1. ジョン・ウィック:チャプター2
《ネタバレ》 ▼立川シネマシティ(極上爆音上映)で鑑賞。アクションは立川爆音に限りますねえ。銃声音が実に刺激的。爆発音は腹の底まで響きます! ▼オープニングで、前作の謎「で、愛車マスタングはどうしたの?」をしっかり回収。しかも、本当に取り返したかったのはマスタングそのものではなく、そのダッシュボードに入っていた亡き妻のお手紙……ってあたりが泣かせます。 ▼この続編は、前作をしっかりと押さてますね。ジョン・ウィックといえば殺し屋たちの組織【コンチネンタル・ホテル】。本作では、コンチネンタルはイタリア・ローマにもある世界的な巨大組織だと判明します。銃器のソムリエ、特殊スーツの仕立て屋などが、まるで'60年代のスパイ映画。実にワクワクします。 ▼しっかりスケールアップしていて、前半のクライマックスに当たるジアナ暗殺のシーンは実に良い。ジアナの「潔さ」は、実に気高く美しい。余計に、今回の敵であるダントニオのろくでなしっぷりが際立つ…… ▼今回、主人公無双ではありません。ウィックと同レベルの技量を持つ同業者も登場。ジアナのボディガードであるカシアンとの対決は、これまた良い。「なぜ、ジョン・ウィックは同業者たちから一目置かれるか?」、その理由である「不撓不屈の意志」が前作より際立っています。また、前作でも出てきた「鉛筆1本で3人を殺した」を、本作では同業者を相手に実現。前作のファンを喜ばせる仕掛けがいっぱいです。 ▼ラスト、主人公は掟を破ります。観客は「ええっ!? コンチネンタルから狙われちゃうの!? どうなっちゃうの、いったい?(主に犬の生死について)」というシリーズ最終作への期待を高める終わり方。こりゃあ「チャプター3」のハードルは上がりましたよぉ? 頑張れ、製作陣! [映画館(字幕)] 8点(2017-07-22 02:49:26) |
2. ジョン・ウィック
《ネタバレ》 ▼本作が、凡百の復讐アクション映画と一線を画してるのは、殺し屋たちの【コンチネンタル・ホテル】の存在。でも、このアイディア、そう新しいものでもないんです。1960年代のスパイ映画なんかだと、よくある設定の一つ。1970年代には陳腐化して、40年近く忘れられていたアイディアの掘り起こしなんですね。しかし、21世紀の組織はひじょうにソフィスティケイテッドされてる。ここがミソ。 ▼似たような設定のアクション映画は「よくある」とよく指摘されていますが、この作品における主人公は「ほとんど喋らない」のがいいんです。虚仮威しは一切なし。しかし、その「偉大さ」は、同業者たちがよく知っているというのがかっこよさ倍増ポイントです。 ▼個人的にロシアン・マフィアのボスに同情します。息子を的にかけられ…… 次々と部下たちは殺され…… ほぼ全財産を燃やされ…… そりゃあ、ラストシーンで笑っちゃうのも仕方ないよねえ。 [映画館(字幕)] 8点(2017-07-22 02:31:46)(良:1票) |
3. サイレントヒル:リベレーション3D
《ネタバレ》 前作鑑賞済み。ゲーム未プレイ。 続編製作するといわれながら迷走し続け6年。 前作は予算5000万ドル2時間だったのに、本作は予算2000万ドル1.5時間と縮小(しかも金がかかる3D)。 だから、前作よりも期待しちゃダメ。 特に「裏世界」の描写が超絶安っぽい。 なに? あのマネキン工場。工夫が足りなさすぎて呆れた。 前作を観てれば、ヘザー=シャロンであり、アレッサの分身ってのはわかる。 だから、三角頭の筋肉モリモリが味方なのもわかるんだけど、ひねりが足りない。 ヘザーはクライマックス直前まで三角頭に怖い目に遭わされるけど、 クライマックスでヘザーとアレックス合体して完全体になってから、 三角頭や他のクリーチャーが味方するとか、もう少し、シナリオを工夫して欲しい。 [DVD(字幕)] 4点(2015-11-14 03:21:09) |
4. ファイナル・デスティネーション
《ネタバレ》 初見は映画館で、十数年ぶりにdtvにて鑑賞。 あらためて黒いモヤモヤ=死神の影の演出が見事。 見逃していてもストーリーは通じるし、 ちゃんと観ていると黒人エンバーミング師の言葉が重くなる。 モヤモヤが出過ぎているとホラーだけど、最小限に抑えてるからスリラーに。 なぜ、続編があんなにバカになっちゃったのかが不思議w [映画館(字幕)] 7点(2015-10-14 03:52:57) |
