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1.  M3GAN ミーガン 《ネタバレ》 
★AI、chatGPTなどの話題に乗っかった、久しぶりに超タイムリーな時流映画。もちろん全米公開は1月だし企画制作自体はもっと以前に始まったに決まってるから、プロデュースにホント先見の明があったというべきですね。 ★とはいえ、そんなまじめに見る映画でないことは承知。終盤はやっぱりこの手のホラー映画にありきなお決まりのヒャッハーな(笑)展開になってしまったし、ハード的には突っ込みどころ満載です。 ★面白かったのはソフトとしてのミーガンの能力で、(分析機能とか他のハードとの通信制御機能とかありきたりのじゃなく)ユーザーの心理に寄り添うことのできるAIとしての描写。 ★中盤、開発者のジェマが姪のケイディを伴って会社役員へミーガンをプレゼンする。(恐らく予めガイドされてただろうシナリオを無視して)両親を亡くした悲しみを吐露し始めてしまったケイディに対し、いかにも人工知能っぽい対応(いや定義はわからんけど)でケイディの傷心に寄り添い、見事に彼女の信頼を勝ち得て見せたシーン。別室でモニターしてた社長らが大きな拍手。自然な感動だったのか?上手いシナリオだという評価の拍手なのか?わからないけど、自分も少し心の中では拍手してしまった。 ★続編作られるらしいけど、どういう展開になるのか。とにかく「人形に不思議な力が宿って人間を襲い始める、最後は破壊しておしまい」みたいな当たり前の展開にならないように、「ターミネーター」みたいにエンタメでありながら少しは考えさせられるところがあるみたいな方向で行って欲しい。まあ2作目が新しいアイデアじゃなく単なるチカラワザに陥ることは多いから、あんまり期待しないほうがいいかも(^-^;
[映画館(字幕)] 7点(2023-07-01 11:27:10)
2.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 《ネタバレ》 
★ほかのマーベルにはない軽いノリがいいんだけど、今回はちょっと重たい内容だった。 ★不満はいくつか・・・あれだけしつこく「おれはアライグマじゃねえ」と言い続けてたアライグマが結局アライグマだった。まあ設定観たらアライグマって書いてあったのでしょうがないけど。 ★ロケットのまだ可愛かった頃の過去話。ハイ・エボリューショナリーにハンパに改造された「ガラクタ」のような動物たちの姿はちょっと見るのが辛い。 ★さらに、カウンターアースって結局ただこいつの気まぐれで作られて気まぐれで破壊されただけですか?住人達善良そうだったのに・・・ひどくね?ほんとにこいつ有能な科学者なのか? ★重傷負ったロケットを助けるために仲間が奮闘のストーリーってのはいいけど、そのためロケットが現実世界でほぼ寝てただけになっちゃったこと。もう少し「いつものヤサグレキャラ」だけでない実はタダモノじゃない能力全開ってのやってほしかったなと。★あいにく洋楽には疎いので、まあ「虹を追い続けて」とか「子犬の~」とか「バッドランド」とか聴いたことあるな~くらいは。でもその音楽も含め、冒頭にも書いたようにほかのマーベルにはない軽いノリがいいんですよね。これで終わりなの?またやってほしいな、コラボじゃなく単独でね。
[映画館(字幕)] 7点(2023-05-30 22:02:27)
3.  エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス 《ネタバレ》 
★マルチバースなんて言い方は違えどパラレルワールドと描き方自体はほとんど変わらない(もちろん理論的には違うことくらい知ってる)し、別に新鮮味はない。大体宇宙が違って同じ人間がいるってのもおかしいよね、野暮な突っ込み入れると。 ★その多元宇宙に絡めて「本当の自分」探しとか家族の葛藤とか語るのも手垢ついてる。 ★主人公の娘がレズだからってなに?マスコミのポリコレだ!多様性だ!ジェンダーだ!でアカデミーだ!の推しが最高にウザい。 ★おバカなことすると別な宇宙にジャンプできるってなおバカ設定(ただその宇宙へ飛ぶのと人格(正確には人そのものだけど)が入れ代わるだけなことがあるのはなぜ?)とか、下ネタ系のお下品ギャグとか自分は別に嫌いでは(苦手では)ないのでそれなりに楽しめた。 ★ラストのバトル、相手を「幸福感にひたしてやっつける」ってのは笑った。M男の幸福って(笑)・・・ま、それにしても2時間越えはちょっと長すぎるかな。 ★あとはほかの方も書いてる通り役者さんですよね。キー・ホイ・クアン、「インディ魔宮」のあの子か~子役だった子が大人になっても活躍してるのっていいよね。あともちろん主演のミシェル・ヨーも。苦労してる顔はアレだけど、終盤とかで微笑んだ時がきれいなんだよね。 ★自分では楽しめたが誰にでも勧められる作品ではない。特にアカデミー賞とかいってマスコミに騙される人がいるかと思うと(作品のせいではないが)いい点数は付けれない。5点。
