1901. きみがぼくを見つけた日
《ネタバレ》 タイムトラベラーの宿命を乗り越えて2人が結びつく話、かと思っていたら、実はそれは前置きであって、その先の夫婦生活や家族生活の内容こそが真のテーマでした。言われてみれば、タイムトラベラーが相手と結びついて、子供はどうなるのか?とか、未来に飛んじゃって先が予測できたらそれはそれで問題ではないか?とか、その先にも問題はあるのであって、そこまで立ち向かおうとした姿勢はなかなか偉い。とはいえ、最初の2人が結びつくまでがあまりにもタメがなくてあっけなくて、そこで拍子抜けしてしまったのも事実。また、母親や父親のサイドストーリーもあまり機能しておらず、もう少しバランスを考えてほしかった。 [映画館(字幕)] 6点(2009-10-25 04:14:37) |
1902. 激突!<TVM>
《ネタバレ》 カメラワークの教科書のような作品だと思います。ただ2台の車が走っているだけなのに、アップ/ミドル/ロングを使い分け、また車の中から/前から/横から/ミラー越しなど自然に視点を移動させることだけで、大きな緊張感を作り出しています。最後の転落後の、少しずつ各部品の動きが止まっていくところを嘗めるように撮っていくカットも印象的ですね。背景の説明ほとんどなしなのも、潔くて良い。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-10-06 02:02:41)(良:1票) |
1903. マイノリティ・リポート
アイディアもストーリーもつまらないが、近未来の進化した社会のはずなのに要となるシーンの演出がすべて超がつくほど古典的なのに失笑。とてもスピルバーグとは思えない。色彩感覚の趣味の悪さにも参った。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-10-06 00:16:00) |
1904. 地上最大のショウ
サーカスのシーンの映像的迫力は認めますが(象の行列とか)、それ以外のドラマ部分が、同じようなシーンの繰り返しで退屈です。また、サーカスのシーンも、「何でその場面が必要なのか」という考察抜きに積み重ねられても、インパクトが薄れてしまいます。 [DVD(字幕)] 5点(2009-10-04 23:53:00) |
1905. 努力しないで出世する方法
ただ単にみんなで脳天気に騒いでいるだけにしか見えませんでした。ミュージカルといえど、ストーリー上の大事なポイントはきちんと押さえて表現してくれないとだめです。原色系の色彩感覚は面白かったので、点数はそこに。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-10-03 00:04:24) |
1906. ストレンジャー(1996)
久々にここまでつまらないものを見てしまった・・・レベッカ・デモーネイって、こんなに華もなければ演技力もない人だったっけ? [DVD(字幕)] 2点(2009-10-02 23:48:55)(良:1票) |
1907. 老人と海(1958)
もともと、そんなに映像向きの話とも思えないのだが、はたして、延々と同じような構図の画面で同じような説明的ナレーションを聞かされるだけの内容でした。大自然のダイナミックさやそれに立ち向かう主人公の根性といったものを感じられませんでした。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-09-28 01:36:36) |
1908. 宇宙戦争(2005)
《ネタバレ》 スピルバーグ作品とは思えないくらい、変に安っぽくて暗い感じの映像にびっくり。ダコタ・ファニングのブ○○クな成長ぶりにもびっくり。これではパニックの先に何も生み出しません、ということが予想できてしまうわけですが、とにかく描写として目新しい部分が何もなく、怖がることも感動することもなく終わってしまいました。車が群衆に囲まれるシーンで、あれだけのネタであそこまで引っ張る根性には感心したので、そこに3点。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-09-25 01:59:59) |
1909. アメリカン・グラフィティ
前半は話が未整理でごちゃごちゃしていたのですが、後半は美しく収束していました。見ているときは、眼鏡の子のアホな言動にいらいらしたり、登場人物ほぼ全員のなーんにも考えてない行動様式に呆れたりしていたのですが、終わってみるとなぜか爽快な印象が残っています。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-09-23 01:30:24) |
1910. 博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか
特に笑える場面というのは見当たらなかったのですが・・・。重大な対象をあえて笑い飛ばそうというのであれば、だからこそ、ただ俳優に台詞を喋らせるのではなく、対象の背景やプロセスをディテールまで真剣に描いてくれないといけません。90分が長く感じました。 [DVD(字幕)] 5点(2009-09-21 02:42:14) |
1911. 革命児サパタ
タイトルでまで「革命児」と言い切っちゃってるわけだから、どれだけ痛快でドラマチックな生涯が描出されるのかと思っていたら、単なる英雄一代記みたいな内容でした。革命家ならではの緊張感や切迫感も感じられず、伝えられていることをそのまま映像化しただけのような感じです。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-09-21 01:25:33) |
