1721. 夕陽のギャングたち
《ネタバレ》 B級メキシコギャングとアイリッシュ爆弾テロリストという取り合わせが面白い。敵の大佐の、一見して明らかなほどの分かりやすい冷酷悪人顔も面白い。橋の爆破のシーンは、その前からの「じりじり感」も含め、圧巻。「そこまでせんでも」と言いたくなるほどの無駄な熱さが、作品の質を高めています。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-05-02 01:06:37) |
1722. アガサ/愛の失踪事件
レッドグレーヴのアガサというのが何とも凛としてて気品があって、それを見ているだけでも気持ち良いのですが・・・肝心の筋自体が、何が言いたいのかよく分かりませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-30 22:45:25) |
1723. Q&A
《ネタバレ》 このタイトルからだったら、権力も人脈も持った悪徳刑事を、正義感だけが武器の若手検事が、必死の尋問技術を積み重ねて攻略し、真相が陽の下に明らかになる・・・みたいな展開を期待するはずなのですが、まったくそんなことはありませんでした。それに、壁にぶつかっていく若者の行動がテーマである割には、ノルティ側視点での描写が妙に多すぎで、視座をどこに置くのかがあいまいになってしまっています。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-26 01:13:14) |
1724. 魔法にかけられて
《ネタバレ》 ハッピーエンドで良いのだけど、終わってみたら「それだけ」だったって気も・・・視点を王国側に置くのか、実世界側に置くのか、そこが中途半端で、どこで笑いをとりたいのか、誰の心理に立脚するのがが定まらないままフィニッシュに至ってしまったのではないでしょうか。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-04-25 01:27:32) |
1725. NINE(2009)
これだけ新旧の美女軍団が乱舞すれば、つまらなくなるはずはないのだが・・・それぞれのキャストの使い方が何とも中途半端で、せっかくの材料を生かし切れなかった感じ。ダンスシーンの演出が「シカゴ」から使い回しまくりなのも難点。ただ、何をやっているのかさっぱり分からなかったオリジナル作よりは良いと思います。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2011-04-24 23:40:04)(良:1票) |
1726. コットンクラブ
ほとんどがあってもなくてもいいようなシーンの羅列ばかりで、しかも各シーンが細かくブツ切りのため、見ていて非常に疲れる。美術関係や音楽関係が頑張っているのが可哀想になってくる。当時から情けない役が合っていたニコラス・ケイジと、いきなり意表を突いてスケスケルックで登場したジェニファー・グレイちゃん(でも、出番は一瞬だった・・・)に+1点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-20 22:52:03) |
1727. コマンダンテ
ひたすらインタビューで延々突っ込んでいくという構成には誠実性を感じるし、内容的にも興味深い部分はいろいろあったのだが、横から聞こえてくる通訳がしつこいのが邪魔だった。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-04-20 00:48:20) |
1728. ブラッド・ダイヤモンド
《ネタバレ》 変なアドベンチャーもどきだったら嫌だなあと思っていたのですが、予想外に社会性とエンターテインメント性を両立させた好作品でした。ほとんど出っぱなしながらテンションがとぎれないレオのスタミナはさすがですね。変に有名監督とか豪華キャストに囲まれていないときの方が、彼は良い演技をしています。ただし、作品としては、同じような演出が繰り返されている部分があるのと、ラストのロンドンのシークエンスが蛇足っぽかったのがちょっと残念です。 [映画館(字幕)] 7点(2011-04-19 21:39:07) |
1729. トーマス・クラウン・アフェアー
《ネタバレ》 台詞の1つ1つも、シーンの選び方も小道具関係も、最初から最後まで、イヤミなほどキザでオシャレなんですよ。そこがいいのです。内容を二の次にしたのが成功しています。といっても、頭とラストで出てくるトリックは、単純ながらなかなか爽快に決まっていますね。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2011-04-18 00:11:59) |
1730. メグ・ライアンの 男と女の取扱説明書
《ネタバレ》 前半はじめじめした後ろ向きな未練がましい夫婦喧嘩を延々と聞かされるだけで、泥棒が登場してからはさらにイライラ度が増幅し、ほとんどが不快感しかありませんでした。浮気相手が登場してようやく、日常(浮気問題)と非日常(強盗事件)のギャップが顕在化して笑いが取れる環境にはなりましたが、そこからはあっという間に終わってしまいました。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2011-04-17 22:59:27) |
1731. ラブリーボーン
現実の世界と想像の世界を大胆にミックスした描写が、美麗を追求した映像とも相まって、見ていると頭が中から押し広げられそうな感覚に陥る。死後に見える世界というのは本当にそうなのかもしれないということも感じさせる。それに加え、シアーシャ・ローナンは、ちょっと考えすぎの子を演じさせたらぴたりとはまる逸材であり、2時間以上にわたって映像負けしていないのは大したもの。グレッグ・キニアを格好良くしたようなマーク・ウォールバーグの中年の渋み、いつもはクセのある役を得意とするレイチェル・ワイズの意外な普通の主婦としての好演も印象深い。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2011-04-17 20:20:07) |
