1921. エリザベス・ハーレーの明るい離婚計画
邦題からしてダメダメだと分かってしまいますが、はたしてまったくそのとおりでした。特に何の工夫もなくドタバタのまま最後まで至っているだけです。公的書類の配達人という職業はあまり聞かなくて目新しかったので、そこに3点。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-09-01 00:09:40) |
1922. ブラック・サンデー
もっといろいろひねりがあるのかと思っていたのですが、単調で長く感じてしまいました。今だったら110分くらいでまとまるのではないかと思います。テロリストのお姉さんは色気抜きで任務に徹するのですが、そこにかえって色気があります。 [DVD(字幕)] 5点(2009-08-30 00:43:22) |
1923. シン・シティ
これって、構図も視点も何もない単なるべた塗りのイメージ映像と、演技の手間を省くだけのしつこいナレーションが詰め込まれているだけなのでは?こういうのは映画とは言わないんじゃないでしょうか? [DVD(字幕)] 3点(2009-08-21 01:31:30) |
1924. アメリカンパスタイム 俺たちの星条旗
《ネタバレ》 2000年代も後半になって中村雅俊とジュディ・オング主演の作品が見られるとは、これだけで低い点はつけられません。第二次大戦中の収容所での在米日系人の生活を描いたものですが、前半は、突っ込みは浅いながらも素朴で明快な描写がなされています。ただ、肝心の野球の試合自体が、漫画でもドラマでも過去に山ほど見たようなそのまんまの展開で、底浅く着地してしまったのが残念でした。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-08-19 23:24:32) |
1925. 夜になるまえに
作品の素材としては面白いと思うのだが、淡々とエピソードを羅列しているだけであって、焦点がまったく絞られていないので、見ていて非常に退屈。逮捕や逃亡、亡命の場面なども、危機感や切迫感が少しも表現されていない。 [DVD(字幕)] 5点(2009-08-18 03:20:11) |
1926. ハスラー2
1と同じくらいに地味で起伏に乏しい内容でした。トム・クルーズが入っていてこんな感じになるとは思いませんでした。ポール・ニューマンも、長年雌伏の時を過ごしていたのが血気盛んな若造と出会って情念再爆発!みたいな感じになるのかと思っていたら、3人組で淡々と渡り歩いているだけで、あまり格好良くないです。 [DVD(字幕)] 4点(2009-08-12 01:03:47) |
1927. 黄昏(1981)
《ネタバレ》 わざとらしく盛り上げるだけのドラマだったらどうしよう、と逆に少々警戒しつつ見ていたので、意外にコテコテではなくポイントを突いた運びに十分楽しめました。冒頭のフォンダが道に迷い、その不安をキャサリンに訴える場面が、一気にこの老夫婦の象徴的な特色を示し、後のストーリーをしっかり支えています。ただし、途中でジェーン・フォンダがいなくなるのは何とも残念。頑固老人と素直じゃない少年が大自然の中でふれ合って変化する、みたいなありがちな部分よりも、より複雑な背景があってしかるべき娘との関係がもっと見たかった。作中の家族同様、老妻の巧みな立ち回りによって救われている気がします。 [DVD(字幕)] 8点(2009-08-01 02:50:36)(良:3票) |
1928. ハスラー
肝心のビリヤードの部分は予想外に地道に淡々と終わってしまいました。周りの人たちとの関係での描写についても、やたらと地味で暗くて、特に印象的な部分がありませんでした。それと、尺も長すぎじゃない? [DVD(字幕)] 4点(2009-07-30 23:46:19) |
1929. ザ・ダイバー
前半は「愛と青春の旅立ち」の劣化コピーみたいな感じで、後半もさしたる盛り上がりもなく終わってしまいました。何よりも、潜水作業のディテールや地道な部分の描写をほとんど省いてしまっているのがまずい。それでは、主人公が何のためにその道にこだわったのかも分からないわけです。それをほっといて、どうでもいいような息止め競争なんかに時間を割いていてはまずいでしょう。シャーリーズ・セロンの登場も役に立っておらず、デニーロも5割程度の力でしか演技をしていない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-07-27 01:08:46) |
1930. イノセント・ボイス 12歳の戦場
カメラがきちんと子どもたちの動きや表情を追い切れていない、捉えていない。肝心なところは全部銃声の連射の効果音でごまかしている。これでは突然の銃撃に驚きはしても、作品中の人物の行動にリアリティやシンパシーを感じることはできません。それっぽく作ってはあっても、底の浅さや執念不足を感じます。 [CS・衛星(字幕)] 5点(2009-07-23 01:20:43) |
1931. ドゥ・ザ・ライト・シング
《ネタバレ》 実は1日間の話だったんですね。前半はいろんな人がひたすら怒鳴っているだけで、見ていて辛かったのですが、それらが収斂して一点に着地する収束部の豪腕ぶりはなかなかでした。作品のメッセージを端的に要約したタイトルが優れています。 [DVD(字幕)] 7点(2009-07-22 02:30:59) |
1932. ひとりぼっちの青春