[映画館(字幕)] 5点(2023-04-11 22:01:20)
4.  トイ・ストーリー4 《ネタバレ》 
★3であれだけ大切そうに、嬉しそうにウッディたちを引き受けたボニーが、本作では(フォーキーの重要性を引き立たせるためだとしても)ウッディに対してあんなひどい扱いをするなんて、到底納得できない。 ★それを踏まえると、おもちゃたちだって自立するんだ!と声高に主張されてもね。御主人のもとで大切にされるだけがおもちゃの「生き方」ではない・・・で、もううちには戻りませんって・・・「今まであんなにあんたに尽くしたのがバカみたいだったわ、目が覚めたわ、じゃな!」って(いやウッディはそんな言いかたしてないけど)っていうことなのか、と思っちゃうわけ。 ★しかも野良おもちゃって、それ無理でしょう。野良犬や野良猫じゃないんだから!汚れて擦り切れて壊れても、人間のとこで死蔵されるよりはましっていうことなのか? ★←もともと無くしちゃったおもちゃってどうなってるの?という問いに対する答えの物語でしょ?いやいや案外強くたくましくやってるよ、って話なんだけど、そこへおもちゃの精神的な自立(自分から出てく)をブッコむのって無理ない? ★それに、おもちゃと子供のきずなを否定するんじゃない?1~3「おもちゃだってココロがあるよね、今まで乱暴に扱ってごめんね、これから大事にしよう」4「あ、なあんだもうおもちゃ無くしても気にすることないんだ!」とかなっちゃわない? ★?ばっかりの映画だった。出てくるキャラがみんな勝手に動いてて、ほとんど感情移入できない。おもちゃが声出したり車の操作に干渉するのはやり過ぎ。ラストもああよかったあ、と思うほどのものではない。 ★奴隷根性から抜け出し精神的に自立、多様な生き方の肯定・・・今風だけど別に新しいテーマでもない。それまでのドラマをぶち壊してまでトイストーリーでやる意味もない。ほかでやってくれという感じ。 ★映像は所々実写と見紛うほどきれいだし、アンティークショップの不気味な雰囲気も味があるけど、それだけで映画館に行けばよかったと思えるような作品ではないかと。TVで十分。
[地上波(吹替)] 5点(2022-06-26 15:55:26)
5.  トップガン マーヴェリック 《ネタバレ》 
★主人公と仲間たちが挫折や対立を乗り越えて困難なミッションを成功させる。そして深まる絆。あたらしい物語は何もない。けれど、これだけ真剣に造りこめばこれだけ面白いものが出来る、という好事例 ★俳優たちは3か月の猛特訓を経てCG一切なしで撮った映像は迫力満点!これだけでおつりがくる。★まあメインのミッションがマーヴェリックが先導したとたん、あっさり上手くいっちゃったのはちょっとご都合主義が過ぎるとも思ったが、尺の問題で仕方なかったのかな(苦笑)。だってそのあとにほんとのメイン料理ともいうべきアレが出てくるんですからね。 ★やっぱトムキャットですよ。大活躍ですよ!可変翼を展開、かっこいい!あるブログサイトでは、第5世代戦闘機(ロシアのスホーイSu-57がモデル?)が弱すぎるように見えるが、ステルス性を重視した機体であり、ドッグファイトとなるとそんなに優位にあるわけではないのでは、と考察されていました。 ★そして先代トップガンを彩ったアイコンの数々・・・マーヴェリックが飛行場を疾走するカワサキのNINJA、太平洋戦争時の米主力戦闘機P-51マスタング(トム自身が所有?)、恋人ペニーの乗るナローポルシェ・・・まったくいつの時代の映画なのかと目を疑いたくなる(肯定してます)。 ★まあ、先代と同じく、基本は仲間同士での訓練。だから激しいアクションのあとにもすぐに恋人同士のいちゃいちゃとか酒場でのウェーイだとか、まったく戦争の悲惨さなんかとは関係ない80年代の「陽キャ」なノリを引き継いでるんですよね。それが(今現在の世界状況もあって)どうかというのもあるとは思う。 ★でも現実問題として兵器はなくならない。他者を圧倒したい支配したい(方法はどうあれ)という欲望は、根源的には生きる欲求や、もう少し高度に他者に認められたいという欲求であり、それを人間からなくすことはできない。 ★せいぜいこの映画や、ジブリの「紅の豚」みたく、おもちゃにして遊ばせておくくらいで落としどころにしておこうよ、と。そういうメッセージだと思えば・・・
[映画館(吹替)] 8点(2022-06-26 11:56:53)
6.  ウエスト・サイド・ストーリー(2021) 《ネタバレ》 
