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1.  ハロウィン(2018)
この作品、別の映画の続編だったんですね!な・る・ほ・ど…。  それを知って観ていたら、もう少し評価が上がったかもしれません。 序盤の殺人鬼の描写や殺人鬼を迎え撃つ気満々の女性等など、匂わせというか勿体ぶった設定だなぁ…と思ったエピソードは、制作側からの「その後の皆さんです」という紹介だったわけですね。なるほど。  まあそれでも、話の展開がすべてお約束通りで意外性はゼロ、しかもその「お約束を丁寧に丁寧に」作っているので、途中で退屈しました。それは続編であろうとなかろうと、この作品の最大の欠点だと思います。 お約束以外の部分がまったくなく、かろうじてクライマックスでヒロインの母(おばあちゃんの娘)が殺人鬼をだます部分だけは、「おっ」と思いました。でも本当にそれだけ。  料理とかと違って、定石を丁寧に作ったからって映画のクオリティは上がらないんですねぇ。そりゃそうか。  殺人鬼を迎え撃つおばあちゃん(というには若くて壮健)にもっと寄り添ったストーリー展開だったらよかったのかも。十代のヒロインはお約束通り泣き叫んで逃げるだけの役で、おばあちゃんを信じない母親は何もしないし、普通に殺人鬼に人が殺されていくだけでストーリーに工夫も意外性もないしさ、見るのが面倒くさくなっちゃいましたよ。  制作側は楽しく作ったのかもしれませんが、観客あっての映画ですから、もう少し観る側のことを考えた映画作りをしてほしかったです。
[インターネット(吹替)] 4点(2022-03-19 14:55:34)
2.  アフターショック 《ネタバレ》 
とても良く出来たパニック・ホラーもの。全体的にコメディタッチで味付け、前半で丁寧に人間と人間関係を描き、後半で一気に地獄絵図を描く。 地震後は、ラストまで、気持ちいいくらい容赦ない。この”人物描写の丁寧さ”と”容赦のなさ”が、ロス監督の個性?好み?なのかな。  巨大地震をなんとか生き延びると、そこには脱獄した凶悪犯たちが待っている。善人の振りした殺人犯もいるし、善人すら家族のために人を殺すオソロシイ世界に様変わりしている。まさに天国から地獄。 そんな中でも友人を大切にしたり他人を助けようとする、人間性を失わない、ごく普通に長所短所のある愛すべき主人公グループの面々が、必死で生き延びようと努力する。そりゃあ観る側は、なるべく死なないで欲しい、誰か助かってほしいと思うよね。 そこに、あくまでも丁寧に、情け容赦のないエピソードを次々と展開してみせるロス監督。かなり非道い。まあその非道さ容赦のなさが逆に気持ちいいくらいで、後味が悪くないのが不思議だ。  観てる側に、地震より人間の方が怖いよ!と思わせておいて、最後はやっぱり自然災害の方が怖いよね、というオチでした。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-07-18 08:24:21)(良:1票)
3.  10 クローバーフィールド・レーン 《ネタバレ》 
前作「クローバーフィールド/HAKAISHA」なる作品を知らないで観ました。 まったく予備知識なしだったため、ヒロインがシェルターで目覚めた時、「なんだ拉致監禁モノか」と思ってしまい、思わず斜め見。しかし後半、ヒロインがシェルターから脱出してからの展開では、口開けっ放しになってしまいました…。  こーやってたまに度肝を抜いてくれるから、映画ってやっぱりいいですね。  ヒロインのミッシェル役は、「ファイナル・デッドコースターのヒロインの子だ!」と、すぐにわかりました。 黒目だけでなく白目部分も含めて眼が大きくて、上背があるけど女性らしい体型で、すくすく育った感があって、強い生命力を感じる魅力的な女優さんですよね。  彼女なら異星人もやっつけちゃうかも?と思わせてくれるなぁ…と思いながら観ていたら、本当にやっつけちゃったし、ラストもやっつける気満々で人助けに向かうし、彼女ならできる!ヒロインならこうでなくちゃ!って感じがしました(笑) いや~楽しい映画体験でした。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-07-03 19:40:37)
