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プロフィール
コメント数 73
性別 男性
ホームページ http://6018.teacup.com/337/bbs
年齢 53歳
自己紹介 心の機微が感じられる作品が好きです。
絵に携わる仕事をしていますが、映画を映像面から語ることが苦手です。
映画の社会的道徳は常に考えますが、基本的にエンターテイメントを冒涜するようなツッコミはしないのが観客のモラルだと思っています。
全体のバランスよりも、ただのワンシーンにノックアウトされたい。

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1.  バッドサンタ
コーエン兄弟の映画はたいてい眠くなってしまう私ですが、この映画には大ウケ。気持ちよく笑わせていただきました。ブラックジョークと言ってもモンティパイソン程の毒ではないし、ソーントンのシャープなルックスに助けられてか嫌味も感じない。ストーリーラインはオーソドックスだけど、キャラクターの台詞回しやリアクションが面白く、子供に理解できないような言葉を撒き散らすサンタは、ダメを通り越して痛快。誰を相手にしても声色が変わらないソーントンがカッコイイのだ。
[DVD(字幕)] 8点(2005-05-21 09:59:37)
2.  ホワイト・ライズ 《ネタバレ》 
うーん。このキャストでこの出来は勿体無い。所々よいシーンはあるし、モチーフもそんなに悪くはないと思うんだけど、懇切丁寧な種明かしが観客から想像の余地を全て奪ってしまった。もはや観たまんまの映画。種を明かすタイミングも早すぎるので、ドラマの中盤では謎がほとんど解けてしまい、話に魅力がなくなる。謎をギリギリまで引っ張って、ローズ・バーンが主人公になってしまう後半はもっと圧縮して欲しかった。説明不足くらいでいいんです。こっちで勝手に補うから。 
[DVD(字幕)] 5点(2005-05-19 05:49:58)
3.  16歳の合衆国 《ネタバレ》 
DVDに収録されているインタビューで、ジュリー役のミシェル・ウィリアムズがこんなことを言っていたと思う。 「主要人物の誰が欠けても成立しない、奇跡の脚本」 どこがどう奇跡なんだぁ?と思いつつ、2回目の視聴をする私。そして気がついた。 たしかにスゴイことしてるかも。こりゃ~かなり練りこまれた脚本だ。 気になってネットで「16歳の合衆国」の批評を読み漁る。 あれれ?誰もこの脚本の凄さに気づいていない?  ガールフレンドの弟を殺した主人公。何故?なぜ?みんなが理由を欲しがる。 しかしリーランドは言う「理由なんてない」。 現代の若者は不可解だ、と大人たちは眉をひそめる。 これは大きな社会問題だ!と騒いで、事件についていろんな分析を当て込もうとする。 「理由がみつかれば、きつく縛って庭に埋めることもできる」 リーランドは事件についてノートに書き綴る。「この中に理由があるかもしれない」と。 私たちは「リーランドの合衆国」を読んで、理由を考える。 こうなんじゃないか、ああなんじゃないか・・・  しかしリーランドは肝心なことは何も書いていない。 私たちに「さがしてみて」と投げただけだ。 動機はあやふやだし、犯行時の記憶もない。なのに「僕がやった」ということだけは、はっきり主張する。 例えばこれが”火曜サスペンス劇場”や”はぐれ刑事純情派”だったら、「こいつ、誰かを庇ってるな?」とバレバレだ。 この本来ならバレバレであるはずの筋書きも、色眼鏡をかけたまま見ると気がつかないのである。 色眼鏡の正体は、「現代の若者は不可解だ」という偏見・先入観である。
[DVD(字幕)] 9点(2005-05-19 01:25:18)(良:1票)
4.  ソウ 《ネタバレ》 
いや~大爆笑しました、ラスト。すごく前振りの長いコントです。面白かった。腹抱えて笑った。ラストまでしっかり見入っていたから尚更です。確かに怖かったですけど、その緊張感が最後の最後に大爆笑を誘発してしまったわけですよ。 もし鎖に繋がれていた二人が「これ、本当に死体かな?」「うーん、どうだろ?」「ちょっと確かめようぜ」「トイレの汚水でもかけてみるか」「それいいね」バッシャー!みたいなことになってたら、腹がよじれてしまいますね。死体にちょっかい出すたびに二人は電流流されて「てめー!やっぱ生きてんだろゴルァ!」みたいな。あ~可笑しい。
