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タコ太(ぺいぺい)さんのレビューページ[この方をお気に入り登録する

プロフィール
コメント数 1764
性別 男性
自己紹介 投稿にあたっては
①製作者の映画愛を信じて基本的に0点は付けていません。
②レビュー作品の「あらすじ」は率先して書いています。
※2024.2.28ニックネーム変更「ぽこた(ぺいぺい)」→「タコ太(ぺいぺい)」

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1.  ミッション:15 《ネタバレ》 
こんな実験許されるのかなぁ?否、軍だったらやっちゃうのかなぁ?あの「es」を始めとして、ソリッドシチュエーション・スリラー、サイコサスペンスのひとつの形式として最早確立された感のある設定ですね。  3人それぞれに異なる事情。激しい拷問の末、娘への愛ゆえに敵にひれ伏してしまったホワイト、女性と子どもを爆撃してしまったオールズマン、仲間の死傷に重い責任を感じているディエゴ。直接的な説明口調になることなくそれぞれの背景が明かされていく過程が良いですね。死亡フラグの順番としては想定内ですが、密室の中で繰り広げられる心理戦を含めた争いには息が詰まる思いがします。  実際、ここまで大掛かりで尚且つ非道な実験があるのかどうかとか、ホワイトの脱出劇があまりに超人的だとか、些か非現実感が伴わないこともありませんが、ラストの後日談のアナログ風画質がそれを忘れさせてくれる良い意味での場違い的ハッピーエンド感を与えてくれます。  似通った作品が数多ある中、おそらくは(てか間違いなく)比較的低予算の本作。あくまでもエンタメ作品としてですが、見応えのある面白さでした。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-07-19 10:49:31)《新規》
2.  素晴らしき、きのこの世界 《ネタバレ》 
見応えありのドキュメンタリーですね。ナショジオの作家さんだけあってビジュアル面は申し分なし。内容的にもキノコについて知らなかったことが満載ですので、始終興味津々で楽しめました。  強いて言わせていただくならば、後半から終盤にかけてキノコの薬効や幻覚作用について重点が置かれ、個人的にはスピリチュアルな雰囲気を感じてしまったことで少しテンションが下がってしまったのが気になったかなと。ま、あくまでも個人的な趣味嗜好の範疇ですが。  とは言え、尺も程よく楽しくタメになる1本。良い刺激になりました。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-07-13 15:13:08)
3.  SKIN 短編 《ネタバレ》 
観ていて重い空気に包まれざるを得ない展開。まだまだ根強く米国社会に残っているのであろう差別主義。そして、ここで描かれているジェフリーのような人間は、家族や友人、ひいては国家を愛する(あるいは愛していると思い込んでいる)が故に、その意識に導かれるがままに行動し、躊躇うことなく暴力を振るってしまうのでしょう。  幼い愛息にライフル射撃を教えるジェフリーは、家族思いの良き父親なのかもしれません。が、ライフルの照準の向こう側にあるものは紛れもない差別の対象者たち。差別意識を幼年期から植え付けられているトロイには両親の教えや行為は絶対であり、彼にとって差別の対象に照準器を当てることは極めて自然な行動だったに違いありません。  ジェフリーの悲劇は本作を観る限りにおいては自ら招いた悲劇。しかし、より長いスパンでジェフリーという人物を眺めた場合、彼もまた差別意識を幼少期から刷り込まれていた一人に過ぎないのかも。彼の妻子はこの悲劇を受け止め切れるのか。出来るとしてもどう受け止めるのか。それは復讐心という意識に転じて更なる悲劇の連鎖の起点となって行くのか。とりわけトロイの心の崩壊が懸念されます。  対する黒人側にしても、白人を拉致し昏睡状態にして墨を入れるという異常な行動のすべてを目撃した少年は、この先一体何を考えて生きて行くのか。この連鎖はシンプルな1本の鎖ではなく、複雑に絡み合った鎖になって行くのか。全て氷解する日が来るとしても、まだまだ遠い未来のように思えてなりません。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-07-09 00:28:42)
