1. アナライズ・ユー
前作よりもまとまりを欠いているような印象がありました。それぞれやりようによってはオイシクなりそうな設定のサブキャラが多くいたにも関わらず、どれも未消化に終わっていたのが残念です。今作はクリスタルさんとデ・ニーロさん共に積極的に動いてくれるのでストーリー自体は展開が早く、個人的にはダレませんでした。笑いどころもベタベタなのがツボなので楽しめました。結局ユルイ作品なので、僕には合っていたようです。まぁ、文句タレてはみましたが、DVDが発売されてワッショーイな勢いで買ってしまい、加えてお気に入りな作品になってしまったのでこの点数。苛めないでくだちぃ。 7点(2003-10-14 11:31:13) |
2. ミスター・ベースボール
野球にあんまり興味がないのが原因なのかもしれませんが、とくにどうこう思った作品ではありませんでした。セレックさんのどこか寂しげなコメディ笑顔が、なんとなくこの作品を象徴してるように思えました。本作で秀逸なのは、異世界かと見まごうごとき、スタッフのイマジネーション溢れるファンタジックな日本の生活ですね(絶対違う) 2点(2003-10-14 11:04:56) |
3. スパイキッズ
お子様大活躍なお話で、それなりに見せ場を鏤めてくれていたので楽しく観られました。最後のご家族一致団結仲良しこよしなシーンは、たぶん狙ってたんだろうけど、ちょっと嘘くさすぎたように感じてしまったのが残念でした。でもお子様映画としては、いろいろなアイデアを上手くまとめて提示してくれたと思います。娘さんとお嫁さんがことのほか可愛かったので、おまけでこんだけ。 7点(2003-10-14 10:56:40) |
4. ブレイド2
《ネタバレ》 ストーリーやアクションなど前作の方が好みでした。というより、あのお爺さん(ブレイドさんのツレ)、何事もなかったかのようにイキイキと動いているところにビックリ(理由付けはありましたけど、ちょっとモニョル) まぁ、そんな些細なことより、ドー見てもヘヴィ級のキャラがルチャリブレな動きをしてるところは、見過ごせない塩っぱさです。でも、相変わらずスナイブスさんは頑張ってたと思います。ケッコー萌えさせていただきました。 5点(2003-10-14 10:11:24) |
5. ブレイド(1998)
よくよく考えてみると、何の意味もない見得キリアクションがことのほかをカッコイイ! スナイブスさん、ほんと良く動いてくれます。さすが趣味で格闘技を嗜んでることはあるなあと感心しました。久しぶりに萌えたアクション作品です。 7点(2003-10-14 10:00:49) |
6. トーチソング・トリロジー
同性間の恋愛を含んだ人間関係が丁寧に描かれていたと思います。それ以上に興味深かったのは、主人公の自分と他人の距離や欺瞞を真摯に見つめようとするその態度でした。なんでもテキトーで済ませている自分には、まるで別の世界の人のように彼の姿が映りました。大切な事だからこそ、痛い思いをしなければならないんだろうなぁ、なんて事を自然に諭してくれるような気がします。とっても良い作品。 8点(2003-10-14 09:54:24) |
7. ハートブレイカー(2001)
ダレル事なく観られました。雪崩式に繰り出されるトラブルと母娘の仕掛けが、テンポよく絡んで面白かったです。余談ですが、ハックマンさんが笑わせすぎ。 7点(2003-08-23 16:12:47) |
8. ジャッカル
原作とも映画版オリジナルとも異なる方向性を目指すことは、別段悪いことではないと思うのですが、でてきた結果はちょっとあさってすぎるテイストだったような気がします。ビジネスの準備段階や結末への流れに、サスペンス性が薄すぎたように思いました。個人的に、ここら辺はいくら違うものを作りたいとはいっても無視してほしくはなかった部分だったので、ちょっと残念です。ウィリスさんの連続変装を見てると微笑みをもらすのを堪えきれなくなるところは、制作者の狙い通りの効果をあげていたと思います(ひょっとして僕は勘違いしてるかも) 4点(2003-08-23 16:08:03) |
9. ペイ・フォワード/可能の王国
耳あたりの良い小咄を聞いたような印象です。つい、情けは人のためならずという有名すぎる言葉を思い出してしまいました。実際のところ、全体としてはそう悪い作品ではないと思います。まぁ、最後はあのようになってしまうわけですけども、あれさえも含めて、ペイ・フォワードなのかなと思えました。最後に集った方々は、息子さんをあんな風にされたお母さんや関係者が好ましくない連鎖を引き起こさないように、彼らに次を渡そうとしているように感じました。ということで、作品の根底にあるロマンティックな理想は、とてもイノセントな輝きを持っていたように思えます。その構造がたとえネズミ講だとしても。一方で小さな視点で見ると、悪意が拡がる仕組みの一つも、やはりネズミ講的構造だったりするわけですが。 6点(2003-07-23 12:57:57) |
10. ギャラクシー・クエスト
オタク(死語かな?)万歳! 個人的には、ここまでするならプロレスオタクもどこかで得意の乱入をしてほしかったのですが、そこまでいくとつまらなくなること必至なのでこれで良かったと思います。ストレート過ぎる気もする展開の流れも、何の違和感もなく受け入れられ雰囲気作りは、非常に優秀だと感じました。オタクの気質と文化全肯定の大快作だと思います。 8点(2003-07-23 12:49:09) |
11. ジーパーズ・クリーパーズ
唐突すぎるくらいのいきなりなご本人のご登場、およびあまりにもアレでナニなイカス活躍具合に笑いが込み上げるのを抑えられませんでした。ある意味良作(なのだと思う…たぶん) 3点(2003-07-23 12:41:07) |
