121. ファイナル・ガールズ 惨劇のシナリオ
《ネタバレ》 散々言われているように「13日の金曜日」をはじめとしたスラッシャー映画をパロっている割には肝心の残虐な殺人シーンがほぼない、というのはちょっとパンチがかけてると思います。 しかし、主題が80年代に流行った作品群をオマージュしつつ、スラッシャー映画に登場す「ただ殺されているだけのキャラクター」に焦点を当てたコメディとしては、十分面白かったですし、なんかこれから登場人物たちのこととをもう少し考えようかな、と思いました。 死別したお母ちゃんとの映画の中での再会も、セリフである通り「映画を見ればいつでも会える」というのが、本作に限らずに全ての映画に言えることだな、と思い、不覚にも感動してしまいました。 あとはやっやり主演のタイッサ・ファーミガの可愛さにつきます(笑) [インターネット(字幕)] 7点(2021-08-12 14:05:27)(良:1票) |
122. 地獄の変異
《ネタバレ》 ↓であろえりーなさんが指摘しているように、本作の日本語予告編がとんでもないC級臭を漂わせるものだったので、どんんだけひどいんだよ?と違う期待のものと観た口です。 といって初めて借りたのが多分これがレンタルされて少ししたくらい、しかしなぜかDVDデッキとの相性が悪くてその後15年くらいほったらかしにしてしまっていたのですが。 ぶっちゃけ、ジャケットに出てくる、巨大な口がグワァァァ〜〜〜!なんてシーンは存在しなく、すごく真面目な洞窟探検アドベンチャーミーツモンスターズ。アップとカット割の多様で全然何やってるかわからなかったり、登場人物の見分けつかなくね?だったりとはあるんですが、フォウ靴探検や水中探査、絶壁クライミングなどところどころに楽しいポイントが合ってなかなかハラハラしながら観られました。 まあ、正直いうと、モンスターの恐怖感やゴア度がもう少しあればな、という感じではあるんですが、なかなか楽し作品でした。 [DVD(字幕)] 6点(2021-08-09 17:53:47) |
123. 新・死霊のえじき
《ネタバレ》 これは以前から気になっていた作品。 新とついているがもちろん死霊のえじきとは全く関係がない。ゾンビというか吸血鬼のお話。しかしやってることはほぼゾンビ。 8ミリビデオ撮りなのでまあ観づらいわピントは合っていないわで散々なのだけど、それを差し引いてもかなりの情熱。後半の怒涛の人体崩壊描写はなかなか見もの。 もちろんアマチュアに毛が生えたようなものなのだけど、商品化されるだけあってそこらへんの作品よりはよっぽど完成度が高い。 映画館で上映されてたらど顰蹙かもしれないけど、それでも予算がしっかり取れれば機材等もっとしっかりとしたものに変えてセルフリメイク、なんてのもありなのでは、なんてことを思う。 [DVD(字幕)] 6点(2021-08-08 16:49:44) |
124. ワイルド・スピード/ジェットブレイク
《ネタバレ》 1作目はまだアメリカの一都市が舞台だったのに気づけば舞台は世界に広がり、いよいよ今回は宇宙にまで飛び出してしまって、ずいぶん遠くまで来たなあという印象。 昨日ぶん殴った敵は今日の友、なんなr死んだやつもドラゴンボールよろしく復活。本作はそんな部分がメタ的に「お前なんで生きてんだよ!?」と突っ込まれるので、いよいよ登場人物たちもおかしいと感じて来た様子。 正直、後付け設定満載で、「前作にそんなこと一言も言ってなかったじゃねぇか!?」と、まるで無理やり作られたホラー映画の続編ばりに新たなな要素が盛り込まれるので、人によってはお腹いっぱいに感じるかもしれない。 ただ、5作目くらいから「これはそういう作品」と割り切って楽しんでる身としては、今回も格好いい車と大量の銃弾と爆薬とゲンコツと軽口と伊達と酔狂と綺麗なおねぃさん満載なので、十分楽しめました。 本作に似つかわしくなく、今回はドムの過去と現在を交互に描くという脳筋映画にしては結構高度なことやってるので、トーンダウンしている点は否めませんが、それでも1年越しに無事に劇場jで公開してくれたことに感謝。 何やら10作目で完結らしいことを聞きましたが、きっと次作ではジゼルも復活して、サイファーをぶっ飛ばして終わりになるのかな、なんて勝手に思ってます。 [映画館(字幕)] 7点(2021-08-06 22:09:06) |
125. ブレードランナー/ファイナル・カット