4.  ストレイ 犬が見た世界 《ネタバレ》 
犬の目線で描かれると言うより(ラストの方でそういったカットもありますが)犬たちと人間たちをフラットに描いたドキュメンタリー。犬との対比で人間社会の問題点をあぶり出した作品と言うべきでしょうか。テーマとしては人間の方がメインのようです。  楽し気に街を行き交う人々、厳しい毎日を送る人々、行き場所を失った移民の少年たち、様々な人々の暮らしや会話が自由奔放に生きる野良犬たちの姿とともに映し出されます。ギリギリの生活の中でも犬たちへの優しい目線を失わない人々の姿に安心させられつつも、人間たちと変わらぬ、否、それ以上に苦しい生活を必死に送る野良犬たちの姿に愛おしさ、更には凛々しさを感じました。合間合間に挿し込まれる古代ギリシャの哲学者を始めとする先人の言葉には頷かされます。特に主義主張を声高に叫ぶような作品ではなく、問題を提起し、あるべき心構えを静かに提示する作品なのでしょう。  思えば野良犬とか野犬を見なくなって久しいです。子どもの頃にはまぁまぁいましたけどね。過去の反省からトルコでは殺処分を禁止したということは知りませんでした。とは言え、積極的に保護しているようなシーンはありませんでした。どのように対策しているのでしょうか?今の日本では野良猫の方が身近な課題のように思えますが、犬と猫では課題と対策もだいぶ違うでしょうけれど、何か学ぶべきことがあれば知りたかったところです。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-07-04 14:13:26)
5.  イマジナリー 《ネタバレ》 
雰囲気はありますね。適度な恐さとテンポのいい展開。短めの尺ということもあってとりあえずは楽しめました。  ただ、基本的なところでは既視感のあるエピソードの数々。特に新鮮な驚きはなかったと言う感じです。引っ越した先の地下室の奥に放置されていた人形。すっかり魅入られた幼い女の子。一人二役で人形とお話している微笑ましい姿、と思いきやどうやらもう一人の声がする?いやいや待てよ、そもそもそんな人形なんてないのでは?  主人公の幼き日のエピソード、そして父親の現況、そして眼前に広がる異世界等々。いろいろと種蒔きしてどうやって回収するのか?クマさんの狙いはジェシカ?アリスはジェシカをおびき出すために利用した?なんだか回りくどいような、てか何でそこまで執着するの?すべては幼き日のジェシカの創り出した空想の世界?それとも外的な何かに因るもの?解らないなぁ…。  行方不明の筈の少年と母親、そしてクマさん再登場で一同避難という災厄はまだ終わってないですよ的ラストシーンも何だか回りくどいように思えました。やっぱり外的要因による現実世界での怪異なのでしょうか?  決して面白くない訳ではないのですが、今一つスッキリしない、恐いんだか何だかよく解らない作品。雰囲気は悪くないだけに少々残念でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-07-01 23:47:06)
6.  SING/シング:Thriller 《ネタバレ》 
シンプルに楽しいショートフィルム。一応ストーリー性を持たせてはあるものの、殆どミュージックビデオ的構成。マイケル・ジャクソンの「スリラー」をモチーフにした「SING」のキャラクターによるミュージックビデオですね。パロディと見えなくもないのですが、作り手としては「SING」シリーズの1本というスタンスなのでしょう。うん、楽しい!繰り返し楽しめますね。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-06-27 17:21:53)
7.  Firecracker(原題) 《ネタバレ》 
LGBTQや多様性の受容という考え方が市民権を得つつある時代と言っても、旧態依然とした思考や体質は根強く残っていることも事実。サムのことを気遣うあまり家族に紹介したがらないフェイは、うっかりと心にもない表現を口にしてしまう。一気に冷え切ってしまうサム。しかし、二人の互いを愛する思いは揺るがず、ともに社会に立ち向かおうとする姿で幕を閉じるショートフィルム。  主演の二人の自然体な演技が良いですね。さながら爆竹は、弾け輝き未来に向かって行く二人の姿のメタファーといった感じでしょうか。フェイの部屋でのみ語られる舞台劇のような物語。テーマを端的に表現した良作だとは思いますが、少々ストレート過ぎるとも感じられ、平均的な評価とさせていただきます。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-06-27 17:15:30)
