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 > タコ太(ぺいぺい) さん
タコ太(ぺいぺい)さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1649
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。
※2024.2.28ニックネーム変更「ぽこた(ぺいぺい)」→「タコ太(ぺいぺい)」

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1.  ミッドナイト・マーダー・ライブ 《ネタバレ》 
すっかり落ち着いたと言うか年相応と言うか、否、年齢以上に老け感のあるメル・ギブソンさんが大活躍のノンストップアクション。メルさん、クソ野郎ぶり実に板に付いてますね。飽きずに一気に観れるシンプルに面白い作品ではあります。  ただ、ダブルのドンデン返しが用意されていてソコが本作のキモな訳ですが、いくらなんでも「んな訳ないだろが!」と思えてしまう結末ありきの展開。途中でバレるでしょ?新人のディランさん、どんだけニブイの?そしてエルヴィス翁もどんだけニブイの?てか、出来過ぎでしょ?スタッフにしても関係者にしても演技力高過ぎでしょ?警察まで協力するの?などなど。  あぁそうか。スタッフや関係者はオレ様状態のエルヴィス翁に辟易してたっつうか寧ろ怨恨の域にまで達してたのかも。お祝いのふりして恨みを晴らしてた感がありますね。ん?よく判らなかったけれどディランも騙されたふりしてたのかな?うん、きっとそうだな。さもなきゃ彼が抱えるPTSD級のダメージは訴訟モノのレベルだし。  まぁその辺はぜ~んぶ目を瞑ってしまえば一粒で3度ぐらい楽しめるエンタメ作品。でも、現実場面に置き換えたら無理・無謀の嵐がヒド過ぎるので若干減点の6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-04-01 11:03:51)★《新規》★
2.  ファンタジー・アイランド 《ネタバレ》 
元ネタのTVドラマ、リブート版TVドラマとも未見です。そもそも本邦で放送や配信されていたかも知らない状態ですので、あくまでも予備知識なしでの感想です。  既にご意見のあるように、謎の力を持った島というとTVドラマ「LOST」を想起するところですが、本作については島の持つ謎の力についてはあまり掘り下げず、その力を利用する者たちを描いた感じ。始めのうちはそれぞれの思惑もあって島の力に翻弄される参加者の姿が描かれますが、展開が早いので惹き付けられはするものの何だかバタバタとした感じは否めません。  一人ひとりの「夢」についてのエピソードは解り易く描かれてはいますが、解り易いだけであってイマイチ感情移入出来ないと言うか、それぞれのエピソードを繋ぐにあたってのご都合主義が見え隠れ、と言うか見え見えだったりもします。  ロークは亡き妻を蘇らせるために島を乗っ取った。妻は蘇るが長くは生きていられない。夢の実現は一度きり。だからリゾートとして島を運営し他人の夢を利用して妻を都度蘇らせる。それは解るのですが、そのために入念に参加者を下調べして必要とあれば拉致監禁するってのはどうなんでしょう?元の所有者の手下がゾンビ化して襲って来るのは何故?いじめられっ子の学校の教員が殺人鬼ゾンビ化して居るのは何故どうやって?あげく拉致監禁されていたいじめっ子はいじめられっ子と和解してダブルヒロイン化?等々、やっぱりバタつき加減がハンパないです。  何も考えず疑問を挟まずという条件付きで楽しめる荒唐無稽なダークファンタジーコメディ。そう、コメディと思えば一番楽しめるかもといった感じです。  それにしても行方不明者続出(おそらくは全員死亡)のリゾート。捜査の手が及ばない訳ないです。やっぱコメディですね。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-03-28 10:37:45)《新規》
3.  ザ・ウォッチャーズ(2024) 《ネタバレ》 