★バーンスタインの音楽が大好きなので、それが聴きたくて新作も鑑賞しました。 ★ワイズ監督の旧作と比べると当たり前だが映像や音響は段違いに良い。特に音楽は旧作だと所々ぷつっと切れたりしてるので。「アメリカ」は新作の昼間の方が明るい曲調に合ってる。「クール」は決闘にハヤるジェッツの仲間を諫める歌だから、旧作の方が、もっと言えばオリジナルのミュージカルのがいい。トニーとマリアの出会いは旧作の方が普通にオシャレかな(新作でいきなり舞台裏(?)に連れ込むって・・・)。喧嘩のシーンは新作の方が「ガチ」。 ★そのほかいろいろあるが、新作の方は「普通の映画」として観れるように作ってある、歌やダンスの入り方もなるべく唐突にならない、お話から浮かないように配慮してある感じがしました。 ★この映画について、マスコミではこぞって今はやりの多様性だSDG'sだLGBTだとポリコレ姦しい文面でリメイクの意義を紹介していますが、スピルバーグ監督の腕をもってしても、お話の古さを払拭するには至らずと感じました。 ★そもそも男女の恋愛や、人種・国家以下様々なコミュニティ間の諍いなんてそれこそ元ネタの「ロミオとジュリエット」はもちろん、ミュージカルの前身であるオペラ、果ては紀元前のギリシャ劇の頃から定番のネタだし、それを現代の人にどのように共感を抱かせるようアレンジするかがミソ。新作では移民問題や都市再開発とかいろんな説明を加えてたり、トニーの働く店が女店主とか、ジェッツにまとわりつくボーイッシュな女の子がLGBTっぽく描かれてたりとか現代に通じる要素を加味してる様子はある。 ★けどやっぱりトニーとマリアの、何の前触れもなく(「予感」だけはするんだけど)「一目会ったその日から恋の花咲く」状態から果ては命を懸けた逃避行(未遂)に発展してしまう急展開や、自分たちの立場を分かっていながら後先考えず争うだけの不良グループとか、自分にはとても共感できるものではなく、登場人物皆~トニーもマリアもリフもベルナルドも~アホばっかりだなと。 ★まあ一目ぼれに野暮言っても仕方ないし、元々アメリカは移民の国で要は陣取り合戦であり、基本平和ボケ&外国人問題も他人事な自分なんぞには分からない複雑な事情や感情があるのだろう、とは思いますが(それこそ旧作、ミュージカルではその辺の説明なんか全くない。『言わなくても分かるだろうが?』ってか)。 ★ストーリー上の改変はほとんどなく、旧作ファンでも楽しめると思いますが、ミュージカル映画初めての人にお勧めできるかは微妙。前述の通り映像と音響だけなら十二分。舞台とか小物とかお金かかってるだろうな~と。そういえば、プエルトリカンの面々がアメリカの暮らしに文句言いながら、住んでるアパートとかなんかすごい広くて快適そうな・・・日本のウサギ小屋とか見たらびっくりするんじゃないかしらん・・・
[映画館(字幕)] 7点(2022-02-27 21:45:09)
7.  クライ・マッチョ 《ネタバレ》 
★原作小説があるようだが、未読。子供の誘拐だのの絡むストーリーに、ミスティック・リバーやチェンジリングみたいな緊張感を予想もしたが、そんなこともないほのぼのした映画でした。 ★あの頃のメキシコがどんなだったか自分は知らないが、自分はあんなとこ行ったらあっという間にオダブツだろうな~よく90のじいちゃんが一人で行くなーと序盤は思っていたが、ストーリーは案外障害もなく進行していく。 ★ストリートキッズと化したラフォは牧場経営をダシにあっさりマイクに付いてくし、マイクたちを追いかけるラフォ母の用心棒は無能だし、麻薬取締の警官もそれほど深刻な展開もせずクリアしちゃうし、車盗まれてもすぐ次が(日本の置き傘(もちろん悪い意味で)感覚で)利用できたり。 ★そしてレストランの女主人マルタの親切に心をほだされ・・・最後しっかり彼女をモノにしてるのはフフッとしました。好きな女性や好きな動物たちに囲まれて暮らすのが一番って、なんてノーマルな着地。 ★まあ作中でもはや自らが「マッチョ」ではないことを認めちゃってますからね。それを期待して観るのは間違いでしょう。それでも所々粋なセリフ回しは健在ですが。あと、あ、と思ったのは非行少年ぽいラフォが案外信心深く(教会を宿代わりにするマイクを非難する)マイクもそれをあからさまに否定したりしないこと。やっぱりこれまでのイーストウッド作品らしくないのかな、なんて。 ★とにかく90超えたイーストウッドが監督主演してる!、ってことに価値を見出せる人の映画じゃないかなと。(縁起でもないが)いつ遺作になってもおかしくないんだし。なので甘く7点。 ★余談 雄鶏のマッチョ君がカシコ過ぎてかわいい(笑)。ムダ鳴きもせず車では大人しく座席にいるし、その車盗まれてマイクとラフォがトボトボ歩くのにトコトコついてくし(!)、悪人には飛び掛かって撃退するし・・・うちの実家に昔いたニワトリなんか、〇鹿なんで餌の時しか見向きもしないし、朝でもない一日中コケー!とトキの声上げてうるさかったぞ。個人的にはマッチョ君に主演男優賞あげてもいい(^^)/ 食べちゃダメだよ!
