1. 悪魔のいけにえ
かなりの怖がりを自認しているぼくですけど、むっちゃ面白かった。レザーフェイスが出て来るまでは確かに怖い。と言うか、不気味。ビク付いて観てたし、ヘンな虫に鳥肌出た。いざレザーフェイスが姿を現すや、いやその瞬間は「うおぉっ!」とか言いましたけどね。とにかく親父がツボに入ってもて。セリフも行動も面白すぎ!吼えたり、怒ったり。おじいちゃん、何にも言うてへんやんか!なんか、レザーフェイスが不憫に見えてもくる。でも、あのラストは!その直前の、電ノコで自分を切って意識戻るのは面白すぎ。・・んでセオリーにない終わり方。あれは常軌を逸した内容に上手くマッチしていたと思う。それは認めます。 6点(2004-08-15 21:29:27) |
2. ロスト・イン・トランスレーション
日本と日本人の描き方に異を唱える必要は全くない。誇張と言うよりは受ける印象の度合いが違ったり、多少の誤解ってものを含んだ表現だろうから。そこを享受する必要も全くない。ただ、初っ端は戸惑います。どこまで真面目にやってんだ?ネオンのチョイス、演出と通訳、おばちゃんなコールガール、007ネタは面白いんだけど。テンポの違いは分かるし、孤独も多少は共感出来るんだけど決め手に欠ける。内面を描ききる訳でもなく終始、中立で中性的で抽象的。そこをセンス良しと取るか、無難にまとめたと取るか。ストーリーも演出も冒険せずな感は否めず、したがってぼくは断然後者です!日本が舞台でなければ全然違った感じ方出来たと思うし、異国の地に同じ疎外感を抱く二人の、友情ともほのかな束の間の恋路とも付かない心の揺れとその顛末をストレートに体感出来たかもしれない。現にアメリカなどでは、日本語に字幕を付けずに疑似体験的な見せ方をしてるとか。生憎、言葉も文字の意味も分かってしまうんでねぇ~、残念!! 6点(2004-07-11 10:29:23) |
3. ホーリー・マウンテン
とにかく視覚に重きを置き。。すんげぇ感覚もった人だなぁ、、なんて別世界の人が紡ぎ出す世界に溺れて、・・置いてかれたり(笑)・・んで、あのラストがやってくる!!!一気に現実に戻されると言うか、ホドロフスキーもぼくと同じ世界に息付いてるということに、殊更衝撃を受けた(爆)この作品だからこそ、このオチが活きてる。。どこまでが計算なんだろ~ねぇ? 8点(2004-06-23 22:28:24) |
4. 情婦
ヒッチコックの『舞台恐怖症』を観て、この時代にこんなストーリー展開!?・なんて、感激してた時に友人に薦められた作品。『舞台~』が、映像で混乱させる(好きだけど)のに対し、こちらは細部にまで張り巡らされた伏線など【嘘】が無いように感じた。ユーモアも散りばめられ・・そして、ワイルダーの名人芸とも言えるラスト。。あ~、惚れボレ(笑)本作はもちろん、『舞台~』にも、ディートリッヒが同じような役所で登場するのは興味深い。 10点(2004-06-11 21:59:42) |