別に揚げ足撮る気はないのですが、「衝撃の覗き見ホラー」ということですが「覗き見られホラー」ですね。否、「ガン観られホラー」かな?マジックミラーなだけで観察ですからね。見られてる方は覗かれてる感があるかも知れないけど観てる方はガン観の監察。  まぁその辺は配給元の売り方の問題なので別として、アプローチとしてはユニークに思えました。新たな妖精観と言うか、妖精って言うとティンカーベルとか古のドイルさんがらみの事件?のイメージのように小っちゃくて可愛くてか弱い感じなんですが、ここで登場するのは凶暴で恐ろし気で(人間との戦いに敗れて辛酸を舐めさせられた結果変わっちゃったのかも知れませんが)、挙句変身までしちゃう。で、人間とのハーフともなれば無敵の強さにバージョンアップ。これはユニークに感じました。普通なら悪魔が登場しそうな流れです。  ただ、そんな感じで最初っから最後まで突き抜けてくれればかなり楽しめたと思うのですが、冒頭は孤独なヒロインの過去を追ってヒューマンドラマ的に組み立てるの?みたいで、森に入ってからダークファンタジー風ホラーに方向転換、あれ?ヒロインの過去は関係ないの?って感じになり、とは言え鳥籠に居た青年にも哀しい過去があったりもして、もしかしてここに集められたのは何か暗い過去を背負っているから?などと思わされはするものの、やっぱり関係ないようでもあり…。今ひとつ纏まりと言うか一貫性がないように思えたりもします。ラストは姉妹がひさびさに心を通じ合わせたりするから、なんだか無理無理のハッピーエンディングみたいな。でも、路上から見つめるどう考えてもマデリン若しくはその仲間が居たりするから続編の予告編みたいだったり。  何も考えず、ホラー感十分な美しく妖しい森の映像とアップが多めに感じるダコタさんの美貌を楽しむのであれば問題なし。深堀りしようとすると混乱してしまう。雑、とは言いませんが、何かもうひと味欲しい作品でした。  あ、トリさんがキーマンになってるので甘めの7点献上です。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-26 14:37:58)
4.  ドリーム・シナリオ 《ネタバレ》 
アイディアは面白いですね。所謂不条理系とでも言いましょうか、全くもって平凡な大学教授の主人公。ホントにサエないオヤジ。ニコラスさん、禿ヅラが似合うこと似合うこと。そんなオヤジが突然世界中に降臨する。勿論原因理由は述べられません。もしかしたらこの時点で全てが妄想妄念の類じゃないかと思われるぐらいに唐突で意味不明。世界中に無差別に夢の中に現れるだけでも相当イカレタ展開ですが、さらに夢の中でのポールが全くの傍観者であって積極的に夢の主に関与しないという意味不明の上塗り。キモ面白い設定です。あ、完全ではないですね。積極的にエロオヤジになってる場合もあります。都合がいいなぁ。  ところがある日を境に急転直下のキャラ変でキモコワオヤジに。傍観者だったポールは悪事の限りを尽くし始めるのですね。これまた唐突かつ理不尽かつ意味不明。そりゃ嫌われますよ。昨今のネット環境からすれば大炎上必至。当然実生活まで踏み込まれる展開。家族だって例外じゃない。始めはかばってくれても、そもそもがポールは小心者と言うかイケ好かないというか万人に愛されないタイプ。いずれは愛想を尽かされてしまうことに。そしてついには彼の夢の中にも彼が現れて彼は殺されてしまうというカオスの極み。  結局ポールが全てを失うと世界中の誰もが彼の夢を見なくなってしまい、残されたのは彼の不幸な(自滅ですが)境遇のみ。新開発のシステム「NORIO」(妙なネーミング)によって別れた妻を彼女の夢の中で追うものの、彼女が目覚めれば元の木阿弥。彼の夢は全て潰えたということですね。  不条理系ダークコメディと割り切ってみれば、ニコラスさんのキャスティングも含め良作かと思います。けれども何かしらテーマを見出そうとすると結構空虚かも。主人公の自業自得ぶりを示さんがための大騒動?確かに彼はイケ好かないオヤジなんですが、だからと言って不幸になっても構わないという程にワルイ人間でもないし、平凡な一般人を無作為にチョイスして夢を砕き不幸にするというのも賛同しかねるし、思い切って全てが主人公の夢オチ!というのも無理やり感が強過ぎてしまうし。  やっぱり、特に深く考えずに展開を楽しむダークコメディということで納得しての7点献上です。それにしてもニコラスさんの出演作ラッシュは続きますねえ。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-26 11:41:10)
