1. ゴーン・ガール
《ネタバレ》 ロザムンド・パイクを初めて見たのは「リベンジトラップ」で、聡明で美人だが冷酷さと狂気が潜む演技が大変印象的だった。この「ゴーンガール」もまさに彼女のハマリ役で、クズ夫に対する復讐ストーリーである。死刑制度のあるミズーリで妻殺しの罪を着せて夫を死刑にしてしまおうという計画だったが、途中、潜伏先で金を奪われたため、過去にストーカーをされた男を頼って彼の邸宅に身を置き、計画変更となる。当初の計画では夫が湖に自分を投げ込み水死体で上がる予定だったが、本当に彼女は自殺をするつもりだったのだろうか。カレンダーには自殺日まで記入していたが、どう考えてもサイコパスが自殺するとは考えにくい。また、元ストーカーの首を掻き切って殺害したにも関わらず警察の捜査がきちんと行われなかったのは解せない点である。マスメディアと犯罪報道の在り方、大衆の印象操作など、実際の社会で起きている問題をこの映画はうまく表現していると感じた。 [インターネット(吹替)] 5点(2018-12-27 23:46:33) |
2. 雨の日は会えない、晴れた日は君を想う
《ネタバレ》 「遠い空の向こうに」で親子を演じた二人がまた親子(義理の父)をやってるので興味を持って観たらえらく内省的で地味な映画だった。妻を事故で亡くしても悲しみが湧かない主人公が、自らのアンディティティを確立し心の赴くままに行動することで魂を解き放ち、ラストでは妻への愛情を認識し悲しみを覚える。なかなかジェイクギレンホールも上手い役者になったと感心した。 [インターネット(吹替)] 7点(2018-11-24 11:33:31) |
3. オール・ユー・ニード・イズ・キル
タイムループものは繰り返しにイライラするのとご都合主義で何もかも結果オーライになるのが気に入らない。この作品もご多分に漏れずそんな展開。しかもループできる能力を敵の生命体からもらったのだから、人類を救ったのは敵自身ともいえる。トムクルーズは他人の褌で相撲を取ったわけだ。タイムループする度に記憶が蓄積するのも納得できないが、理論上は正しいらしい。 [インターネット(吹替)] 5点(2018-06-06 08:29:46) |
4. フォーリング・ダウン
マイケルダグラスの映画では一番好きな作品。日常の不条理にキレて、事態がますます大袈裟になっていくところは筒井康隆的。もっともっと派手な展開にしても良かったのに。 [地上波(吹替)] 6点(2007-03-10 03:16:16) |
5. レナードの朝
大量の投薬によって目覚めたレナードが果たして幸せだったかどうかはわからない。何も知らず眠りの中で一生を終えた方が良かったのか…。医師としての使命感で投薬を続けたセイヤーは正しかったのか?実話のもつ重さと残酷さが胸を打つ。それにしてもロバートデニーロの演技は凄まじい。 [ビデオ(字幕)] 7点(2007-03-10 03:03:33) |
6. 遠い空の向こうに
ヒューマンドラマが好きな人は必ずこれ見てます。父親役のクリスクーパーは「アメリカンビューティ」で厳格な軍人なのに実はホモだった男も演じています。 [地上波(吹替)] 7点(2007-03-10 01:04:59) |
7. グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
数学の天才が街のゴロツキという設定に惹かれたが、毎度おなじみの精神科医との交流に重点が置かれ、やや興味が薄れた。もっと天才であることをフィーチャーしても面白くなったのにな。 恋人はあのルックスで良かったでしょ。もし美人ならラストシーンが軽くなるしね。 [地上波(字幕)] 7点(2007-03-10 00:09:20) |
8. アルカトラズからの脱出
刑務所ものにしては悲壮感も心の葛藤もなく、クリントイーストウッドはひたすら強く目的に向かって突っ走るヒーロー。ホモ野郎に目をつけられても風呂場でKOするし(ショーシャンクでは主人公は掘られてしまう)。したがって見る側としては、単純に脱獄を応援し、ラストには爽快感でスッキリ。 [地上波(吹替)] 7点(2007-03-09 14:40:07) |
9. ピッチブラック
《ネタバレ》 そもそもB級とかC級って誰が決めるんだろう。少なくとも、「エイリアン」と同等の評価を得てもおかしくない作品。ただし、神父?が最後まで生き残るのは、やっぱりなあという感じ。映像美もまずまずでした。 [地上波(吹替)] 7点(2007-03-09 14:27:35) |
