161. チャップリンの黄金狂時代
《ネタバレ》 開始直後の熊がついていくシーンから笑わせてもらいました。 ロールパンのダンスは笑いを超えて、そのアイディアに芸術性を感じました。 崖っぷちの山小屋のシーンは言わずもがな…。 エンディングがややあっさりした感じだったため、個人的にはもう少しインパクトがほしかったです(そもそも大金持ちになって、なおかつ、恋も実らせる必要があったのでしょうか)。 [DVD(字幕)] 7点(2010-05-01 22:18:39) |
162. 市民ケーン
《ネタバレ》 もう何年も前に観ようとして途中で挫折、今回も観たが退屈・・・しかしラストの意味はわかりました。 そこがわかったところでもう1回見直してみると結構面白かったです(見直してよかった)。 結果的にはものすごくシンプルな答えだったわけですが、少年時代をボーッと観てしまい、 重要なキーをスルーしてしまうとラストが何のことかわかりません。 (映画は油断して観たらいかん、と反省^^;) 映像は、影の使い方による画面一部の強調や、時系列の切り替えの表現の工夫などにより、モノクロで暗い映像なのに苦痛なく観れました。 撮影手法など専門的なことはわかりませんが、たとえ素人でも感じられればそれでいいと思いますので・・・ ただ、作品レベルは最高でも、私のような映画ビギナーが1回観ただけではよくわからない、という点はマイナスポイントだと思います。 また、作品とは関係ないのですが、最近のわが国の状況をみると「絶対権力者」やマスコミとは怖いものだとつくづく思います(苦笑) [DVD(字幕)] 7点(2010-04-29 18:16:10) |
163. ブレードランナー
《ネタバレ》 近未来の描写に惹きこまれました。それに合わせ、SFアクションとはいえ、終始落ち着いた雰囲気です。 いわゆるドンパチは最小限なので、アクション、ヒーロー好きの人には物足りないかなと思います。 レプリカントによる殺害シーン描写はかなり抑えていて、 製造者を苦しげな表情で殺害したり、デッカードに止めをささず目の前で息絶えるなど、 どこか人間に逆らいきれないレプリの悲哀が印象的でした。。 デッカードが何とか最後のレプリを倒すという展開だったら、かなり平凡な作品だったと思いますが、 あの息絶えるシーン(真っ白の灰になった?)に救われました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-04-29 17:28:29) |
164. 遠い空の向こうに
《ネタバレ》 心地よいストーリーでストレスなく鑑賞できました。 ストレスなさ過ぎで甘口カレーのように物足りなく平凡な作品という印象でしたが、 ラスト20分ごろからの展開で一気に2点アップです。 これは最初から徹底して理解を示さなかった頑固親父の存在あればこそです。 劇中に彼が笑ったのはあの1回だけでは?と思うくらいニヤリが印象に残りました。 多くの出来事について詳細までではなく、かなり省いて描いているので、全体としてサクサクと話が進みます。 長い作品苦手の私にとっては好都合でした。 主人公たちと同じ世代のときに鑑賞すれば、もっと感動したと思います。 高校生世代にはお薦めの作品です。 [DVD(字幕)] 7点(2010-04-29 16:04:14)(良:1票) |
165. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
《ネタバレ》 もっとシリアスな展開かと想像していましたが、蓋を開けてみれば地球規模の壮大なコメディでした。冷戦時代にこれを作ってしまうのも凄いと思いますが、ここまでハチャメチャだと逆に潔さを感じます。 「なんだかんだ最終的には解決するんでしょ。この手の映画は。」と思って観ていたら、あっさり爆弾投下。「おいおい、ホントにやっちゃうのかい!」と内心突っ込んでしましました。 ラストに爆発が繰り広げられるなか流れる、ゆったりと平和ボケしたようなテーマソングがいい味出してます。 それにしてもこの作品、アメリカだから許されるような・・・ [DVD(字幕)] 7点(2010-04-27 23:47:58) |
166. ポセイドン・アドベンチャー(1972)