[映画館(字幕)] 7点(2022-01-30 16:53:02)(良:1票)
8.  スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け 《ネタバレ》 
★自分はウン十年の昔、吹部にいたので、スターウォーズとのかかわりはジョン・ウィリアムスの音楽だった。当時は方々から「一緒じゃん!」と突っ込み入れられていた「スーパーマンのテーマ」のほうが、行進曲調で好きだったが、物語を知るにつれてSWのほうが好きになった。SF映画にゴージャスなフルオケでクラシカルなBGM、しかもワーグナーのオペラよろしくライトモチーフで登場人物にテーマを設けて。ダースベーダーの帝国マーチ、めちゃくちゃかっこよかった。めちゃくちゃ難しいけど(伴奏が)。オールドファンはそういった過去の思い出と共にこの作品に接してるのだ。★そんな長丁場に渡ったSWサーガの集大成たるEP9。レイの出自、皇帝のいきなり復活、さらに何でもありのフォース、詰め込みまくりのストーリー。いろいろ突っ込みどころは多いものの、自分はもう悟りきってそういう細かいことは考えないことにして鑑賞した。広げた上にあちこち破れた大風呂敷。縫い合わせて畳むのは大変だったと思うが、エイブラムス監督は、でき得る最良の仕事をしてくれたのではないだろうか。最大公約数のファンは納得できる出来だったように思う。まあ結果的に新展開はなく、EP4~6の焼き直し確定だが・・・★レンが青いライトセーバーを振ってレイを助けに駆け付ける場面、熱くなった。最後にやっと笑顔を見せるとこ良かった。やっと彼のことを好きになれた。★戦い後のエピソード、タトゥイーンを訪ねるレイ。黄色いライトセーバーは、これがフォースの均衡の象徴なのかと納得した。でも青と赤合わせたら黄色じゃなく紫になると思っちゃったが(^-^;いや光の三原色だと緑と赤なら黄色かなあ・・・(どうでもいいか)★それにしてもフォースに均衡をもたらしたのが、シスの血筋だったとは。まあEP1~3見てるとジェダイも相当胡散臭いもんね。現実世界でも自分が正義だと思っちゃってるやつほど手に負えないことやらかしたりするし。★ラストの二重太陽に照らされたタトゥーインの砂漠、EP3ラストでもやられた手法ですがやっぱりジンと来ちゃった。「レイ・・・スカイウォーカー」の一言、これしかないよねとは思うけど、よく考えればルークとレイ、そんなに強い師弟関係にあったわけでもないんでだけどね。★それにしてもスターウォーズ、これでほんとに終わりなんだろうか・・・まさか続きなんか作らないで欲しい・・・ちょっとした後日談や番外編なんかならまだいいけど・・・でも作るのかなあ・・・あのファンファーレを聞くたびに、胸が熱くなる。きっと観に行ってしまうんだろうな。あの頃の自分に戻るような気がして。
[映画館(字幕)] 7点(2020-01-18 22:29:45)
9.  ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
★60年代の黄金期(?)ハリウッドの裏話。雰囲気が忠実に再現されてて面白かった。ただやっぱり2時間40分は長い。 ★映画が好きでハリウッドが好きで知識があって、という人は退屈しないと思うけど、そうでない人には辛いだろう、タランティーノ節も今回は控えめだったし。 ★ただマンソン・ファミリーとシャロン・テート事件のことはなんとなくでも知っといたほうがいいと思う。要はこれが物語のクライマックスなのだから。とはいってもそこに至るまでマンソンやシャロンのことが詳しく語られるわけじゃないけど。 ★最後の残虐シーンは逆に笑ってしまった。ほんとにあんなもの個人で持ってたのか!ハリウッド怖いわ(笑)。ブラッド・ピットはやっぱカッコいい。只者でない雰囲気もあるし。ディカプリオ、NGを連発するシーンも、その後の人質脅迫シーン完璧に演るとこも凄かった。彼を慰めた子役の女の子って、誰なんだろう。どうでもいいことだけど、ボーイング旅客機とポルシェのデザインって昔から変わらないね。その二つの乗り物が出た時だけあれ、現代?と不思議な感覚になった。 ★貶しではない、正味、という意味で、わざわざ映画館でしゃっちょこばって見なくてもいい作品。映画が一大娯楽だった昔じゃなく、現代だからこそ、そこそこ大画面のモニターとかあれば家でカウチポテトでいいかな、ということで、5点。
[映画館(字幕)] 5点(2019-09-15 10:56:00)
10.  名探偵ピカチュウ