[DVD(字幕)] 7点(2005-05-14 19:48:48)
5.  ブラウン・バニー 《ネタバレ》 
ポルノ女優ではない、普通の映画女優にこんなことをさせていいのか? 作品の評価をする前に、まずそれを問いたい。 当人同士は納得していても、周囲の人々はそれを許すべきなのか? 映画はフィクションだ。映画のために、本当にオーラルセックスをする必要など、 どこにもない。殺人現場に本当の死体を転がす必要がないのと同じだ。 映画を創る者が踏み越えてはならない倫理がある。 ギャロは、やってはいけないことをやったと思う。 (ギャスパー・ノエすらやらないようなことを) どんなに作品が優れていようとも、その一点において私は白けた。 (画面いっぱいにボカシが入るのも見苦しいし) もう一度言う。本当に咥えさせる必要など、どこにもない。 内容は好きなのに・・・残念だ。  【追記】突き詰めていけば、作り手と受け手の間になければならない信頼関係の問題。作り物だからこそ映画は安心して観られるわけで。私は「バッファロー’66」がすごく好きなのでこの作品も期待して観ていたが、件のシーンを見せられた瞬間、作品からはじき出された。感情のふり幅を増すためのファクターであるのはわかるが、本来は映画的な演出で効果を出すべきものだと思うし、そうした工夫から逃げてはいけないと思う。そうでなければ映画はどこまでもエゴの塊になっていく。この作品を手放しで評価してしまったら、この後を継ぐ映画の中でも呼物的な俳優同士の本番セックスを見せられかねない。私はそれは勘弁願いたいので、ここで散々に貶しておきたいのです。
[DVD(字幕)] 0点(2005-02-08 16:30:44)
6.  ロスト・イン・トランスレーション
書こうと思ったことの多くが【GO】さんのレビューに書かれていたので、こそっと良票を入れて終わっておこうかと思ったのですが、やっぱりちょっと書いておきます。 日本人もアメリカ人も、東京という街に「孤独」をイメージするのは同じなんだな、と思いました。日本に住んでいる者だけが象徴的に感じるイメージではないんですね。そこに米国人が持つ「英語は世界の公用語」という暗黙の認識が重なって、孤独が増幅する。ここでなければ出会わなかっただろう二人は、他に誰もいなかったから惹かれたのだろうし、お互いにそれがわかっている悲しさがある。でもたしかに好きになっていった。人間はみんな言葉を喋るけど、それは万能じゃない。思いを言葉に置き換えるときに、複雑な意味は失われる。この映画も、構想から映像になるまでに、きっとたくさんのロスト・イン・トランスレーションが起こっているんだろう。ラストシーンの言葉なき抱擁が、きっと一番観客に伝わっている。
6点(2005-02-03 20:44:08)
7.  エレファント
コロンバイン高校の銃乱射事件は、「フィクションを超えた現実」だった。この映画がこの形で観客の前に現れたことが、私はすごく嬉しい。「ボーリング・フォー・コロンバイン」のような、べっとりとプロパガンダが塗りたくられた映画はもううんざりだったからだ。「エレファント」は静かに、しかし激しく私たちに問いかける。この迫力に説明はいらない。 説明のない衝撃は、気持ちの矛先をどこに向ければいいか困らせるだろう。しかしそれこそが、この映画の唯一のメッセージ。私たちは答えに導かれることに慣れてしまっていて、「エレファント」の前ではただオロオロするばかりだ。
10点(2005-02-03 06:06:30)
8.  キル・ビル Vol.2 《ネタバレ》 
Vol.1と2を観ての総評です。「キルビル」は週間少年ジャンプの方程式で展開する映画だった。聖闘士星矢が十二宮の敵を倒して回ったように。ケンシロウが世紀末の廃墟でライバルたちと戦ったように。キャラクターが一人一人語られ、そして対決。過去の回想で伏線が挟まれ、そして解決。嗚呼、単純明快。なのに面白い。まさしく漫画だ。ジャパニーズコミックだ。タランティーノはまったくもってタチの悪いオタクだ。自分の偏った趣味をこんなにも楽しげに伝えられる才能を持っているのだから。 それでいて芯が通っている。母の強さと脆さ。母ちゃん生んでくれてありがとう。
