1501. 21グラム
《ネタバレ》 脇役も含めた俳優陣の演技は十分なA級レベルで、それだけで見る価値あり。時系列操作については、ところどころやり過ぎな部分もありますが、全体として、登場人物の心理的混乱を表現するために巧く機能していると思うし、これだけいじりながらストーリーのポイントとなるべき部分を織り交ぜて分かりやすく編集しているのは見事です。全体の流れを知ってもう一度見直すと、さらに楽しめます。ただ、尺はもっと短い方がよかったかな。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-29 10:34:46) |
1502. 怒りの河
何だか、ひたすらみんながワーワー騒いでいるだけで、見ていて疲れました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-05-28 00:43:55) |
1503. キッド(1921)
《ネタバレ》 物語の展開という点からいえば、子供を奪い去られた後にこそドラマがあってしかるべきではないか?趣旨不明な夢の国のシーンも相まって、せっかくのそれまでのストレートな描写の効果が半減してしまった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-05-21 02:44:34) |
1504. 勇気ある追跡
《ネタバレ》 導入部はなかなか緊張感があると思っていたのですが、そこからはさして盛り上がる展開があるわけではなく単調に対象を追いかけているだけだし、何よりもキム・ダービーが始終ワーワーうるさいのが気になる。というか、人に助けてもらって、最後の最後までワガママの言いっぱなしじゃん。これは、これが格好良いと思って作られたのか? [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-05-20 02:11:17) |
1505. アイ・ラブ・トラブル
《ネタバレ》 中盤までの「出し抜こう合戦」はそれなりに面白かったのですが、後半、サスペンスの要素が変に重くなりすぎて、かえって平凡になってしまいました。この作品は2人の人間関係だけで十分笑いがとれるのですから、悪との対決の要素など必要最低限だけでよかったと思うのですが。ラストの部分も、肉弾戦や銃ではなくて、頓知と機転で乗り切ってほしかった。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-05-19 02:56:52) |
1506. ウィンターズ・ボーン
ひたすら作品を取り巻く重苦しい雰囲気と寒々とした光景、特に何かを強調しているわけでもないのに随所に滲み出てくる救いのない暗さ、その中にあって作品世界を見事に体現している俳優陣の巧演、とりわけその重さに何ら負けていないジェニファー・ローレンスの存在感。この作品はそれだけで十分。しないで済む説明は全部カットしている脚本も良い。 [DVD(字幕)] 7点(2013-05-18 20:46:23) |
1507. チャップリンの殺人狂時代
《ネタバレ》 終盤入口くらいまで、同じような女性引っかけシーンの繰り返しで、これはやっぱりつまらないかなと思っていたのです。しかし、温室でのたたみかけるような笑いを経て、ホテル前での逮捕を覚悟した別れのシーンは突出しており、ここだけで作品の印象が一気に変わっています。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-15 02:23:50) |
1508. 幻影師アイゼンハイム
《ネタバレ》 マジシャンを描いた映画はいろいろあっても、その奇術能力を権力闘争的に用いて、皇帝の力と対決する・・・というのはあまりないように思ったので、終盤までは割と見所があると思っていたのです。ノートンとジアマッティの演技合戦もなかなかだったしね。ところが、あのオチはそれまでの全否定に等しいので、やっぱり減点。何でそんなことをする必要があるんだろう。あ、照明と色彩感覚は、いい感じでした。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2013-05-12 01:56:36) |
1509. 噂のモーガン夫妻
筋立てはまったくありきたり、ヒュー・グラントの演技はさらにやる気なし、サラ・ジェシカ・パーカーは常に冷静沈着に見えてしまって、この種のドタバタ・コメディには合っていない。したがって、見所がないのです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-05-10 02:30:11) |
1510. キッズ・オールライト
《ネタバレ》 アネット・ベニングにジュリアン・ムーアにマーク・ラファロとなると、やっぱり見る前の期待値とハードルが上がってしまうなー。導入部分で、このレズビアン・カップルはどういうカップルなのかとか、この家族を構築するためにどういう生活を経てきたのかというところをかなりすっ飛ばして精子ドナーが登場しているため、レズビアン云々よりも、精子提供の方にテーマがスライドしてしまっている。しかも途中からは、ジュリアンの浮気についてのみテーマが収束してしまっているので、さらに設定の意味がなくなっている(子供たちは親の浮気の被害者としてのみ描かれ、精子提供による親子関係というものに対する洞察は何もなくなっている)。そんなわけで、主演の3人も、その表現力を駆使する場面があまりありませんでした。前半の食事の場面などは、ぎこちない心理の衝突がなかなかスリリングで、あの辺がもっと発展していくことを期待したのですが。 [DVD(字幕)] 6点(2013-05-10 02:06:49) |