8.  スノウマゲドン<TVM> 《ネタバレ》 
「スノウマゲドン」→「SNOWMAGEDON」!なんとB級作品アルアルな邦題かと思いきや原題のまんまとは?!Z級サメ映画のようなタイトルに取り合えず一発食らって観賞開始です。  正体不明のクリスマスプレゼントを開けると(開けるか普通?)中から謎めいたスノードーム。ゼンマイ巻くとドームの中の町並みに異変が。そして、それはまんま実際の町の異変に。この辺までは結構いい感じだったんですけどね。あとは(CGのチープさは止む無しとして目を瞑るとして)もうグダグダ。んな訳ないだろ!の連発。  だいたいからして人の命を何だと思ってるの?友人知人が死んでもケロッとしてるのは何なの?行方不明のままのメアリーちゃんなんて誰も気にしてないし。愛犬が帰って来て目出度し目出度し?  ツッコミどころがあり過ぎて、最終的には見ているコチラも「ま、いいか」という気分になってしまいました。モチーフになっている?ボードゲームは有名なんでしょうか?「ジュマンジ」を彷彿させるシチュエーションはキライではないのですが、何にしてもグダグダ過ぎの1本でした。
[インターネット(字幕)] 3点(2025-06-26 18:02:27)
9.  サイレント・スクリームズ 《ネタバレ》 
劇中劇のスタイルで描くオムニバスのショートホラー集ですね。舞台劇→映像作品→舞台劇、最後の最後は現実→舞台劇という演出は好みでした。  トワイライトゾーン風とも言えそうな個々のショートホラーはバラエティ豊か。いずれの作品も思いのほか楽しませてくれました。舞台劇としても見せてくれたら、その対比が面白かったかも。もっともそれじゃ長尺過ぎかも。入りと出だけで十分ですね。  そして、メインのマックスとジェナの物語もまた舞台劇の一部のようで。謎の男が仕掛け人?もしくは定番の悪魔?他の観客は帰ったんじゃなくて取り込まれたとか?で結局、二人は舞台劇に取り込まれちゃうとか?少しばかり投げっぱなしの感はありますがエンディングも謎めいていて好感。観終えてみれば、正直なところ低予算感タップリの作品ながら、意外なほど満足感の残る佳作でした。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-06-24 11:49:09)
10.  ベッキー、キレる 《ネタバレ》 
前作は少女による爽快(豪快?)な復讐劇として見応えありました。が、今回は正直言ってややトーンダウンかな?  ベッキーの殺戮行為の理由があまりに取って付けたようと言うか、そもそも過激派集団(と言うかコイツらは便乗してるだけ)に自分から喧嘩吹っかけておいて、その結果恨まれて恩人殺されて愛犬奪われてだから、言ってみれば自分がわざわざ蒔いた種で窮地に陥った形。無理やりの状況設定では感情移入もままならず、とは言え展開はそこそこスピーディなので見入ってはしまいましたが、振り返るとなんだかなぁと言った感じは否めずでした。ひとことで言えば「浅い!」って感じです。  続編は難しいという典型のようにも思える作品。相変わらずキュートなルールーちゃんのキャラを生かしつつ、そんな可愛い子がブチ切れてグロ殺人に手を染めるという意外性と言うか爽快感と言うかを上手いこと演出するのは難しかったようです。  もっとベッキーという人物に焦点を当てて、修羅場を乗り越えた彼女が日常生活の中で再びジワジワと苦しめられた挙句に爆発するとか、いっそシンプルに可愛い顔して本格的シリアルキラーのベッキーが暴れまくるとか、何かある意味自然な?ストーリーを用意してくれたらもっと満足出来たかもなぁ、少女版ランボーには無理があるなぁ、ベッキー結構弱いし、などと残念な気持ちばかりが残る1本でした。ただし、ルールーちゃんのキュートさに+1です。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-06-24 11:00:08)
11.  ホランド 《ネタバレ》 