《ネタバレ》 以前に鑑賞した際はまだ未熟だったせいか、映像美などは凄いなと思ったけれど実はそれほどピンとくるものがありませんでした。 しかし、機会がありこのファイナル・カット版を鑑賞しましたが、以前よりも琴線に触れるものが多くありました。 今ではすっかり、レトロフューチャー感が増してしまったシド・ミードの舞台造形や、ヴァンゲリスのスコア、退廃的な雰囲気を持つ未来都市、そしてレプリカントと人間とは?と、様々なことが交差し、とても見ごたえのある作品でした。 実際、以前に観たのが十数年前の一度きりなので、どこがどう変わった、とかはよくわからないのですが、それでも十分に楽しめました。 そして最初にこの形態を鑑賞したのが実はCSだったのですが、作中舞台と同じ2019年に劇場で公開されたのを機に再び鑑賞しなおし、やはり大スクリーンで見てこその映画だな、と思いました。 そして、同年に亡くなったルトガー・ハウアーの冥福をお祈りします。 [映画館(字幕)] 8点(2021-08-06 13:14:32)(良:1票) |
126. ミッドナイト・ミート・トレイン
《ネタバレ》 みんな大好きクライヴ・バーカー原作の映画。なので、初めは普通の殺人鬼ものかと思わせておいて結局太古の種族に関するお話でした、というオチ。 ゴア描写もCGとあからさまにわかってしまう場面が多々あれど、内容自体は結構良かったですし、終盤の電車での戦いはアクション映画と見紛うアングルでなかなか見応え十分でした。 ただ、職業柄とはいえ主人公が勝手に首突っ込んで自滅していく上に主事脳の彼女もどんどんヒステリックになっていくので、そこは観ていてちょっと感情移入しづらかったのと、もう少しテンポが良ければ良かったかな、というのが感想です。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-06 04:49:49) |
127. ABC・オブ・デス 2
《ネタバレ》 前作同様、世界中から集まった26人の監督によるAから始まる死の物語。 どれも正味5分程度なので観やすいのだけど、合計で2時間弱、中にはちょっとわかりづらいものもあったえりするので普通のオムニバスより疲れます。 が、幾つかの作品の皮肉っぽい終わり方やゴア描写はかなり良かったです。 [インターネット(字幕)] 6点(2021-08-02 17:46:52) |
128. ポーキーズ/最後の反撃
《ネタバレ》 この作品だけ以前地上波で観たことあったのですが、なぜ最後の反撃?とそもそもポーキーズって?と言う疑問が最後まであったので、今回シリーズ通して観て初めて全部の概要がわかった感じです。 なんであのデブのおっさんが付き纏ってんのか、とか全編通してえっちのことしか考えない頭の悪い(笑)登場人物は1作目からのお家芸のようで、本作もそんな感じで進んでいきます。 今作では船をぶっ壊されたポーキーですが、その後どうなったのか気になるところ。 そんな彼らもようやく高校卒業、でも最後の悪戯も仕込み済みと言うことでやってることはほとんど変わりませんが、なんだかんだで「アメリカの高校ってこんななの?」と言う感じと、ラストに流れる曲が学生時代のノスタルジーを呼び起こしてくれるので、シリーズ通しての点ということで6点。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2021-07-31 22:47:07) |
129. ポーキーズ2
《ネタバレ》 前作のシーンがクイズ形式で出題されたりダイジェスト的なものがオープニングで流れるのはちょっといいな、って思いました。 内容は、いきなり狂信的な宗教団体とKKKが出てきたりと、そんな要素どこにあった?といったところで勢いで突っ走ってる感がすごくしました。 ただ、嫌な連中を返り討ちにする点では、前作以上に「ザマミロ&スカッとサワヤカ」の笑いが出て良かったです。レストランの支配人は貰い事故半端なかったですが。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-07-31 20:21:13) |
130. ポーキーズ
《ネタバレ》 まあ男子高校生の頭の中なんてこんな感じなので、って言うのは他の人も指摘の通りです(笑) ポーキーズってなに?って思ったら売春宿の名前だったんですね。以前これの3作目だけ地上波で見たことがあったのでどう言うこと?状態だったのですが、なるほどといった感じ。 内容はほとんどあってないような感じですが、最後のポーキー一味に一泡吹かせるくだりはちょっとスカッと?しました。 ただあそこまでやられる必要あったのか?ってこと考えると、んーって思ってしまいました。そもそも年齢詐称して入り込んでるのこっちだし。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2021-07-31 20:16:10) |