4.  Virginia/ヴァージニア(2011)
最初のワンショットから、B級感がプンプン漂う作品。 B級が悪いという意味ではなく、肩の力を抜いて気軽に観られるという意味で、いい感じのB級感が漂っています。  とにかく、エル・ファニングがかわいい。 さえない売れない中年作家やアブない白髭の保安官なんかより、彼女をもっと映してほしかったです(笑)  監督がコッポラというのも知らないで観ましたが、映画館で観たら、かなりガッカリする作品かも。TVのスペシャル番組ぐらいのクオリティに感じます。 たとえばこの作品の続編が出るとしても、誰も観に行かないでしょう?それは映画としては失敗なわけで。 もっと脚本を練るべきでしょう…と思って確認したら、脚本もコッポラでしたか。ああ、もう年齢的にシンプルイズベストになっているのかもしれませんね…。  TVのスペシャル番組でこれの続編をやるというのなら、また観るかも。そのくらいの小品です。
[インターネット(吹替)] 5点(2020-06-29 16:38:52)
5.  アス
自分だけじゃなく、家族まるごとドッペルゲンガーという発想はよかった。家の外で、手をつないでじっと動かない影になっているドッペルたちのシーンが一番怖かった。動き出してからは、普通のホラーになってしまったが。  子どもみたいにはしゃいで緊急時もジョークを飛ばすばかりの父親には、かなーりイライラした。よく妻も子どもたちもつきあってやるもんだ…愛だね。 まあ強い妻がいるから、夫も子どもでいられるんだろう。子どもたちも反面教師でしっかりするし、観てるこっちはイラつくけど、いい父親なんだろう。  主役一家のドッペルたちは、他の家族のドッペルみたいにサクッと殺さないから反撃されて逆襲されてしまう。主役一家が助かるためには仕方がない演出だが、それも度を過ぎていて不自然だ。 そして、ドッペルさんが種明しをした時点で、あまりの荒唐無稽さに、苦笑。盛り上がりを前に、気持ちが冷めてしまったよ…。  色々と言いたい事があるのはわかる。テーマを打ち出したい気持ちもわかる。でも観客をしらけさせちゃあ、映画としては失敗じゃないのかな。 ここまでくると、ラストの捻りも、想定内だしどーでもいい感じがした。  主役一家たちのキャラクターは立っているし、それぞれの関係性もファミリーの会話もすごくしっかり描いている。細部は非常に凝っているけど、全体のバランスがかなり悪くなってしまった、という感じかな。脚本がもう少し自然だったらよかったのに、残念です。
[インターネット(吹替)] 4点(2020-06-29 14:01:28)
6.  監禁/レディ・ベンジェンス 《ネタバレ》 
復讐というより、自分と同じように拉致&監禁されている被害女性たちを救い出そうとするストーリー。  女性たちを助けて回るうちに、犯人グループの男どもと遭遇して殺し合いになったりするが、まったくの不可抗力で問題を感じない。 むしろ、犯人がヒロインを脅したり憐れみを誘ったり取引を持ち掛けてくるのに対し、「もっと冷酷になれ!自分がされたことを忘れるな!殺されるぞ!」と、人間的なヒロインをもどかしく思ってしまった。  そうして、最初はいちいち動揺していたヒロインだが、徐々に殺しをためらわなくなっていく。というか、そうならないと犯人グループに殺されるのがわかっているので、強くならざるを得ないのだ。  それにしても、銃を突きつけられた犯人たちは、口をそろえて「悪気はなかった」と言うのだが、それが弁解になるとでも思っているのだろうか。 「悪気がなければ何をしてもいい」と、どこかで教わったのだろうか。 「お前らに悪気があろうとなかろうと、関係ない。自分のした事の結果を引き受けろ」と言って一発お見舞いしたいくらい、非常に耳障りだった。  ストーリーの要所要所に、拉致以前の、恋人とデートを楽しむヒロインの平穏な回想のムービーが挟まれる。