1. 裸の町(1948)
《ネタバレ》 いま見るといたってオーソドックスなミステリー映画と言いますか、ストーリー自体は特段凄さがあるわけではないと思うまですが、 ニューヨークでのオールロケ、というのが当時は画期的だったのだそうで、今でこそ外でロケなんて当たり前ですけど、 どんなことにも始まりがあるのだなぁと当然のことを再認識させられますね。 大都市でのロケ撮影、その当時の聴衆の野次馬の人たちとかも、そのまんま利用して撮影してるのかな、なんて思ったり。 本作の見せ場はやはりなんといっても終盤のウィリアムズバーグ橋でのシーンですね。 アクション映画のラストは、巨大建造物の高いところに行きがち、みたいな映画あるあるありますけど、 それの走りがこの作品なんだな、て思いました。後世への影響を鑑みて6点を献上。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-05-27 20:04:42) |
2. 発情アニマル2 アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ・デジャヴ
《ネタバレ》 発情アニマルと同じ監督さんですから、正当な続編ということになるのだとは思いますけど、 まぁぶっちゃけ駄作ですね。もうねとんでもなく長く感じるんですよ。 2時間半ぐらいの尺ですけど、絶対半分ぐらいでいいですよこれ。 40年前の話を引き継いでるからか出てる人たちも年齢層が高いし、 そういう方面でも見所はないです。 [インターネット(字幕)] 3点(2025-05-26 18:56:19) |
3. ディープ・インフェルノ
《ネタバレ》 前半は若者達の馴れ初め、後半からようやくジャングルで謎の怪物に襲われる展開へとなっていくのですが、 洞窟を棲家にしてるっぽいチュパカブラのメイクなり見てくれは悪くない出来だなと思いました。 夜中に繰り広げられるので襲われるシーンもはっきり見えずなんだかよくわからない代物ですけど、 本作の一番残念な展開はやはり軍が救助に向かってチュパカブラをサクッと銃で仕留めて救出成功、の流れでしょうか。 全体として予算の制約上、このチュパカブラを全身しっかり見せて対峙させるシーンを撮るのはなかなか難しいのでしょう。 だからこういう他力本願な終わり方にしてるんだと思いますけどやはり物足りなさは感じてしまいますねぇ。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-05-24 15:24:28) |
4. MEG ザ・モンスターズ2
《ネタバレ》 巨大なモンスターが出現する映画だけあって、まさに大味な作品でした。 個人的には深海底のやたらと豊かな景色がファンタジックで好きでしたが、 あの深海とそこれから島で襲ってくる謎のモンスター、無敵すぎでしょ。 ジェイソン・ステイサムより所長の方がアクションは大活躍していたような印象。 超巨大なのに動きが俊敏すぎるメグちゃんの暴れっぷりは目に楽しいですけど、 巨大オクトパスとの戦いがもっとたっぷり見られたらさらに良かったですね。 [インターネット(吹替)] 5点(2025-05-18 14:14:19) |
5. 聖処女
《ネタバレ》 遺体が腐敗しない聖女ベルナデッタの話は以前から知ってはいたのですが、彼女の人生を描く作品が1943年に作られていることを最近になって知り鑑賞しました。 戦前の作品なのに今観ても普通に劇映画として楽しめる仕上がりになっていて、2時間半飽きることなく鑑賞することができました。 冒頭の「神を信じる者には説明は不要であり、信じない者には説明も意味をなさない」という文言は実に力強いですね。 私は不可知論者なのでここで言われている奇跡が本当なのかどうかよりも現象としてどう広まっていったのかが気になって見ておりました。 ベルナデッタ・スビルーは、とても素朴な方だったんだろうなと思いました。ただ純粋で素朴な一人の女性と、彼女を取り巻く周辺とのギャップみたいなものをずっと感じました。 洞窟で最初にそれを見た時、妹と友人から聞かれて「誰にも口外しないように」と言ったのにそれをは喋ってしまい町中に話が広まるわけです。 それに聖母マリアと言ってなくて、ずっと「綺麗な貴婦人」と言ってる。お告げの通りに穴を掘ったらそこから泉が湧いてきた、そして人々を治癒した、 「無原罪の御宿り」と話していたとの回答で、無学の彼女がその言い回しを知ってるはずがないとして聖母マリアの出現だということで奇跡認定になるわけですが、 彼女をことを嘘つきや幻覚者だと言っていた大人たちも、特別な人としての使命を与えられ名前も変えられ家族と離れ離れになることも含めて、 ただ素朴な彼女との温度差みたいなものがずっと描かれてるように思いました。 