12. セント・オブ・ウーマン/夢の香り
簡潔ながら丁寧に作られていると感じました。登場人物それぞれの交流や変化がとても自然な流れにあって、すんなりと作品に入り込んでいけました。最後の査問会のシーンでは、いつものパチーノさんを存分に堪能できて満足感もひとしお。とても良作。 7点(2003-07-23 12:38:55) |
13. スケアクロウ
あまりにもせつない物語。情感豊かな淡々とした運び。登場人物から滲み出てくるような生き方の記憶。パチーノさんは勿論ですが、ハックマンさんが素晴らしい。個人的にはパチーノさん出演作の中で一番印象に残った名作です。 10点(2003-07-23 12:36:00) |
14. 死刑執行人もまた死す
本来込み入った内容のはずですが、くどくならないギリギリの分り易さをもって監督が観客に伝えてくれたおかげで、実に良質な緊迫感を楽しむことに集中できました。演出・構成上のこのバランス感覚はとても素晴らしいと思います。すんごく良作。 8点(2003-07-23 12:32:07) |
15. ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
僕ごときの拙い感想文でこの作品にケチがつくのが怖いので、ちょっとだけ。なぜか、どんな一意の解釈で求めた答えを組み合わせても頑なに拒否されてるような印象を受けます。ですが一方で、作品を観た上でのどのような考え方でも見境無く受け入れてもくれる、そんな不思議な懐の深さを、この作品は持ってるように思えます。それぞれがすでに完成されているそれまでのシーンから、いろいろな要素の細い糸が自ら這い進むように寄り集まって現れた最後の数十分間は、陳腐な表現ですが僕にとってはまるで奇跡のようでした。様々な感情やいきさつなどを、数少ない言葉と表情のみで仄めかしきったデ・ニーロさんとウッドさんは、その体現者として役目以上の事をしたと思います。一生お付き合いできそう。 10点(2003-07-23 12:28:13) |
16. 屋根の上のバイオリン弾き
いろいろと感じたり考えたりしたとこはあるけど、ものすごい勢いで長くなりそうなので、一つだけ。もの悲しくも、とても前向きに開き直れる作品でした。いつの日か本場の舞台も観たいなぁ。 8点(2003-07-08 19:48:41) |
17. ヒート
僕とマイケル=マン監督の作品は、もうどうしようもないほど相性が悪いということを証明してくれた作品。まるでカッコ良いマネキン達に囲まれて工場の跡地に放置されてるような違和感。同監督の他の作品が駄目だとしても、好きな俳優さんテンコ盛りのこれならば大丈夫! と思ってはみたんですが見事撃沈。この監督さんのカラーが前面に押し出された時に見え隠れする人間観や社会・家族観に、少なからず抵抗を感じる。しかし、役者の皆さんへの演出なんかはわりと良く、個別にみればそれぞれにおいしく場面を作っているところをみると、本当に優れた監督さんなのだと思います。実際に出演者それぞれのファンの方に、カッコ良い役柄がある作品は? と聞いたときに本作を挙げる人はわりと多いと思う(僕自身もそうです。デ・ニーロさんやサイズモアの兄ジャなど、けっこーイイ感じ)。本作に限って言えば、個々は良くてもカラミが駄目すぎだという印象(特にコンフリクトの解決及びその周辺のところ)。 4点(2003-07-08 19:37:40)(良:1票) |
18. アナライズ・ミー
こういうゆるい作品って、個人的にはとても好きな部類です。デ・ニーロさんとクリスタルさんの掛け合いもテンポ良く、息が合ってると思いました。デ・ニーロさんの情けなさ炸裂する豪快な泣きっぷりは、彼のファンなら一見の価値はあるかもです。こんなデ・ニーロさんを見られただけで、僕は幸せ。逆に、出演者や製作サイドのファンなど良い方向の思い入れが無いか、マフィアもののパロディが解りづらいという方は、ひょっとしたら評価が一気に下がるかも、とは感じました。いろんな意味でキャラ優先が目立つ作りだとは思います。にしても、リサ・クドロゥさんをもっと観たいと思ったのは、僕だけではないはず。 7点(2003-06-03 15:46:08) |
19. ズーランダー
良い意味で、とても豪華なコントを観ているような作品だと思いました。出演者の皆さん一人一人のノリにとても勢いがあって、最後まで笑いっぱなし。カメオ出演メンバーの豪華さもご立派です。それにしてもベン・スティラーさんとオーウェン・ウィルソンさんのコンビはほんと息が合っていて、観ていて安心っていつも思います。人類はマッキントッシュにさえモノリスの神秘を感じ取れるということを示唆する、実はとても意義深い作品(ウソ) 7点(2003-06-03 15:42:15)(笑:1票) |
20. フィッシャー・キング
現代を舞台にした、とても質の高いおとぎ話だと思いました。印象的で奇麗な場面がいくつもありましたが、特に駅での舞踏会と病院でのリディアとパリーの再会は、個人的にとても素晴らしいと思います。駅でのシーンの、魔法が解けたかのように一瞬で元の風景へと変わっていく場面の移りかたには、夢のはかなさが実に効果的に表現されてると感じました。ジャックが一生懸命理由を探して、やっと友人を助けたいと思ってる自分に気づき、そこにありふれた自分自身の安息を見付けたときに、劇中のフィッシャーキングのお話の本当の意味に少し近づけたように思えて、ほっとしたような気分になったのが不思議といえば不思議です。ギリアム監督っぽくないといえばそんな気もしますが、この方の人に対しての視線は、冷めててそのうえ毒に満ちてるようでいて、実際の所は意外なほど優しいような気が(個人的には)してるので、僕的にはOKです。すごく良作。 9点(2003-06-03 15:39:42) |