1. エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス
またアカデミー作品賞というエサに釣られて、つまらない映画を見てしまった。 アイフルのCM、「そこに愛はあるんか?」を延々見せられているような感じ。 10分くらいならいいよ。 140分もやられたらたまらない。 長すぎて、最後まで見るのがかなりつらかった。 [DVD(吹替)] 2点(2024-07-15 03:05:28) |
2. マイ・エレメント
人種を超えた恋愛物語、という先入観を持って映画館に行ったが、その予想は外れた。 鑑賞後の印象は、”「遠い空の向こうに」アニメ版”。 しかもこちらのほうが断然、説得力がある。 主人公は、家族思いがちょっと強いだけの、ごく普通の女の子。 そして主人公を取り巻く環境は、周囲の大人が伝統的な優しさを持っているだけに、逆の面で厳しさもある。 ストーリーはアニメらしく結構ご都合主義だけど、主人公の心情変化の描写はすごく丁寧。 また、想像力豊かでダイナミックな映像で目を離させない。 だから、自分みたいにスれた客でも心を揺さぶられる。 また、この映画は教育効果も高いと思う。 もしあなたが未成年の親なら、とにかく子供には必ず見せてあげてほしい。 もしあなたが教員なら、映画鑑賞会ではぜひこの映画を選んでほしい。 小学生でも、中学生でも、高校生でも、若い感性で得るものが何かしらあるはず。 自分はそう確信するほど、よくできた作品です。 [映画館(吹替)] 9点(2023-09-10 00:17:52) |
3. リトル・マーメイド(2023)
ディズニーで女子が主人公の映画だと、めっぽう相性の悪い自分。 この映画も悪い予感はしていたんだけど、新しい映画館である109新宿に行ってみたくて、ミュージカルでもあるこの映画を選んだ。 悪い予感は残念ながら当たってしまった。 主人公にとにかく魅力がない。 お話は女子専用だから目をつぶるとしても、「前触れなしの輝くような笑顔」みたいなシーンも無いからどんどん退屈になってくる。 悪役のタコおばさんのところだけは楽しく、「もっと暴れてくれないかな~」なんて思って見てた。 ところで109新宿の話。 坂本龍一プロデュースという音響を自慢しているけど、自慢するだけのことは確かにある。 これまで音がいいという映画館でも、ミカン箱くらいの大きさでできたプラスチックの箱がたくさん並んでいるのは容易に想像できた。 ところがこの映画館は、スピーカーがどんな大きさで、どんな素材で、どう並んでいるか見当もつかない。 一言で言えば、どこの席に座ってもドップリ映画にハマれる音響を実現している。 お値段は4500円、会員になっても4000円とかなり高いが、ジュースとポップコーン無料だから、さほど割高感はない。 新宿ピカデリーのプラチナルームにも行ったことがあるけど、また行きたいのは断然コッチ。 ちなみにこの映画館の前身、ミラノ座にも何回か行ったことがある。 でかいだけで、うるさい音響と、すぐお尻の痛くなるイスだったと記憶している。 それがこんな立派な映画館になるなんて、ちょっと感激。 そう言えば昔、シネマスクエアとうきゅうなんていう、高級なイスを使った映画館も新宿にあった。 なぜ新宿にだけ高級な映画館ができるのか謎。 [映画館(吹替)] 3点(2023-06-27 18:00:10) |
4. ジュラシック・ワールド/新たなる支配者
途中「ストーリーのない、ただのアトラクションなんだな」と気付いた瞬間、一気に白けた。 それからは見続けるのがかなりつらかった。 「宮部みゆきのサボテンの花では、国語教師が漢字テストで蝗害を出したなあ」なんて、全然関係ないことを考えてしまった。 恐竜って、なんか恐いから恐竜なんだと思う。 アメリカ人はダイナソーって呼ぶから、お手軽なオモチャに見えてくるのかな。 [ブルーレイ(吹替)] 3点(2023-01-29 10:20:11) |
5. トップガン マーヴェリック
