1. セッション9
《ネタバレ》 まぁ良くも悪くも無いんですけど、ただかなりタイトなスケジュールで無茶して仕事受けた割にはチンタラチンタラ仕事して残業もせずに定時で帰ってるのが気になって仕方なかった。「もっと死ぬ気で仕事せんかい!」とか思ってたらホントに死んじゃったけどね…。 [DVD(字幕)] 4点(2006-02-06 13:46:21) |
2. パッション(2004)
メル・ギブソンさんって信念を持った男の人が痛めつけられる映画が好きなんだな~と思いました。宗教映画は立ち位置によって色々と解釈や表現が微妙に変わるので非常に難しい題材だと思うのですが、あえてそれに挑んだのは評価できると思います。しかも直球勝負です。神様が出てきてキリストとの対話を通してのキリスト教啓蒙的なものがなかったので、良くも悪くも延々と痛めつけられる男の話になっていました。あの短いエピソードの中で交錯する人々の思惑と悪魔の影、そして最後の復活へのカタルシスなど映画としてのエンターテインメントもしっかりと盛り込まれていたのは良かったと思いますよ。 [DVD(字幕)] 4点(2005-08-22 12:12:16) |
3. ヘルボーイ
《ネタバレ》 原作に対する思い入れもあって、話云々よりかヘルボーイのキャラ設定の軽さが歯痒かった。地獄での王となるべき宿命を背負った悪魔が地上世界で良心的な人間に育てられることにより自分の生い立ちの矛盾や宿命に苦悩しながら、人間世界の平和の為に戦うという物語なので一番キャラが立っていなくてはならない立場なのに、地味になっていたのが残念です。敵役のクロエネンや仲間のエイブなど、他のキャラはなかなか良くできていたので是非続編も作っていただきたい。 [DVD(字幕)] 5点(2005-08-18 16:41:26) |
4. アビス/完全版
《ネタバレ》 観賞時間は長いんだけどあまり長さを感じさせないのは、畳みかけるようなエピソードのテンポが絶妙だからだと思います。出てくる俳優さんたちも微妙に外した感じで全員脇役ポジションの人たちですが、そこがまたあの密室空間で変に存在感を主張せず絶妙なキャスティングではないかと思います。オチはアレでしたけど…そこに至る物語の構築は愛ありアクションあり、サスペンスありとなかなかの見応えでした。好きな映画なんですけど、見てると知らず知らずの内に息を止めてしまうので何だか息苦しい映画です。 [DVD(字幕)] 7点(2005-07-19 19:40:37)(笑:1票) |
5. トロイ(2004)
良くも悪くもハリウッド的な映画でした。アキレスのカリスマ性というのはいいのですが、それによって戦争の勝敗に関わるほどのものならあの何十万人という壮大な兵士たちの戦力や立場はどうなるんだよ!?まぁ物語として盛り上げるためのハリウッド的常套手段なのでしょうがないんですけどね。ただ何となく「昔の人たち」と今の自分の地続き感を感じなかったですね。どっちかっていうと神話を見ているような感じがしました。またブラピの格好良さとアクションがそれに拍車をかけてましたね。 ヘタレなオーランド・ブルームが突然弓矢の名手になるのはパロディ以外の何ものでもないと思います。 4点(2005-01-30 15:09:33) |
6. “アイデンティティー”
《ネタバレ》 悪くはないんですけどねぇ…。タイトルから何となく途中で想像ついちゃって「何だそういうことなのか~」と思っちゃって気分的に冷めてしまいました。ずーっと雨が降ってるんだけど「セブン」みたいに重苦しい雰囲気を感じなかったのは画面の質感がクリアすぎるのと、俳優さんたちがスプラッタームービーで殺される人達チックなお気楽さの演技なのが原因だと思います。もっと幻想的に重苦しい感じが出てたらよかったかな。現実世界とのリンクもちょっと弱かったのでカラクリを理解するのに時間がかかちゃったのも残念。けど、つまらない映画ではありませんでした。 6点(2005-01-17 12:58:17) |
7. ハルク
