1. オー・ブラザー!
最高にステキ。ジョージ・クルーニーの演じる三枚目な演技もかなりキてる。ストーリーに直接関係ない、その時代を皮肉ったおまけも良いし、全編を通して流れるカントリーミュージックも冴えまくり。見終えた後に心地よくなれる。 10点(2004-02-02 04:02:00) |
2. キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
事実は小説より奇なり、な、痛快なストーリー。ふんだんに盛り込まれた細かなキーワードによる演出も最後まで飽きさせない。レオナルド・ディカプリオが愛する、屈して老いていく父を演じるクリストファー・ウォーケンが素晴らしい。 9点(2004-02-02 01:15:30) |
3. コン・エアー
《ネタバレ》 悩める男を演じさせたらハリウッドでナンバーワン、ニコラス・ケイジ。今回の悩みっぷりは“漢(おとこ)”を魅せるカッコイイ役柄。最初から最後まで痛々しいハラハラ感満載。自由を求める男たちと、自由を手に入れたはずの男が命を削りあう、無茶で壮絶なストーリー。スティーブ・ブシェーミと密室の影響があってか、レザボア・ドッグスをふと感じさせる一瞬もまた良し。娘との対面は、マジで、泣く。ジョン・マルコビッチの演技は最高、ジョン・キューザックの名脇役に高評価。ニコラス・ケイジは、長髪でわざじゃないかと思うくらい三枚目演出だが、それを補う、哀愁漂う雰囲気と実直さ溢れる主人公の役作り、ホント、カッコイイ。 9点(2004-01-24 04:40:35) |
4. キス・オブ・ザ・ドラゴン
ジェット・リーはたまにナイナイの岡村に見えなくもないが、切れのあるアクションはまさに本物。往来の香港カンフー映画をフランス&現代風に味付けし直した超B級(褒め言葉)アクション映画。これを見ずして死ねるか!! 9点(2004-01-19 03:35:36) |
5. マトリックス リローデッド
SFとして設定はおもしろいんだが...。いつからスミスとの戦いがメインになったんだろうか。ストーリーの途中で余分な要素が入り過ぎてて明らかに狙いすぎ。人を惹きつけるストーリー性を充分持っているだけに残念。 7点(2004-01-18 22:48:08) |
6. ロード・オブ・ザ・リング
ロールプレイングゲーム世代にはエルフやホビットなど種族の特性も理解した上でストーリーになじめるので、原作を知らなくても楽しめる。善と悪、目的、起承転結、全てがはっきりしていて分かりやすい。途中、CG合成が安っぽく見えるシーンもあるが、全体的に見ればまぁまぁ、ストーリーや人物設定は文句なし。 8点(2004-01-18 22:41:16) |
7. フェイス/オフ
ハリウッドで悩める男を演じさせたらピカイチのニコラス・ケイジ。相変わらずの悩み顔。この映画でも相当悩んでいる。なぜか体格までもすげ変わってしまう顔面移植、恐るべし。日本人的に言うなら、朝起きたらモト冬樹でした、って感じだろうか。アクション映画と言うよりはむしろSF。以上、文句っぽいが、かなり楽しめる佳作。教会の鳩、対面する鏡などジョン・ウーならではの印象的な演出は、深い余韻が残る。 8点(2004-01-12 04:38:02) |
8. フルメタル・ジャケット
戦争は人を狂わす。ベトナム戦争映画にはそんなテーマが多い。「地獄の黙示録」に代表されるそれ。この映画ではカリスマでも何でもない、ただの一兵卒が狂っていく様を前半で描き、後半では狂わざるを得ない苦悩を描いている。教官が卑しい言葉をマシンガントークで連呼する様は、凄いを通り越してなぜか、すがすがしい。 8点(2004-01-12 04:21:50) |
9. レオン/完全版
《ネタバレ》 他のどの作品を見てもレオンの印象が強すぎてしまう位、ジャン・レノという役者を確立してしまった。個人的には初めてビデオを買った作品で、何度見ても感動する。冷血なはずの殺し屋が出会った、命を捧げても良いと思えるほどの相手は幼い少女。最初のそれは家族が殺されたことに対する同情であるかのように見え、この子も死んだ方が幸せなのではと考えるが、それは愛情に変わっていく。愛するが故に犯してしまう、レオンらしからぬ復讐が糸口になり、結局は自らの首を絞めることになる。最後の復讐を果たした彼の死は、これからを生きる少女にとって貴重な死だ。ストーリー中、キャラクターの個性がさりげない形で説明されており、小物一つ取ってみてもこだわりを感じ、大変好感が持てる。エンディング、校舎から階段を下り植物を植えるシーン。レオンの魂が昇華していくことを表現するかのような俯瞰で抜けていくカメラワークと、ギターで始まる印象深いスティングの曲は、涙より感動を誘う。ゲイリー・オールドマンの切れっぷり溢れる好演と、ナタリー・ポートマンが光る、後世に名を残すであろう名作。 10点(2004-01-12 01:45:05) |
10. ロッキー
シルベスター・スタローン栄光の原点が凝縮された作品。むさ苦しくうだつの上がらない口べたなボクサーが、突然訪れた大きなチャンスに挑んでいく。愛する人のために戦うその姿は、素晴らしくマッチしたテーマ曲と相まってとてつもない感動を呼び起こす。文句なしに10点。吹き替えは×。 10点(2004-01-12 01:09:51) |
11. 60セカンズ