これにはどういう意味があるのか、彼女の変わりようを描いているのか、何かを示唆しているのか考えていたら、オチはああやっぱり、でした。 まあそれは、大したオチじゃないので、いいとして。  ラスト、犯人の一人を殺さず、彼の家族のいる家に返し、去っていくヒロイン。 そこにまたフラッシュバックのような回想が入る。最後の回想。 彼の捨て台詞。ヒロインから大切な存在を奪い取り、言い放った決して許せない言葉。  その言葉を思い出し、ヒロインは彼の家に帰る。 彼を殺すために、だろう。 それは正解だ。野放しにしたら、また同じことをする男であることは、わかりきっているのだから。  ヒロインは、犯人を殺したらさっさと逃げるのだろうか。 それとも、彼の妻と娘をも殺してしまうだろうか。  それはわからないまま終わるのだが、そこでこの作品のタイトルを思い出す。 レディ・ベンジェンス、原題BOUND TO VENGEANCE、要するに『復讐』、『復讐への束縛』だ。  誰のための復讐だったのか、自分だけの復讐ではなかったことが、最後の回想からわかる。 復讐に縛られた彼女は、きっと彼の家族を彼の目の前で殺すのだろう。 そう予感させて、作品は終わる。  拉致されレイプされ監禁されるという残酷な描写もなかったし、無実の第三者の死もわざと描かない。 そういう抑えた表現が、この作品の持ち味だ。(犯人たちはいっぱい死ぬけど) 好みは別れると思うが、残酷描写を売りにした作品でない事は確かです。
[インターネット(字幕)] 4点(2020-06-17 21:11:43)
7.  アンセイン ~狂気の真実~ 《ネタバレ》 
ヒロインは本当に何年もストーカーにつけ狙われている被害者なのか、そういう妄想を持った狂人なのか、というのが一応キモだと思っていたのですが、ちょっと違っていたようです。  そもそもストーカーのモノローグから始まっているし、精神不安定なヒロインではあるけれどそれはストーカー被害にあっているから、という描写もあるし。裏読みせず素直に観れば、単純に「ヒロインがストーカーの罠に落ちていく話」です。 しかし、そんな単純なはずがない、わざと嘘の描写をして観客を騙す作品かもしれない。だとしたら最後にどんでん返しがあるはず……と、色々考えて観てしまったのですが、なんの騙しもないし伏線すら張っていませんでした。  そのまんまの、ただのストーカーに付きまとわれた女性を描いたサイコ・ホラーだったようです。しかもリアルにしようとしたのが仇になったのか、ストーカーがまったく怖くなかったです。  ストーリーをここまで単純にするなら、せめてストーカーの恐ろしさをちゃんと描くべきでした。 退屈だし怖くもないしで、製作者側が一体この作品で何を言いたかったのか、何を目指していたのか、なにも伝わってきませんでした。残念です。
[インターネット(字幕)] 3点(2020-06-16 20:47:30)
8.  ステイ 《ネタバレ》 
丁寧に考えて作ってあるのに、なんでこんなに面白くないんだろう…??と思いながら見て、最後にその理由が分かった気がした。  要するに『ジェイコブス・ラダー』的な映画なんだが、正面から堂々と描いておらず、オチがわからないように、自分(ヘンリー)ではなくサムとライラを中心としたストーリーにしているのが、なんとゆーか姑息に感じた。不自然だし。  このオチなら、もっとヘンリーの内面と人生にずんずん踏み込んで描くべきなのに、サムを主役の視点に据えたせいで、それができなくて軽くなった。 代わりにサムとライラの関係をこねくり回して描いているが、そもそも二人はヘンリーと無関係だし、ヘンリーの一瞬の妄想にすぎないのに、ここまでしつこく描く必要ある?? 観客を騙すためのフェイクにしつこく力入れて描かれても、オチのひねりが全くないから、拍子抜けするだけだったよ。  それこそ、『ジェイコブス・ラダー』に比べて、オチの重さも哀しみも余韻も、すべてが薄くて軽かった。 製作者側の空回りを感じます。残念。
[インターネット(字幕)] 3点(2020-06-16 12:58:50)