これは理解するのが難しい作品でした。  ストレートに夫は連続殺人犯でジオラマで自らの成果を再現し保存することで征服欲を満たすと言うか最高の快楽を得ているというサイコサスペンス作品のようでもあり、やや変化球的に全てはヒロインの妄想、つまりは夫の重罪やデイヴと言う人物の存在という本作の核を成すパーツ自体が実は妄想でしたという作品のようでもあり、実は主人公はデイヴで彼がナンシーと語り合ううちに構築していった世界のようでもあり…。見る角度次第でいろいろ夢想できる作品に思えました。  とは言え、語り出しはヒロインの独白。彼女を中心に据えて観ていくのが正解だとは思います。詳細には触れないまでも、彼女は精神的に病んでいた過去があり、きっかけは分からないまでも夫との運命的な出逢いを通じて別天地であるホランドに移住した。それは事実のようですね。そしてホランドは(本作を観るまで知らなかった街ですが)一風変わったと言うか異国情緒溢れるテーマパークのような観光地。その町の名士の妻と言う立ち位置のヒロインには移住後も様々なプレッシャーがあったことでしょう。愛息とのやり取りを見ていると、幸せな親子と言うより閉塞感が感じられてしまう。しかも夫の存在や言動がそこに拍車をかける感じ。一見幸せな生活には一触即発の地雷が埋まっていたように思えてなりません。  夫の浮気を疑って結局は自らが浮気に走ってしまうヒロイン。彼女の弱さを象徴するエピソードでしょう。それ故に、今も尚精神的な不安定さは決して癒えていないように思えます。そんな彼女はデイブとの探偵ゴッコによって自ら率先して不安定な道を選んでしまったように思えます。  なんとも纏まりのない感想になってしまいましたが、感想が纏まらないのも本作のような所謂オープンエンド作品の楽しみ方ということでお許しを。あれやこれや考察する楽しみを味わえた作品に7点献上します。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-06-17 18:01:01)
12.  シビル・ウォー アメリカ最後の日 《ネタバレ》 
説明的なパートがまるでないという潔さによって、純粋に戦場(というより殺し合い)における狂気が浮き彫りにされている作品。その狂気とは、言うまでもなく武器を手にして殺し合う者の狂気であるとともに、自分なりの理屈によって只管記録し続けるカメラマンの狂気でもあり、時として無関心な者の狂気でもあります。様々な狂気がリアルな映像を伴って乱舞するスピーディな展開。ある種の緊張感を保って観賞することは出来ました。  ただし、手放しで称賛出来るという訳ではありません。胸クソ映画であることも間違いないです。いくらフィクションとは言え、こんな訳の分からん状況を描き出し、只管に虐殺シーンを連発し続けるのは正直なところ胸クソ悪過ぎ。リアル過ぎる(戦場を経験したことはないし経験したくもないので想像に過ぎませんが)殺戮シーンを次から次へと見せられるぐらいなら、血しぶきまみれのスプラッターの方が現実逃避の延長に思えて個人的にはマシです。設定が非現実的(これも確かな根拠はないのですが)なのに表現はリアルっていうのは反則に思えてどうにも受け入れ難いです。ま、すべて個人的趣味嗜好のレヴェルではありますけれど。  結局テーマは何だったんでしょ?ひとりの若き戦場カメラマンの卵が成長する姿を通じて、極限下における人間の姿を描いた作品?それとももっと社会派的に、現在のアメリカの闇(病みでもある)をシニカルに描いた作品?それともシンプルに戦場の悲惨さを描いた作品?どこまで掘り下げて観るべきか良く解らないところです。  ちなみに、クライマックスでベテランカメラマンが代わりに犠牲になるんじゃなくて、アドレナリン出まくって暴挙に出た若手カメラマンが犠牲になった方が教訓的になって良かったと思うのはベタ過ぎるでしょうか?どっちにしても、カオスな状況においては失われなくても良かった命がアッサリと失われていくことに変わりはありませんが。  と言う訳で、やっぱり個人的には超胸クソ映画と言う印象だけが残ってしまったのでそれなりの評価です。  あ、最後の大統領インタビュー。え?それでいいの?という一言インタビューでしたね。撃つ前にトドメさしてどうすんのよ?と思ってしまいました。
[インターネット(字幕)] 4点(2025-06-14 00:20:51)(良:1票)
13.  ベルベット・バズソー 血塗られたギャラリー 《ネタバレ》 
