1. リトル・マーメイド(1989)
《ネタバレ》 原作となったアンデルセンの「人魚姫」の悲しい終わり方が大好きだったので、ご都合主義的で雑なハッピーエンドにガッカリしました。でも前半は楽しく観られました。 アースラがかわいそうでしたね。悪役ならたとえ死んでしまっても、みんなで笑っていられるというような、アメリカ的正義は大嫌いです。 [地上波(吹替)] 6点(2023-06-28 12:02:48) |
2. フライトプラン
《ネタバレ》 おもしろかったです。物語進行もテンポがいいし、前半の「何?どういうこと」のあたりはもちろん、真相が分かった後でも引き続きドキドキさせてくれて、サスペンス感はバッチリ。人物もちゃんと描けていて、馬鹿馬鹿しさはありません。ただ、犯人があれだけ大掛かりな仕掛けをしているわりに、計画がずさんで行き当たりばったりなのがすごいですね。そもそもあの親子が眠らなかったらどうするつもりだったんでしょう?あそこまで犯人の思惑通りうまく行ったのも偶然の賜物。そんな計画立てるわけないなーっていうことで、ストーリー的なリアリティはありません。あと、他の方も書いていますが、アラブ人に謝らないのがひどいなあ。あれは後味悪いです。 [DVD(字幕)] 7点(2011-10-27 01:19:27) |
3. スティング
《ネタバレ》 僕は映画を、作品の出来と、自分が感じた「面白さ」でしか判断しないので、この点数が限界です。確かに、この映画に出てくる様々なアイデアは、いろんな作品でパクられまくってますね。でも「元祖である」ということは、僕にとって大きな意味を持ちません。むしろ、僕はこの映画を大人になってから見たので、逆に「どっかで見たことあるようなパターンばっかだなあ」と思ってしまったのでした。映画史的には、きっと極めて重要な作品なんでしょう。 [ビデオ(字幕)] 5点(2008-09-23 15:00:09) |
4. 俺たちフィギュアスケーター
くだらない・・・。ばかばかしい・・・。ほんとうにくだらない・・・。でも、おもしろい! なんだかんだ言って、よくできてるんじゃないでしょうか。出来の悪い芸術映画より、よく出来たおバカ映画。そう思わせてくれる一品です。とにかくひたすらおバカな映画。徹底してます。あと、結構新しいというか、今まで見たことない感じですね。ちなみに本当は飛行機で見ましたが、選択肢になかったので映画館としました。 [映画館(吹替)] 7点(2008-09-23 01:59:12) |
5. 最後の猿の惑星
これはもう、作品としてはどうしようもない出来ですね。「シリーズを完結させる」という機能をかろうじて果たしているだけの映画。もうちょっとがんばって作ってもよかったんじゃないでしょうか。 [地上波(邦画)] 1点(2008-09-20 11:36:15) |
6. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 この映画が何を訴えたいのかわからないし、ストーリーも雑です。「ビルがセルマの金を盗んだこと」「セルマがビルを殺したこと」「再審のために弁護士を雇うためには手術費用を使わなくてはいけないこと」という、3つの「物語の核」すべてに、必然性がありません。ストーリーの展開に必然性を持たせて、「どうしようもなく、こうなった」と思わせてくれれば、どんなに不幸な結末でも、感動できるはずです。 [DVD(字幕)] 3点(2008-09-09 03:18:11) |
7. ダークナイト(2008)
