1. 悪魔の毒々モンスター東京へ行く
《ネタバレ》 冒頭からやたらと気合いの入ったグロ描写とやたら脱力系のユーモアが展開され恐れ入ります。 この作品に関根勤さんが出演していることは知ってましたが、1カットとかでなく4シーンくらいに出てましたね。 あと安岡力也さんも出てきます。相撲レスラーになった挙句、やたらと勢いよく包丁を振り下ろし続けるという 謎キャラの魚屋さんにバラバラにされるというトンデモオチ。 それ以外の出演陣はあまり存じ上げませんが、謎のヘビメタ集団や謎のコスプレ集団などが全く脈絡なく出てきてなんじゃこりゃと。 たい焼き器で鼻を挟んで鼻がたい焼きになる、銭湯に男を入れて野菜も入れてしゃぶしゃぶにする、訳のわからないギャグが 次々展開されるのですが、日本人が見てもわからんのですからアメリカ人が見たらもっとわからんのではと思うのですが(笑)。 あと謎に乳房がたくさん出てきます。許可をとってるのかどうかもわからないロケも多く、 良くも悪くも「自由でおおらか」な時代の作品というのを感じさせてくれます。 終盤のアメリカパートでのアクションもなかなか楽しいです。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-03-17 12:36:09)《新規》 |
2. マダム・ウェブ
《ネタバレ》 興行的には大爆死、おまけにラジー賞にまで選ばれるという始末ですが、実際鑑賞してみて、そんなにひどいかなぁという印象でした。 まぁ勿論、触れ込みにあるようなミステリー要素もサスペンス要素もないし、例えば3人の女の子を置いて一人でペルーに行く展開とかも 疑問に思わなかったわけではありません。でもラジー賞映画かというとそんなひどくもなく、個人的にはモービウスよりも楽しめたと思います。 マダム・ウェブというキャラクターはほとんど知りませんでしたが、盲目の預言者と聞くとババ・ヴァンガを思い出しますね。 コミックのキャラはだいぶ年配の女性でかつ生まれつき盲目とのことで本作ではキャラ変がなされてるみたいです。 そんでそのキャラはこうして生まれた、みたいなお話なので言ってみればマダム・ウェブ ビギニングって感じ。 キャラとしては魅力的ですし、女の子3人のスパイダーガールとしての活躍もこれからだというのに、 続編はもう作られないだろうと思われるので勿体無いなと感じました。 [インターネット(吹替)] 6点(2025-03-15 12:21:31)《新規》 |
3. ゴーストバスターズ/フローズン・サマー
《ネタバレ》 前作のアフターライフはジュブナイル的な魅力や懐かしさや感動要素があり色々と見どころが あったなと思うんですけど、本作は単に続編作りましたという感じで前作ほどの良さは感じませんでした。 ガラッカという氷の王が君臨してからは多少は盛り上がるのですが、それまでの中盤が中弛みしてる印象。 本作に話の主軸がかろうじてあるとすればそれはフィービーとメロディーという女の子の幽霊の友情でしょうか。 ここがあっさりしてると言いますか、二人にそれほどの繋がりがないんですよね。 この二人にもっと結びつきをもたらすエピソードがあれば、お別れのシーンでもっと感動的になるのになと思いました。 勿論、80年代シリーズに登場してきたゴーストたちがその当時の質感なんかも含めきちんと表現されていたり 前作にも出ていたミニマシュマロマンが引き続き登場していたり目に楽しい要素はちゃんとあります。 例のテーマ曲もエンドクレジットでしっかり流してくれます。 アイヴァン・ライトマン亡き後ではファンの人からするとさらにグッとくるものがあるでしょうね。 [インターネット(吹替)] 6点(2025-03-13 11:03:15) |
4. サンクスギビング
《ネタバレ》 なんと言っても冒頭の一大セールシーンですね。 人々が殺到して争奪戦を繰り広げ、それによって幾人もの人たちに 無惨な死をもたらすその様は人というより動物の集まりみたいな感じです。 このやり過ぎ感が本作の特徴で、ホラーなんだけどやり過ぎで笑えるという世界観を作り出しております。 感謝祭の晩餐のシーンもそうですね。悪趣味の限りでこれもまた笑っちゃう。 そして犯人は奇妙なお面をつけて斧を振り回す敏腕な奴で、キャラクターとしては気に入りました。 ただ後半、刑事が現場に駆け付けてからの一連のシーンは不自然で下手な編集だったので、 あの時点で犯人が誰がわかってしまい正体がわかるシーンに驚きをもたらさなかったのが残念でした。 続編が様にパワーアップして帰ってくることを期待してます。 [インターネット(吹替)] 6点(2025-03-12 12:35:47) |
5. ドリーム・セックスバトル
