1. キャバレー(1972)
《ネタバレ》 ケバい化粧をした和田アキ子。 彼女は女優を目指している。 好きな男ができて赤ちゃんもできたけど、平凡な主婦より女優を目指す人生の方が自分には向いていると判断し、男に無断で赤ちゃんを堕した。 人それぞれ色んな人生があるから別にこれでも構わないけど、彼女の人生に興味は持てなかった。 [DVD(字幕)] 4点(2025-06-07 19:30:39)★《新規》★ |
2. アンダー・ザ・スキン 種の捕食
《ネタバレ》 最後のシーンこそ気分が悪いものの、それまでの展開は息を呑む様な静寂に包まれていて、その静かな雰囲気を楽しむことができた。 所詮人間なんぞ異性を見る際に表面の皮膚の造形に左右されまくる生き物なんだということを、皮肉を込めて描いているんだろうか。 皮膚の造形次第で運命が変わる、そんな内容に何とも考えさせられるSF映画である。 皮膚の造形が人間にとって好ましいものならば好かれて声をかけられまくり、好ましいものでないならば振り向かれもしない。 皮膚の下は皆おなじガイコツなのに。 (補足) 捕食じゃなくて補足。 他の方のレビューを色々読んで総合すると、この映画の言いたいところは見えた気はする。 地球外からやってきた美食家のウォーズマンは、実は仲間に内緒で捕食にやって来ていて、仲間のバイク野郎たちに追われている。 そんな中、魅力的な女性の皮膚を被ったウォーズマンは、その魅力的な皮膚の造形を利用して男を捕食しまくる。 そのうち次第に人間に憧れるようになってからウォーズマンに弱さが表出、ついには捕食される側になってしまう。 そんな仲間の死を確認するバイク野郎であった… と、そんな解釈でまとめられるかと。 人間が醜いと感じる皮膚を被った26歳の青年に対して、地球外生命体だからこそ何ら外見的な違和感を感じない、このシーンはSF映画なればこその納得感。 [DVD(字幕)] 6点(2025-06-01 13:25:46) |
3. バグダッドの盗賊(1924)
《ネタバレ》 大仏を実際に作ってしまったのにはぶっタマげた!(仏魂げた!) 海中のシーンもすごい。 だが長い、長すぎる。 サイレントで139分は長すぎるんだ。 最後まで見るのが苦行のようだったよ。 [DVD(字幕)] 2点(2025-05-29 18:18:06) |
4. 25時(2002)
《ネタバレ》 話としてはたいして面白くもないんだけど、最後にどうにかしてくれたのが父親だったってのはイイね。 だけど敵対国のロシアのデブを悪者にするのは物凄く嫌な感じだね。 アメリカサイコー、ニューヨーカーサイコー的な作りは、およそ日本人向けとは思えないけどな。 [DVD(字幕)] 5点(2025-05-18 16:12:04) |
5. 探偵物語(1951)
《ネタバレ》 一言で敢えて言うならこれは不幸な話だろうね。 だって曇り一つない心を持った男が最後は墓穴を掘るんだからね。 頭が固すぎる正義の男はその固さゆえに墓穴を掘るという、固いのもほどほどにしとけという教訓話なのは分かる。 しかも型通りのハッピーエンドではない点も評価したいところだが、いかんせん救いが無さすぎるよね。 [DVD(字幕)] 6点(2025-05-17 13:40:32) |
6. 孔雀夫人
《ネタバレ》 最後はスカッとしたものの、それまでのフランのわがまま放題にずっとストレスを感じながら見ていた。 何よりフランのあの体型、特に背中がデカいのが気持ち悪い。 そのデカいキモい背中を何度となくしつこく見せられ、オエっとなった。 このオエっと感は、最後のスカッと感だけでは帳消しには出来ないね。 [インターネット(字幕)] 2点(2025-05-16 19:12:06) |
7. じゃじゃ馬馴らし(1929)
《ネタバレ》 なかなかエネルギッシュ。 男が夫として主導権を取ろうと画策するが、結局は妻の尻に敷かれて収まるところに収まるという話。 結局、男はこれが心地良いのだよ、永遠普遍の真理。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-05-12 21:35:33) |
8. ターザンの復讐(1934)
《ネタバレ》 動物をよくここまで自由自在に動かすなぁと感嘆しつつも、原住民や動物を殺すシーンの多さにヘドが出る(動物については本当に撃ち殺していると思われる)。 わたしが知り得る限り、動物に対して最も残虐な映画。 [インターネット(字幕)] 0点(2025-05-09 20:20:47) |
9. 足ながおじさん
《ネタバレ》 冒頭のダンスシーンはスゴい、ただ見せ場はそれだけ。 足ながおじさんではなくて足なが爺さんだな。 その爺さんがめちゃくちゃ金持ってるのもイケすかない。 爺さん、たまたま立ち寄った孤児院で18歳の女のコを気に入り養子にしたいと言い出す。 そんなスケベなことは仲介できませんと友人に言われ、ならば匿名で経済的支援をしたいと提案。 しかしながら結果としてその18歳の女のコと結婚でジ・エンド。 なんという救いの無い話なんだ。 新自由主義アメリカの放った弱肉強食の救いのない話。 [DVD(字幕)] 2点(2025-05-06 16:21:38) |
10. フレンチ・コネクション2
《ネタバレ》 薬漬けのオッサンが苦しむ姿をなんでここまでの時間を使って描くのか疑問に思ったが、それだけ苦しんだからこそ、ラストの執念の追走に繋がったのだと納得した。 [DVD(字幕)] 5点(2025-05-05 22:09:28) |
11. インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌
