1. ラストサマー
《ネタバレ》 つい先日テレビ放映された『蛾人間モスマン』と本作。事の発端がまるでコピーのような二作を、たまたまなのだが連続で観てしまった。身勝手な若者たちへ感じる不快を上回る娯楽性が用意されているでもなく、観てしまった後悔ばかりが残る両作だが、テレビ映画の『蛾人間モスマン』と劇場用である本作がいい勝負というのもいかがなものか。良演出と評価するレビューが散見されるが、評者は同意できない。余談ながら本作の点数分布がきれいな山型となっていて面白い(何故か9点だけがないが)。 [地上波(吹替)] 3点(2014-10-04 13:05:55) |
2. DEATH GAME デスゲーム(2006)
《ネタバレ》 ■これは良いポップコーンムービー! ■特記すべきは原題になっている「Stay Alive」なる架空のゲームで、その「実機映像」はホラーゲーム好きならやってみたくなること必至の出来。念を押すと本作品のCGはゲームを模しているので、「CGが弱い」という指摘は的外れなものと思われる。 ■実写部分は恐怖演出がゆるくてあまり怖くないのが残念だが、ゲーム映像とのシンクロが楽しい。一昔前に流行った「ヴァーチャル感覚」を映画で体験できる。 ■脚本が甘く、それでもそもそも無茶な発想のお話と考えれば大目に見ることはできるのだが、ラストは主人公たちを描いて欲しかった。 ■本作品にエロ分はほぼ皆無なので、↓の評は何かの間違いではないか。 [DVD(字幕)] 7点(2014-08-30 07:09:01) |
3. 吐きだめの悪魔
《ネタバレ》 1980年代ホラー映画ブームの爛熟期にあって、なお異彩を放っていた怪作。一言でいえば悪趣味の極みなのだが、その悪趣味が多角的でスプラッターとは別種の不快さを有するから、観賞には注意が必要。流れるのは血ではなく溶けてゲル状と化した内臓や骨肉であり、この映像が凄まじい。また、登場人物の多くは社会の最底辺の住人で、彼らの行状を観るうち目を背けたくなる向きもあろう。貧しさゆえに腐った安い酒を飲んだ挙句に溶けてしまう末路には気が滅入る。さらに、精神に失調をきたしているベトナム帰還兵のバイオレンス描写も陰惨。/しかし、陰陰滅滅で終わらない破天荒なバイタリティが本作の魅力である。極限状況で投下されるブラックジョークの数々。最後には弱者が強者に勝つ痛快エンタテインメントの要素も備えている。溶けていくギャングのボスをチンピラが笑い飛ばすエンディングにはカタルシスさえ感じられるではないか。/タイトル情報によると、ミューロー監督は本作以降は撮影専門で、監督作品はこれ一本きりとのこと。筆者は残念に思うのだが。 [ビデオ(字幕)] 8点(2011-08-04 11:12:34) |
4. デビルズ・リジェクト~マーダー・ライド・ショー2~
ホラー映画ブーム以降、この30年でもっとも退屈だった作品。可能ならばマイナス点をつけたいくらい。 [DVD(字幕)] 0点(2011-08-02 05:03:49) |
5. モンスター・ハウス
各登場人物は手際良くキャラ立てされていますが、それだけに好き嫌いが分かれそう。 個人的には、ベビーシッターとそのボーイフレンドに苦いものを感じました。 [DVD(字幕)] 6点(2007-09-23 08:58:04) |
6. カンフーハッスル
《ネタバレ》 ブルース・リャン!ブルース・リャンじゃないか!いやー久しいなー。『帰ってきたドラゴン』以来だから三十年ぶりくらいか?元気そうでなによりだ。それにしてもおまえ、その頭はどうした?しばらく誰かわからなかったぞ(笑)え?役づくりだと?まあそういうことにしておくか。それより今回の火雲邪神役、良かったぞ。さすがの存在感だった。他の誰にもこの役はできなかったろうさ。なんでも一時芸能界を離れていたそうだが、おまえにまた会えておれはうれしいよ。 そうそう、仕立て屋役でチウ・チーリンも共演していたな。いやー懐かしい。『蛇拳』では筋骨隆々の勇姿だったが、さすがに年をとった。当時はあんなカマっぽくはなかったが、変に印象に残るやつで、いかにもチャウ・シンチー監督が好みそうなキャラだよな。監督について?うん、おれは高く買っているよ。功夫映画鑑賞暦は長いおれだが、古琴波動拳や『獅子の咆哮』には驚いたし、『少林サッカー』もそうだったが、CGの使い方も実に正しいと思う。続編にも大いに期待してるよ。おまえの出番がまたあるかどうかはわからんが、監督に会うことがあったらよろしくいってくれ。 [映画館(字幕)] 9点(2007-01-28 15:43:46) |