8点(2004-10-22 22:16:41)
9.  ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
1~3部まで観た総評として書きます。ファンタジーの古典である指輪物語の看板を背負うために豪華な装丁になっていますが、やはり映画としては長すぎで、見せ場が散漫です。同監督の作品「ブレインデッド」はひたすらチェーンソーで人肉を切りまくっていましたが、この「ロードオブザリング」も単調さは同じ。ひたすら派手なCGで押し捲っているだけで下品です。フロドとサムの友情も第1部からずっと同じ調子で見せられてるので飽きてくる。アラゴルン、レゴラス、ギムリの活躍もしかり。全シーンがクライマックスじゃ疲れるんですよ。所詮はファンアイテムで、名作と呼ぶのはとてもじゃないけど無理。唯一褒めたいのは、スタッフの情熱だけは溢れるほどに伝わってくる点。第1部を面白いと思えなかったなら、あとの2編は観なくてもよい。9時間費やして鑑賞しても、何かが胸に残るような映画ではない。 ン億円かけて作った「指輪物語」の動く挿絵。
5点(2004-10-21 07:24:23)(良:1票)
10.  ミスティック・リバー
川の流れがそうであるように、時間の流れもまた不可逆なもの。 起きてしまった出来事は、もう2度とやり直すことは出来ない。 人生はその連続だ。間違いのない人生を送る者などいないだろう。 だから私は、「ミスティック・リバー」の登場人物たちの人生に共感する。 彼らは、そうせざるを得なかった。私はそれをただ受け止めた。 善悪で裁くことは、敢えてしない。 取り返しのつかない過去は、誰の中にもある。できることなら私も、その 淀んだ暗闇を川の底深くに沈めてしまいたいと願う。 それは弱さだろう。目を逸らさずに真直ぐ見つめたい。
8点(2004-07-21 18:59:50)(良:1票)
11.  ラブ・アクチュアリー 《ネタバレ》 
たまにはこんな映画があって欲しい。まさしくそんな映画。 英国首相がヒュー・グラント!?初っ端のこの配役が笑わせてくれて、いい具合に 肩の力を抜き取ってくれる。登場人物が多いので顔は覚えられないかもしれないけど、 物語は頭に入ってくるので混乱せずに見れる。みんな誰かを愛していて、 ちょっとした困難を抱えていて、だからこそ頑張っている。なんか頑張っちゃうのって いいよね、そんな気分にさせてくれる作品。アメリカに行けばモテる!と 根拠のない期待を持って旅立つイギリス青年の話は「真夜中のカーボーイ」を 連想させた。バーカウンターでアメリカ女性3人に言い寄られるシーンは あまりにも出来すぎていて美人局と思ってしまうが、青年はまんまと彼女を作って 帰国する。このエピソードが映画の最終的なカラーを決定していると思う。 時には信じて突っ走れ、その先には幸せがあるんだよ、この映画は8割くらい本気で 背中を押してくれる。ラストに集められた抱擁シーンは「ニューシネマパラダイス」 を思い起こさせて、幸せな気分に拍車をかける。1回しかない人生、ブレーキばかり 踏んでいたって面白くない、ちょっとくらい能天気にいってみよう! でも友人や家族は大切にしてください、そんなメッセージもしっかり忘れずに含めて くれているあたりが、この作品の優しいところですね。
9点(2004-06-23 06:24:19)(良:5票)
12.  ストーリー・オブ・ラブ
「私はこの映画が大好きだ。」 けれど人にはそんなこと言わない。 もちろん薦めないし、けなされても「うん、うん」と頷ける。  ブルース・ウィルスは好きな俳優じゃないし、内容の9割は下世話な会話だし、 ウディ・アレンもどきの演出はどうかと思う。 けれど「私はこの映画が大好きだ。」  喩えるなら、つまり、よく冷えたビールだ。 蒸し暑さに目が覚め、通勤ラッシュに揉まれ、外回りで足を棒にした後は、 よく冷えたビールが格別に旨い。  夫婦の倦怠、言い争い、生活のこまごまとした不満、すれ違い、などなどを 丁寧に積み上げた後にある、ミシェル・ファイファーの発露が格別に泣ける。 あの台詞を聞くために、この映画を何度も観てしまう。 あのシーンだけ観る、なんて横着はナシだ。 ちゃんと汗をかいてからじゃないと、ビールは旨くならないぞ。  友人には言わないが、ここには書いておきたい。 「私はこの映画が大好きだ。」