10. クレイマー、クレイマー
親が無責任なため子供がとばっちりを受ける話は世の中に五万とあるが、そんな親から生まれたことを諦めることも子供には求められるのかも。この夫婦も自分の生き方を正当化し訴訟まで起こすが、ラストではヒューマニズムに流されることで子供への贖罪を果たした気持ちでいるんだろう(このあたりの脚本がいやらしい)。この子も早いとこ大人になって両親を捨てることだ。 [地上波(吹替)] 2点(2007-03-09 13:28:30) |
11. トゥルーライズ
超お気楽・娯楽アクション映画。アメリカでないとこういうのは作れないだろう。頭をからっぽにして、素直に楽しめば1800円の価値はある。 [地上波(字幕)] 6点(2007-03-09 13:05:46) |
12. “アイデンティティー”
多重人格ものとしては、わかりやすいし、ストーリー展開も無駄なくコンパクトにまとまっていてなかなか見やすかったですね。マルコム役の役者は、Xファイルでも目をくるくるやってましたね。ホントに病気なのかな。最後のオチもきちんと決まってました。ただ、全体的に深みがない。 [ビデオ(吹替)] 7点(2007-03-09 12:54:06) |
13. グリーンマイル
不条理でやりきれない気分にさせられる嫌な映画。二度と御免ですな。 [ビデオ(吹替)] 2点(2007-03-09 12:15:27) |
14. オーロラの彼方へ
タイトルの印象から、もっとノスタルジックな映画かなと思ったが、ご都合主義のタイムパラドックスものだった。親子愛はいいけど人生を思い通りに書き換えられるなんて、見ていて白けてしまう。SFのテイストでヒューマンドラマは難しいのだろうか。 [地上波(吹替)] 5点(2007-03-09 11:38:13) |
15. アメリカン・ビューティー
《ネタバレ》 砂上の楼閣のような家庭はどこにでもあるが、一歩踏み込んで誰かが破壊的に行動するとこういう風になるのかなと感じた。普通はありえないけどね。登場人物すべてに心の闇があり、軽薄なエロねえちゃんまで実は背伸びしていたり、厳格でモラリストみたいな軍人上がりがホモだったり(このシーンは戦メリの坂本龍一)、意外な展開も楽しめました。 [地上波(字幕)] 7点(2007-03-09 11:17:23) |
16. ライトスタッフ
淡々と延々と物語は進行し、パイロットたちのキャラや生き様もそれなりに描かれる。また、NASAや政府に対する反骨心も表現され、マーキュリー計画に携わった人間たちの本音を垣間見ることができた。(NASAの体質は何年たっても変わってないな)。感情を抑制した演出にも好感が持てる。大人向けの映画かな。 [地上波(字幕)] 8点(2007-03-09 10:57:25) |
17. インナースペース
BSで2日続けてデニスクエイド(昨夜はライトスタッフ)を見た。この作品はドタバタコメディなので、ミクロの決死圏と比べるのもどうかと思います。「ど根性ガエル」を連想したのはオレだけかなあ。 [地上波(吹替)] 6点(2007-03-09 10:12:33) |
18. ジョン・レノン・ストーリー(ジョン・レノン/青春のビートルズ)
まったく期待していなかったけど、思わぬ拾い物のような作品でした。ジョンの生い立ちを見ると後年、彼がプライマルスクリームという精神治療を受けた際、「Look at me!」と叫んだことが理解できるような気がしました。ひたすら皮肉屋で自己顕示欲の強かった反面、孤独で他人に優しいジョンの雰囲気がものすごくよく出ていたと思います。ポールの中途半端な似方は笑えます。歌はジョージのロールオーバーベートーベンが一番良かったかも。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2005-12-09 23:56:56) |
19. 初恋のきた道
ストーリーが…無い…。まるでチャンツィイーのプロモ。これでベルリン国際映画祭銀熊賞受賞…。でも、可愛いので7点あげる。 [地上波(字幕)] 7点(2005-12-09 23:14:44) |
20. ゲーム(1997)
本を書く上での御法度のひとつとして「夢落ち」というのがある。ラストで今までのはぜーんぶ夢でしたというものだが、この「ゲーム」もまさに同じテイストであり、ラストに至るまでの緊迫感やストーリー展開の秀逸さが、最後にすべて吹っ飛んでしまう。おしい映画。 5点(2004-03-30 19:16:39) |