5.  レディ・オア・ノット 《ネタバレ》 
シンプルに楽しめました。由緒正しき大金持ちの一族。その成功の秘密は悪魔に魂を売ったこと。だから定期的に生贄が必要。そのための儀式を一族として定め、代々守り抜いている。そこに嫁いだ花嫁の危機。そんな感じの物語ですね。大笑いの場面はほぼありませんが、所謂ダークコメディと言えるのではないかと。だって荒唐無稽に過ぎますから。  明確に悪魔崇拝を前面に置いている訳でもないのですが、まぁ崇拝しているのは悪魔なんでしょう。悪魔系のお話は正直あまり好まないのですが(何でもありになってしまうので)、参加者の多くが儀式自体を迷信的に捉えていて信じておらず、ノリで人殺しを楽しんでいるだけみたいなところとか、罪もない使用人が巻き添え食ってしまうところとか、ダークな笑いが仕込まれているのとスピーディな展開で一気に楽しめました。  そもそもはあり得ない設定(まぁB級悪魔系ホラーだと思えば定番ですが)ながら、罠にはまったグレースが事の真相を理解して逆襲に出て、ル・ドマスの胸糞一族を次々に血祭りにあげる爽快感。何も考えず見る分には文句なしです。なんだ何にも起こらないじゃんと思いきや一族が次々と爆発するのが最も笑えるところかも。  そして、個人的には何より相変わらずキュートなサマラさんのキレっぷりが観れるというのが一番の評価点。うん、今回も可愛い。ということで+1点の7点献上です。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-26 10:31:08)
6.  マルセル 靴をはいた小さな貝 《ネタバレ》 
小さな貝の目線で見た世界。人間の世界に生きる貝という設定だけれど、決して人間の世界を悪く表現はしていなくて、寧ろその便利さを自分たちなりに活かして生活している貝たち。かと言って人間の世界への憧れやオマージュもなくて、そこにあるのは全てが上手く溶け合った世界とでも言いましょうか。上も下も優も劣もないです。  そもそもマルセルは自らを「貝」だと言っているから「貝」なのであって、ディーンとの関係性を見れば明らかなように所謂「貝」ではなくて「人間の隣に居る人間ではない存在」なのでしょう。少なくとも「巻貝」じゃないし。だって貝殻の中に住んでる訳じゃなくて貝殻と本体は一体化してますしね。よくよく仲間たちを見てみれば全然「貝」じゃないのもいますし。いや、そんなこと観察することはこの作品の鑑賞にあたっては全く意味がないですね。  同じ世界に住む異なる存在。彼らが助け合い認め合い共存している姿。そこに住む者は皆自分たちなりに自由。ひとつの理想郷ですね。シンプルにその在り方を描いた作品。どう解釈しようとそれは観る者の自由でしょう。実写とストップモーションの組み合わせで創り上げられた世界。それを際立たせる声の演出。少なくとも私は温かな気持ちになることが出来ました。間違いなく良作ですね。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-03-21 23:38:29)
7.  ゲームオーバー! 《ネタバレ》 
これは要注意!良い子と一緒に観てはいけません。否、良くない子とも一緒に観てはいけません。なんなら倫理・道徳的に厳しい家族・親類縁者・知人・友人とも観ない方が良いかも知れません。そんな超クダラなくて聴覚的にも視覚的にも直接的下ネタ・不適切ネタ満載のコメディです。  と言いつつ大いに楽しんでしまった私。アダム・ディバインさんの出演作は殆ど観ていないので芸風と言うか作風と言うかは承知していなかったのですが、いやぁ何とも参りました。下ネタに関しては、やってることは殆どお子ちゃまのノリ。それを大人がやるのだからシャレにならないことも多々。しかもノーカットのモザイクなしなので最初はハッとしました。え?コレってありなの?そもそもクロゼットの中で死んだふりのカットは、死に方も不適切だし、その理由を考えるに更に不適切、おまけにモザイクレス。