1121. デコレーション・デイ 30年目の勲章<TVM>
《ネタバレ》 彼はなぜ、勲章の授与を拒むのか?というたった1つの奥深そうな謎。を、一つ一つ解き明かしていく物語かと思ったら、間に1/3くらい全然別の話が挟まっていました。肝心の謎そのものも、何ともあっさりとネタばらししてしまうし・・・。あと、2人の人間関係も、昔は親しかったのが今よそよそしくなるまでに何か、と思わせておいて、別に何もありませんでした。 [DVD(字幕)] 5点(2016-09-30 00:29:01) |
1122. 華麗なるギャツビー(2013)
ラーマン&ディカプリオによるリメイク作といえばもちろん「ロミオ&ジュリエット」が思い浮かんでしまうのだが、あの古典をグシャグシャに崩しまくった「ロミジュリ」は、まあ、それはそれで面白くはあった。こちらの方は、ただひたすらゴテゴテした絵面があるだけで、一体何が作りたかったのか分からない。必然的にディカプリオも、演技力や表現力を発揮する場はなく、ただ画面内に存在しているだけ。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-09-29 00:09:02) |
1123. 乱気流/タービュランス
何というか、これほどすべてのシーンが、腹が立つくらいつまらない作品、というのも珍しい。なぜつまらないのかを考える気力も起きないくらいつまらない。 [CS・衛星(字幕)] 1点(2016-09-24 23:52:54)(良:1票) |
1124. バッド・ガールズ(1994)
《ネタバレ》 単に明るく楽しいだけのガールズ・ウエスタンかと思っていたら、遙かにしっかりした内容でした。主役の4人組はキャラクターも見せ場もきちんと与えられているし(それぞれの過去が途中で示唆されるというちょっと強引なオマケにも好感)、サブの3人がマスターソンとドリューとアンディという時点で、もう誰からも目が離せないというものです。その上で、マデリーン・ストーの堂々たるリーダーっぷりには、ちょっとびっくり。ここまで存在感ある人だったんだね。それと、ドリューちゃんはこの時点でまだ19歳だったのか!道理で、アップのときにほっぺがツヤツヤだと思ったよ! [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-23 02:05:03) |
1125. ツーリスト
デップとアンジーをキャスティングしてしまった時点で失敗。演技の相性は良いように見えないなあと思っていたらまさにその通り。しかもこのクラスになると、何かがごちゃごちゃと起こっていても、あまり危機に見えません。これでもかというくらいのベネチアの風景は視覚的に楽しめましたので、点数はそこに対して。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-09-23 01:54:31) |
1126. ドノバン珊瑚礁
せっかく意表を突く大胆な設定なのに、やっぱりこのキャスティングだとどうしても足取りが重たくなってしまうのだな・・・。登場人物間のギャップがスタートなのだから、そこを突っ込んで追いかけていくことによって笑いが生まれるはずなんだけど、その辺の押しが弱い。ただ、次女ちゃんには結構コメディエンヌとしての才能はあると思います。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-09-19 01:34:56) |
1127. ペントハウス
《ネタバレ》 いろんな登場人物を手際よく整理していきながら目的の窃盗計画に収斂していく前半はなかなかだったのですが・・・後半は何かネタ切れ気味で、「え?それだけ?」という感じでした(スライドとチャーリーが離脱するというひねりも、結局は生かされていない)。あと、演技面では、私はエディ・マーフィ以上に、マシュー・ブロデリックの意外な元気のなさが気になりました。周りに合わせちゃった? [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-09-17 02:12:22) |
1128. 戦争と平和(1956)
この長さにして、この内容の薄さと平坦さ・・・見る側はひたすら忍耐力を試されるが、逆に、どこへ行こうとしているのか分からない話をこれだけつなげて一本の作品として作れる制作側の根性も、ある意味凄い。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-09-16 02:10:15) |
1129. グロリア(1999)
グロリアは「がさつなおばさん」であったところに意味があったのに、この作品では、(キャスティングから予想通りとはいえ)えらく普通のお姉さんになってしまっている。セットや映像関係も含めて、全体にハードボイルドな雰囲気がなくなり、小綺麗にまとまってしまっている印象。内容的にはつまらない話ではないのでこの点数。 [DVD(字幕)] 5点(2016-09-13 02:01:13) |
1130. 崖っぷちの男
《ネタバレ》 どう見ても途中からは説明がつかないほどの無謀極まりない展開なのに、なぜか見ているときは最後まで一気に見切ってしまえるという妙な作品。エリザベス・バンクスは、いくら頑張っても、ベースの雰囲気が若すぎ&明るすぎ。もっと不幸そうで疲れ切った感じの人(何じゃそりゃ)をキャスティングすべきだった。ジェネシス・ロドリゲスという人は初めて見ましたが、適度に知性も色気もあって、いい存在感を発していましたね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2016-09-08 01:06:55) |
1131. グロリア(1980)
ジーナ・ローランズの頑張りは見事だが、やはり、相方の子役の演技の完成度の低さは足を引っ張っているといわざるをえないのではないか。ジーナとの演技の息も合っていないと思う。途中でくっついたり離れたりが繰り返されて、話が少しも進まないのもマイナス。 [DVD(字幕)] 6点(2016-09-07 22:21:54) |