《ネタバレ》 世の中に監禁ものはたくさんありますし、過激なものもたくさんあります。 そういう意味で言えば本作はまだマイルドな部類です。 でも主人公が支離滅裂でその演技も悪くないので「病んでます感」はしっかり出てたと思います。 それ故に見る人を選ぶ、というかこんな作品、好きな人いるのかな?(笑)。 外見至上主義へのアンチテーゼのようなテーマもあるのかもしれませんが、 マッド化する女を描くだけなので見ていて楽しいものではありません。 全体を通して、汚らしいという印象だけが強く残りました。 [インターネット(字幕)] 3点(2025-03-09 13:09:06) |
6. ザ・クリエイター/創造者
《ネタバレ》 ギャレス・エドワーズ監督は、「モンスターズ/地球外生命体」を鑑賞した時に 巨きなるものを描く時の静けさとか空気感みたいなのが独特で、GODZILLAの時にもそれを凄く感じました。 本作ではノマドと呼ばれる宇宙ステーションに同じ魅力を感じます。壁のようなレーザーで地上をスキャンするシーンがすごく印象深いです。 そしてまたそういう巨大なハイテク兵器と、戦場での人海戦術のような戦いのギャップもまた意味深さを感じさせます。 ニューアジアと呼ばれている地域は渋谷を想起する映像もあってその辺は目新しくはないんですが 東南アジアとか中央アジアあたりでのこのロボメカ感と言いますか、こういうのは新鮮で面白かったですね。 そんで米側が悪役になってる設定もまた珍しい。壮大な内容でありながら一つの家族の物語で肯定も批判もできるとは思うけど、 こういう設定の超大作をまだ作れるだけの底力がハリウッドにはあるんだなと感じさせてくれた作品です。 [インターネット(吹替)] 7点(2025-03-07 11:53:22) |
7. ソウX
《ネタバレ》 このシリーズ、10作目とのことで、まぁ続きますねぇ。 ジグソウ役の人、元々がおじいちゃん顔だからなのかさほど見た目に変化がないようで、 まだ現役なのがすごいなと思いました。 今回はそんなジグソウおじいちゃん側からの物語で、詐欺師集団懲らしめの劇でございます。 とにかくまぁえげつない復讐の連続。 モラルの話をする資格などない、というセリフを互いに言うわけですが、まさにソウだと思います(笑)。 [インターネット(吹替)] 6点(2025-03-04 13:12:03) |
8. ディープ・コンタクト
《ネタバレ》 地図から消された炭鉱町。そこに科学調査にやってきたグループが坑道を調べると、得体の知れない生物に遭遇、 ストーリーはめちゃくちゃ好みなんですけどね、いや実際、中盤までは割と楽しめました。雰囲気も悪くなかったし。 この作品のパッケージ写真、これどう見てもトレマーズを意識してるでしょ? だからこういうタイプのクリーチャーが出てくると思ってしまいますよね。実際は、そうですねぇ二足歩行してるから、地底人ですよ地底人。 21世紀に入って地底人出してくる映画もなかなかないのでその辺の意欲は買いたいのですけど、 肝心のクリーチャーがほんと見えずらいとと言いますか、襲われるシーンも何が起きてるのかよくわからんレベルでして。 終盤の脱出シーンでクリーチャーがようやく見えるところはやっぱB級感ガッツリ感じちゃいましたけど、 この辺がもっとハラハラさせるような仕上がりになってればだいぶ違ったのになと思います。 あと、こんなバケモノたちを相手に町の人たちだけで自警団作って監視してる理由が、世間の人は信じないからってなんだそりゃという話だし、 コンクリ流して穴塞がないのとかも思っちゃうんですけど、まぁそれいっちゃ映画にならんか。 [インターネット(字幕)] 5点(2025-02-22 15:24:54) |
9. TITAN タイタン(2022)
《ネタバレ》 アサイラム制作による、いつものB級SF映画。 とはいえセットや衣装などはそれなりに凝ってるように見えます。少なくとも安っぽすぎて観てられないというほどではありません。 ただ低予算SFにありがちなCGの安っぽさだけは致し方ないものがあります。 舞台が衛星タイタンなのでそのタイタンの風景を俯瞰したり地平から見たりといったヴィジュアルが欲しいなと SFマニアとしては思うのですが、残念ながらアサイラム作品にそういうのを求めるのは酷というものでしょう。 あとストーリーがポンコツすぎます。なんというか、これならせめてぶっ飛んだ内容で笑かして楽しませてくれればいいものを、 本作は普通に真面目に作ってるんですよね。だからただつまらない、という地獄なのであります。 [インターネット(吹替)] 3点(2025-02-21 16:46:41) |
10. 壁女(2015)
《ネタバレ》 あらすじだけみて、これは「笑ゥせぇるすまん」的なお話ねと思いバッドエンド確定だなと決め付けて鑑賞したわけですが、 そういう意味では割とバッドでもなかったなと。結局は元の自分に戻ったってだけで。 一番の盛り上がりは壁の穴にブツを差し込むシーンですかね。なんてシュールなんだろう、て思っちゃいました。 あの壁の穴に額縁をかけて自分の作品にして終わるアイデアは粋だなと思いました。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-20 16:16:02) |