前作をリアルタイムで見ているけど、さほど面白いとは思わなかった。 アメリカ万歳、マッチョ万歳、あーそうですかー(棒読み)という感じだった。 なので、今作も当然のように無視していたけど、周囲の高評価に誘われて、遅ればせながら見に行った。 結果、見に行って良かった。 良かったなんてもんじゃない。前作よりもずーっとずっと出来がいいよ、コレ。 テンポが良くて、小ネタが楽しく、戦闘機アクションの迫力が凄い。 個人的には、腕立て伏せ前後のシーンが超好き。 細かいことは言いっこなし! そんなもんは映画見終わってからタップリ語れ! 久しぶりに「いい映画見た!」って感じ。 トムクルーズありがとう。 映画の帰り、カッコつけて自転車乗ってる自分が嫌いじゃなかった。笑 [映画館(字幕)] 9点(2022-06-27 00:54:42) |
6. ワイルド・スピード
今アメリカで昔の日本スポーツカーが人気で、その理由はこの映画と聞いて、見てみることに。 なるほどこりゃ面白いわ。 クルマ好きからの自分から見ても、かなり色々といいかげんだけど、それも楽しい。 ミラーは見ないがよそ見はするとか、両手をほとんど並べてハンドル握るとか。でも楽しい。 ロード用のオートバイ乗ってた連中が、急にオフロード用に乗るとかも、アクション始まるなって感じでOK。 あと、クルマ降りると必ずすぐに色っぽい女が現れるのも、男子が見る映画として正しい。 しかしアメリカ人ってわかりやすいな~。 なるほどこの出来ならシリーズ化されるのも納得。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2021-11-26 00:53:59) |
7. 明日に向って撃て!
中学生の頃に憧れた超有名作品。 自分より少し上の大人が、この作品の魅力を熱く語っていた。 今さらになって初めて見たんだけど、残念ながらダメだった。 こりゃあ学生のときに見なきゃダメだなあ。 会社員生活30年以上なんて自分が見ても、主人公が犯罪者じゃ共感できない。 「ボリビアなんて、今でも悪人が稼ぎに行く国じゃないのに、50年前にあるわけない」とか、どうでもいいことが気になるし。 ところで自分、「俺たちに明日はない」のあらすじだけ知ってるんだけど、これ、ソックリだね。 おまけに原題もソックリで、邦題もなぞっている。 にもかかわらず、こちらは二番煎じ扱いされず、むしろ傑作扱い。 ベトナム戦争とか、当時の空気感を知らないと理解できないのかなあ。 つまらなかったわけじゃないけど、感想は「見なきゃよかった」。 憧れの作品は、憧れのままでいてほしかった。 [地上波(吹替)] 5点(2020-09-23 00:49:00) |
8. ジュラシック・ワールド/炎の王国
《ネタバレ》 ラプトルを生まれたときから飼うと、ペットにできるって? できないよ。 だって人間をエサとする動物なんだから。 いや、別に映画なんだから、できるって設定でもいいけど、そうしたらもう恐竜じゃないし、自分の見たい「ジュラシック~」じゃない。 最後もなんだかなあ。 恐竜を野に放つとか、「ムチャもいいとこだなあ」なんて、冷めて見てた。 でもまあ、なんとか最後まで飽きずに見られたから、まあいいかって感じ。 で、次回作はなんですか、「野生化した恐竜が大繁殖し、人類は滅亡の日まであと365日。そこに人類の救世主としてラプトルの子孫が現れる!」とか。 どう考えてもつまらなそうだけど、つい見てしまうかもしれない。 [DVD(吹替)] 5点(2019-10-14 10:19:35) |
9. マンマ・ミーア!/ヒア・ウィー・ゴー
前作とは似ても似つかぬ凡作。 というか、暗すぎ。話も曲も。 その割に男と女が簡単にくっついたり別れたり、正直見ていて不愉快。 ダンシング・クイーンのシーンだけは良かったよ。 そこだけはね。 [ブルーレイ(吹替)] 4点(2019-03-15 22:17:36)(良:1票) |
10. ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男