9.  マッドマックス 怒りのデス・ロード 《ネタバレ》 
いやあ、音楽がとにかくカッコよかった。  カーアクションは迫力あるけど、途中で飽きました。スミマセン。 たぶんカーキチの方たちは好きでたまらない魅力的な映像なんだと思いますが、フツーの人間が観ると、カーアクションだらけで「もうお腹いっぱい」です。もう少し他の何かが欲しいなぁ。  昔のマッドマックスを知ってるので、「今度のマックスはずいぶん弱いなぁ」「明らかにサブキャラだなぁ」「悪役たちの残酷さが薄まってて見やすいなぁ」「美女ばっか出てくるなぁ」「こんなに目の保養が多かったけかなぁ」等など、違和感…というほどでもないけど、意外性を感じました。  シャーリーズ・セロンあっての映画になってますが、確かに、男だらけでウジャウジャやられても、観る側はつまらないし古いし。 序盤のマックスの扱われ方を観てたら、このあと自由を取り戻したマックスに闘われてもイマイチ盛り上がらないな…と思っちゃったけれど、シャーリーズ・セロンが主役としてストーリーを力強く引っ張ってくれて、最後まで楽しめました。  ラストでマックスが去って行ったのも、「このストーリーはマックスが活躍したエピソードのひとつ」みたいな終わり方でよかった。続編出来そうね。  大迫力で音楽はいいし見やすいんだけど、なにしろカーアクションが好きじゃないとつらい映画でした。
[インターネット(吹替)] 6点(2020-06-12 20:07:47)
10.  ザ・ギフト 《ネタバレ》 
ストーリーが進むにつれ、登場人物への評価が変化していく作品です。 最初はいい奴だと思ってたけど実は悪人だった、怖い人かと思ってたら実はいい奴だった、とゆう逆転現象で、まぁよくある設定ですが。 ヒロインの旦那のゲスっぷりが徐々に際立っていくにつれて、精神不安定でお人好しなヒロインの腹が決まって強くなっていくのがいいですね。  それにしても、いじめっ子って、故郷に帰るのが怖くないんでしょうか。 だって、かつて自分がいじめたせいで人生を滅茶苦茶にされた同級生が、たぶんいまだに自分を恨んでいるんですよ。 「俺は勝ち組であいつは負け組だ」って奢っているけど、相手は失うものがないからこそ、全力で復讐しに来るかもしれないのに。 他人を平気で傷つけ踏みにじる人間は、世の中や他人を甘く見ているって事なんでしょうか。  ラストの、「子どもの父親は果たして誰なのか」という問題は、ヒロインにとってはまったく問題ではありません。 間違いなく自分の子である以上、生物学的な父親など、母親とのつながりの前では、とるに足りない事なのですから。 彼女の瞳がそう物語っていたのが、印象的でした。  派手ではありませんが、いじめ問題を扱った良作なサスペンスです。
[インターネット(吹替)] 5点(2020-06-10 15:41:41)
11.  ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷
有名なウィンチェスターミステリーハウスとその女主人サラ・ウィンチェスターを、まったくの捻りなしに映画にした作品。 しかし…映画なのだから、少しくらい捻りを入れた方がよかったのではないだろうか…と思ったほど、すべてが単純で面白くなかったです。  肝心の屋敷の、160の個室や47個の暖炉、17の煙突、地下室、エレベーター、蜘蛛の巣モチーフ等々がまったく魅力的に描かれていない! ストーリーがだめなら、せめてミステリアスな屋敷を堪能したかった。 これならS・キングの『ローズレッド』の方が、ストーリーもずっと面白い上、屋敷もよくできている。 映画というのは、舞台に本物を使えるかどうかではなく、どう描くかでまったく出来不出来が違ってくるのだから、この題材を扱うのなら、もっと表現を頑張ってほしかったです。
[インターネット(吹替)] 4点(2020-06-10 13:33:33)
12.  シャッター(2008) 《ネタバレ》 