5. アドレナリン(2006)
《ネタバレ》 お笑い盛り沢山のブラックコメディアクション! コメディとしては過激なアクション多すぎ、 アクションとしてはお笑いが多すぎ。 ゲラゲラ笑いながら、ヒャッホー!と観るべき映画。 [映画館(字幕)] 8点(2015-10-14 03:45:09) |
6. ハンナ
《ネタバレ》 謎になったままのことがあるんで、観終わった後にモヤモヤ。 まず、なぜ、エリックは、ハンナにCIAの女エージェント・マリッサを殺させようとしていたのか? 母の復讐の手助け? それにしちゃ、ハンナに説明をしてなさすぎ。 エリック自身の復讐? だったら、凄腕エージェントなのだから、自分だけでやればいい。 そもそもCIAが打ち切った作戦で、マリッサが血眼に追っていたわけでもない。 そして、マリッサが雇ったオカマ暗殺軍団。 リーダーのオカマはわかるんだが、その手下が総勢何人かわからない。 最初はモロッコから追いかけてきた総勢3人なのかと思いきや、 後半のグリムの家以降、東ベルリンではスキンヘッドが増えてる。 最大の謎は、ハンナは遺伝子操作された強化兵士という割には、どこらへんが凄いのかわからない。 体力があったり、殺人技術にも長けているが、それは森林でのエリックの鍛錬によるものとしか思えない。 躊躇なしに人を殺せる精神? だったら、オカマやマリッサのほうがよっぽど優れてる。 なにか、観客をアッ!と思わせるような、独特の能力を映像で見せて欲しかったなあ。 (ちなみに、助けてくれたあの家族は、皆殺しなんだろうなあ……と推測してます) [DVD(字幕)] 5点(2015-10-14 03:39:59) |
7. オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主
《ネタバレ》 アメリカのベストセラー作家といえば、 スティーブン・キングとディーン・クーンツ。 ライバルとして並び称され、二人とも「映像化作品には恵まれない」。 キングの作品は、かなり映像化されており、 本数としては「アチャー」な作品ばかりだが、 何本か名作や佳作もあって、玉石混交といった感じ。 かたやクーンツは…… 本当に恵まれてない。 クーンツの映像化作品には、名作や佳作といわれるものが1作としてない。 そのせいか、日本ではクーンツ作品は未訳のものが多い。 そんなクーンツ作品のひとつ、 オッド・トーマス・シリーズの第1作「オッド・トーマスの霊感」が、 『オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主』として映像化されていた。 監督は『ハムナプトラ』シリーズのスティーブン・ソマーズ。 正直、期待せずに観たのだが…… 今までのクーンツ映像作品の中では一番の出来。 ※最後の方、 署長が「もう、いかせてやれ」のシーンで、 「オッド」と訳されてますが、 原語では「サン(息子よ)」です。 こういうところ、ちゃんとしようよ…… [DVD(字幕)] 8点(2015-10-10 05:35:58) |
8. レッド・ドーン
《ネタバレ》 私、『若き勇者たち』って嫌いじゃないんですよ。青春映画として。 で、『若き勇者たち』のリメイクの話を聞いた時も喜んでたんです。 そしたら、まさかのシナリオがネット流出。 敵がソ連から中国へ、そして、中国政府大反発。 そのまんま「中国侵略」でいってりゃいいのに、日和って敵を北朝鮮に変更。 もう、この時点で「はぁ…」ってな感じ。 オリジナルにあった青春シーンもかなり減らされちゃったし…… ただ、ラストシーンは、オリジナルよりも納得いきます。 オリジナルのラストは悲しすぎたから。 [DVD(字幕)] 5点(2015-09-06 16:39:48) |
9. アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