呪いの絵画とでも言いましょうか、魔力を秘めた絵画が関わる人々に悲劇を齎す、というプロットの作品は数多くあるように思えます。謂わば、洋の東西を問わず怪談噺の定番といったところですね。  本作はまさにそんな物語。赤黒い顔料は作者の血液、なんてのも一つの定番ですね。見ていると絵が動く、絵から何かが出て来る、これも定番。描かれた絵とは直接関係ない物まで操るなんて言うのは飛び道具?否、魔力ということになれば何でもありですから、それもまた定番的ですね。要は、ホラーとしては極めてオーソドックスです。意外性は殆どなく、立つべき人物にきっちり死亡フラグが立ち、予想通りにお亡くなりという図式です。  ただし、呪われた絵の作者の非業の人生はサラっと紹介されますが、何故に彼の描いた絵が呪われているのかは明示されません。そこそこの尺の作品なのでそこはもう少し掘り下げて欲しかったところです。書いた本人も断捨離中で大家さんに全て廃棄してくれとを言い遺していたということなので、何かしらの呪いを掛けていたことは間違いない訳ですし、父親を惨殺してさえも晴らせなかった幼少期の恨みつらみだけなのか?それともそれを上回るほどの何かがあったのか?これほどの魔力を発揮するのですから何かありそうなものです。  出演者が充実しているということもあって決して面白くない訳ではありません。楽しめなかったと言えばウソになります。ただ、もう一歩詰めが欲しかったと言うか、度肝を抜かれるような展開が欲しかったところです。残念。  ちなみに原題も邦題も何だかな~という感じ。原題じゃあまりに解りにくいから邦題はサブタイトルを追加したのかも知れませんが、ちょっとストレートというか説明的というかシックリ来ない感じがします。だったら原題そのままのほうが良いような気がしないでもなく…。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-06-10 17:37:44)
14.  クリープ2 《ネタバレ》 
前作の後味の悪さを越えられるのか?という観点で観始めましたが、単に繰り返しではなく「もうこれで打ち止めだからね!」というスタンスが感じられました。  平たく言えば、前作は主人公(前作では名前が違ってたような?)の異常性がいつ発現するのか?どう発現するのか?という流れだったのが、今作では始めっから異常性大暴露。初対面のヒロインに、何ひとつ隠そうともせずに自らが凶悪で異常な殺人者であることをひけらかすアーロン。内面だけじゃなくて「男女の垣根を取り払うには全てを見せることが必要!」みたいに宣言してモザイクもボカシもなしにイキナリ全裸公開とはビックリ。(「次は私の番?」と応えるサラも全裸?かと思いきや胸チラ見せでストップというのは肩透かしでしたがw)  始めっから殺人鬼であることを晒しておいてこの後どうするの?サラのことは24時間は殺さないと宣言するし。と思って見ていたら、そもそもサラも相当イカレてる訳で、なんと言っても殺人鬼がボク殺人鬼、イヤならお金持って帰ってね、と宣言してるのに逃げないんだから正常な判断力は消え失せてます。  結局、結構普通な展開(異常ではありますが)でホラーアルアル的にラストを迎えます。スタートダッシュは凄まじかったけれどやや減速気味に終えた感じ。  ラスト、街中を闊歩するサラはどう考えてもアーロンの遺志を引き継いでいるようですね。やっぱ始めから変だったけどそれが表面化したみたいな。まさかサラがヒロインの「3」はないのでしょうけれど、前作に比べれば胸クソ度は少し下がり気味の1本でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-06-08 17:45:12)
15.  BECKY ベッキー 《ネタバレ》 
痛快です。相手はニッくき極悪人。この際、何をやっちまっても構わないんじゃね?という相手。しかも、対するコチラは可愛い可愛い女の子。最初にワンちゃんが犠牲になったのは許し難い演出ですが、その後の父親とか婚約者の悲劇はお約束的。謂わばベッキー爆弾の導火線みたいなもんです。復讐の炎は燃え盛り、見事一件落着といった物語ですね。  まぁ、設定なり話の流れなりは決して奇を衒ったものでもなく、寧ろオーソドックスですね。極悪人の処理方法もそこそこグロくはありますが想定内。あ、最後の眉間撃ち抜きはちょっと意外、でもよく考えれば当然、てかあの大男は子どもに撃たれたことで人生清算出来て幸せだったかも、ぐらいに思えてしまう。  うら若き女の子にやらせる演技としては少なからず問題ありでは?という基本中の基本に目を瞑らなければ楽しめない作品ではありますが、そこのところの設定を外してしまったらオリジナリティの殆どが消えてしまう訳で、これはこれで良しと出来る者のみが楽しめる作品と思えました。で、私は楽しめたので続編も観るでしょう。  ちなみに、本作ではそもそもベッキーはどういう子なのか?とか、あのカギは何なんなの?といった重要事項がまるで明かされませんでした。想像してね?みたいにハグラカサレタ感じ。続編でその辺は明かされるのでしょうか?一応期待します。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-06-06 00:11:04)(良:1票)