「戦争で勝った国はいいなあ」なんて子供っぽいことを、本気で考えてしまった。 島国、立憲君主制、先進国と、共通点の多いイギリスとは、どうしても比べてしまうから。 1940年当時のイギリスも、こんなに難しい政治判断が必要だったんだ。知らなかった。 日本との違いは「信念があったことかなあ」なんて考えた。 今の日本、信念ありますかね?これからの日本は大丈夫かな? だってこういう政治映画、今の日本じゃまず作れないから。 源頼朝や大久保利通みたいな「全身政治家」は全然人気ないし、徳川家康みたいな戦国大名+政治家でもあまり人気ないし。 話がだいぶ逸れたけど、この映画のチャーチルは、政治家のくせに人間くさくて楽しい。 特に、秘書や奥さんとのやりとりが楽しい。 ウィットに富んでるっていうの? 緩急をつけながら、クライマックスできっちり盛り上げる。 あー「戦争で勝った国はいいなあ」。 [DVD(吹替)] 8点(2019-03-06 23:04:38)(笑:1票) |
11. アリータ:バトル・エンジェル
この映画の原作を昔大好きだったけど、この映画はノーマークだった。 だって、日本漫画のハリウッド映画化なんて、ロクなもんじゃないから。 ところが、映画の予告映像を見たら、考えが変わった。 原作のいいシーンを忠実に実写化してるのが分かり、思わず熱くなったから。 実際見てみると、原作へのリスペクトは想像以上だった。 なによりうれしいのは、造形こそ多少異なるものの、主要なキャラの性格は、原作と全く同じなこと。 それでいて、アクションシーンやクズ鉄町の表現は、原作を超えている。 ハリウッドが大金かけただけのことはある。 しかも、お話は時系列こそ変えているものの、原作の前半(前半だけなら傑作!)とほぼ同じ。 これで映画としてつまらないわけがない。 ヒロインに萌え、アクションシーンで燃え、ヒロインの悩みや恋愛にちょっと泣ける。 SFアクションエンタメとして、非常によくできている。 日本漫画原作のハリウッド映画としては、自分の知る限り史上最高。 この映画の映画の続編も見たいし、もっと日本漫画をたくさんハリウッド映画化してほしい。 本気でそう思った。 [映画館(字幕)] 9点(2019-02-23 00:49:25)(良:1票) |
12. ベイマックス
主人公のキャラ、設定が傑作「ヒックとドラゴン」に似ているから、つい出来を比べてしまうけど、これはこれで楽しい。 ただ、後半はあまりにご都合な展開にちょっと引いてしまったなあ。 でも、新橋とか道頓堀っぽい街並みとかメカが楽しく、気持ち良く終わるから、好感度高いです。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2019-02-18 00:19:36) |
13. リメンバー・ミー(2017)
音楽が主題なのに、その音楽に魅力がない。 死後の世界では、人から忘れ去られると雲散霧消するという「第2の死」があるんだそうな。 「俺の場合、”第2の死”もそう遠くないなあ」なんて考えてしまう自分には向いていない映画でした。 [ブルーレイ(吹替)] 3点(2019-01-29 22:33:12) |
14. ボヘミアン・ラプソディ
高評価に釣られて、遅ればせながらの鑑賞。 自分にとってクイーンは「知っている曲がいくつかある」程度。 「Don't stop me now」を使った浅田真央の動画でいたく感動したことがある、そんな程度。 さて映画。 ストーリーは意外に凡庸。 実在の天才を扱った映画を過去にいくつかは見ており、そこから想像できる物を超えはしない。 印象的なエピソードを短くどんどん出してくるから、飽きはしないけど。 「日本がらみのエピソードが出てこないなあ」なんて思いながら見てた。 それでも、クライマックスシーンには心動かされた。 クイーンの曲の歌詞に意味があるなんて、今日まで思ってもみなかったけど、ジンときた。 初めてのIMAX鑑賞だったけど、その価値はあった。見て良かった。 [映画館(字幕)] 7点(2019-01-14 09:30:02)(良:1票) |
15. シェイプ・オブ・ウォーター
《ネタバレ》 ものすごーく簡単に結論から言うと、大人版ETってとこですか。 いろんなマイノリティが、ひょんなことから協力しあうってところがいいな~。 アメリカ人だったら、きっともっと刺さるんだろうな。 逆に、ダンスのシーンにはさすがにちょっと引いた。映像としてキワモノすぎる。 ラストの方は、ちょっとベタベタだけど、物語としての収束としては納得。 「ああ、いい映画見たなあ」とは思える。音楽もいいね。 [DVD(吹替)] 7点(2018-11-19 22:17:11) |
