1. インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
ヴァンパイアなりの独特の世界観が面白い。1800年代の欧米の雰囲気は結構好きだ。たまたま素材はヴァンパイアだったが、罪悪感が麻痺して堕落する者と、麻痺せずに苦悩し続ける者がいるのは、人間にも共通するテーマで共感できる。要らぬ心配だが、自分が不老不死を手に入れても、正気を保っていられますように(笑)。壮々たるキャストも見ものだった。トム・クルーズはクールなキャラがよく立っていた。ブラピが日光に当たると死んでしまうという設定は、「リック」を彷彿させる。でも、ヴァンパイアのブラピはイマイチかっこ良くない。キルスティン・ダンストは幼い頃のほうが演技力があったんじゃないかと感じた。最後のオチは明るくて悪くないけど、ちょっと裏切られた感じ・・・。21世紀に入った今もなお、彼らは細々とどこかで暮らしているのかもしれない。 [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-12-02 17:45:26) |
2. シャイニング(1980)
《ネタバレ》 恐怖モノを普段観ないので耐性がついていないのかもしれないが、とても怖かった。全体から醸し出される雰囲気がたまらなくスリリング。何がいつ起きてもおかしくない緊張感。お化けや幽霊よりも、本当に怖いのは人間だ、みたいなことを思った。実際、半分は幽霊みたいなものなんだけど。「自分は大丈夫」と言っていたジャックが徐々に変貌していく様は、非常にリアルで恐ろしい。ジャック・ニコルソンはすごい演技派だ。ロイドの酒を飲んだときの表情がいっちゃっている。こういう表情が豊かな俳優って、意外と少ない気がする。ハロランにはもう少し活躍してほしかった。雪上車を提供したらオシマイとは残念。抵抗する間もなく心臓を斧で一撃ってのは・・・(涙)。ダニーの「RED RUM」とハロランの「Hello Anybody here?」が妙に耳に残っている。ダニーが可愛らしいセーターを代わる代わる着ていてそこに注目するのも面白かった。キューブリック作品は久しぶりに観たけど、やはり独創性があって素晴らしい。 [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-12-02 10:53:22) |
3. タワーリング・インフェルノ
数年前に問題になっていた耐震偽装の事件を思い出した。芥川の「蜘蛛の糸」も連想された。人間の真価はこういうパニック状態のときにこそ表れる。こんなとき、自分はニューマンやマックイーンみたいに動けるだろうか。二人の真剣な姿がカッコよい。油や汗や埃にまみれてる姿がオトコ臭い。エンドロールに二人の名前が横並びになっていたのには、作為を感じずにはいられない。いちおうニューマンが先輩なんだっけ。OJシンプソンも出ている豪華なキャスト(笑) [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-11-27 22:30:30) |
4. 300 <スリーハンドレッド>
スパルタ兵の強さに痺れる。アドレナリンがかなり出る。最後の取り囲まれるシーンはとりわけヤバい。アチい。王様カッコ良い。これでジェラルド・バトラーにハマった。ぜひ劇場で見て欲しい一本。 [映画館(字幕)] 9点(2008-11-06 15:30:58) |
5. フォレスト・ガンプ/一期一会
最初と最後の白い羽が印象的。不器用でも正直に生きることって素晴らしい。フォレストのような清い心を自分も持ちたい。笑いあり涙ありの感動モノ。「一期一会」ってサブタイトルが良い。 [DVD(字幕)] 9点(2008-11-06 15:10:53) |
6. すべてをあなたに
まさに青春。音楽が良い。小さなバンドが徐々に売れていくのを、自分もいつしか応援していた。歯車が狂い始めてからはどんな結末になるのか気になったが、見終わった後は爽やかスッキリとした気分。リブ・タイラーがかわいい。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-06 15:03:59) |
7. 西部戦線異状なし(1930)
命の大切さ、平和のすばらしさ、戦争の無残さを改めて実感。無邪気な少年たちを扇動する学校の先生、権威主義的な郵便屋、自分は絶対に死なないといきまく若者、あっけなく死んでしまう古参兵。どれも非常に人間らしい。悲しいほどに人間らしい。自分も戦争を知らない世代だけど、そういう時代であるからこそ、若い人に見てもらいたい。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-06 14:55:49) |