16.  スラムドッグス 《ネタバレ》 
これは最高!ピンポイントでハマりまくりました。  動物を擬人化して口パクで語らせる映画は数あれど、ここまでお下品で下ネタ満載なのってあったでしょうか?下ネタにしたって、大人の下ネタあり、中学生レベルあり、小学生レベルありとバラエティ豊か。勿論、一見ファミリー向け映画ですが、お子様と一緒に家族での観賞は絶対NG!だって、親が笑う度に子どもからの質問攻めにあって、お父さんもお母さんも気が気じゃなくなっちゃいますから。  下ネタ下ネタって言うと相当お下劣な作品と思うかも知れませんが、ちゃんと感動出来るシーンだってあります。でも、即座に下ネタ被されちゃいますから感涙はしません。やっぱお下劣です。一体全体、全部で何回ファックって単語が出て来たことやら。  犬やら動物が大好きな人は勿論、犬がそれほど好きでもない人でも、お下品系が大好きな方には超おススメしたい1本でした。  ちなみに、邦題より原題の方が好きかな。うん、ちょこっと捻ったタイトルよりシンプルな方が良いような気がします。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-06-02 23:22:51)
17.  スペース・シャーク 《ネタバレ》 
Z級サメ映画の巨匠(の一人)、ダスティン・ファーガソン監督によるトンデモ映画ですね。  大作のパロディ(と言うか思いっきりコピー)だったり、自身の作品のネタを引用したり(殆どの人には伝わらんて)、いつも通りの作風です。(ここで「いつも通り」と言ってしまえる自分にも驚きますが)  要は、何故か運動能力を備えた宇宙植物(この時点で植物じゃなくて動物でしょ)と、これまた何故か植物由来の手足の生えた小型のサメ風生物(やっぱ植物じゃなくて動物でしょ)が、墜落事故で地球上に放り出されて何故か急成長して植物も動物も人間を襲うというお話です。  細かいことは言いっこなし。とは言え少しだけ綴らせていただくと…異様に長いオープニング&エンドロール。のみならずヒーリングビデオよろしく長回しの風景と出演者のフル尺ランニング。宇宙船内はお馴染みのゲーム的画面も長い。何という尺稼ぎ。宇宙船内の研究室の壁面が銃器で埋め尽くされている。宇宙船に衝突する隕石を地上から双眼鏡で発見して個人的判断で宇宙船と交信する人物。完全にPデター丸パクリの宇宙ザメが走り回るetc.…兎に角すべてがツッコミどころ。それを楽しむためのものなのだ、と割り切れる方だけが楽しめる作品。ある意味貴重な作品を生み出し続ける監督に+1です。  ちなみに、何故にエリック・ロバーツさん??(何かしら大人の事情でしょうか?)
[インターネット(字幕)] 2点(2025-05-29 10:00:58)
18.  密かな企み 《ネタバレ》 
王道を行かんばかりの鉄板サスペンスものですね。何とも既視感のある設定。記憶喪失になってしまった妻。妻を案じる夫。あれ?でも、何だか様子が変?本当に夫?そこに登場する熱血刑事。胸に悲しみを抱えながらも必死に事件を追う。するとそれ見たことかの事件の裏側。あぁやっぱり夫は偽物だったのね。妻も気付いて何とかしようとするがお約束通りにバレてしまう。刑事は夫を追い詰めるが、お約束通りに逆に襲われて窮地に。妻も刑事も絶対絶命、さてどうやって窮地を脱するのか?!という物語でした。  ほぼ予想を裏切らない展開。ある意味安心して観ていられる作品。類似作との違いがあるとすれば、犯人が凶悪殺人鬼ストーカーだということぐらいかも知れません。ただし、正直なところ楽しめました。キャスティングと演出の妙でしょうか。こういう作品があってもいいんじゃないかと思わせてくれました。  強いて不満点を言わせていただくならば、犯人の犯行が杜撰というか無防備というか、そりゃ敏腕刑事の手にかかればすぐにバレちゃうよ、という程度なことと、敏腕刑事の抱える悲劇が作品の流れの中でイマイチ生かされていないこと、そして何より窮地に陥った妻と刑事が結構アッサリ逆転勝利することでしょうか。まぁ、どれをとってもかなり重要な点なんですが。  そのあたりの詰めにもう少し工夫と言うかオリジナリティが感じられれば、と思える少々残念な作品でした。