ハリウッドでかっこつけなブ男を演じたらピカイチのニコラス・ケイジ。この映画でも相当かっこつけなブ男だ。アンジェリーナ・ジョリーは格好良くいい女を好演。車を盗むギミックをもっと見せた方が深みが出たように感じた。車が主体の映画だけあってカーチェイスも相当出てくるが、特に見所ではない。役者が良いのに内容負け。 6点(2004-01-11 20:08:46) |
12. コレリ大尉のマンドリン
ハリウッドで甘い中年イタリア人男を演じたらピカイチのニコラス・ケイジ。この映画でも相当甘い。戦争のさなか恋に落ちていく二人。美しいマンドリンの音がより雰囲気を高めている。ペネレペ・クルスの演技には深みが無く、よく言えば無垢な、悪く言えばアホな、そんな印象。 6点(2004-01-11 20:01:44) |
13. ウインドトーカーズ
《ネタバレ》 ハリウッドで悩める男を演じたらピカイチのニコラス・ケイジ。この映画でも相当悩んでいる。ナバホの二人が親しみやすい個性を演じている分、ニコラス・ケイジの苦悩に拍車をかける。いくら部下に冷めた軍人を演じてみても、心情がにじみ出てしまう。苦悩の果てに迎える死のシーンは、葛藤しながらも自分に素直に生きた誇りが見える。やはり、名役者。日本語はもうちょっと勉強してほしい。 8点(2004-01-11 19:48:31) |
14. デアデビル
ヒーローの人間性の描き方はスパイダーマン同様くまなくされているが、悪役の描かれ方や衣装、小物、メイクがチープ。コリン・ファレルはハマリ役。もうちょっと派手な切れっぷりが見たかったが。デアデビルが出るシーンは画面が全体的に暗く、アクションが見えにくい。次回作があるとすれば、さらにストーリー構成にも力を入れてほしい。 7点(2004-01-11 19:32:11) |
15. 8mm
ハリウッドで困ったしかめっつら男の演技をさせたらピカイチのニコラス・ケイジ。この映画でもしっかり困っている。しかめっつら。アングラの世界の描かれ方は若干浅い印象だが全体的に安心して見られる。その筋のSM好きにはたまらなく良い作品かもしれない。 7点(2004-01-11 19:18:03) |
16. 救命士
ハリウッドで悩める男を演じたらピカイチのニコラス・ケイジ。今回の悩みっぷりは感情移入できる描かれ方がされておらず、残念。この映画のテーマはアメリカの悪いところを問題提起したかったのかなんなのかストーリーを楽しむ映画ではなく、ニコラス・ケイジのせっかくの演技が活きていない。むしろ、浮いて見える。 4点(2004-01-11 19:10:12) |
17. IT/イット〈TVM〉
《ネタバレ》 いわゆる「一人でお風呂に入れなくなる恐怖感」を描いた精神的ホラーとして、映像も美しく期待が持てた。側溝やお風呂の排水溝に対してトラウマができるくらい序盤は優秀。かに道楽の看板の親玉みたいな怪物は、オチとしては考えられるが、ストーリー内に何かしら関連づけるキーワードがあれば、退治しなければいけないのだなという意識で終盤を予測できただろう。唐突すぎるがため拒否反応を起こしてしまう。ストーリーを組み立てる「繋ぎ」が足りなかったのだろう。 6点(2004-01-11 18:52:43) |
18. ゴッドファーザー
ファミリーに対する無償の愛情と裏切りに対する冷酷な仕打ち。そのファミリーを形成するキャラクターの印象深い個性の描かれ方が秀逸。それぞれの強い個性を十分把握して感情移入でき、ストーリーにのめり込んでいく。ギラギラした頃のアル・パチーノの目で訴えかけるような演技やマーロン・ブランドの余裕ある重鎮ぶりがより一層作品に深みを持たせている。三部作をワンセットで見て、その世界観を楽しみたい映画。 10点(2004-01-11 18:33:55) |
19. グラディエーター
ラッセル・クロウはビューティフルマインドやインサイダーなどのまったり系よりも、プルーフ・オブ・ライフやこのグラディエーターのようなカッコイイ男、男が惚れる男らしさを演じることで光る役者だと感じた。強く逞しくなければ生きられなかった時代の、文句なしにカッコイイ男の生き様。必見。 9点(2004-01-11 18:07:49) |
20. 史上最大の作戦
色がない分、バッジや言葉で確認しないとどちらの側に属する人物なのかわからず、内容を理解しにくい。実戦に出るまでが相当長く、おそらく人物像を描くための時間なのだと思われるが、実戦のなかでは全くと言っていいほど覚えていない(汗)。モノクロ、欧米人、カタカナ名称。日本人には覚えにくい(笑)。どうしてもオマハビーチのシーンはプライベートライアンと比較してしまうのだが、こちらの作品はモノクロでも演出は負けていない。むしろプライベートライアンでは生々しい演出を使っている分、ずるい、というか負け。何でもかんでも完璧な映像として頭に入ってくる現代の映画とは違い、シーンごとに想像力を働かせる必要がある。全体的な雰囲気は、思わず口ずさむうかれた音楽からしても、勝利をともに勝ち取ったアメリカ・イギリス・フランスのための映画。人はたくさん死ぬが、かなりポジティブな描かれ方で、個人をクローズアップした演出はなされない。ドキュメンタリーを楽しい演出で見ているような感覚。この時代の作品としては優秀なのかな...。 6点(2004-01-11 05:14:38) |