8. ダーティハリー
さそりの変態男としての演技が好印象。いつも保安官相手にぶっ放しているイメージのイーストウッドが、この作品では警官として逆の立場でぶっ放しているのが新鮮。でも表情の乏しい一匹狼なところはいつも通り。髪がフサフサで頭がでかい。話はありきたりな刑事ドラマだが、つまらなくはない。 [DVD(字幕)] 6点(2008-11-06 14:43:36) |
9. スターリングラード(2001)
戦争の悲惨さっていうのはよく分かったけど、それだけという感じ。イモ姉ちゃんとのラブシーンは、それだけで作品全体の印象を悪くする。これなら男ばかりのムサい映画のほうが良かったかも。 [DVD(字幕)] 5点(2008-11-04 17:02:12) |
10. 恋におちたシェイクスピア
設定が面白い。シェイクスピア本人が実はロミオだったとは。そしてグウィネスが可愛らしい。ヒゲをつけて男装しているシーンなんかたまらない。「叶わぬ恋」モノって、やっぱり切なくて大好きだ。 [DVD(字幕)] 9点(2008-11-04 16:56:32) |
11. ベン・ハー(1959)
仇敵の死後もなお憎悪の念に囚われ続けるベン・ハー。その姿を見ているのは辛かった。「主よ、彼らを救いたまえ」の言葉に救われるところは、深く考えさせられる。最後の奇跡には感動したが、若干安っぽい感じのするところが残念。チャールトン・ヘストンは良い男だ。 [DVD(字幕)] 8点(2008-11-04 16:46:58) |
12. ロブ・ロイ/ロマンに生きた男
そこまでロマンに生きてるようにも見えなかった。愛って素敵。 [映画館(字幕)] 5点(2008-10-29 18:56:46) |
13. ゴースト/ニューヨークの幻
デミ・ムーアが可憐で良い。素直に感動できるストーリー。最後のシーンには涙。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-29 18:52:59) |
14. ナチュラル
レッドフォードは歳をとり過ぎている。ミスキャストではなかろうか。せっかく良いストーリーなのに、そこがずっと気になって話が現実的に見えなかった。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-29 18:42:53) |
15. スティング
最後のどんでん返しに度肝を抜かれた。やられた!という感じ。実に爽快である。今はしわくちゃのロバート・レッドフォードだけど、昔はブラピにソックリの端正な顔でカッコ良い。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-29 18:37:57) |
16. 明日に向って撃て!
ポール・ニューマンとロバート・レッドフォードがカッコ良い。最後の撃ち合いの中でも軽妙なジョークを忘れない二人の生き様には憧れるものがある。 [DVD(字幕)] 6点(2008-10-29 18:33:29) |
17. ブリット
マックイーンがシブいのは良い。しかし、話が面白くない。単調な刑事ドラマ。全体に流れる陰鬱とした雰囲気が鬱陶しい。手に汗握るカーチェイスがよかった。 [DVD(字幕)] 4点(2008-10-29 18:27:05) |
18. 恋する40days
こんな話だとはまったく知らずに見てしまった。若者の気持ちがよく描かれている。くだらなくて面白い。花のシーンが良い。 [DVD(字幕)] 3点(2008-10-29 18:24:21) |
19. ジョー・ブラックをよろしく
《ネタバレ》 数あるブラピ出演作の中でも、もっとも美しいブラピが出演している話題作(だと信じている。笑)。悪魔と人間との叶わぬ恋という設定が非常に奇抜で面白い。悪魔といえば狡賢くて汚らわしいイメージなのに、人間なんかよりずっとイノセントなブラピが斬新で魅力的。最初はどうということもなかったクレア・フォーラニだが、いつしか緑色の目がとても美しく魅力的に見えてきた。受け入れがたい「死」を、苦悩しながらも受け入れていくアンソニー・ホプキンスが渋くてよい。最後の別れのシーンは切なくて、夜の景色がひたすら美しく、悲しい。そして人間のブラピがヒョッコリ戻ってくるシーンには感動がとまらない。これから始まる2人のストーリーが楽しみだ、というところでカーテンコール。長尺で途中ややダレるところも否めないが、この憎い仕上がりに満点を差し上げよう。 [DVD(字幕)] 10点(2008-10-29 18:19:51) |
20. パピヨン(1973)
執拗なまでに自由を求めるマックイーンの狂気じみた姿が心を打つ。「大脱走」しかり、彼はこういうキャラ設定がとても似合う。 [DVD(字幕)] 8点(2008-10-29 18:10:41) |