[インターネット(字幕)] 5点(2025-05-20 17:30:17)
19.  ソフト/クワイエット 《ネタバレ》 
全編ワンショットで撮影された超胸クソ映画。  ひとつには、最近では「カメ止め」でも話題になったワンショット撮影。予備知識なしで観始めたので、始めは「POV?」「目が疲れそ」みたいな印象でしたがそれがとんでもなかった。約1時間半の作品を見事に撮り切ってますね。これには脱帽でした。出演者さんたちも、台詞ひとつ取っても全部が全部アドリブってことはないでしょうし、立ち位置とかも目まぐるしく変わりますから動線を頭に叩き込んで演じ切ったのでしょう。相当キツカッタのでは?と察します。  もうひとつには、どうにもこうにも胸クソ悪過ぎる展開。そもそも、個人的には白人至上主義みたいなものを一切感じることがない環境で生活しているもんで、冒頭からヒロインの行動・言動に違和感というか拒絶感しか感じられず、小学校での少年とのやり取りにしても初会合の場でのやり取りにしてもスッキリしないものばかり。更にはメンバーの商店でのアジア系姉妹への異様な対応。それまでの経緯があるにしても異常です。割って入ったヒロインの夫もヘタレ過ぎ。そしてとうとう最悪の修羅場へ。やってることが全て犯罪なのにそれが正義と言わんばかりの傍若無人。こういう感覚、実際にあるのでしょうか?恐過ぎます。  ラスト、バンの中で遺体が動くカットから水面を長回しするカットで結末は予測出来ましたが、アナフィラキシーの妹は還る訳もなく、仮令4人のメンバーとヒロインの夫を刑務所送りに出来たとて姉の心に刻まれた傷は消えることはありえない訳で、いつか観た「ファニー・ゲーム」ほどの救いようのなさには届かないまでも、種類の違う相当な胸クソ悪さが残りました。  タイトルはこういった主義主張を社会に広めるにあたっての行動原理のようなものなのでしょうか?そのあたりもイマイチ理解に苦しむところです。  映像作品の制作レベル的には素晴らしいと思えますし、今も残り続ける差別主義をテーマにした作品としても見応えがあることは間違いないと思うのですが、どうにも胸クソ悪くてその分マイナス評価です。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-05-18 15:51:05)
20.  レンフィールド 《ネタバレ》 
シンプルに楽しいアクション・コメディ・ホラー。元ネタのエロティシズムは抑えられつつも、ちょっとばかりスプラッター風味が強いのでお子様には向きませんが、何も考えずに楽しむにはうってつけの1本ですね。  何よりも魅力なのはダブル主演のダブルニコラスさん。流石のケイジさんはドラキュラになりきっていて風貌はあのクリストファー・リーさんを彷彿させるお姿ながら、これぞニコラス・ケイジと言わんばかりのキレっぷり。お見事です。対するホルトさんもイイ味ですね。ご主人様にはどうにも逆らえない気弱なイケメン青年ではあるものの、迷いに迷いながらも過去を悔い「善」のために尽くそうとする健気な姿はピッタリの役どころ。ダブルニコラスさんあってこその作品になってます。  レベッカ巡査を演じるオークワフィナさんもいいですね。最初の登場時には矢鱈と突っ走るアジア系熱血女性警官としてなんだか取っ付きにくい雰囲気満々なのに、物語が進んで行くうちに何だか可愛らしくさえ思えて来て、ラストには最初とはまるで別人の優しい笑顔。このキャスティングも気に入りました。  元ネタのレンフィールドとは少々、てか相当異なる立ち位置設定で、登場人物をシンプルに纏めるためかかなりのアレンジですが、そもそもが創作と思えばそれもアリかなと。元ネタ通りにしちゃったら人は増えるは尺は延びるはという状況になっちゃいますね。約90分の尺なのも本作を大いに楽しむためにはベストではないかと。矛盾点とかは一切目を瞑りましょうという気にさせてくれました。  仕事選ばないんですか?と言いたくなって久しいニコラス・ケイジさんですが、これは出演して良かったですねと言いたくなる満足の1本でした。
[インターネット(字幕)] 8点(2025-05-12 10:37:43)
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