《ネタバレ》 フェリーでみんなが起爆スイッチを押さなかったのは、「自分一人が悪者になるのは嫌だ」という利己的な理由からですよね。なにせ、無記名投票では「起爆スイッチを押す」という方に投票してる方が多いわけで。「自分で押すのは嫌だ。誰か押してくれないかな」と皆が思っているわけです。それなのにお互いのフェリーを爆破しないのを見てジョーカーが「がっかりだ」とか言ってるのは滑稽。ジョーカーさん、あんたの計画がまずいだけですよ。本気で市民に市民を殺させたいなら、誰が起爆したかわからないシステムにしなきゃダメでしょう。「笑っていいとも」の「お手元のスイッチ」みたいなのを配るとかして。大勢が見つめる中で起爆スイッチ押す人がいると思いますか? むしろ、自分一人が悪者になって、自分と同じ船に乗っている人たちの命だけでも救おうとしてスイッチを押す人が、もし仮にいたとすれば、その人こそ「ダークナイト」と呼ぶにふさわしい。英雄をねつ造するために罪を被ったバットマンや、その後事情が変わるかも知れないのに後先考えずに起爆スイッチを海に投げ捨てた黒人の「勘違いヒロイズム」には辟易。バットマンがやったことは「先生はこの国に必要な方ですから」と、収賄の罪を被る政治家秘書とあまり変わりません。まあ、何にしろ、はなっから「善」だとか「悪」だとかいうものを信じていない僕のような人間には、どうでもいい映画でした。 [映画館(字幕)] 0点(2008-09-08 00:19:40)(笑:3票) (良:9票) |
8. アマデウス
《ネタバレ》 名作ですね。とにかく面白いし、しかも、他の映画とまったく違うオリジナリティがある。何度みても、世界観にどっぷりとつかれます。 [CS・衛星(字幕)] 9点(2008-09-06 09:56:46) |
9. ギフト(2000)
《ネタバレ》 うーん、いまひとつ。ストーリーにはもっと仕掛けがほしかったし、人物も、もっとちゃんと描いてほしかった。三流とは言わないが、二流作品と言わざるをえない。サムライミ監督のサスペンスなら、「シンプルプラン」がすごくいいので、そちらがオススメ。 [地上波(吹替)] 4点(2008-09-03 19:33:11) |
10. メメント
《ネタバレ》 なるほどねえ。これはアイデア賞もんですね。よくできています。ひたすら時間をさかのぼっていくという構成が見事に決まっています。謎が謎を呼び、ずっと興味をひきつけられます。さんざんひきつけられた挙げ句につまんないオチというのも多いですが、この映画はオチもいいです。こういうミステリー、サスペンスのオチって、出尽くした感がありますが、まだこの手があったとは。 [DVD(吹替)] 8点(2008-08-29 02:11:20) |
11. -less [レス]
《ネタバレ》 閉息感と絶望感は、表現できていたと思います。ただ、家族の会話が気に入らなかった。なんと粗暴な家族でしょう。もうちょっと上品にドライブできないのでしょうか。 [DVD(吹替)] 4点(2008-08-15 23:56:59) |
12. ルームメイト(1992)
オーソドックスなサスペンス映画ですね。1992年にしては、あまりに古典的。特に出来が悪いわけではないんだけど、ひねりがなさ過ぎて、ちょっと退屈。 [DVD(吹替)] 4点(2008-08-15 16:47:36) |
13. ハイド・アンド・シーク/暗闇のかくれんぼ
《ネタバレ》 平均点低いですねえ。十分おもしろかったと思うけどなあ。エミリー役のダコタちゃんが、いい味出してたし。ラストシーンも、ありがちなパターンだけどセンスよかった。真相がわかった後の話が長過ぎるところがマイナス点。 [地上波(吹替)] 7点(2008-08-08 16:42:42) |
14. ライアー
《ネタバレ》 出だしはいい感じだったし、ストーリーの展開もなかなかワクワクさせるものがあってよかったのですが、オチの意味がわかりません! よくわからなくて面白いラストというのもありますが、これは、なんか不満だけが残る。 あの人が真犯人だったと考えると、彼はあの時点で逮捕もされていないし、決定的な証拠もないんだから、死んだことにまでして逃げる必然性まったくないし。 なんのこっちゃ。 [インターネット(字幕)] 4点(2007-08-23 11:28:54) |
15. 猿の惑星・征服