あれ、作り物じゃないですよね?作り物かな?だとしても邦画ではあり得ないカット。そもそもその前段の支配人受難のカットだって作り物ならイイのかよ?的レベル。ラスト近くで目出度く副支配人昇任の彼女が振り回してるのなんてどうなんでしょうね?  そんな訳で下ネタ部門では出るわ出るわの不適切ネタ連発。でも、楽しんじゃいました。すいません、結構好きなんです、下ネタを笑い飛ばす作品。逆にエロさを感じさせられないもんで。  それ以外のところでは差別ネタとかいろいろ登場して、英語がネイティブではないし欧米文化への造詣が浅過ぎる自分的には理解出来ない部分も相当あったりして、この内容を作品化して堂々と全世界に配信するネットフリックス。恐るべしです。歓迎します。  そんなこんなで観終わった後には意外にもホッコリしたりもした強烈なコメディ。繰り返しになりますが好みなんです。かなり甘めの高評価です。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-03-20 10:21:40)
8.  ザ・ベビーシッター~キラークイーン~ 《ネタバレ》 
前作があまりにツボにはまって当然の如く観賞。  今回はピンポイント的に好みのジェナ・オルテガさんがヒロイン。これだけでも観ない訳にはいかないところを、今作も終盤になってあのキュートなサマラ・ウィービングさんが登場。これは至福でした。繰り広げられる血みどろシーンは本来は好まないのですが、そんなこたぁ全て忘れさせてくれるキャスティング。ほんの2年余りでグッとイケメン度が上がったジュダ・ルイス君も相変わらずイイ味出してますね。  前回は時としてキュート、時として大人びてといった雰囲気が魅力だったエミリー・アリン・リンドさんは今回は随分と成長して、やっぱこのぐらいの年齢だと女子の方が大人びるのかな、などと作品とは関係ないところに思い至ったりして。ちなみにこれも作品とは全然関係ありませんが、彼女の顔の輪郭を見ているとロビン・タニーさんを思い浮かべてしまうのですがどうやらアカの他人のようで。  で、本作はどうかと言うと前作同様大いにハマりました。ヒロインたちの活躍は勿論のこと、復活した悪魔崇拝者たちも相変わらずのグロいながらもトボケた役回り。スピーディな展開に惹かれっぱなしで大満足。肩の凝らない娯楽作として出来上がっていますね。流石のマックG監督です。  エンディングは更なる続編を期待させる雰囲気モリモリですが、どうやら今のところネット上に情報はないようですね。是非是非製作して欲しいところです。そして、次なるヒロインにはクロエ・グレース・モレッツさんを持って来てくれればなどと超個人的に夢想しております。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-03-20 09:49:09)
9.  ザ・ベビーシッター(2017) 《ネタバレ》 
サマラさんがあまりに魅力的なのでそれだけで満点にしたくなる作品。と言ってもそれじゃあまりに主観的過ぎてしまうので自粛しますが。(汗)  あまり予備知識なしで観賞したのでゲームの最中に思いっきり突然行われる凶行にはビックリ。ただし、ビックリはビックリでもびっくり過ぎて笑ってしまいました。ビーの夜の秘密の行為…というのでこの線で行くのだろうという予感はしていたものの剛速球ストレートがいきなり来るとは…。その後のスリリングでスピーディな展開は文句なし。大いに楽しめました。  と同時に、話は前後しますがそこに至るまでのコールとビーのまるで恋人同士のようなハジケたシーンの連続がまた良かったです。イケメン少年と滅茶苦茶キュートかつセクシーな年上の彼女みたくて、観ているオジサンとしては微笑ましいやら羨ましいやら。  続編は今のところ未見ですが、これは絶対観ます。いや~面白かった。(満点じゃないのは元々はスプラッター苦手なので)  ちなみに、今の今までベビーシッターは「乳幼児の子守り」だと思っていたのですが、調べてみたらローティーンのお世話も含むのですね。勉強になりました。
[インターネット(字幕)] 9点(2025-03-15 12:58:07)