日本が舞台だとアジアを妙に強調した映像になりがちだが、この作品はフラットに日本を撮っていて不自然さがないなぁ…と思ったら、ハリウッド映画だけど監督・撮影は日本人でした。なあんだ。 一点だけ不自然さを上げるとしたら……それは奥菜恵の服装だ。胸元リボン&小花柄のワンピース…昭和だ!! もうちょっと何とかならなかったもんか。  ストーリーは、どーしょーもないチャラ男ダメンズたちが徒党を組んで女の子を弄んで、現実でもよく起きる性犯罪で、胸くそ悪い。 弱い者いじめをする男同士の連帯ほど、醜悪なものはない。立ち去ったヒロインは正しい。 怨念系のホラー作品というのは、救われなさすぎる被害者を救うためのストーリーなのかもしれない、と思う。  ともあれ、幽霊と謎を上手に使っていて、よくできているのだが、いかんせん、あんまり怖くないなぁ。 これ、日本人も米国人も怖くないんじゃないだろうか。怖くないホラーって、失敗かと思うんですが、どうでしょうか。
[インターネット(字幕)] 5点(2020-06-10 13:12:00)
13.  トランス・ワールド 《ネタバレ》 
冒頭のシーンはホラーな雰囲気をただよわせ、謎を提示し登場人物たちとともに観客を混乱させ、解決策が見えたら全速力で突っ走ってラストまで行くため、観ている側を飽きさせません。  謎が解けてからは、登場人物達の服装や言動、立ち居振る舞いすべてが「その時代」を彷彿させるようになっていたのに「なるほど!」と膝を打つ気持ち。 低予算だったと思われますが、丁寧な設定づくりをしており、粗さがなく、よく出来た作品になっています。  欲を言えば、ストーリーにもうひとひねり欲しかった。そのための「ミステリアス雑貨店とその店主」という存在を置いたのだと思いますが、もうひとひねりあったらもっと楽しめる作品になったと思う。 もしくは、登場人物同士がもっと激しくぶつかりあった方が、見ごたえのある人間ドラマになったのでは。せっかくの面白い設定なのに、肝心の人物同士のやり取りがあっさりしていて、少々物足りなかった。  人は時代や生まれた環境で大きく人生を変えられてしまう。虐待は三世代遡って原因を探れと言うが、まさに雑貨店主がそれをやってくれたというお話。
[インターネット(字幕)] 6点(2020-06-04 11:48:45)(良:1票)
14.  イット・カムズ・アット・ナイト 《ネタバレ》 
「家族」は一番小さな社会で教会で、人が生きていくのにどうしても必要なものだ。  非常時ほど、そうだろう。平和な時は「一人が好き」とか言って勝手気ままに生きている人間も、世の中が非常事態になり自分の生命の不確かさを感じたら、家族に自分の存在の確かさを未来の共有を求めるのではないか。  そして「家族」の中で守るべきは、子ども。弱いから守るのではない。子どもは「未来」だからだ。希望と言ってもいい。 自分たちの未来(子ども)を守るためなら、ほかの社会(家族)を滅ぼし、追放することに迷いはない。それが非常事態なんだろう。そう認めつつ諦めつつ、やはりそれは人間として哀しい。  そして「未来」が、「希望」が、無垢のまま死んでいくラストは、とてつもなくつらかった。 テレワーク中に何気に観ていたのに、まさか涙するとは思わなかった。派手な見せ場も謎解きもなにもない、淡々とした、だが良質な作品だった。つらいけど、たくさんの人にぜひ一度観てほしい。
[インターネット(字幕)] 7点(2020-06-01 19:52:47)
15.  死霊の牙 《ネタバレ》 
車いすバイクがカッコいいなぁ。歩けなくたって、ハンデじゃないぜ。ほら、風を感じられる!どうだ!って感じ。少年だもんね。(日本で作ったら非難ごうごうだろうけど)  1985年制作なので演出や音楽が古臭いのは当然かな。脚本が古臭い…と思ったらまさかのS.キングで、原作者がこれでいいって言うんだから仕方がない(笑) TV映像化にあたり、ホラーなだけでなくやはり家族愛(この場合は姉弟愛)を表現しなくちゃいけなかったのかも。お茶の間で観てもらおうとしたら、色々制限というか注文があるよね。特にこの時代は。  しかし、なぜ牧師が狼男になったのか全く分からないまま終わってしまったのは、ちょっとなぁ…。 