16. グレイテスト・ショーマン
楽しい! ミュージカルはこうでなくちゃ。 歌とダンスはもちろん、ド派手な衣装もお約束ですな。 特にダンスの3次元攻撃にやられた。 フリークスや階級社会といったナーバスな話も出てくるけど、昔の話だもん、いろいろあったろうけど楽しきゃOK! てなノリだから、アカデミー賞とは無縁だけど、自分的にはラ・ラ・ランドなんかより全然好きですね。 [ブルーレイ(吹替)] 7点(2018-10-20 21:50:39) |
17. 美女と野獣(2017)
《ネタバレ》 美女と野獣というお話を見るのは、これが初めて。 なるほどねえ。「美女と野獣」、「貴族と平民」を結びつけるのは「教養」なんだ。 ここの部分には大いに納得。 自分みたいな努力・友情・勝利で育ったオヤジでも、よくわかる。 ただねえ、日本人、アジア人としては、ちょっとモニョる部分もある。 たとえば、野獣が人間に戻る瞬間は、青い瞳のアップとか。 「ああ、黒い瞳じゃダメなのね」と思う。 それと、18~19世紀くらいと思われるフランスが舞台なのに、黒人がやたら出てくるとことか。 「ああ、邦画でいう”太平洋戦争には反対だったんだ”っていうやつね」と思う。 それでも、美しい映像と楽しいサブキャラに助けられて、最後はちょっと感動して見終われた。 自分もちょっと教養の幅が広がった気分。 [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-09-29 16:31:00) |
18. ピッチ・パーフェクト
歌で男女が争うって、日本の紅白歌合戦だけだと思ってたけど、こんな世界があるなんて。 アカペラでこんなに踊る舞台があるってことも知らなかった。 歌もうまい。日本の学生じゃ、ちょっと真似できないかも。 だけどねえ、全然物語にノレないんだよねえ。 特に、お笑いシーンが全くノレない。 ゲロネタ、下ネタ、人種差別ネタ。どれもギョっとするだけで、全然笑えない。 日本人にアメリカ人のお笑いを理解しろってのが、無理なのかもしれないなあ。 だから、登場人物の誰にも共感できないし。 だから、クライマックスの盛り上がりも、イマイチ共感できないし。 アメリカ映画に共感できないって、自分がトシ取ったような気分になるし、そういう意味でも好きになれない映画だなあ。 [ブルーレイ(吹替)] 5点(2018-08-06 23:25:42) |
19. フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ
《ネタバレ》 ナニコレ? エロに期待できるのは最初のうちだけで、男がクズすぎてどんどん腹が立ってくる。 契約、契約って何十回も出てくるけどさあ、中身は人権無視の性奴隷契約じゃん。 こんな公序良俗に反する契約は、たいていのまともな国なら無効だよ。 「さっさと風俗行けよ。オマエの言う契約は”オプション”って名前で売ってるから」って何回も思った。 それとも何か?売春婦や同好の士とのプレイは偽物で、素人の学生を一から調教しないと本物じゃないってか。 悪趣味すぎるわ。 なんだか「エロを期待して映画を見る下衆に冷や水をかける」のが目的の映画とさえ思える。 それは大変申し訳ありませんでした、って気持ち。 [ブルーレイ(字幕)] 1点(2018-08-04 21:25:15) |
20. ブレードランナー 2049
・未来の香港とか秋葉原みたいな都市。 ・SFらしい見事な風景、マシン。 ・色っぽいお姉さんがたくさん。 ・セリフが理屈ぽくって話がわかりにくい。 うん、本家本元のブレードランナーの雰囲気もこんな感じだったと記憶してる。 だったらいい映画か? 悪いけど、全然ダメ。 なんだかよくわからない話のまま2時間近く続くから、いいかげん退屈する。 本家本元はここまでダラダラしてなかったよ。 自分は本家本元のファンじゃないけど、好きな人の気持ちはわかる。 でも、この映画が大好きって人の気持ちはわからないなあ。 [ブルーレイ(吹替)] 4点(2018-07-30 22:49:19) |