ただの後日談である「続・猿の惑星」なんかに比べたら、ずっと面白い。「人間と動物の関係」と「人間同士の戦いと征服の歴史」という二つののテーマをうまくからめてあって、なかなか見ごたえがあります。猿と人間の両方に感情移入できる作り方がすばらしいです。どちらかだけを悪者にする安っぽいストーリーではないのです。細かいところがずさんなのはご愛嬌。 [地上波(吹替)] 7点(2007-08-19 14:58:11) |
16. BROTHER
《ネタバレ》 寺島が、「よろしくたのむぜ、おじき」と言って頭を打ち抜くところだけが印象的。このシーンを見て、自爆テロのこととか、いろいろ考えちゃいましたね。仮にそれで世界がよくなっても、自分自身はその「よくなった世界」を決して見ることはできない。その決意ってものすごいなあ、と。他のシーンは退屈でした。 [ビデオ(邦画)] 3点(2007-08-13 23:17:04) |
17. バタリアン
《ネタバレ》 いい作品です。いろんなテーマが盛り込まれていますが、バランスがよく、サスペンスとしてもよくできています。物語中盤から、ひたすら絶望的なムードが流れはじめますが、そこがリアルで、とてもよい。オバンバのセリフとか、フランクの死に方とか、最後のほうで、フレディが屋根裏の彼女に到達したところでストップモーションになるところとか、胸キュンですね。ホラーというスタイルを借りながら、生きることへの悲しみが表現されている、名作だと思います。 [地上波(吹替)] 8点(2007-08-13 14:57:39)(良:2票) |
18. ソウ
《ネタバレ》 全体的にはまあまあかな。テンポが悪いところが、サスペンス映画としては致命的。緩やかなシーンはなく、話はどんどん展開していくのに、なんだか飽きてしまう。映画としての息遣い、テンポ感が欠落しているからでしょう。ただ、謎のちりばめ方はなかなか興味をひかれるものがあり、「どうなるの?」「どういうこと?」と、真相を知りたい気持ちで最後までひっぱられました。しかしオチにはちょっとがっかり。もうちょっと知的な仕掛けが欲しかった。 [DVD(吹替)] 6点(2007-08-10 12:10:16) |
19. マトリックス
《ネタバレ》 っていうか、今さら地球を取り戻しても、人間が生活できるようにするのは大変でしょ。それより、今までどおり生きた方がずっといいと思うんだけど。というわけで、主人公たちの基本的な動機に共感できなかった点と、映画としてつまらない点が悪いところ。よいところは、僕らが実際に暮らしている世界の「構造」を、「コンピュータ支配」というアイテムを使うことで、わかりやすく説明したところ。こういうテーマの作品って古今東西いっぱいあるんだけど、わかりやすさではピカイチ! この映画の世界観だけで終わっちゃあ、あんまり意味ないけど、ここからいろんなことが考えられますよね。ある人が、園子温監督の「紀子の食卓」を日本版「マトリックス」だと書いていましたが、「なるほどね」とほくそ笑んでしまいました。「紀子の食卓」はわかりにくいし、複雑で多面的な映画だけど、「マトリックス」を20歩くらい進めた、というか掘り下げた作品と言えるかも知れませんね。 [地上波(吹替)] 5点(2007-08-09 15:50:11) |
20. ザ・リング
《ネタバレ》 僕はオリジナル版の「リング」の大ファンですが…………、「ザ・リング」も面白いじゃないですか! 「リング」のような怖さはまったくありませんが、ストーリーはよくできているし、伏線の張り方も、うまい。ストーリー自体はこっちのほうがいいですよ。日本版「リング」の不合理なところも、きちんと作りなおしてあって、感心しました。でも、一番最後の少年のセリフは蛇足ですね。あそこまで説明されると、しらけます。ラストは断然日本版のほうがセンスよかったなあ。 [地上波(吹替)] 8点(2007-07-27 10:57:51) |