《ネタバレ》 さすがにひっくり返っていく船の外観を表現することはしっかりできなかったみたいで、それほど感銘は受けませんでした(CG映像を見慣れているせいだと思います)。この映画の秀逸なところはそういうところではなく、やはり人間ドラマでした。生き残った者それぞれ個性があり全員印象に残っています。脱出過程はラストに近づくほどショボくなってきたので心配しましたが、あのような結末になるとは正直よい意味で裏切られました。また、そのアッサリ感にむしろ感動しました。最近のパニック物は映像を壮大している反面、登場人物の個性やドラマ性が薄れているものが見受けられますが、この作品を観て、これがなぜパニック物としての評価が高いのかわかった気がします。 [DVD(字幕)] 7点(2010-04-16 20:46:04) |
167. グラン・トリノ
《ネタバレ》 隣人が暴行された後の終盤の雰囲気が重々しく、またストーリー展開がベタになりかかっていたため、後味が悪くなりそうだなと思って観ていましたが、最期のライターに救われました。かなりの頑固爺がけっこう簡単にお隣さんと仲良くなってしまったり、ただのチンピラ風情が洒落にならないほど銃乱射してきたりなど、展開が唐突すぎると感じた部分もありましたが、ラストはイーストウッドが自らの引き際を演じているように思えてグッときました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-04-05 22:34:48)(良:1票) |
168. 大脱走
《ネタバレ》 この名作を今になって初めて鑑賞しました。想像では、大脱走劇という痛快ストーリーかと思っていました。しかし実際は、当初の目論見の3分の1に満たない数が脱走し、そのうち7割は殺されてしまい、残りの大半も収容所に戻されてしまう・・・という重いものでした。それにもかかわらず悲壮感が前面に出ずエンターテイメントとして楽しめました。また、自らが自由になるための脱走ではなく、敵を混乱させるという意図がある脱走であり、最期まで軍人としての役割を果たした各登場人物に敬意を払う気持ちになりました。 [DVD(字幕)] 7点(2010-03-28 17:37:38) |
169. ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密
《ネタバレ》 うあ~何と申し上げたらよいのか・・・ 「早く次の展開がみたい」と思わせるストーリーでしたし、所々伏線の回収の旨さを感じたのは事実です。 しかしながら、宣伝文句にどうにも期待しすぎてしまい、何とも表現しにくい微妙な感覚。 ネタバレになってしまうのでこの時期色々書けませんが、結末にはもう1段階レベルアップした展開が欲しかったです。 「スマホがあるポアロの時代」といった、どこかご都合主義的な印象を受けましたが、 おかげで現代おける捜査特有の小難しさはなく、また、屋敷のセットなどビジュアル的には素晴らしかったです。 ただ、尺の都合で仕方がないかもしれませんが、特定の登場人物のみが目立ちすぎ。 結構な顔ぶれを集めて、ほぼ全員に動機がある設定にも関わらず、これは勿体ないと感じました。 また、ダニエル・クレイグのキャラクターというのは大きな売りだと思うのですが、 正直なところダニエル探偵、何か活躍したのか?あまり印象に残っていません。 ラストシーンの微妙な空気が何ともいい味でしたので+1点。 [映画館(字幕)] 6点(2020-01-31 16:42:02)(良:2票) |
170. X-MEN:ダーク・フェニックス
《ネタバレ》 初っ端から“一見さんお断り”感が凄まじかったですが、 実はシリーズをしっかり見ている身としても、どこかシックリきませんでした。 それだけX-MENシリーズは、設定がトッ散らかされてしまったので、仕方ないと言えましょう。 3部作最終「アポカリプス」でズッコケ、「ローガン」で大黒柱のウルヴァリンが抜け、 もはや打ち切り寸前の連載マンガ状態ですから、多くは望みません。 お約束のように人間に危害をもたらし、お約束のように身内で対立し、お約束のように団結して強力な敵に立ち向かう・・・ 「X-MEN」的な内容をコンパクトに詰め込んだストーリーは、盛り上がりに欠けました。 長時間ダラダラでなかったのが救いです。 