10.  パンダザウルス 《ネタバレ》 
サメ映画の巨匠?マーク・ポロニア監督のサメじゃない映画。なんと今回も邦題は原題のまま。そしてキメ台詞は「パンダこりゃ?!」(汗)  いきなりのティラノ風恐竜登場と主人公喰われシーン。そこに続くパンダザウルスと恐竜の死闘。無敵のパンダザウルス。なんとオープニングからフルスロットル?!かと思いきや、なんと夢??いきなりの夢落ち?  そして、いつもはさり気なく(でもないか)登場する監督がインタビュアー的に登場するモキュメンタリータッチの構成。果たしてこれは夢か現実か!  まぁパンダザウルスの作り込みはいつものサメと同様のトンデモなさですし、DVDのジャケットに至ってはオリジナルと国内版が全く別物(ちなみにオリジナルは全然本編と関係ないじゃん!)ですし、出演者はほぼレギュラーだし等々、ある意味期待を裏切らない出来映え。  ただし、よくよく考えてみるとストーリーや構成はいつになくヒネリがあったりして、監督には申し訳ないところですが、予算かけて別スタッフが別キャスティングでリメイクしたら結構イケるんじゃないかと。実現はしそうもないように思えますが…。  何はともあれトンデモZ級作品であることは誰の目にも明らかでしょう。本作ではサメは一瞬登場するだけ。監督がサメに飽きたのではないことを祈りつつ3点献上します。
[インターネット(字幕)] 3点(2025-03-15 09:45:19)
11.  終わらない週末 《ネタバレ》 
明るく楽し気な雰囲気を包む不穏な重低音。視覚と聴覚の不協和音が印象的でした。何が何だか明かされないままに描かれていくデストピア感からは、最近で言うとアリ・アスター監督とかM・ナイト・シャマラン監督あたりの作品を思い起こさせられるような作風(あくまでも個人的に抱いているイメージですが)を感じました。  そして、まるで共感出来ずイラつくばかりの登場人物のキャラ、発言、行為に只管に鬱々とした気分にさせられてしまう。ところが、物語が進むにつれて少しずつ誤解が溶けて行くと言うか次第次第と登場人物たちの本来の姿・人間性が明かされて行き、やがては感情移入さえしてしまう。作品世界に見事に取り込まれてしまいました。  作品全体としては、現代の国際社会を覆う不穏な空気、とりわけ米国の立ち位置の危うさを皮肉交じりに描きつつ、豊かな世界に生きる人々が意識するしないに関わらず常に晒されている危機的状況への警鐘を鳴らしているといったところでしょうか?SFデストピアものでは定番的な、核戦争や天変地異、或いはAI等の先端技術の暴走や原因不明の疫病の蔓延といった要因ではなく、より現実的で今すぐにでも起きてしまいそうな世界の崩壊のシナリオ。これは恐いです。  奇しくも行動を共にすることになった二組の家族。その一人ひとりの身勝手な思考・言動とそれによる歪な関係は物語が進むうちに次第に収斂していくものの、幼い少女のみがある意味平静を保ったままにラストシーンを迎える。それは不穏な物語が辿り着く唐突なハッピーエンドとも思えるものの、あくまでも個人的で一時的なものであって次の瞬間には悲劇に見舞われてしまうのかも知れない脆い幸福。作り手からの問題提起なのか、単に観る者に丸投げされた結末なのか。  近未来SFという体裁によって描かれる不条理劇。好みの作品に8点献上します。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-03-14 23:59:02)
12.  JOLT ジョルト 《ネタバレ》 
美しくキュートなヒロイン。痛快なアクション。スピーディな展開と適度な尺。程良いコメディ感。いいですね、肩の凝らないエンタメ系作品として申し分ありません。強いて言わせていただくならば、少々ストーリーが薄いと言うか意外性に欠けると言うか、類似の他作とはココが違う!という魅力があったらいいなとは思います。(電気ショックで自制しているヒロインというだけでも十分かも知れませんが)  ヒロインの強さの秘密や今まで一体どんな訓練を積んで特別な存在になったのか?等々、いろいろと明かされなかった気になる背景があったりして、これからTVシリーズものが始まるのかな?というパイロット版的な雰囲気に満ちていますが計画はあるのでしょうか?ラストの謎の女性(CIA?)の登場でエージェントとして生きて行くことが確定?是非是非シリーズものとして楽しみたいところ。そんな期待を込めての7点献上です。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-13 23:13:04)