印象深いのは、シスターのおばちゃんが「神に選ばれてきたのは苦しみを得た人々のはずです。私は眠らず休まず、喉は日々の祈りで渇き手は荒仕事で節くれ立っている。 身体中で悲鳴をあげている。でもこれが神へ通じる道なのです。苦しんでる私が聖母マリアに会えず、なぜ苦しまないあなたが会えるのです?」と聞いて 証拠を見せろと迫るシーン。のちにベルナデッタの状態を知り神に懺悔するのですがこの辺のくだりは生々しい嫉妬心が感じられて面白いです。 単なる宗教映画として奇跡を見せつけるというよりも、前述した嫉妬するシスターや自分すら愛せない役人の末路など 全体として教育的に俯瞰したような作りで私にとっては見やすくかつ受け入れやすかったです。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-05-11 17:24:29) |
6. 心の旅
《ネタバレ》 退院後のハリソンフォードの演技良かったですね。 本作のメッセージは、「以前の自分に戻る必要はない。新しい自分をスタートさせれば良い」ということかと思いました。 失った記憶は戻らないかもしれないし、もう裕福にはなり得ないかもしれない。 でも以前の自分は不誠実な仕事をし、家族を蔑ろにしてきた。人格の変わった彼は、第二の人生をスタートさせることができた。 仮に事件に遭わずにいたら、あの家族はバラバラになっていたでしょうね。悲劇なことが起きたから、結果として家族は再生することができた、というふうに思えます。 全体として穏やかなタッチで描く作品なので物足りなく感じる人もいるかもしれません。 ただまあ、本作の主人公のように事故でなくとも何かしらの病で以前のようなことができなくなるのは、長い人生誰しもあることかと思います。 そんな時、以前に戻れないことを嘆くより、新しいスタートを切るきっかけだと考えることもできます。 何かを失って、新しいことを知れるというのは人の素晴らしさだなと思います。本作を見ていてそんな思いを起こしました。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-05-11 16:59:42) |
7. マードレス 闇に潜む声
《ネタバレ》 20世紀初頭のアメリカで行われていた優生学運動を題材にした作品。 本当に怖いのは幽霊ではなく人間だという言葉を地で行く内容ですが、途中までは、 自分はスペイン語を話せず孤立していて妊娠中ということもあり不安な状態が作り出す幻覚なのかなとか、あるいは農薬のせいなのかとか、 そういうのを匂わせてはいるんですが、まぁ感のいい人なら妊娠しているメキシコ移民という段階でオチがわかっちゃうような気もします。 題材が題材なだけに重たい話で、ラストなんてその背景が字幕と映像で流れるメッセージ性の強いものとなってますが、 それ故にホラー映画の皮をかぶってることのアンバランスさも感じずにはいられないですね。まぁ見て知ってもらうためにというのもわかりますが。 [インターネット(吹替)] 5点(2025-05-11 10:23:45) |
8. マニアック・コップ
《ネタバレ》 内容的に、本作の前年にヒットしたロボコップを意識して作られてるなと思いました。 巨体にゾンビ風メイクを施した警官の出立ちはそれなりにインパクトはありますが、80年代はそれこそ ありとあらゆる殺人鬼キャラが生まれた時代ですからその中に埋もれてしまった感はあります。 本作はまさにその80年代らしいBGMと派手な効果音に彩られてますね。 一番の見せ場はやはり終盤のカーチェイスで、フルスタントでしっかり魅せる一連のシーンは 古き良き時代のアクション映画を思い起こさせるものでした。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-05-06 10:36:48) |
9. バッドボーイズ RIDE OR DIE
《ネタバレ》 個人的には前作より楽しめました。二人組監督もより小慣れて自由に作れてる感じがします。 ハイジャックされた飛行艇でのアクションシーンや終盤のワニ園でのアクションシーンなんかが印象深かったです。 ウィル・スミス&マーティン・ローレンスの漫談は本当笑えますよね。この二人の会話をもっと見ていたかったです。 あとマイケル・ベイがカメオ出演してましたね。 [インターネット(吹替)] 7点(2025-04-30 13:40:18) |