《ネタバレ》 あまりにも突飛な設定であるわけですから、そこに集まった人たちについても、それぞれの背景とかそれを受けたダンス会場でのやりとりなどのドラマが展開されるかと思ったんですが・・・どちらかといえば、ひたすら延々とダンスが続けられ、参加者の疲労困憊の様子だけが描写されている感じ。しかも、参加者の疲れや虚しさ以上に、司会者のオッサンの異常なほどのタフさが目立っていて、ポイントがよく分からなくなっています(これで○日、○時間経過!とか言われても、司会者や演奏者や観客は平然としているため、リアリティが削がれています)。ただし、すべてを一瞬で結実させる最後の一言、そしてレースの結論を出さないラストは強力で、あの締め方に+1点。 [DVD(字幕)] 7点(2009-07-22 02:13:33) |
1933. レクイエム・フォー・ドリーム
《ネタバレ》 中盤までは同じような映像の繰り返しでそんなに面白いとは思わなかったのですが、ラスト15分のインパクトはやはり強烈だったので+1点。ただし、各登場人物(特に母親)の「元の比較的まともだった頃」をきちんと描いておけば、ラストの意味合いもさらに重いものになっただろうにとは思う。最初からみんなちょっと変なので、せっかくのドラッグ描写にも「そりゃそうなるだろうな」という感覚が残ってしまうのです。 [DVD(字幕)] 7点(2009-07-22 01:48:33) |
1934. ノーカントリー
《ネタバレ》 スリリングな設定に反してやたら単調でダラダラした作りなのですが、後から考えるとそこが独自の世界として印象に残ってしまう困った作品。音楽と台詞を極力削った静寂あふれる雰囲気に5点、アントン・シガーの強烈なキャラに+1点。 [映画館(字幕)] 6点(2009-07-20 23:58:33) |
1935. オーシャン・オブ・ファイヤー
あっちこっちで主題がぶれていて、何を表現したい作品なのか最後までよく分かりませんでした。レース開始までの出来事と本体のレースとがどう関わるのかも分かりません。主人公がこのレースに何でそこまで執念を燃やすのかも不明確です。馬と砂漠の風景によりかかってしまって、その他の描写がなおざりになってしまったという感じです。 [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-07-19 13:53:21)(良:1票) |
1936. プライド 栄光への絆
やたら暗く汚い画面、躍動感ブツ切りの編集、ゆらゆら揺れてどこを撮りたいのか分からないカメラと、スポーツというものをわざとおとしめて撮っているとしか思えない画面には怒りすら感じます。「エニイ・ギブン・サンデー」の撮り方もかなりひどかったけど、この作品はそれ以上です。また、選手たちの誰がどういう想いでアメフットをしているのかという描写も、ほとんどありませんでした。突然かかって懐かしかったポイズンの"Nothin' But A Good Time"に2点。 [CS・衛星(字幕)] 2点(2009-07-18 00:06:20) |
1937. センチメンタル・アドベンチャー
あまりにも淡々としすぎで、どういうドラマがあるのかよく分かりませんでした。前後のエピソードに脈絡がないのも、作品の成立の必然性を阻害しています。 [DVD(字幕)] 4点(2009-07-17 23:58:14) |
1938. キング・アーサー(2004)
アーサー王伝説をあえて題材にとりつつ、やってることは普通の時代物とほとんど変わらない。壮大な対象に挑んでその壁の前でこけてしまった感じ。クライブ・オーウェンが最初から最後までニコラス・ケイジに見えてしまうのも気になった。この人にこの作品の主役は合わなかったのでは?キーラ・ナイトレイの見せ場がほとんどないのも、何とももったいない。 [CS・衛星(字幕)] 4点(2009-07-14 03:06:10) |
1939. 小さな贈りもの
《ネタバレ》 ネタ一発というか、最初のところで大体予想できるとおりの展開なのですが、確実な作りでテンポも良いので、安心して楽しめます。引取先候補の女性2人の露骨でない対比はなかなか新鮮でした。追っかけ役のマシュー・マコノヒーが何となくうるさいだけで、活用し切れてなかったのがちょっと残念かな。それにしても、象ってほかの動物に比べて動きや表情の幅が小さいように見えて、表現対象としては難しいのではないかと思うのですが、あれだけいろいろ表せるんですね。 [DVD(字幕)] 7点(2009-07-12 04:19:32) |
1940. ニュールンベルグ裁判
この歴史的事件を映画化するにふさわしく、重厚かつ丁寧な作りです。多くは法廷での弁論や尋問のシーンなのですが、シェルとウィドマークは鬼神のごとき迫力で(しかも大袈裟でない演技で)ぶつかり合い、トレイシーはそれを一言でずしりとコントロールする。バート・ランカスターは黙って座っているだけなのに、目の動きだけですべてを語り尽くしている。この緊張感だけで3時間お腹いっぱいです。長台詞の場面でも、それが必然性をもって迫ってきます。さらに、証人や関係者役の人たちも、ここぞというところで主役級の存在感を見せ、作品の重みを増しています。また、当然のことながら法廷という狭い限定空間でのシーンが多い中で、何とか工夫を凝らしていたカメラワークも、必死の努力が窺えて印象的でした。 [DVD(字幕)] 8点(2009-07-10 05:05:04) |