1511. マッケンナの黄金
《ネタバレ》 何か見ているときから違和感があったのですが、これはウエスタンの皮を被ったアドベンチャーで、すでに書かれているとおり、インディ・ジョーンズやハムナプトラの源流だったわけですね。大平原と馬の疾走にひたすらこだわった映像は一見の価値ありですが、そればかり続くと単調になってきます。あと、あのラスト、「せっかく登ったのをわざわざ降りて、来た道をそのまま戻る」は予想外で逆に衝撃的だったのですが、ああしないとオチがつかなかったのですね。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-05-10 01:56:20) |
1512. レオニー
せっかくこの貴重な題材に着目し、また巧者の役者陣を揃えていながら、結局まとめきれなかったという感じ。日本人組は、英語の台詞を覚えるので手一杯だったのか、一部を除いて演技らしい演技ができていない。また、エミリー・モーティマーも、主人公の何を表現するのかというテーマが与えられなかったため、本領を発揮しているとは言い難い。名手ヤン・A・P・カチュマレクの音楽に相当助けられていると思う。 [DVD(字幕)] 5点(2013-05-08 00:41:19) |
1513. パブリック・エネミーズ
結局、この監督は、ジョン・デリンジャーという人物を、どういうものだと理解し、解釈したのだろうか?その作業が何もなされていないので、単に銃撃シーンと脱獄シーンが撮りたかっただけの作品にしか見えません。そりゃ、デップもベールも、どう演技していいのか見当もつかないってもんでしょ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-05-06 02:13:58) |
1514. マーニー
《ネタバレ》 結局は全部が説明的描写にすぎず、順を追っているだけなので、本来あるべきスリルがないのです。金庫破りの際のロングショットのみ、手法の突出が感じられました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-28 05:23:19) |
1515. エル・ドラド(1966)
導入部はウエスタンの王道っぽくて興味を引くのですが、途中からどんどん緩くなって、だれてくるんですよね。勝負の前提になる緊迫感がないのです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-22 01:38:44) |
1516. 最高の人生の見つけ方(2007)
肝心の2人の「それに至るまでの背景」にまったく配慮されていないので、死期を前にした脱走という設定に説得力が全然ない。というより、設定のための設定になってしまっている。したがって、ニコルソンとフリーマンをいくら掛け合わせても、「ただ喋っているだけ」であって、とても演技のぶつかり合いにはなっていない。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2013-04-15 01:00:09) |
1517. ラブ & ドラッグ
《ネタバレ》 ズウィックがいきなりこんな正統派ラブロマンスだという時点で、何か普通の作品とは違うのか?というある種の期待がよぎってしまうわけですが、特に違いはありませんでした。アン・ハサウェイにパーキンソンの役をやらせるというのも、もう少しそれを生かした何かがあると思ったのですが(ただ、脱ぎっぷりの良さにはびっくり)。導入部がちょっとまわりくどいのと、その後も、二人してうじうじ考えているだけで、ドラマとしての動きがさほどないんですよね。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2013-04-13 23:11:21)(良:1票) |
1518. シティヒート(1984)
せっかくのキャスティングを全然生かしてないような・・・やっぱりイーストウッドは、通常人の皮を被った実はかなりずれてる奴、という役のときが一番光っていますね。この作品では、あまりにも普通すぎ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2013-04-07 00:21:02) |
1519. その土曜日、7時58分
《ネタバレ》 多角視点モノはもともと好きなのですが、それ以上に、このキャスティングだと、演技アンサンブルだけで十分楽しめますね。大御所アルバート・フィニーが最初あまり目立たないんだけど、途中から地響きを立てるようにせり上がってくる流れなどは、演出側と演技側の双方の風格を感じさせます。マリサ・トメイは、裏で絶対に何かやってるだろうと思っていたら何もなかったのは拍子抜けだったのですが、脱ぎっぷりのよさには力強く拍手。 [DVD(字幕)] 7点(2013-03-31 02:09:28)(良:1票) |
1520. 裸の銃を持つ男 PART33 1/3/最後の侮辱
笑えるギャグよりも滑っているギャグの方が多いのですが、こういうナンセンス・コメディ作品の存在は貴重です。こんな下らない内容で映画一本作ってしまおうという根性を評価したい。 [DVD(字幕)] 5点(2013-03-25 00:23:01) |