100歩譲って狼男の存在はOKとしても、なんで牧師がいきなり狼男に?!妊娠させてしまった彼女を自殺させないため?自殺者は天国の門をくぐれないと教義にはそりゃあるだろうけど、人殺しは地獄へ堕ちるんだよ~。しかも彼女以外の町民をいっぱい殺し出したわけもよくわからんまま牧師さん死んじゃって、物語は終わってしまった…。もし牧師さんがこの町にうんざりしていたのが犯行動機なら、とっとと別の町の牧師になればいいのにねぇ。なんだかねぇ。  当時のサスペンスとしてはのんびりした見せ方で別にいいのですが、狼男が牧師だった、退治した、姉弟愛が深まった、以上!で終わらせられたのは不満です。 90分もあるのですから、その他もろもろの細かい部分を描いてほしかったです。
[DVD(吹替)] 4点(2019-02-28 12:25:13)
16.  ジグソウ:ソウ・レガシー 《ネタバレ》 
レガシー(遺産)でした…。悪くないけど、驚きはないです。  ちゃんとジグソウも出てきました。 彼が出ることで、それなりのクオリティを保った作品になりました。 もしジグソウが出てこなかったら、ひどいもんだったでしょう。それほどジグソウは代わりがきかない存在で、ジグソウが出ないソウに魅力はないのかも。  ということは、続編を作るのもこれが最後か…。 「ジグソウの後継者が処刑を続ける、ジグソウの信念は生き続けるだろう」というラストは今後も続編を作れる形になっているけれど、でも彼にジグソウほどのカリスマ性はないものなぁ。 だからって、毎回ジグソウを引っ張り出すわけにもいかないし。  有終の美を飾るにはイマイチの作品でした。
[DVD(吹替)] 5点(2018-07-18 16:44:52)
17.  ネオン・デーモン
グラビアのカラーページみたいに綺麗な映像が延々と続く映画。かなりスタイリッシュな写真なので、それなりに最後まで楽しめる…とは思います。 たぶん、ヒロイン役の女優さんに魅力を感じられれば、あまりハズレだ~というような不満は出ないんじゃないかと。  しかし、モデル業界を描いている割には、華やかさに欠ける場面ばかりだなぁ。 モデルをはべらせている権力者のおっさんがいるレストランなんか、レトロというより古臭い調度品と赤絨毯で、ヒロインの仮宿のモーテルの貧乏くささといい勝負だし。モデルたちが集って踊るクラブも、人がまばらでガラ空きで閑古鳥泣いている風だし。 L.A.って大都会のはずなのに、都会が出てこない…。逆に野生動物(豹だっけ?)が、モーテルの部屋を荒らす始末だよ。へんなの。  それに、ヒロインが美しい~って珍重されるのは、モデル業界の人々が人工的な美貌に飽きたからだろう…と理解はできるけど、でもモデルが表紙を飾る雑誌を手に取るのは普通の女性たちなんだから、人工的な美の方が好まれる気がするけど。 そこらへんは商売より美を追求する業界人たち、という設定にしてあるんだろうけど、現実的ではないやね。でもそれを言い出したら、話が成立しないしね。  なので、深く考えずにふーんと思って映像を楽しむための映画だと思いました。 美女ばっかりじゃなくて、キアヌ・リーブスとかデズモント・ハリントンとかのイケメンも出演しているのは、やっぱり画面を美しくしたいからなんだろうな。
[DVD(字幕)] 4点(2017-12-05 00:07:26)
18.  パッセンジャー(2016) 《ネタバレ》 
なんとも残念な三流ラブストーリーにしちゃったもんだ。  ラストがいけない。 仮にも「愛」を描くなら、コールドスリープに戻るか否か悩むオーロラにジムが一服盛って、宇宙船でひとり寿命をまっとうするラストにするべきだった。 90年後に彼女が目覚めると、宇宙船いっぱいに森や小動物などの自然が広がっていた…みたいな。 それが本物の愛ってもんだろう。 そしてジムが罪を償うには、その方法しかなかったはずだ。  愛し合う二人がずーっと宇宙船で生きていく…というには浅すぎる描き方。 最初のうちはイチャイチャしてればいいだろうけど、どんだけ愛し合っていようが、そのうち飽きる。 