9点(2004-06-09 15:51:17)
13.  私は「うつ依存症」の女
原題がプロザック・ネイション。「マッチスティックメン」でニコラス・ケイジが 処方されていたのもプロザックだった。主流の精神安定剤であることがわかる。 映画はさながら、この薬の販促映画になってしまっている。 原作小説の著者エリザベス・ワーツェルは「うつ病への理解を」求めて執筆した そうだが、残念ながら映画はその主題をクリアしたとはいえない。 うつ病の症状を並べただけの内容になっており、快方へ向けての努力をしない主人公に は怠惰や甘えが感じられてしまう。 主演のクリスティーナ・リッチの熱演は評価したいが、演出やカメラが追いついて いない印象だ。役者の演技だけに負うのではなく、絵で感じさせる工夫が必要に思う。 うつ病の経験者にとっては共感できる映画ではあるが、そうでない者との間にある 理解の壁が、この映画をきっかけに壊れることはない。 結論は「プロザック飲めばいいじゃん」になってしまうことだろう。
6点(2004-06-09 09:43:17)
14.  ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド ゾンビの誕生
とてもシンプルな映画。とにかく死体が襲ってくる。逃げるし、戦うし、立て篭もる。 狂うし、裏切るし、殺される。シンプルなのに全部入ってます。ダイレクトな音楽が観客の首根っこを ひっ捕まえて怖がらせます。もはや逃げられない。近年の脂肪分多すぎのホラーに食傷 したら、ここに帰ってきましょう。ロメロ万歳!
10点(2004-06-06 14:52:09)
15.  リプリー 《ネタバレ》 
前半部分はとてもよかった。しかしディックを殺してからの展開が、証拠隠滅に終始して しまったのが良くも悪くも浅かったように思います。そうしたサスペンスも楽しめたことは確か ですが、その代わりにトム・リプリーを描ききれておらず、ただの連続殺人者になってしまった 印象です。 殺してもなおディックを愛している様子や、彼の人生に同化している至福などを端々に忍ばせて くれたら、彼の衝動もよく伝わっただろうし、前半と後半は分離せずにうまく落ち着いたのでは ないだろうか。
7点(2004-06-05 05:45:39)
16.  ラスト サムライ
そもそも侍魂とはつまり愛国心である。 そんなもの現代日本人の中にどれくらい残っているのか? 観客も、制作者たちも、侍魂を「命を懸けて自分の意志を貫く」くらいのシンプルな構造で 捉えているのだろう。だから勝元たちの戦う理由がわからない、という根本の空洞が生まれる。 「国の行く末を案じて命を懸ける」という感覚は、完全な個人主義に染まってしまった 今の日本では理解できないものだろうし、理解しろというのが無理な話である。 敗戦国の日本は戦勝国の米英によって、愛国心を抜き取られる教育を受けてきたのだから。 では日本の観客が「侍魂に共感した」と勘違いしたものの正体はなにか? それは渡辺謙や真田広之の魂ではないか。彼らの奮闘に感動し、彼らの死そのものを悲しんだのではないか。 散っていく男の美学。日本人をカッコよく描いてくれてありがとう、という感謝の涙。 私はこの映画をその視点で観たし、その意味ではよい映画だったと思う。 しかし米国人に侍魂を教わるほど腐ってはいない、と胸を張って言える日本人で私はありたい。 日本人のアイデンティティーを口にするだけで煙たがられる現代日本において、 こんなレビューを書いている私は、ただの異端なんだろうな。
6点(2004-06-04 22:16:33)(良:2票)
17.  狼たちの午後 《ネタバレ》 