★いい意味で、「普通のハリウッド映画」。CGを効果的に駆使した楽しいSFファンタジー。 ★もちろんオリジナルのポケットモンスターや、派生の「名探偵ピカチュウ」を知ってれば、より楽しめるのだろうけど、知らなくっても別に問題ない。 ★要するに、「(キモ)カワイくて、ユニークな能力を持ってて、時にはその能力や外見が“進化”したりして、ある程度人間と意思疎通ができて、共存・協調・協力可能な様々なクリーチャーが存在する世界」ってのが理解できればいいんだから(なんか擬視感あると思ったら、よく考えたらMIBとちょっと似たとこある) ★大道のバディ探偵もので、カワイイけどクソ生意気なピカチュウと最初は嫌々コンビを組むティムの、でこぼこぶりが楽しい。難しいストーリーではないので(二人とも大して大仰な推理を駆使してるわけではない)本格的な推理ものとかを期待するとがっかりするかもしれない。ピカチュウもマシンガントークだけでなくもっと有能な推理力を披露するシーンがあっても良かったかも。 ★生命の大切さ、家族の大切さとかテーマはあると思うけど、まあありきたりといえばありきたりだし。 ★とはいえ様々なポケモン達(ほとんど日本のアニメ通りだし)の闊歩する街のビジュアルを楽しむだけでも損はないと思います。アニメでは今イチ子供向け過ぎて入り込めない大人でも、実写になればこんな世界に暮らしてみたいなと思えたりします。日本作品のハリウッドアレンジってあまり期待しないで見ましたが、自分は満足でした。
[映画館(字幕)] 7点(2019-05-12 13:10:16)
11.  運び屋 《ネタバレ》 
★あれ、「グラン・トリノ」で主演は打ち止めじゃなかったっけ?それで「えー、なんだよー」と思って「グラン・トリノ」は辛い点を付けたんだけど・・・まあいいか(笑) ★面白かったです。さすがに往年のタフガイみたいなマネは出来ない(時代的にも)なんだけど、悪党相手にも物おじしない態度、女性に対する粋なセリフ(まあ今の基準からはセクハラとも言われかねないが)、それに比べて家族に対するぎごちない言動、そして(わざとだろうけど)差別的なセリフもぜんぜん躊躇ないとか、いかにも「イーストウッド」演じる主人公、らしくって。 ★やっぱりこの映画のキモは、90歳の老人が主人公、ってとこなんですよね。二十歳の若造がこんなことしててもこの馬鹿としか言えないんだけど(いや老人でもばかなんだけど)、人生の終境(造語)に入っていてもこんなことしちゃうってのがね。さすがにマグナムぶっ放して解決、とはいかないんだけど、いろんなトラブルも運と機転で乗り切ってくとこなんか地味なストーリーながら面白かった。 ★映画の最後に流れる歌では、「老いを受け入れるな」って歌ってるんですよね。やったこと(運び屋)はもちろん悪いことなんだけど、あのイーストウッドでさえこんなよぼよぼした老人になっちゃうのに、それでも妙に物分かりのいい、好々爺とかになっちゃわないし。 ★最後、裁判で自分から有罪と宣言したのもかっこよかった。エンドシーン、刑務所で花を植えてるのは笑いました。「家族が一番大事」って繰り返し言ってるんだけど(自分を追ってきた~はずの~捜査官に対しても・・・ここは脚色かな?)懺悔のわりにはそうなってないとかね。 ★まあこれだけ無茶しながら最後は家族と和解しちゃうとこはちょっと出来すぎかなあと思いますけどね。いや、ほろっと感動きましたよ。よかったんですけど・・・ハッピーエンドになると思ってなかったんで(笑) ★PS、マフィアのボス?の携帯、i-phoneのあのおバカ着信音・・・もっとマトモなのにしとけよー!!
[映画館(字幕)] 8点(2019-03-16 21:40:45)(良:1票)
12.  アリータ:バトル・エンジェル
★原作は未読、キャメロンとロドリゲス監督の名前に釣られて見たのだが、はっきり言ってその色は薄い。 ★そもそもこの漫画原作が選ばれたこと自体、またストーリーやキャラ付けが(他作品ほどでないが)暴力肯定的なとこなんかはロドリゲス監督の雰囲気と言えばそう言えないこともないか。 ★それにしても話がさくさく進みすぎて感情移入の暇がない。世界観もストーリーも(そもそもそんな新しい漫画じゃないし)擬視感たっぷりで(しょうがないが)新味はない。「強い(幼い)女の子」が主人公のハリウッド映画ってのはさすがにぱっと見当たらないんだけど。 ★原作ファンにはおおむね好評のようなので、漫画に思い入れのある人は見て損はないんだろうと思います。映像やアクションはとても見ごたえあって、それだけでも損はしてないとは思うけど、でも知らない人はまあ、どっちでもいいかなという感じ。
[映画館(字幕)] 6点(2019-03-16 20:46:02)(良:1票)
13.  グリーンブック 《ネタバレ》 
★ほかの方々も書いてる通り、アカデミー賞なんて言われて想像するよりはずっと見やすい映画でした。 ★トニー・リップのガサツさ、ドン・シャーリーの神経質で天才肌っぽいとこ、二人のかみ合わないようなかみ合ってるような会話が笑える。 ★ヴィゴ・モーテンセンはホントに腹の出たオッサンになってて、「ロード・オブ~」のあの人が・・・と愕然。役とはいえ大変だ。でもクローネンバーグの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」でもそうだったけど、この人絶対誰にも負けなそうなんだよね(笑) ★ジャンクフード嫌いそうなドンが、トニーにフライドチキンを無理やり食べさせられるも、意外とイケる、みたいな、でもそのあと骨は窓ポイなのに、トニーがドリンクのカップを捨てたらわざわざ拾いに戻らせるダブスタ(まあわかるけど(笑))。クライマックスの酒場の演奏シーンはワクワクしたし、最後トニーの奥さんがドンをハグして手紙のお礼をささやいたとことか小ネタもよかった。 ★でもやっぱりあの頃の南部での黒人差別の実態はあんな生易しいものじゃなかったんだろうし、そもそもが今更誰も異を唱えることなど出来ないであろう黒人差別問題をこんな手軽さで取り上げたこの映画にどれ程の(それこそアカデミー賞贈るほどの)意味があるのかなあとも思ってしまうんですよね。 ★できるならドン・シャーリーの音楽がこの時代の米国でどんな位置や地位を占め、音楽シーンに、そして黒人差別問題にどんな影響を与えたのかとかもっと掘り下げて描写したらよかったかもしれない。 ★ストラヴィンスキー(バレエ「火の鳥」~ディズニーのファンタジア)が絶賛したという天才ピアニスト、でも(重箱の隅をつつくような)ウィキペディアも日本語ページはないんですよね、彼に関しては。(まあ英語ページにしても、クラシック畑から出発して、いくつかのオケと共演したような経歴は書いてあるけど、人物について、またこの映画の事実関係についてもあまり明確には記述されてない) ★とにかく映画としては面白かった。ただそもそもの作品スタンスについてはイマイチ煮え切らない感じがするんで、この点数で。
[映画館(字幕)] 7点(2019-03-07 23:50:10)
14.  レディ・プレイヤー1 《ネタバレ》 
★原作は未読。ひねりのないつまんなそうなタイトル、過去の映画や日本のアニメ、ポップカルチャーのおびただしい引用、80年台の音楽、など良く言えば懐古趣味満載だが要するに古臭そうな内容で、これ駄作なんじゃねーの?と疑いながら観たが、いい意味で裏切られた。 ★特に「VRゲーム世界に隠された秘密の宝を探せ!(みたいな)」陳腐な前宣、いやもちろんそれは重要な要素の一つなんだけど、それだけではない。そこから話は発展していくんだから。もちろん予告編の種類によってネタバレ度は違うのだろうけど。 ★この映画は過去のポップカルチャーに対するオマージュお祭り作品であり、同時に「昔は良かった」に浸る極々近未来のディストピアネット社会をシミュレートした案外真面目なSF。ただ単にオタク青年のコミュ障とかじゃなく、全世界的な現実(環境)の悪化から人々がネットに引きこもるようになるとか、ありそうな未来がそもそもちょっと怖い。 ★ただの管理会社が公然と犯罪(まがいの)行動を取ったり、ハード的に若干違和感のある部分もある(街の中でゴーグル付けて走ってたり、逆に家では(ビンボーと自虐しながら)「ウォーキングマシン」ほかの高価そうなインプット&フィードバック端末を持ってたり)が、それほど首ひねるような場面はなかった。 ★いや最近のSFファンタジー系映画って、素人が観ててもおかしいと思うような設定や、ストーリー進行や、登場人物の言動とか横行してるから。 ★そこへ久々にスピルバーグ監督のエンタメ映画。ストーリーは意外性はなく、結末も概ね予想できるので、傑作とまでは言えないかもしれなけど、まあ面白かった。変な言い方だが、映像だけの低レベル作品が横行する中、さすがスピルバーグ、安心して観られた。こういう評価の仕方はなんだな、とは思うけど・・・ ★蛇足。ネット会社のトップがパスワードを機械に貼っておくなよ・・・ネットの公の場で本名名乗るなよ・・・って思うけど、やっぱり人間って進歩しないんだよね。ポケGO事故だって止まないんだし・・・
[映画館(字幕)] 7点(2018-04-30 20:24:11)
15.  スター・ウォーズ/最後のジェダイ 《ネタバレ》 
★今までのレビューを拝見して・・・みんな長いぞ!!レビュー数100も全然いってないのにもう4ページだよ。読むの大変じゃないか!みんなどんだけSWが好きなんだ! ★でもまあこれだけ長く続くコンテンツだと、実際以上に受け手の思い入れが増幅しすぎちゃって、たぶんもはや何をやっても収集は付かないと思うんですよね。 ★ただし、何をやってもいいから「もっと上手く作ってくれよ!」っていうのはあるわけで。どうもすっきりしない場面が多すぎる。レジスタンスの無策ぶりとか、意思疎通のなさ(反乱成功しちゃったらどうすんだ)、コード無効作戦のいきあたりばったりと結局は無駄足、師匠の過ちを繰り返してるだけのルーク、フォースとジェダイの関係性を切り離そうとする演出も上手く説明できてるとは思えない。 ★あとはキャラの魅力ですね。欧米人には準ヒロインともいうべきローズのルックスってどうなんだろう。私は最初少年兵かと思ったよ。バディムービー的なコメディリリーフで物語に絡んでいくのかと、そしたらなんと・・・はっきり言いたい。偽善はやめましょうや。スノークの悪の親玉あっさりやられて肩透かし、残ったカイロは感情に振り回されてフォース使ってるだけでトップの資格なし。レジスタンスも前述したとおりバラバラ。後ろ向きな戦い(撤退戦)であることを抜きにしても、誰も彼も物語を引っ張っていく魅力に欠けている。 ★ああ、なんか同じようなこと書いてしまった。でもしょうがないですよね^_^; ★レイアの宇宙遊泳、ルークの超遠距離分身の術は、フォースってなんでもあり、じゃなく彼らが特別なんだと思えば。それにルークは実際あれで命を使い果たしたわけだし。ルークのラストバトルはドキドキしたし、最後夕日の中消えるシーンはジンときましたよ。 ★まあ自分も旧作のファンの端くれですから、作られないはずだったEP7〜9が作られるってのはうれしかったわけです。ただそれは、新しい話が延々と続くっていうことじゃなくて、9で長大な物語が閉じる、っていう認識なんですよね。だから無駄に話を広げるんじゃなく、ちゃんと収束して欲しいわけです。旧作の主要キャラ全員いなくなって(レイアも多分次はほとんど出ないでしょうね・・あ、チューバッカが残ってるか)残ったキャラで9のお話がどうなるのか・・・不安ではありますが、まあ見に行きます。 ★結局自分も割と長く書いてしまった。