10. トイ・シャーク
《ネタバレ》 ぬいぐるみのサメが人を襲うシーンは本当に自主映画レベルで、 イマジナリーラインすら守ってないようなシーンもあり映画の基本の基もできてないです。 そんな素人の手作り感を生暖かく見守る、みたいなのが良いんでしょうね?Z級ムービーの見方というのは。 [インターネット(字幕)] 3点(2025-04-28 14:55:01) |
11. パンダザウルス
《ネタバレ》 冒頭からパンダザウルスなる怪物がストップモーションアニメで登場。 なるほどこういう感じかぁと思いきやそこから夫婦の馴れ初めがインタビュー形式で始まり、 パンダザウルスの解説が延々となされる。いやほんと、誰が興味あんのよそんなこと。 パッケージだけ見ると70年代の映画みたいですけど、2024年制作です。 本当しょうもない!でもこんな自主制作みたいなのがストリーミングのライブラリにあるのだから 巷にはZ級ムービー好きが一定数存在してるんだろうな。まぁ自分もたまに見ちゃうし。 [インターネット(字幕)] 1点(2025-04-20 10:34:08) |
12. ザスーラ
《ネタバレ》 内容的にはジュマンジの二番煎じ、かつ子供向けなんですけど、 ドアを開けたらそこは宇宙、家が宇宙空間を漂う宇宙船になってるシチュエーションはワクワクしますね。 姉は尺の半分くらい凍ってるし、テーマがあるとすれば兄弟仲良くしましょうぐらいのものしかない薄いお話ですが ロボットから爬虫類エイリアンに至るまで、子供が夢想するアイデアをそのまんま映像にしたみたいな感じで こういう肩凝らないファンタジーものもたまには良いですね。 [インターネット(吹替)] 6点(2025-04-19 18:12:34) |
13. インクハート/魔法の声
《ネタバレ》 私もなぜだかお話に入り込めなかったです。 設定は面白そうなのに、悪党連中はパンク集団みたいな見てくれで、クリーチャーもほんのちょっとだけ。 予算の問題もあるかもだけど、ファンタジー要素が個人的には不足してると感じました。 [インターネット(吹替)] 5点(2025-04-12 16:16:49) |
14. 悪魔の毒々モンスター東京へ行く
《ネタバレ》 冒頭からやたらと気合いの入ったグロ描写とやたら脱力系のユーモアが展開され恐れ入ります。 この作品に関根勤さんが出演していることは知ってましたが、1カットとかでなく4シーンくらいに出てましたね。 あと安岡力也さんも出てきます。相撲レスラーになった挙句、やたらと勢いよく包丁を振り下ろし続けるという 謎キャラの魚屋さんにバラバラにされるというトンデモオチ。 それ以外の出演陣はあまり存じ上げませんが、謎のヘビメタ集団や謎のコスプレ集団などが全く脈絡なく出てきてなんじゃこりゃと。 たい焼き器で鼻を挟んで鼻がたい焼きになる、銭湯に男を入れて野菜も入れてしゃぶしゃぶにする、訳のわからないギャグが 次々展開されるのですが、日本人が見てもわからんのですからアメリカ人が見たらもっとわからんのではと思うのですが(笑)。 あと謎に乳房がたくさん出てきます。許可をとってるのかどうかもわからないロケも多く、 良くも悪くも「自由でおおらか」な時代の作品というのを感じさせてくれます。 終盤のアメリカパートでのアクションもなかなか楽しいです。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-03-17 12:36:09) |
15. マダム・ウェブ
《ネタバレ》 興行的には大爆死、おまけにラジー賞にまで選ばれるという始末ですが、実際鑑賞してみて、そんなにひどいかなぁという印象でした。 まぁ勿論、触れ込みにあるようなミステリー要素もサスペンス要素もないし、例えば3人の女の子を置いて一人でペルーに行く展開とかも 疑問に思わなかったわけではありません。でもラジー賞映画かというとそんなひどくもなく、個人的にはモービウスよりも楽しめたと思います。 マダム・ウェブというキャラクターはほとんど知りませんでしたが、盲目の預言者と聞くとババ・ヴァンガを思い出しますね。 コミックのキャラはだいぶ年配の女性でかつ生まれつき盲目とのことで本作ではキャラ変がなされてるみたいです。 そんでそのキャラはこうして生まれた、みたいなお話なので言ってみればマダム・ウェブ ビギニングって感じ。 キャラとしては魅力的ですし、女の子3人のスパイダーガールとしての活躍もこれからだというのに、 続編はもう作られないだろうと思われるので勿体無いなと感じました。 [インターネット(吹替)] 6点(2025-03-15 12:21:31) |