1132. エヴァの告白
《ネタバレ》 入口からしていろいろとすごくドラマチックそうなのに、その後はさっぱり盛り上がらない、というかむしろ進めば進むほど収縮してしまう。主人公は何もできずおろおろ流されているだけかと思ったら、時折別人のようにきっぱりとした意思を見せたりして、どういう人なのかさっぱり分からない。それはホアキンやレナーの役も一緒で、演技が全然本領発揮に至っていません。だから、すべてのシーンが置きにいっているだけで、ようやくたどり着いたラストにもカタルシスがないのですよ。 [DVD(字幕)] 4点(2016-08-31 01:55:18)(良:1票) |
1133. ダレン・シャン
冒険感もなければ危機感もなく、チマチマと同じようなところで同じようなことをしているだけ。そうすると、一気に作り物感が押し寄せてきて、視覚効果面で何を頑張っても、やればやるほど逆効果になるのです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-08-31 01:45:53) |
1134. ゲッタウェイ(1972)
《ネタバレ》 マックイーンが経歴を生かして銀行強盗!さあやるぞ!のはずなんだけど、その強盗シーンを皮切りに、全体のテンポと歯切れが妙に悪い。マックイーンが少しも格好良くない。というか、作品全体にじめじめした雰囲気すら漂っている。もしかしたら強盗や逃走はあくまでもネタであって、その背後の人間関係のどうのこうのを描きたかったのかもしれないけど、それにしては展開が単調だし、ドラマにも乏しいですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2016-08-28 00:02:59) |
1135. ミリオンダラー・ベイビー
筋立て自体は特段目新しいものではなく、むしろ古典的な部類に属するが、それを作品として忘れがたいものにしているのは、卓越した演出のセンスと、主演3人の陰影をたたえた濃密な演技、そして絶妙な音楽と照明。内容の各論を逐一突っ込む以前に、「映画」として非常に心地よいし、だからそこを評価したい。 [映画館(字幕)] 8点(2016-08-27 01:29:46) |
1136. U2/魂の叫び
U2というバンドは、もともと「オリジナルしかやらずに」キャリアを重ね、「ヨシュア・トゥリー」で天下を獲るにまで至ってしまっていた。しかし、キース・リチャーズとの会話の中で、「何か、得意のナンバーはないのか?」と訊かれ、カバーをやったことのない彼らは愕然としたのである。そこで彼らは、ルーツ・ミュージックの探求に向けて怒濤の如く進んだのであるが、そんな無理は長続きすることなく、あっさり撤収。90年代への突入とともに、開き直った全面的なモダン・ロック大展開へと向けていくのである。つまり、この作品は、そんな彼らのごくわずかな先達探求の期間を切り取った、いろいろな意味で貴重な作品なのである。●映像面では、4人のメンバーそれぞれを視野に収めたカメラワークが素晴らしい。そして、表情もステージアクションもきちんと撮り切っている。ライブ映像にありがちなブレやしつこいカット割りもなく、音楽ドキュメンタリーとはこうあるべきという撮り方。●それにしても、しみじみ思うのは、エッジ、アダム・クレイトン、ラリー・ミューレン・Jrの偉大さである。あんなボーノみたいな変人と、よくまあ何十年も、解散も分裂も活動停止もすることなくバンドを継続できるものだ。この取り合わせこそが奇跡であり、だからこそその4人を収めたこの作品も意義深い。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2016-08-25 01:45:25) |
1137. ミッション・トゥ・マーズ
《ネタバレ》 行って助けるだけだったら面白くも何ともないストーリーだと思いながら見ていたのですが、あそこまでやっておいてシニーズが地球に「帰らない」というところが無茶すぎて良い。あれで多少救われた感じです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2016-08-25 01:26:30) |
1138. シェーン
《ネタバレ》 これって、ウエスタンの皮をかぶったファミリー・ドラマだったのですね。最初は格好良いヒーロー大活躍かと思って見ていたので、いろんなところで間延びしすぎとか会話しつこすぎなどと感じていたのですが、あくまでも地元側の地に足についた視点に徹しているので、見た後の印象は逆に良いです。敵ボスが人間離れした悪人ではないというのも、現実感を醸し出しており、かつ、ラストの主人公の哀しみを裏付けています。 [映画館(字幕)] 7点(2016-08-21 18:27:47) |
1139. 最前線物語
それぞれの場所が、なぜそこがピックアップされたのかがはっきりしないので、結果、全体としての主題がぼやけてしまっている。ところどころ、このシーンは気合が入っているなあと思う箇所もありはするのだが、結局は平坦なままで、登場人物の変化や位置づけも不明確なまま。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2016-08-18 01:11:19) |
1140. さよならゲーム
《ネタバレ》 そりの合わない2人がスポーツを通じて共鳴し合っていく、というパターンはそれこそいくらでもあるわけで、その中でこの作品は何がしたいのか分かりませんでした。あえていえばサランドンの役柄で独自性を出そうとしたのかもしれませんが、せっかく人目を浴びないマイナーリーグを素材としていながら、かえってそこを「居心地良く」してしまうという逆の作用を果たしてしまっています(なので、ヌークがメジャーに上がるところにドラマとしての意味がありません)。 [DVD(字幕)] 4点(2016-08-17 00:49:27) |