それから、これは巡り合わせで致し方ないのですが、集大成としてみた場合の登場人物の扱いには不満が残ります。 「ジーン」が中心になるのは当然で、ソフィー・ターナーの風貌はそれなりに雰囲気ありなのですが、 シリーズ登場回数が乏しいため、締めの大役には役不足感は否めません。 一方、思い入れがあるとしたらこちらであろうレイヴン役ジェニファーローレンスでありますが、 肝心の彼女はほぼ見せ場なく息絶え、それどころか最後は忘れ去られているかのような扱いです。 また、そもそもX-MENはプロフィッサーとマグニートの物語だ(と思っています)。 その2人の関係があっさりと描かれて終わってしまうのは寂しい限りです。 文句ばかりでありますが、これもまたX-MEN。 陽のアベンジャー軍団がもてはやされる中、ひっそりと終わりを迎える陰のX-MEN。 このコントラスト、そしてこのマイナー感こそX-MENの真骨頂(?)。 とりあえずはメデタシメデタシということで、リブート作品を気長に待つとしましょう。 [映画館(吹替)] 6点(2019-06-24 15:30:50)(良:1票) |
171. キャプテン・マーベル
《ネタバレ》 ストーリーは平凡で、アベンジャーズ次作が待ちきれない者のガス抜きにちょうどいいレベルといったところ。 終盤の、ウーマン・オブ・スティールかと思わせるハチャメチャさ加減は凄まじく、最後に撤退する相手の「ポカーン」顔には笑わせてもらいました。 しかしながら、ストレートすぎて、もう一つ面白みに欠けたと言わざるを得ません。 良かった点は、主人公のキャラクターが、非常に魅力的なところ。 エンドゲームで主要メンバーの”卒業”が噂される中、この茶目っ気ある個性は、今後の柱として期待してしまいます。 ソーでさえ反則気味なところに、それを上回る破壊力・・・ この反則的な強さをどのように他のメンバーと融合させるのか? 不安と期待を感じつつ、4月を待ちます。 そもそもこの人だけで今までの争い全部止められたんじゃ・・・という禁句はあえて胸にしまおう [映画館(字幕)] 6点(2019-03-17 23:53:36)(良:1票) |
172. デッド・サイレンス(2007)
《ネタバレ》 オープニングの古典的な雰囲気は、2000年代の作品にしてはかえって新鮮な印象を受けました。 ところが、その後の内容までもが何の変哲もない古典的ホラー。 ・・・と、気を緩めていたところに最後のあれです。 もう皆さんに語り尽くされておりますが、最後のあれだけのための作品かもしれません。 単純に驚きましたし、前半のシーンを見返してしまいました。 全てが人為的トリックによるものであれば、もっと印象に残る作品だったと思います。 [DVD(字幕)] 6点(2017-10-15 19:56:13)(良:1票) |
173. SING/シング
《ネタバレ》 主人公がどこかいけ好かないので入り込めず。 ただ「洗車」ですべて許した・・・ [DVD(字幕)] 6点(2017-09-24 17:47:17) |
174. デッドプール
《ネタバレ》 残虐、かつ、下ネタオンパレードで、序盤から胸のムカムカが止まらなかったものの、ノリは良くどこか楽しさを感じました。 また、過去の経緯を紹介するというストーリー展開にも工夫が感じられ、キャラクターのアクの強さのみに頼っていないところも好印象でした。 しかしながら、後半はほぼ見所なし!・・・息切れして普通に成り下がった感じです。 なぜ、あのハチャメチャを終始貫かなかったのか?そこしか見所ないのに・・・ Xメンつながりも余計に思えました。 真面目に意見するならば、そもそも必死にスカウトするほどの戦力とは思えません。 それはさておき、まともにXメンシリーズへの出演は無理でしょうね。あくまでも今回のような外伝扱いでしょう。 残念ながら、最近のアメコミバブルの恩恵で映画館に足を運んでもらっているレベルの作品に思えました。 私もそれに乗っかって足を運んでいる残念な人ですが・・・ [映画館(吹替)] 6点(2016-08-07 22:03:55) |
175. ターミナル