11. ウエスト・サイド・ストーリー(2021)
《ネタバレ》 あらゆるジャンルに挑戦してきたスピルバーグが唯一手をつけていなかったのがミュージカル。 そんなわけで、ロバート・ワイズの名作を再映画化したとあってどうしても比較してしまうわけですが、 なぜ今更あの名作をと思って観たら、その思惑がなんとなく理解できました。 ちゃんとプエルトリコの人たちを起用して人種・移民問題や人間の争いという根源テーマを浮き彫りにし、メッセージ性がより増したように思います。 61年版にも出演していたリタ・モレノが唄う「Somewhere」は、そういう意味合いも纏ってとても感傷的で心に響くものがありました。 ロバート・ワイズ版は舞台劇という印象が強かったですが、本作はどんどんと外に出て、スピルバーグ&ヤヌス・カミンスキーの撮影ですから とにかく画面が明るく、あるゆるショットで「光がこぼれ溢れてる」んですよね。この画調が合わさっていたせいもあってか、 明るい曲調の「America」なんかはロバート・ワイズ版より好みでした。 それから現代風にカット割りも多くカメラもよく動きます。なので全体として映像は派手でダイナミックですが、 演者の動きをじっくり見たいという人もいるだろうからこの点は賛否あるかもしれませんね。 あと最初の段階で「これはフィルムで撮ってるな」と思いました。デジタルで撮るのがもはや当たり前の時代に手間のかかるフィルムで撮ってる理由も見ていてわかります。 やっぱりフィルムでないと、映像の特別感みたいなのが出ないんですよね。50年代を舞台にしてるから、フィルムの質感がノスタルジーを呼び起こすのにも一役買ってると思います。 悲しいラストを迎えながら、街を移動する影にレナード・バーンスタインの名曲が流れるエンドクレジットがとても良い余韻をもたらしていました。 [インターネット(字幕)] 7点(2025-02-18 10:32:01) |
12. フライング・ジョーズ<TVM>
《ネタバレ》 ついにジョーズが空飛ぶ映像が観られるのねと思い鑑賞したのですが、全然飛んでませんやん。 ジャンプしたジョーズに警官が食い殺されるシーンが2度ありますが、これを指して言うのならジャンピング・ジョーズですね。 あとそもそものジョーズ映像が実に少ないです。ただサメの動きが早くて勢いがあるのだけは良かったですね。 サメのタイプも2種類いるのかな?と思ってしまうんですけど、もし一匹のジョーズなのなら、大きさに統一感がないような気がします。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-17 10:46:12) |
13. LION/ライオン 〜25年目のただいま〜
《ネタバレ》 テクノロジーの一番真っ当な使い方、という印象。 何不自由なく暮らしていることが自分を悩ませるんだってのが、なんだか仏陀を思い起こさせます。 ラストの再会は実に感動的です。そして育ての両親に感謝を伝えるところもまた感動的。 二人の周りにいっぱい村人が集まってくるんだけど、みなさん自然体な感じで良かった。 変に美化してるわけでもなく、それぞれの人や出来事を等身大に描いているのがまた本作の良かった点です。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2025-02-16 16:07:32) |
14. 透明人間(1933)
《ネタバレ》 これはエポックメイキングな作品です。 1933年制作という驚くほど古い映画なのに、さらに驚くべきはいま観ても普通に面白いことです。 透明人間というキャラクターを、映像によって具現化させた。透明人間とはこういうやつなんだって、人々の頭に共通認識を植えさせた。 本作の一番の魅力は、やっぱりグリフィン博士そのものの魅力に尽きます。手袋をつけて、顔に包帯巻いてサングラスをして、 喋る度に口元の包帯が揺れ動く。そして言動や行動が粗暴でどんどんエスカレートしていく。 今風に言えばヴィラン的な魅力の塊という感じがします。長い映画史においてさまざまなヴィランが作られてきたけれども、 そういうものの先駆者、創始者様って感じがいたします。 特筆すべきは映像技術で、これはどうやって撮ったの?と伺いたくなるようなシーンが複数あり、 包帯を解いて透明の自分を見せつけ高笑いする様は見事な出来栄え。様々な品物が見えざる手によって動かされる数々のシーンも実によくできてます。 あと千と千尋の湯婆婆みたいな見てくれの、やかましい宿屋の女将もキャラクターとして印象深かった。 テンポも軽快。昔の映画にありがちなもたつきもありません。8点献上。 [インターネット(字幕)] 8点(2025-02-16 10:16:17) |