特にオーロラは、ライターで名を上げたいから宇宙船に乗船したほどの上昇志向の持ち主だ。 悪いが、ジムと一緒にいるだけで満足できるのは一年がいいところだろう。 そこら辺をうまく描けないもんだから、「運命の人」とか陳腐な単語を持ち出すとは、ガッカリだ。  後半は、ご都合主義の塊のようなストーリーだった。  まあ最初から設定自体がいかにも男目線のご都合主義だからなぁ。 ブルーカラーの機械工の男が、有名作家の娘の美貌の女を目覚めさせる。 一般社会では出会うことのない、住む階層がまったく違う二人。そこを男は自分の欲望のまま女を選び、目覚めさせる。まったくもって嫌らしい設定だと思う。  いかにもアメリカのマッチョな男向けのストーリーだわ。 こんなんで真実の愛だの言われると、ため息が出ちゃいますね。  現実だったら、オーロラは一人コールドスリープに戻り、ジムはひとり残される。 そして冬眠中のオーロラに毎日会いに行く。 おっさんになり、ヨボヨボの老人になっても毎日若く美しいままの彼女に会いに行く。 そしてひとり、息絶える。  そーゆうラストだったら、真実の愛を描いたラブストーリーだと認められるんだが。 どうだろう。
[DVD(吹替)] 5点(2017-11-16 22:27:04)(良:1票)
19.  ヒストリー・オブ・バイオレンス
「悪い仲間から足ぬけするのは大変だ!!」…という映画。  たとえ行方をくらまし名前を変え別の人間として生きても、何かで見つかったら一巻の終わり。 スッキリ生まれ変わるためには、悪い仲間たちを皆殺しにするしかないらしい。  「ゴルゴ13か?!」というような殺し屋っぷりが不自然な気もしたが、あまりにも殺人機械として優秀だったからこそ自暴自棄になり残虐行為に走り、そんな自分の人生に絶望したのかもしれない……と、想像させるものがヴィゴ・モーテンセンにはある。 生まれた場所がギャング一家という「暴力から逃れられない運命」を振り捨てるには、別人になるしかなかったのだろう。  彼が何も言わなくとも、生まれ変わった彼が作った彼の家族たちはそれを知っている。 彼がギャングであろうとも、本質的にはどんな人間か。 わかっていても受け入れがたいのが、平和や愛を尊ぶ人間だろう。  一度入ったら足ぬけするのは大変なので、悪い仲間とはかかわらないのが一番ですね…。  それにしても、マリア・ペロは美人なのにセクシーじゃないなぁ。(褒めてる) 普通に色気はあるんだけど、持ち味が理知的というのか、女性にも好かれるタイプだと思った。 無駄に色気のあるヴィゴとはいい組み合わせですね。
[DVD(吹替)] 5点(2017-10-13 17:20:03)(良:1票)
20.  ライト/オフ
マリア・ペロの追っかけで借りた作品。見たら、ヒロインが魅力的だし、弟も彼氏も序盤に殺される夫役の俳優さんも、みーんなビジュアルがよくて好感度大でした。 なぜこんなしょーもない事を書くかというと、「そこそこの映画を楽しむには、登場人物たちのビジュアルは非常に大切」と思ったから。 明かりをつけると消える幽霊(暗闇の中では最強の幽霊)というアイデアがとても良くて、最初の登場シーンはとても怖かった。が。だんだんモンスターみたいに暴れだして、まったく怖くなくなり、正体を知りたいと思う気もなくなってしまいました。 大体、幽霊じゃないし、妄想でもないし。治療で紫外線を当てたら現実に消えちゃって、消滅から何十年たってもママの心が弱ると闇の中でだけ実体化する存在。って、なんなのさ。 いや別に科学的に証明しろとか思ってるわけじゃないけど、そんなんいねぇよって観客に思わせたら失敗なんじゃないでしょーか。もう少し彼女の存在に説得力が欲しかった。 そういう大事な部分を突っ込んで描いていないから、話がつまらなくなるんだよなぁ。 登場人物たちの魅力で底上げされて、そこそこな作品にはなっていると思います。あんまりマリア・ペロの出番はなかったけど。
[DVD(字幕)] 5点(2017-09-26 22:12:49)
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