1732. トロイ(2004)
登場人物の人格造形からして全然できていない気がするのだが、美術関係も音楽もアクションもエキストラも、全般的に何かえらくしょぼい。やたら長く感じました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-04-14 00:28:37) |
1733. いまを生きる
《ネタバレ》 キーティングは、生徒に何を強制しているわけでもない。彼がしていることは、生徒の内面とか、素養とか、情熱とか、方向性を引き出すこと。もっといえば、それを自分自身で確立することの重要性を自覚させること。だから、父親の命令にすべてイエスと言い続けてきたニールは、いざというときに「自分がしたいこと」が存在しないことに決定的に気づいてしまい、必然的に死を選ばざるをえなかった。見えなければ、模索を続けたまま青年期を終えることもできるのですが、先々まで走りすぎてしまったが故の悲劇です。そして、事の責任をとったキーティングは、自分の指導理念や技術にもまだ不足点があったという、ある意味では新たな道(目標)を見つけたからこそ、何も言わずに去ったのではないかと思います。そんなことも今頃になって分かってきました。また、今になって見ると、自分の中のニールは、トッドは、キャメロンは・・・といったことも考えてしまう作品でもあります。 [DVD(字幕)] 7点(2011-04-12 01:48:28)(良:2票) |
1734. ジュリア
《ネタバレ》 前半はジュリアとの過去を一枚一枚回想していき、それが後半の一本のサスペンス・ドラマとして見事に結実している。その後半は、駅に着いて汽車に乗ってからカフェで無事目的を達して別れるまで、中途半端な盛り上げは一切ない。背景の説明もほとんどないし、言われた理由が本当かどうかも分からない。そのくせ、「箱を渡して」など、一言で彼らの真剣さと用意周到さを表現しきっている。一本の鋼線のような張り詰めた緊張感、各シーンにまったく無駄なし。ベルリンのカフェでのレッドグレーヴの演技には、神々しさすら感じる。 [映画館(字幕)] 9点(2011-04-11 01:34:44) |
1735. フォーエヴァー・ヤング/時を越えた告白
《ネタバレ》 タイトルと設定から感動作になることは期待できるのに、方向性がばらばらで、結局素材の良さを殺している。この話は、かつての恋人を捜し求める主人公の心境だけで十分人を感動させられるのだから、FBIが追っかけてくるなんて部分はまったく不要。ジェイミー・リー・カーティスとの出会いも安直極まりないし、そもそも彼女の立ち位置自体が不明確(結果、子役のイライジャに食われている)。タイムトラベルならではのギャップや戸惑いの部分も、ほとんど表現されていない。それと、最初の過去の部分も、ちょっと手抜きでしたね。 [DVD(字幕)] 5点(2011-04-09 23:25:30) |
1736. アイス・ハーヴェスト 氷の収穫
《ネタバレ》 同じような場所をぐるぐる回りながら話が発展していく趣向が面白い。ただ、肝心のオチがまったくありきたりなような・・・。同じ結論でも、この枠組でいくのだったら、あの場面の裏では実は、みたいなポイントをもっといろいろ設けてほしいところでした。 [DVD(字幕)] 5点(2011-04-06 01:33:42) |
1737. ワイルド・レンジ 最後の銃撃
《ネタバレ》 ゆったりした展開はわざとなのかもしれませんが、それにしてもスリリングさに欠けます。メインの銃撃戦ではそこが成功しており、対峙する緊張感が長時間続いていますが、そこを際立たせるためにはほかの部分で考慮してほしいところでした。アネット・ベニングの人相がちょっと変わったような気がするのも残念。エンディングの"Holding All My Love For You"はいきなりいい曲で、ちょっとびっくり。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2011-04-05 01:52:54)(良:1票) |
1738. トム・ホーン
《ネタバレ》 「許されざる者」よりも10年以上前にこんな作品があったんですね。マックイーンは何かの覚悟を持ってこの役に挑んだのかもしれませんが、いかんせん演技が力弱く、また終盤に至るまでさしたる盛り上がりもなく進むので、インパクトに欠けます。ただし、最後の処刑シーンは、そこで幕を閉じてしまう点も含めてこだわりが感じられました。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-04-03 22:38:00) |
1739. エニグマ
ウィンスレット以外の俳優陣が揃いも揃って演技が今ひとつというか、存在感がないというか・・・おかげで、見ていて少しもサスペンスを感じない。イギリス風味の上品な雰囲気だけはいい感じ。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2011-04-03 00:23:26) |
1740. フレイルティー/妄執
《ネタバレ》 パク先生、あなたが斧を振り回しても地下室に子供を監禁しても、全然怖くありません。せっかくあなたが監督をするのだったら、「監督でありながら冒頭15分でサイコキラー親父の犠牲になってあっさり退場」という偉業を是非なしとげてほしいところでした。 [DVD(字幕)] 4点(2011-04-02 12:51:19) |