[映画館(字幕)] 6点(2018-01-08 12:35:18)(良:2票)
16.  ダンケルク(2017) 《ネタバレ》 
★血が吹き出し内臓が飛び散り、首や手足がもげればリアル、ではないかもしれない。 ★にしてもこの映像は綺麗すぎる。冒頭の海岸のシーンからして、まるで「インセプション」のVR世界のよう。 ★その後も物語性を拒否するように、延々と続く緊張感、バラけた時間軸と場面。おなじく難解なSF映画のような雰囲気。 ★突然穏やかで荘厳な音楽(エルガーの「エニグマ」のアレンジ、かな)が鳴り響いて救出の船が続々と現れる場面にもなんだかカタルシスもないのはびっくりした。チャーチルの演説と、故郷に戻った「落ち武者」が暖かく迎えられるのは少しじんと来たが。 ★ダンケルクという日本人にはイマイチ馴染みのない、しかも誰がヒーローというわけでもない撤退劇のお話だったからか。もっと馴染み深い戦いだったら違っていたのかもしれない。 ★スピットファイアの勇姿が見れたのはよかった。独特の楕円形の主翼を持つ美しいこの戦闘機が、飛べる状態で残ってたなんて知らなかった。敵役のメッサーシュミットがいまいちはっきり見えなかったのは残念だったが。 ★敵戦闘機と爆撃機を墜とし、脱出船の人々から歓声が上がる。燃料切れで不時着した愛機を敵が来る前に火を放ち、投降するパイロット。そこにだけ物語があった。最後までこの映画の主役はスピットファイアだった。
[映画館(字幕)] 5点(2017-10-09 09:00:28)
17.  ワンダーウーマン 《ネタバレ》 
★大方の皆様のレビューの通り、とにかくガル・ガドットのヴィジュアルを堪能する映画だと思った。彼女のかわいさと格好良さを見ているだけでも相当コスパは高い。★ただ原作は古いコミックだからかどうだか知らないが、やっぱそろそろ背景は考えたほうがいいんじゃないだろうか。★第1次大戦の微妙な近代性と非人間性、ワンダーウーマンの時代錯誤な衣装に無敵のスーパーパワーのそぐわなさがいまいち心地悪い。★ダイアナは敵神アレスさえ倒せば戦争は終わると無邪気に考えていたが、近代の戦争はそれでは終わらない。なんとかラストには都合よく正体を現したアレスを倒して一応の決着を見るが、もしも彼が正体を隠して姿を現さないままだったらどうだろう。彼女は(戦争を終わらせるため)そのパワーを無制限に開放して世界中の戦場を牛耳ることになるのだろうか。それはスーパーヒーローものとしては秋らかに破綻だ。★アイアンマン(第1作)でも感じたが、戦争を舞台にスーパーヒーローを活躍させるのは危うい。危うすぎる。特に第1次大戦は悲惨な戦争だったと聞く。何も考えずに楽しむのは無理だ。多分ジャスティス・リーグにつながるのなら、このストーリーの続きはないのだろう。でもそれでいい。続きはもっと能天気にお願いしたい。
[映画館(字幕)] 6点(2017-09-08 01:13:58)
18.  ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス 《ネタバレ》 
★西洋人って、SFファンタジーみたいなジャンルで「壮大な法螺話」って言うとおしなべて「神(またはそれに近いような存在)殺し」っていうテーマに行っちゃうのかなあ。最近そんな感じのストーリーやけに多くないか?★まあ本作はそもそも「銀河の守護者」のお話なんだから、相手がどれだけ巨大でもノリで倒しちゃうってのが面白いとこなんだけど。それにしちゃ弱いよね。時空を超えて幾多の星を(変なぐにぐにで)襲う能力ありながら。全宇宙の生命体を滅ぼそうとしてたんでしょ?★ああ、よく考えたら今回はあんまりノリでおふざけのうちに解決しちゃった風じゃないよなあ。ちょっと真面目なストーリーだった。いや、エピソード一つ一つはお馬鹿なんだけど。★ロケットの「構って」な理由で電池を盗んだのが騒動の発端でメンバーの危機、最終的にはヨンドゥが命を落とすのは今ひとつ釈然としないが、最後彼がドラックスにほだされてポロッとしたとこなんかは良かった。ただ全体的に家族の絆みたいなエピソードが多くて、2作目にしてそこ(落ち着いた話)へ行っちゃうのかなあという気もする。★と文句も書いたが全体的には面白かった。ロケットが海賊を一人で翻弄したり、ヨンドゥが口笛を吹きながら裏切り者達を蹴散らしてくアクションシーンはとてもカッコいい。テンポよく、エピソードてんこ盛りな割にはだらけないし、ほかのマーベルにはない軽いノリがいい。ベビーグルートが爆弾を仕掛けるクライマックスは、(ふつうならそれまで間違いだらけだったんだから)「うまく行き過ぎ」と白けるとこだが、逆に「もうご都合主義でいいから上手くいってくれ!」と思ってしまった(笑)。スタローンにカート・ラッセル、デビット・ハッセルホフまで出てきておじさん世代には涙モノ。ついでにナイト2000(キット)も出てくればよかったのに。★おそらく次回作もあるのだろうが、あんまり真面目にならずに、あくまでもおふざけで楽しい、ちょっとだけほろっともできるエピソード挟む、結果的には宇宙の危機を救っちゃった、ってなお話を期待します。