13.  シターラ: 夢を抱け、少女たち 《ネタバレ》 
ラストのナレーションまで一切の台詞なし。BGMのみのサイレント作品です。しかし、台詞はなくとも登場するキャラクターの表情や動作が雄弁に語りかけて来ます。  日本で生活している限り、日常の中でまず生じたり実感したりすることはないであろう「児童婚」の問題。世界の中ではまだまだ残っているのでしょうね。本作の中では父親が悪役の如く位置付けられていますが、その表情からは「解かっているが仕方ないこと」といった感情が滲み出ているように思えます。個人では抗えない社会問題。文化や伝統では説明しきれない問題。回避するにはその社会から離脱するしかない。けれども貧困にあえぐ生活からはありえない選択。  シンプルに「児童婚が少女の夢を奪っている」ことについての問題提起には留まらないテーマですね。それがまかり通る社会の根本的問題について問うている作品なのだと思います。社会にとっては小さな一歩に過ぎないとしても、妹が今後生きるであろう夢に満ちた将来に救われました。短い尺にギッシリと中身が詰まった佳作ですね。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-03-11 14:43:33)
14.  バッドガール 最狂の女子高生 《ネタバレ》 
前作は未見です。前作を観ていないと「あれ?そんなシーンあったっけ?」みたいになる場面が少しあったものの、概ね独立した作品として観賞可能な作品です。  てか前作のエピソードは別にどうでもいいような感じに誰一人として感情移入出来ないままに物語は展開していきます。そして結構派手に繰り広げられるゴア描写。感情移入出来ないし登場人物たちの行動に全く共感も出来ないので、若い男女が惨殺され続けても特に何も感じることなく物語は進みます。  結局、悪は滅びる訳ですが特に印象には残らないというか、そもそもよくよく考えてみればヒロインがどうにも魅力的でないことが一番のネックかも知れません。単に個人的な好みとは違い過ぎるからかな?などと考えてみたものの、いや待てよ、客観的に考えても彼女がヒロインって??  アニメを合成したスタイリッシュな学園スプラッターホラーを目指したのでしょうけれど、空回りに終わってしまったようです。前作を観ることはないでしょう。  ちなみに邦題。「最狂」?ヒロインが?どの辺が?予告編を観る限りではそんな感じがしないでもありませんが…。(邦題ありきの予告編?)
[インターネット(字幕)] 3点(2025-03-11 14:15:06)
15.  ジ・エンド 終末 《ネタバレ》 
面白くない!と断言するほどのこともないのですが、何とも味気ない作品です。  終末世界を背景に、原題のとおり「生き残るために」あてもなく旅をする物語。多くのゾンビ作品と共通するシチュエーションではありますが、ゾンビは登場しませんし殺人ロボットや怪獣も登場しません。ただ歩きます。(ちょっとはクルマも使います)  教会が主な舞台のひとつになりますが、宗教的な背景とか教示といったものは感じられません。シンプルにエピソードに絡んで登場するだけです。  なので、テーマ性は弱いです。強いて言えば、極限の状況における人間の本性(善と悪)について語っている作品とでも言いましょうか。でも薄味です。  特に情報は見つけられませんが、連続TVシリーズのパイロット版のように思えます。全く語られていない「なぜ世界はこうなったのか?」が段々明かされていくみたいな。そうであれば分からないこともないのですが、それにしても終末に至るまでのイメージが断片的に挿し込まれるとかがないとモヤモヤしてしまいます。なんだかダイジェスト版、しかもサブスクでたまに見かけるようなキチンと編集せずに単に本編から一部抜き出しただけという感じの予告編のロングバージョンを見せられたような作品でした。  ちなみに、邦題は「だから何なの?なんでそうなったの?それがテーマ?」といった感じ。原題の方がシンプルで良いように思えました。