《ネタバレ》 まず、マーベルヒーローズを知らないと、よく理解できないところがある。 これは「ヒーロー大集合」までの第1作ではどうにかなったんだけど、本作では「ちょっとした知識」が必要になってしまった。 とりあえず、アイアンマンはわかると思うんだけどね。 しょっちゅうテレビでやってるから。 マイティ・ソーがわかってないとキツイ。マイティ・ソーの世界観がストーリーに深く関わっているから。 なので、『マイティ・ソー』『同 ダーク・ワールド』を見ておきたい。 次に、キャプテン・アメリカも。最初にぶっ潰される敵の正体がわからないから。あと、細々したところで、キャプテンネタが出てくるしw なので、『キャプテン・アメリカ』『同 ウィンター・ソルジャー』も見ておきたい。 ハルクは…… まあ、いいかな。 ガンマ線研究の天才科学者ブルース・バナーは、実験の失敗により「怒りで緑色の巨人ハルクに変身。変身中は記憶が無い」。これだけ覚えておけば十分。 ホーク・アイ…… 弓が得意なオッチャン「人間」。以上。 ブラック・ウィドウ…… 超絶強い女スパイ「人間」。以上。 あと、超絶速いオニーチャンが敵として出てくるけれど、 あの人はクイック・シルバー。 本当は「X-MEN」シリーズのキャラ。X-MENでは、父はマグニートー。『X-MEN: フューチャー&パスト』にも出てくるが、本作とは直接のつながりはなし。 豆知識として知っておけばイイかなw というわけで、なるべく「予習」してから観るのをおすすめしておきます。 [映画館(字幕)] 6点(2015-07-18 01:53:43)(笑:1票) (良:1票) |
10. マッドマックス 怒りのデス・ロード
《ネタバレ》 うん! 実にマッドマックスしてた! 改造バイクと改造車がガオォォォ!と走りまくって、 極悪人どもが次から次へと襲いかかる! これぞ、マッドマックス! 実に「アタマが悪い」!←褒め言葉 ストーリーは見事な一本道。 細かい伏線はあるが、無視しても本筋に影響なし。 「オラオラ! オマエラがマッドマックスに求めてるのはこういうことなんだろう!?」と。 マッドマックスを煮詰めて濃縮し、マッドマックスの油で揚げて、マッドマックスの粉をふりかけたような「まごうことなきマッドマックス」。 あえて、問題点を挙げるとすれば2つ。 フュリオサばかり活躍しすぎ。マックスの活躍が少ない。 マックスが武器将軍を倒すシーンって本当は撮影したんでしょ? DVD全長版で復活させて! イモータン・ジョーがけっこう瞬間的に死ぬ。 マックスとの直接対決がないのがなあ。 実に潔い映画であった。 映画館で観る価値、大いにあり。 [映画館(字幕)] 9点(2015-07-18 01:49:16) |
11. デスカッパ
《ネタバレ》 本作、日本公開版と海外公開版では、ラストが違っています。 映画館で日本公開版を観た時は「なんだ、こりゃあ?」でしたが…… 海外版をDVDで観て「最後は大魔神のパロディなのねん」と好印象w 基本的に、懐かしの東宝特撮映画への愛溢れる作品。 前半は「河童の三平?」「ミカドロイド?」と思わせておいて、 F104は飛び回るわ、61式戦車は走り回るわ、懐かしの東宝ポンポン砲に涙w [DVD(邦画)] 5点(2015-06-29 09:23:22) |
12. 東京残酷警察
《ネタバレ》 久々に「ゴア!」って感じの映画を観たなあ。劇場のスクリーンだと最後まで辛くなりそうな血飛沫w ▼最初、ヒロインに違和感があったんだけど、海外売りがメインの映画ならアリなんだろうな。 ▼ヒロインの情緒不安定な母はどうしたの? 機動隊長の連れている人犬が、母ってわけでもなさそうだし… ▼最後が惜しいんだよなぁ… 変態バラバラマンと人犬と機動隊長だけなんだもん。 [DVD(邦画)] 5点(2015-06-29 09:17:27) |
13. ギフト(2000)
《ネタバレ》 本来、サスペンスで霊能力者や超能力者が主人公なのは『禁じ手』なのですが、本作はその禁じ手を逆手にとって、霊能力者ならではの苦悩が描かれている作品。特殊効果控えめながら、心理描写が巧い、さすがサム・ライミ。 [DVD(字幕)] 7点(2015-02-02 18:21:37) |
14. ウォンテッド(2008)
《ネタバレ》 頭を使わずノーテンキに荒唐無稽を楽しむアクション映画。開始早々の主人公の日常さえ我慢すれば、あとはアクションの連続。リアリティはありません。一言でいえば「中二病アクション映画」 (他の方の忠告通り、字幕で観ましたw) [DVD(字幕)] 7点(2015-02-02 18:15:52)(良:1票) |