確かに長かったなぁ全部見るのに2日がかりだったし…。そう考えるとDVDって便利ですね。内容は悪くはなかったんですが、話の流れからいってシリアスなのはしょうがないけど主人公のパッとしない顔はとても息苦しかったです。怒りから出現するハルクなので常に怒り心頭なのはわかるのですがストーリー部分が暗く地味なのでアクション部分はもう少しコミカルな部分もあった方が良かったかと思います。変なカット割りの演出も効果は別として面白かったと思いますが…。まぁ僕としては丸腰であの無敵の米国主力戦車や最新鋭ヘリコプターを手込めにしてしまう人間(?)の映像が見れるというだけでも見どころ満載じゃないかと思うんですけどねぇ。 5点(2004-12-24 14:33:08) |
8. キル・ビル Vol.2
VOL.1は正直グロ度が激しくてちょっと引いてしまいましたが、何か惹かれるものを感じてVOL.2も観ました。1に比べてグロ度は低めですが、目玉踏んづけシーンで僕の臨界点を超えました。この作品は観る人たちによって賛否両論なのは当然でケチをつけようと思えば何とでも言えるし、賛辞を送ろうと思えば素晴らしいところもたくさんある。悪趣味でかたずければ簡単なんだけど駄作ではない不思議な映画です。多分タランティーノ自身が楽しいこと面白いことを組み合わせてカタチにしたらこうなったんだろうけど周波数のあう人は無茶苦茶面白いだろうしあわない人にはよく解らないんだと思いますが、ただならぬモノを発しているから観てしまうんでしょうね。僕はどちらかというと後者の方ですがこの人が映画を撮り続ける以上必ず観ていこうと思っております。 7点(2004-10-21 11:18:35) |
9. 最前線物語
戦争映画というジャンルは扱いの難しいテーマであると思います。何を描くのか、どの立場に立つのか、何を伝えたいのかということの軸足の取り方ひとつで舞台は同じでも全く違った物語ができあがる。昨今の映画における戦場表現から比べるとあまりに緊迫感のない戦場の表現ではあるもののその分人間ドラマが丹念に描かれていたと思う。戦場で子供をとりあげちゃうみたいなことって実際あったのかな?印象に残ったシーンではありますが…。個人的には安心して観れる戦争映画はあんまり好きじゃないので点数は厳しめとなっております。 5点(2004-10-04 10:18:57) |
10. タクシードライバー(1976)
若い時に見て訳が分からないながらも印象に残った映画で久しぶりに見てみました。う~ん。よくわからないな。しかし何だろう、妙に説得力があるキャラクターが、現代の都会の底辺にしがみつきながら必死に生きつつも出口の見えない毎日にきっかけを探し続ける姿を自分にオーバーラップさせてしまうんだろうな。実際にはこんな人間ははた迷惑なんだけど…。きっかけを銃と暴力に結びつけるところがスコセッシって感じ。 7点(2004-09-15 10:37:17) |
11. フォレスト・ガンプ/一期一会
《ネタバレ》 何だろう?人生に行き詰まったり、失恋したりすると見たくなる映画なんです。作品の善し悪しとは別にその時その時の悩みに対応するような場面や台詞があって心にしみる映画ですね。最近、仕事、プライベート共にうまくいかなくてまた見てしまいました。そこで気づいたのは、物語のヒロインのジェニーのように辛い現実と渦巻く欲望に生きる我々はガンプのような存在を欲しているのかもしれませんね。 「また、精一杯あがいて、突っぱって生きてみるよ、そして何年後かに行き詰まったらジェニーのように帰ってくるよ。」 8点(2004-08-11 16:00:07)(良:1票) |
12. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 アメリカの抱える暗の部分、移民差別、労働者階級の貧困、身障者の問題ありとあらゆるものが重く暗い画面と共にのしかかってきます。その現実と向き合いながらも空想の中でミュージカルに耽る主人公の姿がとても健気でした。本当に救いのない話で見ていて辛いのですが、不思議とビヨークの醸し出す雰囲気が全てをオブラートのように包み込み、辛い現実を中和していました。多分他の女優さんなら成り立たない映画だと思います。 8点(2004-07-27 10:31:41) |
13. プライベート・ソルジャー<TVM>