[インターネット(字幕)] 4点(2025-03-11 12:06:29)
16.  シェラ・デ・コブレの幽霊 《ネタバレ》 
劇場未公開作品なのですね。本邦でのテレビ放送は1967年の日曜洋画劇場。観たかなぁ?記憶にありません。まだ幼かったから観てたら多分相当記憶に残ってると思われる作品ですが。それ程に幽霊シーンは当時モノとしては恐ろしげなんじゃないかと思います。ただ、今観てしまえば特筆する程には恐くないです。(と言っても昨今のありきたりになってしまったCG多用の恐怖シーンよりは恐いとは思いますが)  既にレビューされている内容ですが、本作はそもそもが連続TVドラマのパイロット版。主人公と家政婦はさながら探偵と助手の関係。それぞれのキャラが立っていて心霊絡みのミステリーを紐解いていく。この展開は今や定番の一つですね。本邦の2時間TVドラマの多くも、大御所の作家さんが原作だったりするのでオリジナリティは感じられるものの、本作のシチュエーションやプロットを踏襲しているものが多いのではないかとさえ感じられます。なので、表現方法とか台詞回しとかは流石に時代を感じるし、ところどころ雑な感じがしないでもありませんが、物語の展開としては十分今の時代でも楽しめる内容ではないかと。  若かりし日の美しいダイアン・ベイカーさんを堪能できたことと、なかなかお目にかかれなかった稀少作品を観れたということで、+1の7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-09 15:13:03)(良:1票)
17.  ブリジット・ジョーンズの日記 《ネタバレ》 
封切り当時に観たつもりでいたものの、改めて確認したら未見。今更ながら、とあるキッカケもあって観賞しました。  王道ですね、ラブコメの。洋画ラブコメのベスト10みたいなランキングでは間違いなく入って来る作品なので当然といったところかも。ラブコメの帝王とまで言われるヒュー・グラントさんが出演してるって点でもまさに鉄板的ラブコメ作品と言ったところでしょうか。  何気にレネー・ゼルウィガーさんがピンポイントで好みの女優さんということもあって、終始楽しんで観られました。まぁ、好みの女優さんがあられもない姿で幾度も登場したり、グラントさんにイイように扱われてる感があるのは必ずしも嬉しがってばかりはいられなかったところですが、彼女の魅力を最大限に引き出している作品という見方をすれば全部アリかなとも思えたりして。  基本、あまりラブコメ系の作品は観ないのですが(何故って感情移入してしまい過ぎるタチなので)今回改めて未見だった有名ラブコメを観賞してみて、やっぱ感情移入(今回はコリン・ファースさんに)し過ぎてしまいラストには涙ぐんでしまいました。いくつになっても単純すぎる自らを反省しつつ、高評価させていただきます。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-03-09 12:00:21)
18.  お!バカんす家族 《ネタバレ》 
好きなんですよ、このくらい完璧におバカな映画。シリーズの前回の旅までは(記憶の限り)未見ですけれど、これ一発で見事にハマりました。  オープニングのスナップ写真から爆笑、兄弟喧嘩に爆笑、夫婦のやり取りに爆笑、アルバニア製のクルマに大爆笑等々、下ネタ、ゲロネタとかも大人げないと言うか子どもっぽいと言うかホントにバカバカしい。殆ど笑いっぱなしの約100分でした。  そんでもっておバカな展開なのに緻密とさえ感じてしまう見事な脚本。これでもかとばかりに能天気かと思えばシニカルな風味も効いてたりするし、不適切発言やら表現も多々ありますが聞き流してしまおっかなと思わせてくれる絶妙な匙加減。子役も含めて登場人物のなり切り具合もいいですね。この味わいは邦画では無理かな?アメリカ映画ならではの力技と言ったところでしょうか。  しっかり家族愛と夫婦愛も魅せてくれるし、エンドロールも含めて最後の最後まで楽しめる1本。少なからず見る人を選ぶでしょうけれど個人的には迷うことなく高評価です。  ちなみに、ノーマンさん、いつもカッコいい。本作ではゲスト出演か?!っていうぐらい一人だけコメディ外に陣取ってる感じ。「ウォーキングデッド」のロケ中に抜け出して来たみたいな出で立ちと台詞回し。そこんところが尚更カッコ良かったです。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-03-05 23:55:03)(良:1票)
