1. 生きるべきか死ぬべきか
「驚愕」という言葉をもってこの傑作に報いよう。 10点(2005-02-01 17:05:54)(良:1票) |
2. 黒い罠
ウェルズに対して「50年も前にこんな映画を作るとは・・・」なんて今さら言うのはおこがましい限り。僕らは映画の全てを知ってしまった男(“しまった”という言葉がまさにふさわしい)の手になるこの大傑作に黙って見とれていればいいんだ。そう痛感させられた。オーソン・ウェルズという映画の神様がこの世に遣わせてくれた才能の、おこぼれにあずかることができるだけでも幸せなんだと。 ちなみに冒頭の長回し、ポール・トーマス・アンダーソンが『ブギーナイツ』でやってますね。 9点(2005-02-01 07:47:24) |
3. ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ
観て、すぐにサントラ借りました。直後に同じ音楽系ドキュメンタリー映画『永遠のモータウン』を観たんですが、雲泥の差ですね。もちろんこっちが雲であっちが泥です。へたな演出に走らなかったヴェンダースは正解ってことです。最後は彼が追い続けている「社会の進化とそれに伴い肥大する喪失感」というテーマにも自然とつながってきますし。とにかく、全国のおじいさん・おばあさんに見てほしい。そうしたら20%増しくらいでみんなイキイキすることでしょう。 6点(2005-01-25 19:08:09)(良:1票) |
4. モーターサイクル・ダイアリーズ
これは本当にあの愚作(と個人的に思っている)『セントラル・ステーション』の監督の作品なのか?という疑問を抱かずにはいられなかった。ドキュメンタリータッチで、『セントラル~』とは全然演出が違うじゃないか。これは素晴らしいぞ! と思ったら川を泳いで渡るシーンでやはりベタな感動に走っていた。あそこを除けば出来のいい青春ロードムービーだったのにな。それでも今年度ロードショーされた外国映画の中では一番良かった。ゲバラのトートバッグと原作買っちゃったし。 7点(2005-01-25 18:48:33) |
5. 怪物團
確かに二度と製作不可能な作品ではありますが、これが伝説のカルトムービーとして祀り上げられているのには納得いきません。かなりまっとうな映画です。何かグロいものを期待してみると肩透かしを食らいます。勧善懲悪とロマンスを絡ませたストーリーや類型的な人物設定は宮崎駿的だと思います。ホラーとして製作されたそうですが、ホラー映画として見ると、え?どこが?とこれまた肩透かしを食らいます。ただ、雨中でフリークス達が迫ってゆくシーンだけなら文句無しに恐ろしいとは言えます。 6点(2004-03-24 15:29:00) |
6. 未来世紀ブラジル
映像は独特・奇抜ですけど、雑すぎます。架空の国を扱っているからこそ、繊細であってほしいと思いました。それからこの邦題は詐欺です。設定は21世紀ではなく20世紀ですし、そもそも未来だなんて明言されていません。「全体主義、官僚機構の肥大化、情報化社会」などの作中の重要な要素は明らかに20世紀の歴史の中で語られるもので、この作品は作者の未来観ではなく20世紀観を描いたものです。皆さん「独特の世界観」とおっしゃってますが、僕はむしろステレオタイプだなと感じました。 5点(2004-03-11 21:02:10) |
7. ローマの休日
日本ではオードリー・ヘップバーンによって半ば伝説化されていますが、内容自体は今の時代にわざわざありがたがるほどたいしたものではありません。ワイラー監督の演出は手馴れてはいますが、あまりに模範的過ぎて次にくるショットがほとんど予測可能なためやや退屈です。よくできたオードリー・ヘップバーンのプロモーション映画といったぐらいの評価が妥当ではないでしょうか。 6点(2004-03-11 20:51:15)(良:1票) |
8. ブルーベルベット
退屈な映画ですが、退屈を意図して作られているので評価しづらいところです。 5点(2004-03-07 17:25:16) |
9. シャイニング(1980)
あまり寒さが感じられませんでした。 4点(2004-03-07 17:17:48) |
10. 地獄の黙示録 特別完全版
愛すべき失敗作といったところでしょう。 6点(2004-03-07 17:16:53) |
11. シービスケット
競馬好きとしては、騎手の視点の映像を見ることができたのがとても嬉しい限りです。 6点(2004-03-07 17:16:11) |
12. 現金に体を張れ
《ネタバレ》 札束が舞うところ、いいですね。 7点(2004-03-07 17:13:53) |
13. ブレイブハート
悪い意味でアカデミー賞向きの映画。そんなにいろいろな要素を詰め込んだわけではないのに、ぶつ切りの消化不良に終わっています。2時間半もある映画を見終わった感想が、「ああウォレスかっこよかったね、ソフィー・マルソーはやっぱり美人だね、スコットランドって綺麗だね、やっぱり自由が一番かな」くらいでは淋しいです。 3点(2004-02-25 17:21:49) |
14. タクシードライバー(1976)
なんてダサい音楽だろうかと思いました。これがアカデミー作曲賞ノミネート?いやいや、この音楽は明らかに作品の質を落としています。 主人公がマグナムを構えてカメラに向かって銃口を向けてみせるシーンが何回かありますが、『ダーティハリー』の影響でしょうか?なんだか作品全体のムードから浮いていて、悪い意味でひどく印象に残りました。 ストーリーはどうも消化不良です。大統領暗殺を企てるまでの経緯がよく分かりません。髪型を変える理由もよく分かりません。最後男が刑務所に入らずに新聞で賞賛されているのもよく分かりません。突き詰めていくと、結局主人公の男がよく分かりません。あいつはいったい何なんだ?つかみ所の無い男の役柄を演じきったという意味でデ・ニーロは演技を評価されているのだと思いますが、全編ほとんど主人公の視点で描かれていながら実は主人公が一番謎、というのはいかがなものでしょう。主人公の行動のそういう理不尽さや謎めいたところが作品の焦点なのかもしれませんが、だとしたら僕はついていけません。26歳になったら分かるんでしょうか? 4点(2004-02-25 16:12:53) |
15. レイジング・ブル
可も無く不可も無い作品です。『タクシードライバー』に比べて音楽のセンスは格段にいいです。「ブルーベルベット」が流れてました。 5点(2004-02-25 16:07:08) |
16. π(パイ)
フィボナッチ数列ごときで世界の全てを解き明かすなんて大法螺は、インチキ宗教でも言いません。 3点(2004-02-25 16:04:43) |
17. ケンタッキー・フライド・ムービー
日本人の笑いのセンスとはちょっとずれてますね。ああいう馬鹿なことをする人は大好きですが、自分のツボとは違いました。 2点(2004-02-25 16:02:20) |
18. 駅馬車(1939)
戦闘シーンの撮影はどれくらいの方が怪我されたんでしょうか?あれほど危険なスタントをして無事だとは思えません。これだけのものはもう二度と撮れないんでしょうね。 7点(2004-02-25 15:57:56) |
19. エド・ウッド
演技にしても映像にしても、何から何までディズニー映画みたいでした。巧いといえば巧いんですが、対象年齢はかなり低いんじゃないでしょうか。 4点(2004-02-25 15:47:44) |
20. 死刑執行人もまた死す
うまいなあ。ヒッチコック顔負けの最高のサスペンス映画です。 8点(2004-02-25 15:38:32) |