[映画館(字幕)] 7点(2017-05-28 21:14:24)(良:1票)
19.  ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー 《ネタバレ》 
★本編とはずれたサイドストーリーなんて面白くないかな、と思ったけど、面白かったです。っていうか、この話って結構「サイド」じゃなく本筋に重要につながってます。第一ここまでの活躍があるんだったら、「スパイが盗み出した設計図」じゃなくて主人公(ルークとか)がやっててもおかしくないストーリーです。★まあルーカスの「本編」があくまで「荒唐無稽なおとぎ話」であるのに対し、こちらはしっかり「ドラマ」してるので。どちらが良いとは言えない、キッチュである意味能天気なバートン版バットマンがいいという人も、暗くて重厚なノーラン版がいいと言う人もいる。ただやっぱりルーカスは脚本はだめかな(^^ゞ★しかし、「9部作」ばかりクローズアップされるのでなく、こういう展開のしかたもあるな、とは認識。スーパーヒーローもののように、あまり風呂敷広げるとその存在自体どうなのよ、と突っ込みなることもないし。★本編ではほぼ、「ただ丸いだけ」だったデス・スターが大(中?)活躍なのがよかった。詳しくは分からないが、何十%かの限定出力で都市を1個壊滅、だけでなく、周り数百?kmまで衝撃波(「地殻津波」を思い出した)が襲う恐怖。★設計図奪取作戦がちょとごちゃごちゃしすぎだったか。反乱軍本体が茶々入れてこなければ、ひょっとして隠密のまま盗み出せてたんじゃないの?とか。設計図が銀河文明で物理的な光ディスクかよ、ってちょと笑っちゃったが、まああの世界観にオタクハッカーは似合わないしまあいいかと。★そしてヴェイダー卿の圧倒的強さ。まあ本編では戦ってた相手がジェダイばっかだったからしょうがないが、やっぱりパンピーじゃ勝負にならないよ、とやりたい放題蹴散らしてく様はやっぱりかっこいい。★そしてラストのあの人。感動もしたけど、それより思わず「一将功成りて万骨枯る」という故事がアタマに浮かんでしまいました。まあそのおかげでEP4の勝利につながったんだから、無駄ではないんですけど・・・それにしても反乱軍、死屍累々・・・
[映画館(字幕)] 8点(2016-12-25 10:17:27)
20.  ズートピア 《ネタバレ》 
★のっけから子供時代のジュディ(ほか)が「大人な」劇を演じ、そのあとは露骨ないじめシーンと、およそ子供の食いつきを無視した演出脚本に唸った。その後も出自や種の違いをネタにした差別的シーンが満載で、ディズニーも思いきった映画を作ったものだ。 ★もちろん、子供向け映画としては、という意味であって、普通の大人向けのポリスストーリー、バディムービーとしてなら、まあ甘いとしか言えない。でも、楽しむのはそこじゃなくて、ほんとに細部がよくできてるんですよね。★電車や街の作り、種に応じた住環境(ゾーン)の設定、その舞台に応じたアクションその他諸々・・・ベイマックスの時もそうだけど、ほんとに舞台に手抜きなくて仕掛け多いからそれだけで楽しめる ★あと中盤でジュディが捜査に訪ねたヌ◯デ◯ス◯ビ◯チみたいなとこ。笑うとこだろうけど、当の子供たちは笑えるのかなあ。 ★そう、子供たちといえば、擬人化された動物たちが、例えばジュディやニックや小さな動物たちは可愛いんだけど、比較的リアルな頭身のガゼルやキリンや象とかみんな可愛く思えるのだろうか。それと非常にディズニーっぽい主張、「肉食動物と草食動物、仲良くすることが進化だし正義!」ってのがこの映画ではストレートで、大人からすると「うん、そうだね、それがほんとに良い事かは何とも言えないけど・・・」と言葉を濁すしかなくて。そもそも「肉食動物」って劇中でも連呼してるけど、市長やニックは何を食べてるの?食事シーンあったっけ?肉食べるのやめたのか?それとも預かり知らんとこで犠牲になってる食用動物がいるのか?突き詰めたらちょっとブラックな映画になったろうけど。 ★自分の近くでは吹き替えしかなかったのがやっぱりマイナス。声優は下手ではなかったけど、原語+字幕のほうが、言葉のあやとかギャグとか意味の通るとこもあったように思う。DVD出たら買うか借りるか字幕で見てみたい。★まあ、あと冒頭から書いてるとおり、いまいちターゲットがはっきりしない作り方とか細かいマイナスはあるものの、全体としてはいい出来だと思う。字幕だったら8点だけど、選択肢がなかったので7点。
[映画館(字幕)] 7点(2016-05-19 00:42:40)
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