131. キートンの船出(漂流)
《ネタバレ》 船を家から出す段階で家ごとぶっ壊していったり、沈みゆく畝と一緒になぜか無表情で一緒に沈んでいったり、嵐に巻き込まれて船がぐるぐる回ったりと個人的にものすごくツボな演出が多く非常に楽しめました。 どれもテンポよく、必要以上に誇張されていないがゆえに自然に笑える点や、ラストの実は浅瀬だった、のオチまでキートンらしいな、と思える作品でした。 [DVD(字幕)] 7点(2021-07-30 01:29:38) |
132. キートンの白日夢(成功成功)
《ネタバレ》 彼女にいい所見せようと見え張った手紙を送るも、実際はひと騒動もふた騒動も起こしている展開はなかなか面白かったです。 中盤以降の小道具を使った笑いやアクロバットな演技はさすが。 ただラストは皆さんおっしゃるようによく意味が分からなかったというか、ある意味バッド・エンド? 副題が「成功成功」ってついてるのも、やっぱりちょっとわからなかったです(笑) [DVD(字幕)] 6点(2021-07-30 01:25:23) |
133. キートンの酋長
《ネタバレ》 本作も非常にアクロバティックな演出が多い作品。ですが皆さん指摘しているようにあれってやはりマネキンなのでしょうか? 個人的にキートンはそうした特撮に頼らずに生身でいてほしかったのでさすがにあれはやり過ぎかな、と思ってしまいました。 ただ時間が短いので楽しんで観ることはできました。 あと、ラストの2年後って、あれやっぱり2年間もずっとキスしてたってことなんでしょうか?(笑) [DVD(字幕)] 5点(2021-07-30 01:16:25) |
134. キートンの鍛冶屋
《ネタバレ》 キートンがひたすら馬や車を汚したり壊したりする展開に終始ニヤリとさせられます。 派手な作品を期待するとあまりそうでもないのでちょっと期待外れですが、風船浮かせて車を支える、とか、追いかけっこの最中に車がどんどん犠牲になっていく、とかはなかなか面白かったです。 [DVD(字幕)] 6点(2021-07-30 01:10:05) |
135. ジャングル・クルーズ
《ネタバレ》 ディズニーーランドでも人気のアトラクションの映画化ということで、過去作以上にポリコレへの配慮だかなんだかが顕著で観ていて非常に違和感を感じてしまったのが正直なところ。 序盤での「檻に入れられた」動物を助ける場面にしても唐突に同性愛を仄めかす発言にしても、終盤の「女性がリーダーの部族がすごくまとまってた」発言にしても、「それここで言う(やる)必要ある?」といった感じで、物語にちっとも絡んできてないのがものすごく気になってしまいました。せめてやるんだったら最後まで動物助けたり、潜水艦浮上しても勝手に川に飛び込んで逃げずに戦ったりとか少しは展開に絡めろよ、と言うのが第一印象です。 じゃあ、面白くないかと言えばそんなことはなく、冒頭からインディ・ジョーンズやロマンシング・アドベンチャーみたいな冒険もののテイストですすみ、勝ち気なヒロインはハムナプトラの如し。 中盤からの展開はパイレーツ・オブ・カリビアンですが、アトラクションに乗ってるかのようにコロコロと変わる場面に迫り来るアクシデントアギーレ率いる魔物の不気味さやロック様の頼もしさ、そして終始テンションを上げてくれるスコアの数々といいところも沢山ある楽しい映画だったので、個人的に感じた違和感がもう少し少なければもっと素直に楽しめたのに、と思ってしまいました。 僕が偏屈なんだけな可能性も大ですが。 [映画館(吹替)] 6点(2021-07-29 19:18:43) |
136. キートンの大列車追跡
《ネタバレ》 「セブン・チャンス」と立て続けに観ましたが、あちらが恋愛要素込みのコメディだったのに対しこちらはアクション巨編といった感じ。 列車の車輪部分にしょんぼりしながら座っている序盤から愛しい彼女を手に入れて流れ作業で敬礼をしていくラストの対比も面白かったですが、列車を使ったアクション部分は今見ても見応え充分でした。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-07-29 02:14:37) |
137. キートンのセブン・チャンス