15. ブレス・ザ・チャイルド
《ネタバレ》 悪魔の詰めが甘すぎるんだよなあ。キム・ベイシンガー演ずるマギーを、最低3回は殺すチャンスがあったのに、みすみす見逃しているところが腑に落ちない…… ▼何度か、天使の御加護があるんだけど…… もうちょっと、そこんところを上手く使えないかなあ。 ▼総評:キリスト側も悪魔側も詰めが甘かったり、隙が多すぎ。だから、二千年も抗争し続けてるのに決着がつかないんだよ。 [DVD(字幕)] 6点(2014-12-13 01:14:42) |
16. ザ・フォッグ(1980)
《ネタバレ》 映画館で初めて観たカーペンター作品。 ▼外国の悪魔や亡霊は、家人が招き入れないと家の中には入れない、ってルールに則ってるように見せておいて、最後は裏切るw ▼今見ても、霧の中に立つ亡霊たちの姿はカッコいいなあ♪ ▼何度観ても思うんだけど、もうちょっと早い時点で襲われる人間を特定し、襲われる人間もそれを知った方が「無駄なあがき」をして面白くなるんだよなあ。 [映画館(字幕)] 7点(2014-12-01 01:53:50) |
17. フューリー(1978)
《ネタバレ》 30年ぶりに再見しました。ちなみに30年前の感想は「もっと超能力をバンバン見せろやぁ!」さて、今、観直してみると…… ▼主人公、誰? なんだろう、この散らばったストーリー? シナリオライターはダレ? と調べてみたところ、原作小説があって、その原作者がシナリオも書いてるんだ。納得。いわゆる海外小説の構成そのままでシナリオ書いちゃったという、外画にたまにあるタイプ。 ▼このプロットを一から練り直して、オヤジ視点か息子視点か超能力娘視点で再構成すれば良作になる可能性が高いですね、って感じの映画。観て損はしません。 [映画館(字幕)] 5点(2014-12-01 01:48:55) |
18. 死霊の盆踊り
《ネタバレ》 私、この作品を東京国際ファンタスティック映画祭に観に行ってるんですよ。ええ、1987年の…… あまりにも前評判が凄くて、そんなに酷い映画はないだろうって。場内の97%ぐらいがそんな観客に溢れてました。上映が始まってすぐ、ムキムキマン2人の登場時点でクスクスと押し殺した笑いが広がり始め…… 昼夜メチャクチャな運転シーンで遂に堪えられなくなった数人がブハッ!と吹き出し…… ♪ヘイヤホー♪の歌と共に踊り子がトップレスで踊り始めたまでは、それでもまだ、みんな、真剣に観てたんです。5分間♪ヤホーヤオー♪が延々続いたのを観て場内は静かになりました。みんな、ヤベェぞって気付いたんです。だって、次の踊り子はムードミュージックで踊ってるだけなんだもん…… あの時の、あの空気…… はぁー…… ▼久々に再見しました。当時を思い出しましたw [映画館(字幕)] 0点(2014-11-17 12:48:25)(笑:1票) |
19. ブラッディ・バレンタイン 3D
《ネタバレ》 オリジナルである『血のバレンタイン』に比べたら、随分と丁寧につくってはあるのです。ただ、オリジナルに知恵をつけてサスペンスとかスリラー仕立てにしたのはいただけない。『血のバレンタイン』のリメイクといったら、ガスマスク炭鉱夫が惨殺していけばいいだけなんですよw あんな頭の悪い話をやりたくないなら、リメイクしなければいいんです。元が元なんだから、開き直って、スプラッシュさせりゃよかったのに…… [DVD(字幕)] 4点(2014-11-17 12:16:23) |
20. パンプキンヘッド
《ネタバレ》 とにかくFXマン出身のスタン・ウィンストン監督によるクリーチャー【パンプキンヘッド】の存在感に尽きる作品。アメリカでは根強い人気で、ウィンストン監督は無関係で続編が3本もつくられてますw ▼この第1作オリジナルが、一番まともなストーリーw ▼wikipediaにも資料がないので、ここで補足しますと…… 『パンプキンヘッド』(1988)→『パンプキンヘッド2』(1993・日本劇場未公開)→『パンプキンヘッド 復讐の謝肉祭』(2006・日本劇場未公開)→『パンプキンヘッド 禁断の血婚』(2007・ビデオオンリー)です。オリジナルを気に入った方はぜひとも全作御鑑賞をw [映画館(字幕)] 5点(2014-11-17 10:22:36) |