忘れ去られた激戦にスポットをあてた力作ですが、戦場はどこも同じで、ノルマンディーだろうがバルジであろうがそこで戦った者達にとっては深い印象と残像を刻みつけているのでしょう。邦題でもわかるように「プライベート・ライアン」系の現代戦記映画ですがなかなか良くできています。戦場でのもうどうしようもない心理状態とか勝っても負けても栄光などない閉塞した状況とか良く描かれてます。何にせよ演出・配役が「プライベート・ライアン」や「バンドオブブラザース」とは対照的でとっても地味です。出ている俳優さんたちもうだつの上がらなさそうな人達ばっかり出てます。まさに忘れ去られた戦場を描くにふさわしい感じです。しかし、そこがリアルでいいんですよ。多分実際はあんな感じで戦っていたんだろうなと思いました。 8点(2004-07-14 13:01:46) |
14. アダプテーション
《ネタバレ》 面白かったと思います。訳は分からないけど、クリエイティブの苦悩や自分の才能に対する不信感ひいては他人に対する敵対心と挫折感が今の自分の状況に合致していたのでその部分に共感したのかな?ただそれを縦軸として色々な事柄やテーマが入り乱れてくるので途中で現実と非現実が曖昧になってきてしまいました。脚本が進まない兄のヘルプに弟が出てくるあたりから急展開になってきて「これは弟の影響を受けて脚本がこうなりました」っていう意味なのかな?と思ってたら現実の出来事だったのでズッコケてしまいました。コメディって書いてあったけどあんまりコメディって感じがしなかったなぁ…。 6点(2004-07-02 10:54:52) |
15. ビッグ・フィッシュ
《ネタバレ》 ファンタジー的要素の中にフリークスを絡めてくるティム・バートン節炸裂のお話ですが、ちょっと長いかなと感じました。テーマとしては、息子が父親になる時に今まで偉大だと思っていた父親と同じ立場になりそこから父親の実像を掘り起こしていくというまさに自分の立場と被りまくりの話でしたので非常に感情移入しましたけど、実際フタを開けてみればオヤジも人間だし何のことなく自分と同じような苦悩を抱えて家族を養っていたということな訳で、その話をゴチャゴチャとした演出にしてしまうより、シンプルに展開させた方が良かったんじゃないかなと思いました。デビット・リンチの『ストレイトストーリー』と対極をなす映画だと感じました。 6点(2004-06-14 10:44:38) |
16. ストレイト・ストーリー
《ネタバレ》 ちょうど、映画館でビッグフィッシュを観て家に帰ってからDVDでこの作品を観たこともあり似たようなテーマでありながら監督によって表現の仕方がこうも違うものかと思いました。回想シーンを入れるか入れないかが大きな違いであり、入れた方が物語に変化がつき観客も飽きさせないだろうけど、この作品はそんなもの全く無しで延々とおじぃちゃんの語りだけで進行します。一見単調なんだけれども、その顔に刻まれたシワが色々なことを想像させてくれます。実話に基づいているが故に演出も控えめで俳優さん達の演技も自然だし観ている方も、コタツでおじぃちゃんの昔話に耳を傾けてるようなゆったりとしたそれでいて含蓄のある時間を過ごせます。デビット・リンチはリアルな人を撮るのがうまい監督さんだなと思いました。主演のおじぃちゃんの冥福をお祈りします。 8点(2004-06-14 10:29:31) |
17. ドーン・オブ・ザ・デッド
《ネタバレ》 怖くはなかったですね。中学生の頃に見たゾンビ映画のトラウマになりそうな怖さが抜けて、音やタイミングでビックリさせる演出とグロ画像のオンパレードは生理的に受け付けられませんでした。走るゾンビはありだと思うんですが、頭を破壊されない限り何度でも蘇るゾンビの特性が生かされて無くてただの「暴徒」になってしまっているのが不満でした。極限状態におかれた時の人々の行動にも説得力が無く(みんな身勝手すぎ)登場人物に感情移入出来なくて傍観者としてしか観れなかったのも怖さを感じなかった一因なのかと思います。話にメリハリが無かったのでラストの絶望感が薄くなってしまっていたと思うのと全体的に突き抜けた所が無くて中途半端な印象を受けました。 6点(2004-06-07 11:12:17) |