19.  エスター ファースト・キル 《ネタバレ》 
これは無理でした。気になって仕方ない。え?再びイザベルさんがエスター役?前作製作から14年ほど経ってる訳で、20歳だったオネーちゃんが34歳のオネーさんになって20歳の役をやるってのならまだしも、12歳だったオジョーちゃんが26歳のオネーちゃんになって12歳の役をやるってのには無理があり過ぎる訳で(例えが解りにくくてゴメンなさい)、そのまんまじゃなくて様々の技術を駆使してるにしてもキビし過ぎる訳でして、そこに来て当のイザベルさんがどっちかっていうと少々実年齢以上に見えてしまうタイプじゃないかっていうのもあって、そこばっか気になってやっぱ作品世界に集中し続けるのは無理でした。  とは言え、冒頭からのエスター、てかリーナのファーストキルはいつのことだか忘却の彼方的な無敵ぶり(脱出劇はエントランスまでがコント的ですが)と、ママの豹変と兄貴のクソっぷりの露呈以降の疾走感は見応えがあり、矢鱈と批判的にはなれない娯楽作。仕掛けもいろいろあって惹き込まれることは惹き込まれる訳で、ヒロインの年齢問題で切って捨てることは到底無理とも言えるところです。  まぁあまり現実的に捉えてはいけない作品であることは間違いなさそうですし、多々ある御都合主義的展開やツッコミどころは概ね目をつぶって観るべき作品なのでしょう。強いて言えば、兄貴のバカ友達とかもっと血祭対象がゾロゾロ登場するのかと思いきや意外と少ないってところが物足りなかったかもです。  さてさて個人的には情報を聞いたことがないのですけれど更なる続編はあるのでしょうか?前日譚の前日譚によってリーナの強さの秘密が明かされるとか、実は瀕死の状態で救われていたリアルエスターにも兄貴同様凶暴ママンの血が流れていて、暗躍する偽エスターの前に現れエスターvsエスターの死闘が繰り広げられるとか。ただし、イザベルさんの再登板となると今作以上の厳しさは必至。さてどうなることやら、などと妄想しつつ甘めの6点献上です。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-03-04 22:18:07)(良:1票)
20.  犬ヶ島 《ネタバレ》 
素晴らしいです。アンダーソン監督の多くの作品に見られるカメラアングルや人物(今回は犬ですが)のシンメトリーな配置や動き、そして派手派手しくも落ち着きのある色彩、微に入り細に入りの背景描写や小道具等々、全てが実写と変わることなくみっしりと詰め込まれていて至福の時間を過ごせました。  独特の世界観、フラットな台詞、さり気ないユーモアとシンプルなストーリーは、確かに見る者を選んでしまうかも知れません。ハマる人にはハマる、ハマらない人にはハマらない。でも個人的には映画は、否、映画に限らずアート全般はそれで良いと思うのです。(勿論ある程度のレベル以上での話ですが)  今回は監督の日本愛(人物描写、町の風景、太鼓、相撲、歌舞伎、七人の侍などなど)がこれでもかと詰め込まれた作品。日本人は、日本の社会や文化は(良くも悪い悪くも)こんな風に見えているのか、と知らされることも多々。そこに人間愛や社会問題への風刺を盛り込み、ストップモーションで表現することで必要以上に刺々しくならないように演出していますね。(TV画面では手書きアニメに転じるところとか遊び心もいろいろ)  ラストはホロリとまでさせられた充実の約100分。強いて言うなら、ちょっと終盤が駆け足気味だったかなというぐらいの佳作でした。(もうちょい長尺でも良かったかも)  兎にも角にも納得満足の1本でした。
[インターネット(字幕)] 9点(2025-02-28 00:43:06)
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