとしないゴロツキの延長から大きく外していないのが良い。3以降はただのヒーローになっちゃったもんな。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-15 19:54:54) |
1082. コンペティション(1980)
ところどころやたら気合が入っているのだが、一番まずいのは、当事者たちの競技会に向けたスタンスであるとか、周辺人物の立ち位置であるとか、その辺のベクトルが全然はっきりしないこと。それによって、全体の描写がものすごく中途半端になってしまっているし、演奏シーンによりかかった内容になってしまっている。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-04 00:55:05) |
1083. 八月の鯨
主人公の老婦人2人が画面に存在して動いているだけでかなりのインパクトがあるのだが、似たような会話のやりとりが最後まで続き、その間脇役を含めて登場人物にさしたる心理の動きが見られないので、食い足りない印象。むしろ、演出側が俳優陣の底力を使いこなすことができなかったのではないか。 [DVD(字幕)] 5点(2012-07-28 01:34:40) |
1084. ノーバディーズ・フール
各シーンの随所にどうですいい人たちでしょオーラが漂っていて、かえって意図が透けて見えてしまっているのです。優等生的な人たちが破綻なく物事を進めているだけでは、そこにドラマが感じられません。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-07-27 23:27:07) |
1085. 愛情物語(1956)
上品にまとまっているとは思いますが、あまりにもあらかじめ作られたとおりの筋を登場人物が流れているだけで、何かからの破綻や逸脱といったものがないのです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-06-16 23:26:43) |
1086. インビクタス/負けざる者たち
マンデラ側とラグビー側のどちらに重点を置きたかったのかがはっきりせずに、しかもこの両者が物語としても融和していない(マンデラがそこまでラグビーにこだわった理由や背景がほとんど描写されていない)。もっともそれ以前に、イーストウッドがこのような優等生的素材を選択したこと自体が驚きなのだが。せっかくなら、むしろSP側を主体としてそこから見た物語を構築した方が、発展性があったと思う。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-06-12 00:26:52)(良:1票) |
1087. イルマーレ(2006)
《ネタバレ》 じわっと丁寧に進んでいく前半はなかなかでしたが、途中から似たようなシーンが重なってきて、最後はあまり焦点も絞られずに終わってしまいました。せっかくのタイムトラベルものなので、その絶対的ハードルがもたらす切なさをもっと描出してほしいところでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-25 00:46:23) |
1088. アイランド(2005)
《ネタバレ》 マイケル・ベイなのにそこそこ面白く見られてしまったのが意外。主演2人のちょっと無機質な感じが、作品によく合っている。強引な展開の連続もご愛敬なのだが、肝心なところの演出がことごとく先例踏襲なのは、いくらなんでもなあ。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-16 00:42:21) |
1089. 決断の3時10分
《ネタバレ》 設定はあまりにも絶妙だし、ドンパチを外して心理戦の方向に踏み込んだ点は大いに斬新なのだが、そのテーマの濃さに制作者がついていっていない。この作品を成り立たせるのであれば、相当細かいところまで心理描写の積み重ねが必要なはずなのだが、それがあまり際立っていない。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-04-14 01:51:53) |
1090. ナッシュビル
《ネタバレ》 そもそも話をまとめようという意図が感じられないのだが、その適度な拡散感あるいはダラダラ感(ほめ言葉)、さらには全部を何としても入れ込もうという情熱と執念が、製作時代の空気とも相まって逆にいいところなのかも。 [DVD(字幕)] 5点(2012-04-07 01:07:49) |
1091. ザスーラ
ジュマンジが凄かったのは、次々迫ってくる危機が、あくまでも日常生活の延長線上に存在するものだったという点で、だからありえない世界のはずなのに変にリアリティがあったし、大人が見ても背筋がぞくっとするような地味な恐怖感があった。この作品は、ジュマンジの騒々しい賑やかな部分だけを捉まえて上澄みだけをなぞったものにすぎず、危機のための危機があるだけ。最後まではらはらしながら見ることはできましたが、中身は乏しいです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-24 01:18:28) |
1092. 人生はビギナーズ
《ネタバレ》 事前の予想に反して、父親は作品の冒頭数分で亡くなってしまう。あとは、その後の自分の生活と、父親の言動の回想(さらには、自分の幼少時の回想)が重なり合ってくるという仕掛け。ただ、そうであればなおさら、その父親の存在を自分がどのように乗り越えたのか、という点が重要になると思うが、その辺はあまり明確ではない。女性と無事つきあえるようになりました、というだけでは、物語の着地点としては弱すぎる。 [映画館(字幕)] 5点(2012-03-12 04:13:44) |
1093. 不都合な真実
《ネタバレ》 内容的には大事なことを言っているとは思いますが・・・ただスタジオの人たちに向かって延々と喋られるのをそのまままとめられても、映画という形では評価のしようがない。これは講義収録ビデオですよね? [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-03-04 00:46:01) |
1094. 帰らざる河
モンローの新鮮味は十分に価値があるが、それ以外の見所があまりないのです。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-02-18 02:15:44) |
1095. 悲しみよこんにちは
原作はいろいろなことが割とさらっと書かれているので、映像化しようと思ったら、かなり細かく作り込む必要があるのですが、結局は台詞を順番になぞっていっただけでした。中心4人の存在感でもっているような感じです。終始誰かが喋りっぱなしの落ち着きのない描写もマイナス。 [DVD(字幕)] 5点(2012-01-30 01:33:44) |
1096. ジャイアンツ
全体がとてつもなくゆったりじっとり進行していくのに、結局は個々のキャラクターの描き分けがあまり上手くできていないので、ただ長いだけに感じてしまいます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-12-27 03:19:47) |
1097. シン・レッド・ライン
これだけの豪華キャストでも、監督にとっては全員駒にしかすぎないというワガママぶりが素晴らしい。俳優陣の見せ場などはことごとく無視、あくまでも撮りたい映像をひたすら撮り続けるだけ。その徹底ぶりは、それはそれで潔い。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-12-18 05:08:41) |
1098. テキサスの五人の仲間
《ネタバレ》 ゲームが終了したときは「このオチだけではないことを祈る」と思っていたのですが、そのとおり(というかそれ以上)のオチになってしまいました。そんな、オチのためだけのオチよりも、例えば銀行でのやりとりなどの方が、よほどドラマがありますし、トリッキーでもあります。 [DVD(字幕)] 5点(2011-12-04 00:24:40) |
1099. ビッグ・ウェンズデー
サーフィンとベトナム戦争に寄りかかって、肝心の青春描写ができていなかったような気がします。各人のたどる軌跡が浅すぎます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-28 00:19:07) |
1100. ライムライト
《ネタバレ》 1つ1つの心の動きを丁寧に誠実に撮っていった導入部は良いのですが、途中から、ステージのシーンがやたら長かったり、あまり関係ないような人たちが騒ぎ出したりで、だれてしまいました。尺はもっと短くてよかったのでは? [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-11-19 02:50:53) |