銀行強盗は犯罪です。よい子は真似しちゃいけません。 しかしこの映画のアル・パチーノを見ていると、自分がみるみる彼と同化していくのが わかってしまう。ああ、俺いま銀行強盗やってる気分だ・・・そう思いながら観てしまう。 ソニーの目に映るものを感じはじめると、心の中に沸きあがってくるものがある。 孤独感だ。 ------------------- 警官たちがソニーと人質を間違えて銃をつきつけたことを境に、観衆はソニーの味方につく。 (いや、実は鬱積していた警察の暴力への不満が噴出しただけだ。)  恋人のレオンはソニーに虐待されたことを警察に打ち明ける。ソニーの母親の悪口も。 (レオンは自分だけが傷ついていると信じて疑わない。なぜ結婚なんかしたんだ?)  嫁は「私のせいね」「私がデブだから」と自分を責めた。 (この女は口だけだ。なんにも行動しやしない。)  観衆に混ざってゲイたちが叫ぶ「ソニー万歳!ソニー万歳!」 (なんなんだこいつら。事件と関係ないだろ。)  母親は、この事件を家庭のせいだといい、ソニーを慰める。 (嫁の悪口が言いたいだけだ。こんなところまで来て嫁イビリかよ。)  協力的だった人質たちも、サルが射殺されソニーが拘束された後は無関心。 (こっちをちらりとも見やしない。) ------------------- みんな自分のことばかり話したがる。事件を踏み台にして声高に、自分の鬱憤を晴らしてやがる。 俺がどうしてこんな事になってしまったかなんて、誰も知ろうとも思わないんだ。 銀行強盗をする前も、した後も、俺の味方なんてものはいやしなかったんだ。 けどそれは俺のせいさ。よくわかってる。俺はいつだって裏切ってきたんだ。 サルのことも裏切った。誰の罪でもない、俺の罪だ。 (う、いつのまにかソニーになりきってしまった・・・)
9点(2004-06-02 04:17:02)
18.  天使のくれた時間 《ネタバレ》 
この映画を観るたびに、大好きだったのに別れてしまった彼女のことを思い出す。 私はジャック・キャンベルと同じように、自分のしたいことを選んで彼女を省みなかった。 もしも、あのまま彼女と過ごせていたら・・・夢でもいいから知りたい・・・でも叶うわけもなく。 そこでこの映画だ。私にとっては涙が止まらないラストシーン。 ジャックとケイトは13年ぶりの再会であったが、私は彼女と別れてから1年ぶりに電話した ことがある。彼女はすでに男を作っていた。・・・まぁ現実なんてのはそんなもんであるが、 この映画のケイトは仕事に打ち込んで、結婚もせずに13年を過ごしていた。 もうそれだけで私の目からはなにやらドバドバ流れ出すわけですよ。 天使がくれたわずかな時間の中で、ジャックはケイトに2度目の恋をする。 こちらを見つめるティア・レオーニの眼差しは、彼を優しく包み込む。忘れてしまって いたものがそこにある。なぜ忘れてしまうんだろうね・・・人間の機能は時に悲しい。 レオーニの目の演技に私は胸が締め付けられっぱなしだった。 ところで邦題をつけた人はたぶん「素晴らしき哉、人生!」を意識してつけたんでしょうね。 あの謎の黒人が何者だったにせよ、ジャック・キャンベルにとってはあの時間を くれた彼は天使なのです。映画の内容もキャプラみたいに甘いしね。 ほんと、甘い夢をくれてありがとう、と言いたい。 
9点(2004-05-31 03:38:42)(良:1票)
19.  ブレアウィッチ2
正直、こんな凡作を撮るくらいなら、駄作になろうとも前作のやり方のまま感覚的な恐怖を追求して欲しかった。
4点(2004-05-30 02:43:14)
20.  ブレア・ウィッチ・プロジェクト 《ネタバレ》 
これはクソミソに言われても仕方のない映画ですね。 なにしろ映画が単体で完成していない。事前のWebページ上の展開も込みでの作品だ。 フィルムだけ観るのはさながら、ルールを知らずにゲームをするようなもの。 私もルールを知らずに観たクチなので、騙されたという感はある。 それでも妄想たくましい私は最後のシーンに恐怖を感じた。手持ちカメラの臨場感が上手く作用して、 夜の廃屋を探索する不気味さや、地下室へ降りていく息苦しさがよく出ていた。 深夜、潰れた病院や旅館の中に侵入してみる、あの感覚。 最後に見えた男の後ろ姿も想像力を掻き立てる。 こんなに話題になりさえしなければ、内容的にもっと高い評価を得ていたかもしれないのにね・・・
6点(2004-05-30 01:55:14)
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