15. 驚異の透明人間
《ネタバレ》 そうですね、紛れもなく低予算映画ではあると思うのですが、結構真面目な作りと展開。 透明になるシーンでは、対峙するおっちゃんが一人芝居を頑張ってやってるところもあり見てて微笑ましいです。 もし自分が透明人間になったら、ある意味無敵になるのであんなことやこんなこと、色々やっちゃいそうですが、 強盗というオーソドックスなことはやってますけどこういう技術は危険だってことで、まさかの大爆発ラスト。 あなたなら、どうする?とカメラ目線で問いかけのエンディングは、 米ソ冷戦時代の雰囲気がこちらにも伝わってくるような感覚がありましたね。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-14 16:29:19) |
16. 真昼の決闘
《ネタバレ》 一般的な西部劇の型を外した意欲作、といったところでしょうか。 当時の観客がどう思ったのかは知りませんが、1952年の時点で このような内容の作品を作るというのは実にセンセーショナルではないかしら。 本作のゲイリー・クーパーはだいぶおじいちゃんに見え、若いの4人も相手に 大丈夫かと心配になりましたが、そのおじいちゃんに簡単にやられるさらに弱っちい奴らでしたね。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-13 17:14:18) |
17. 元カレとツイラクだけは絶対に避けたい件
《ネタバレ》 まぁそれなりには楽しめる佳作といったところでしょうか。 勿論、元彼が乗っていてもいなくても墜落だけは絶対に避けたいところです(笑)。 そんなわけで二人それぞれ体を張って、飛行中の飛行機の燃料漏れを食い止めようとしたり、 ハラハラさせられるシーンの連続。映像的にも抜かりない作りで良かったと思います。 もう助からないと感じたあたりからの二人の告白、こういうのはグッときますね。 小さな砂の島へと着陸を試みてからの沈没、そこからの救出あたりが一番の見せ場だったかな。 あとラスト、最後にサメが出てくるのかなみたいな視点があって、あれは若干余計かなとも思いました。 [インターネット(吹替)] 6点(2025-02-13 10:09:29) |
18. 目玉の怪物
《ネタバレ》 車に轢かれた例の怪物が映し出された時、私は一瞬「あれ、ミャクミャクか?」と思ってしまいました(笑)。 でもミャクミャクのような程よい可愛らしさはこの怪物にはありません。 それなりに不気味さはあったと思うのですがこの怪物、車のライトに照らされただけでボン!と爆発して消滅するのです。 これほどまでに弱っちい異星人が他にいただろうか。それに動きもすごく鈍いです。 あとお話がつまんないです。ポスターに出てる目玉だけの怪物は出てきません。あしからず。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-02-11 16:47:18)(笑:1票) |
19. ロスト・ワールド(1925)
《ネタバレ》 ちょうど100年前の作品とのことで鑑賞。 確かに今観れば恐竜たちはストップモーションアニメのカクカクもので、 これを見て本物の恐竜だと思う人はゼロ人でしょうけど、100年前の人であれば、 そもそもクレイアニメの概念自体がないと思うので、やはり相当衝撃だったんでしょうね。 個人的に感心したのはその恐竜のシーンと人間が、一つの画に合成されてるシーンがいくつかあったことです。 100年前の時点でそういう合成が実現できてたんだなと、その映像を見たらより真実味に感じるだろうと思いました。 私が見たのは全編にわたって優美なクラシック音楽がつけられてましたけど、 これがシーンシーンを盛り上げるための付随音楽として作られていたらもっと良くなってたでしょうね。 あと、着ぐるみの謎の獣人も気になりました。恐竜だけでなく色々詰め込んでてすごいなと。 その獣人の相棒のオランウータンも演者で可愛かった。 [インターネット(字幕)] 6点(2025-02-11 11:22:30) |
20. サマリタン
《ネタバレ》 スタローンかっこいいですねぇ。ほんと、イケおじですよ。 こういうある種安心して観れる王道ストーリーの作品って最近はむしろ少ないように感じますが、 スタローンのような往年スターが今でもこういう役柄を演じて頑張ってることが嬉しく思います。 少年に対して、悪党を倒すのは簡単だが誰の人の心にも善と悪の両方がある、 正しい決断をするのは自分次第だと諭す姿が格好良いです。 [インターネット(吹替)] 7点(2025-02-09 10:24:33) |