《ネタバレ》 売れないフォークシンガーが家なしで彷徨う話。 ロードムービー的面白さもあり。 一番楽しめたのは足の悪い爺さんとその運転手の車に同乗したところ。 この爺さんがクセが強いわ、最後も凄まじいわで、コーエン兄弟の本領が発揮されていた。 キャリー・マリガンは、顔は可愛らしいのに性格はかなりキツめで口も悪いという、この見た目と性格とのギャップが面白い。 [DVD(字幕)] 6点(2025-05-04 16:50:24) |
12. ブルックリン橋をわたって
《ネタバレ》 後にプロやきう選手の嫁となった石橋杏奈のPVみたいな内容。 エンドロールで日本語バージョンと英語バージョンの二つ流すところなんか、アメリカでも売り出したいという作り手側のイヤらしい熱量が伝わってくる。 阿部祐二が父親役で出ていたが、これが大失敗。 しかも出ている時間が長い。 石橋杏奈のスタイルが良いのは分かるけど、脚を出してブルックリンを歩くのは危険だろ、そりゃ襲われるがな。 あと、登場人物たちとブルックリン内でバッタリと偶然に出会いすぎだ、行動範囲が極端に狭すぎて不自然。 [インターネット(邦画)] 4点(2025-05-03 11:33:47) |
13. くたばれ!ヤンキース
《ネタバレ》 小林信彦が選出したベストに本作が入っていたため観賞。 こりゃ、小林信彦を恨むね。 いや違うか、小林信彦のベストを見ようと思った自分を恨むべしか。 アメリカ版淡島千景にとにかくやられた。 あの髪型にハイレグはないだろ… 内容的には3点をつけたいが、淡島千景にやられてマイナス2点で、結果1点で。 [DVD(字幕)] 1点(2025-04-29 17:45:48) |
14. 魔人ドラキュラ
《ネタバレ》 ドラキュラ伯爵の目つきが爆笑できるほど露骨にヤバい! あの目つきだと、吸血鬼以前にキチガイ認定されそうだ。 しかし伯爵も食っていくために深夜に起床し、コウモリに化けてまでして苦労して人間に近づき、生き血を吸わなければいけない。 まったくご苦労なこった。 人間、吸血鬼を問わず、食っていくのは大変なことなのだと、本作を見て改めて感じた次第。 [DVD(字幕)] 6点(2025-04-27 18:08:08) |
15. 脳内ニューヨーク
《ネタバレ》 分かりにくいだけでなく、死生観を扱った内容で気分が晴れない。 人生讃歌になってない。 [DVD(字幕)] 0点(2025-04-26 19:11:01) |
16. 熱い夜の疼き
《ネタバレ》 星野仙一風なロバート・ライアンが見た目的にもキャラ的にも気に食わない。バーバラ・スタンウィックはさすがの存在感で貫禄の演技だが、この頃はさすがに歳を食いすぎている。二人の男の間を行ったり来たりの人妻はどうにも許し難いのに、それを許す夫の心の広さがこの映画の救いであり良心。子どものために自分の心を押し殺して許しただけかもしれないが。 [インターネット(字幕)] 4点(2025-04-18 09:01:15) |
17. ステラ・ダラス(1937)
《ネタバレ》 娘の幸せを願うが故の優しい嘘を題材とした名画。 真実をもし娘が知ってしまった場合のリスク管理が気になるところではあるが、親が自分の子どもに向ける無償の愛の形を、うまく話の中で表現できているこれぞ名作である。 アン・シャーリーがこれまたかわいいね! [DVD(字幕)] 7点(2025-04-13 18:12:20) |
18. 幌馬車(1923)
《ネタバレ》 1920年代の作品だから仕方ない部分もあるが、物語の展開が都合が良すぎる。 美男美女を結ばせるのは構わないが、婚約を破棄された男の気持ちはどうなるんだよ。 インディアンも相変わらず悪者扱いだし。 独善的な内容がいけすかない。 [DVD(字幕)] 2点(2025-04-12 13:46:02) |
19. ニーチェの馬
《ネタバレ》 「映画はエンターテインメント」という、世間の大半の人が映画に期待するものに対して、真っ向から挑んだタル・ベーラの意欲作。 ストーリーはほとんどないに等しく、父と娘の生活が淡々と描かれる。 しかも同じシーンの繰り返しが多い。 ジャガイモを食べるシーンとか、父の着替えを介助するシーンとか、井戸水を汲みに行くシーンとか。 この作品を見ていて想起されたのはロベール・ブレッソンのモノクロ作品だ。 だけど残念ながら、この作品はブレッソン作品には遠く及ばない。 ブレッソン作品ほど映像に力も無いし、内容に感銘も受けない。 娯楽性ばかりに重きを置いた映画の在り方に一石を投じようとした姿勢は評価したいが、この内容だと高い評価も付け難いものがある。 (追記) 冒頭、馬が登場するシーンのインパクトが絶大。馬自体は汚れているのに画は美しい。その芸術性の極みにプラス1点。 [DVD(字幕)] 6点(2025-04-06 18:01:42) |
20. レクリエーション
《ネタバレ》 1914年の作品なので、チャップリンの作品群の中でも最初期の作品。 そのせいかまだいまいちチャップリンのスタイルが確立されていない。 別の言い方をすれば、チャップリン映画の原型を見た気がする。 帽子係の女性がモテモテなのはよいのだが、この女性がとてつもなく受け身で、この女性自身はどの男が好みなのか見えてこない。 周りの男どもが勝手にこの女性について「俺の女に手を出すな!」と叫んでいるだけであり、女性選びはまるで男性の専権の様に見える。 実際にそのような時代だったのかは分からないが、女性には男性を選ぶ権利がない様な時代背景が見え隠れするのが気になった。 あとフィルムの状態はかなり悪い。 [DVD(字幕)] 4点(2025-04-05 20:53:50) |