《ネタバレ》 ストーリー展開とか設定とか、そういう細かいこと気にせずひたすら観ていて楽しい作品。 前半は花嫁を探すために手あたり次第声をかけその都度笑われる展開にクスッときて、後半の花嫁候補数百人との怒涛の追いかけっこはまさに手に汗握る展開。 人間というよりもはやスラップスティック・アニメをみているようなその動きは本当バスター・キートンという人はどんな体してるんだ?と思ってしまうほど。 そしてラストのハッピーエンドでとても明るい気持ちで映画を観終えることができるので、とても充実した作品だと思いました。 [インターネット(字幕)] 8点(2021-07-29 02:10:29) |
138. クライモリ デッド・ホテル
《ネタバレ》 人気スプラッタシリーズ6作目?と言うことであの食人一家が相も変わらず森でウロウロ、と言う展開はまあお馴染みなのですが、本作はちょっと趣を変えて、自分の出自を探ろうとする主人公+銭ゲバ連中が相続したホテルへ滞在して、ひどい目にあってく、と言う展開。 もはや「クライモリ」でなくても良くね?と言う感じではあるのですが、ホテルの内装だったりロケーションだったり、不気味な一族の存在など、「クライモリ」と考えなければそれなりに楽しく観られる点はポイントかな、と。 じゃあなんでクライモリにしたんだよ?と言う感じですが、シリーズものの宿命というやつでしょうか。マンネリ化を防ぐためのものですが、多分このシリーズを楽しみにしている僕のような人々は「不気味な森の中で怪物一家に残虐に殺されていく」展開のみを期待してるのであって、前半の抜き足差し足な展開は正直かったるいとしか言いようありません。 後半ようやくエンジンがかかってきたと思ったらもう残り30分弱。しかもゴア描写は過去作に比べるとやっぱりどこか劣る感じも受けるのも残念。 これならシリーズではなく「暗い森」とかいう似非邦題っぽくしといたほうが「意外に面白いぞ」ってなったような気もします。原題と殺人鬼連中でバレますが。 [インターネット(字幕)] 5点(2021-07-28 23:00:59) |
139. フッド ザ・ビギニング(2018)
《ネタバレ》 昔から何度も映画化されているほど有名な題材で、自分も90年代映画化されたものと2010年のものは観ていますが、正直語り尽くされてるだけあってストーリーに関しては正直、普通です。 では今作の魅力はどこかと言われば、近年のシャーロック・ホームズや三銃士作品に顕著な「スタイリッシュなアクション」に重点を置かれているところ。 まあ正直この題材でその演出?という感じも受けるのですが、みんな大好きキングスマンのタロン・エガートンの、レゴラスやホークアイもビックリなトリックショットやフードを被った出立ちは素直に格好いいって思いました。 冒頭の十字軍の場面がほぼ現代戦の如き矢が降ってくるじゃん、とか、ロビンフッドというよりもはやアサシンクリードじゃね?とか思えるのですが、最後の賞金首の紙を射抜くシーンや俺の顔を見て死ね、の伏線を回収した部分とか、素直に楽しいなと思ったので今回は7点ということで。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2021-07-25 16:01:54) |
140. ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語
《ネタバレ》 若草物語なんて、題名はもちろん知っていますがこれまで映画化された作品はおろか、原作小説すらまともに読んだことないので全くの予備知識なしでの鑑賞。 最初は登場人物の多さもさることながら現在と過去を行ったり来たりのバラバラな構成に戸惑いつつ、そこはしっかりと「配色」でわかりやすく表現されていて、段々と慣れていける仕組み。 年頃女子のアレやコレや、4姉妹が揃ってわいわい騒いでいる姿などは現代風でありながらしっかりと19世紀という時代にも見えるうまさ。 レディ・バードの監督だけあって多感な女子の描写は目を見張るものがありますし、ラストの「自立した女性」の描写についても、悲しいかな全時代から全く進歩していない現代社会の習慣への皮肉やそれでも立ち上がる女性の強い意志などが表現されておりとてもよかったです。 あとは、単純に作品の好みの問題になってしまいますので、思い入れ等があればもう少しのめりこめたのかな、というのが自分の感想です。 追記 一度も観たことないとか言って調べたら49年版しっかり観ていて自分の記憶力をだいぶ疑ってしまいました、とほほ。 [インターネット(字幕)] 7点(2021-07-25 01:14:26) |