1912. イージー・ライダー
大まかなストーリーは事前に知っていて、主人公2人が行け行けで無軌道に気ままに旅をする話かと思っていたのですが、意外にのんびりした部分とかかったるい部分が多かったのがかえって新鮮でした。しかし、そういう洗練されてない作りだからこそ、制作者が表現したかった挫折感、敗北感が、ある種の初期衝動を伴って生々しく伝わってきます。今見ても鑑賞に耐えうる作品です。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2009-09-18 02:17:04) |
1913. チャーリー(1992)
マリサ・トメイとペネロープ・アン・ミラーとダイアン・レインが一つの作品で見られるなんて!!とわくわくしていたのですが、みんなちょこっとずつしか出てなくてがっかりでした。ほかの脇役も含めて、せっかく出すんだったら、その人たちそれぞれの主人公の人生における意味合いや位置づけをきちんと消化してから出すべきでしたね。これでは単に「その人がいたからその役を作った」というだけです。もっとも、こんな誰が見ても畏れ多い役に果敢に挑んだロバート・ダウニー・Jrの度胸と勇気には敬意を表したい。 [DVD(字幕)] 6点(2009-09-14 23:04:39) |
1914. 50回目のファースト・キス(2004)
《ネタバレ》 設定にほとんどよりかかってしまったような感じで、そこから先の工夫がほとんど感じられない。主人公が自分の状況に気づく場面なんて、一番のポイントなんだから、もっといろいろ盛り上げたらいいのにね。ラストシーンのすっきりしたまとまり具合に+1点。ところで、作中で他作品のネタバレを思いっ切りしているのは、問題にならなかったの? [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-09-13 02:55:09) |
1915. ノーマ・レイ
《ネタバレ》 労働運動の尊さ、団結することの価値を高らかに讃美してみせたという志の高さだけで、低い点はつけられない。ストライキの発生原理についてまで話に即してさりげなく見せてくれるのだから、さらに好印象です。ノーマが「UNION」の札(それもただの手書き)を掲げて立ち上がり、延々と続く機械音の中、1人ずつ労働者が機械を止めていくシーンは、映画史上屈指の名場面だと思います。ただし、終盤までは少数の協力者で頑張っていたのに、最後はいきなりみんなで大喜びしていたのは、若干違和感がありました。 [DVD(字幕)] 7点(2009-09-13 00:03:14) |
1916. ウエディング宣言
ジェーン・フォンダを久々に復活させておいてこんな作品とは・・・。中身は実に凡庸で新鮮味もなければ工夫もない。もともと嫁姑の対立という陰湿なネチネチした設定なんだから、そのまんま進められても何も笑えないのです。ジェニファー・ロペスの演技は変に重たくて、そもそも楽しく演技しているように見えない。画面が変に暗いのもマイナス。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-09-10 21:45:23) |
1917. セイ・エニシング
いい話になるはずの素材なのに、脚本も演出もまったく未整理で、誰がどこでどういう感情になっているのかがさっぱり見えなかった。主演2人も、何かえらくスレたようなひねくれたような感じで、この種の爽やか話にはミスマッチです。 [DVD(字幕)] 5点(2009-09-09 01:13:32) |
1918. スウィング・キッズ
音楽によりかかった内容になっていないことを祈りながら見たのですが、はたして危惧どおりでした。主人公の体制に対する反抗の背景や動機の描き方が凡庸であるため、登場人物は基本的に何がしたいのか、またジャズとそれがどう結びつくのかが不明確です。「この辺でそろそろダンスシーンを入れるか」というタイミングだけでジャズが入れられているように見えます。バーバラ・ハーシーの堅実な演技に5点。 [DVD(字幕)] 5点(2009-09-07 00:15:37) |
1919. 渚にて
《ネタバレ》 「復活の日」の元ネタはこの作品なのでしょうか?パニック描写を排し、淡々とした日常生活を積み重ねる手法は一応好感が持てるのですが、それにしても危機感や切迫感が希薄です。一見平穏な部分の描写に注力するのはいいとしても、その中に潜む人の狂気のようなものを浮かび上がらせないと、北半球が死滅という前提の設定に説得力がありません。コーラのシーンと釣りのシーンに5点。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-09-05 04:25:10) |
1920. ジャック・フロスト/パパは雪だるま
《ネタバレ》 雪だるまともなると表情も動作もまったくないわけで、そりゃ主人公としては難しいよね。周りのリアクションとかでそれを引き出せればよいのですが、そこまでの脚本にはなってません。ところで、驚愕したのは、ジャック・フロスト・バンドのギタリストが、トレヴァー・ラビン御大その人であったということ。もっと映して下さい。ギターソロも弾かせてあげて下さい。 [DVD(字幕)] 5点(2009-09-02 02:34:02) |