普通にいい話だったなぁと思います。 ただ、この監督プラスこれほどの役者、そしてこれだけの舞台を整えて、この程度のいい話ではあまりにコストパフォーマンスが悪すぎるように思いました。 再三言われておりますが、あの恋愛パートは要らなかったように思います。 それよりは、困難な状況から周りが受け入れてくれるまでの展開をもっと丁寧に描いてほしかったです。 モデルとなった実話があるとはいえほぼフィクションのようですから、ラストについてももっと見せ方があったように思います。 トム・ハンクスには本当に期待してしまうので、個人的なハードルが高く設定されていた分、やや消化不良でした。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-08-14 00:01:48) |
176. サボテン・ブラザース
相手が本物であると気づくところまではとても面白かったので、これをもっと引っ張ってもらいたかったです。 相手が本物であると気づいた後は中途半端で内容が薄かったように思いました。 やはり彼らが普通に戦って勝てるわけないのだが、けっこう普通に勝っているところに面白みが薄まってしまいました。 ここはもう少し捻りが欲しかったです。 [DVD(字幕)] 6点(2014-06-20 23:11:57) |
177. シカゴ(2002)
《ネタバレ》 ミュージカル映画は好きなほうですが、本作の内容はかなり微妙でした。 見せ方のアイデアはとても良かったです。 個人的にツボにはまったのは、胡散臭い操り人形、胡散臭いタップダンス、、、とにかく胡散臭いリチャード・ギアに尽きました。 主演女優は美人というにはどこか欠けていて、アウトローが良く似合っていましたが、彼女を含めキャラクターとしては誰にも共感できないだけに、ノリと雰囲気だけでまずまずの満足といった後味に留まりました。 [DVD(字幕)] 6点(2014-06-19 22:14:46) |
178. 或る夜の出来事
《ネタバレ》 いくら元祖とはいえ、この王道中の王道ストーリーだけではさすがに物足りないところですが、そこに主演俳優の軽妙なトークが加わることによって楽しめる作品となっていました。 そのゆえに、どちらかといえばコメディタッチの前半に関心のピークがきてしまったようです。 たしかに「ローマの休日」と似たようなストーリーで、あちらが後発ということを考えると「ローマ~」の評価を下げなければいけないかもしれません。 ただ、ヒロインを比べてしまうとどうしても・・・ね(^^; お父さんはいい味出していました。こういうキャラクターはホッとします。ちょっと強引な終わり方でしたが後味良ければすべて良しということで。 [DVD(字幕)] 6点(2014-04-04 23:39:35) |
179. マネーボール
アスレチックスの立ち位置や出てくる選手名がわかる程度の予備知識はあったため、無理なく入っていけました。 実際のところこのGMになってワールドシリーズ制覇どころかリーグ優勝すらできていないのが現実ですからドラマとしては地味にならざるをえないのですが、そこはビラピの華でうまくバランスがとれていたと思います。 こういう弱者の戦略はヤンキースのような強者があってこそ成り立つもの。そう考えるとプロチームにはある程度の格差があるからこそ面白い・・・・って映画の感想じゃなくなってしまいました。 [DVD(字幕)] 6点(2014-04-04 23:35:02) |
180. グランド・イリュージョン
《ネタバレ》 皆さん書かれているように、あまり細かいことは気にせず純粋な気持ち(^^;)で見ることが本作を楽しむ方法かと思います。 私は色々考えていなかったせいか、オチにはけっこう驚いた幸せ者です。 主要な人物の誰かを黒幕にしなければならないわけで、そういった意味では考えられる最大限のサプライズになっているのではないでしょうか。 正直、中身は浅かったと思います。 復讐と言ってもどこか逆恨みの要素が濃いように思えたし、銀行、保険会社や金庫の繋がりにしても相当こじ付けのように感じました。 集まったメンバーにしても個性が弱かったような気がします。そもそもそれぞれに何のドラマもありません。 というわけで、そこそこ面白い程度でした。 マジックのようにパッと沸いてハイお終い…といった印象です。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-03-29 18:56:43)(良:1票) |