16. ゴーストバスターズ/フローズン・サマー
《ネタバレ》 前作のアフターライフはジュブナイル的な魅力や懐かしさや感動要素があり色々と見どころが あったなと思うんですけど、本作は単に続編作りましたという感じで前作ほどの良さは感じませんでした。 ガラッカという氷の王が君臨してからは多少は盛り上がるのですが、それまでの中盤が中弛みしてる印象。 本作に話の主軸がかろうじてあるとすればそれはフィービーとメロディーという女の子の幽霊の友情でしょうか。 ここがあっさりしてると言いますか、二人にそれほどの繋がりがないんですよね。 この二人にもっと結びつきをもたらすエピソードがあれば、お別れのシーンでもっと感動的になるのになと思いました。 勿論、80年代シリーズに登場してきたゴーストたちがその当時の質感なんかも含めきちんと表現されていたり 前作にも出ていたミニマシュマロマンが引き続き登場していたり目に楽しい要素はちゃんとあります。 例のテーマ曲もエンドクレジットでしっかり流してくれます。 アイヴァン・ライトマン亡き後ではファンの人からするとさらにグッとくるものがあるでしょうね。 [インターネット(吹替)] 6点(2025-03-13 11:03:15) |
17. サンクスギビング
《ネタバレ》 なんと言っても冒頭の一大セールシーンですね。 人々が殺到して争奪戦を繰り広げ、それによって幾人もの人たちに 無惨な死をもたらすその様は人というより動物の集まりみたいな感じです。 このやり過ぎ感が本作の特徴で、ホラーなんだけどやり過ぎで笑えるという世界観を作り出しております。 感謝祭の晩餐のシーンもそうですね。悪趣味の限りでこれもまた笑っちゃう。 そして犯人は奇妙なお面をつけて斧を振り回す敏腕な奴で、キャラクターとしては気に入りました。 ただ後半、刑事が現場に駆け付けてからの一連のシーンは不自然で下手な編集だったので、 あの時点で犯人が誰がわかってしまい正体がわかるシーンに驚きをもたらさなかったのが残念でした。 続編が様にパワーアップして帰ってくることを期待してます。 [インターネット(吹替)] 6点(2025-03-12 12:35:47) |
18. ドリーム・セックスバトル
《ネタバレ》 世の中に監禁ものはたくさんありますし、過激なものもたくさんあります。 そういう意味で言えば本作はまだマイルドな部類です。 でも主人公が支離滅裂でその演技も悪くないので「病んでます感」はしっかり出てたと思います。 それ故に見る人を選ぶ、というかこんな作品、好きな人いるのかな?(笑)。 外見至上主義へのアンチテーゼのようなテーマもあるのかもしれませんが、 マッド化する女を描くだけなので見ていて楽しいものではありません。 全体を通して、汚らしいという印象だけが強く残りました。 [インターネット(字幕)] 3点(2025-03-09 13:09:06) |
19. ザ・クリエイター/創造者
《ネタバレ》 ギャレス・エドワーズ監督は、「モンスターズ/地球外生命体」を鑑賞した時に 巨きなるものを描く時の静けさとか空気感みたいなのが独特で、GODZILLAの時にもそれを凄く感じました。 本作ではノマドと呼ばれる宇宙ステーションに同じ魅力を感じます。壁のようなレーザーで地上をスキャンするシーンがすごく印象深いです。 そしてまたそういう巨大なハイテク兵器と、戦場での人海戦術のような戦いのギャップもまた意味深さを感じさせます。 ニューアジアと呼ばれている地域は渋谷を想起する映像もあってその辺は目新しくはないんですが 東南アジアとか中央アジアあたりでのこのロボメカ感と言いますか、こういうのは新鮮で面白かったですね。 そんで米側が悪役になってる設定もまた珍しい。壮大な内容でありながら一つの家族の物語で肯定も批判もできるとは思うけど、 こういう設定の超大作をまだ作れるだけの底力がハリウッドにはあるんだなと感じさせてくれた作品です。 [インターネット(吹替)] 7点(2025-03-07 11:53:22) |
20. ソウX
《ネタバレ》 このシリーズ、10作目とのことで、まぁ続きますねぇ。 ジグソウ役の人、元々がおじいちゃん顔だからなのかさほど見た目に変化がないようで、 まだ現役なのがすごいなと思いました。 今回はそんなジグソウおじいちゃん側からの物語で、詐欺師集団懲らしめの劇でございます。 とにかくまぁえげつない復讐の連続。 モラルの話をする資格などない、というセリフを互いに言うわけですが、まさにソウだと思います(笑)。 [インターネット(吹替)] 6点(2025-03-04 13:12:03) |