1. ハリー・ポッターと謎のプリンス
《ネタバレ》 ヴォルデモートが復活し支配力を強める中、ダンブルドアはハリーにある使命を託す。そしてヴォルデモートも、ドラコ含むデス・イーターたちにある使命を与えていて・・という話。 スラグホーンという自己中ながら好々爺な老教師に取り入り追いつめ記憶を引き出し、ヴォルデモートに関する重要な情報を探り出す。特命係長的な仕事が今回のハリーの主要な任務ですw TVCFでは女の子がスルスルと空高く飛びあがって手を広げるシーンがさも一大事かのようですが、そうでもありません。やっぱり、借りた教科書の元の持ち主・半純血のプリンスの正体が分かり、そしてダンブルドアがぁぁ!というのがクライマックスにあるわけです。そして、ウヨウヨと○○の這い上がる洞窟のシーンですかね。思ったほど怖くはなかったですけど^^; シリーズは一貫して敵が固定なので、その敵に魅力がないと徐々に面白さが色褪せてきます。あののっぺりした鼻のない真っ白な顔は、原作本で読むとおどろおどろしいかもしれないけど、映像にしちゃうとそうでもない。てゆーかレイフ・ファインズじゃなくても誰でもいいんじゃない?というキャラになっちゃてますしねw 今回は出番を子役に譲り、その子役がオーメン風にちょっと不気味感があるんで良かったような^^ も一つ際立つのがホグワーツ内の色恋沙汰。誰もが色気づいてラブラブモードに、そこらの青春学園ドラマかい?とゆーシーンがてんこ盛り。3人も実年齢19、20歳ですからね。キスシーンなんて楽勝だい!というところでしょうw ロンは男冥利につきるというか、男の方にとっては羨ましい限りの設定ですねぇ^^ 泣いても笑っても次回作で最後。原作本読んでる方は、もうすでにあのシーンこのシーンの映像が見てみたいと思い描いているんじゃないでしょうか^^ [映画館(字幕)] 7点(2009-07-14 00:50:25)(笑:2票) (良:1票) |
2. 天使と悪魔
《ネタバレ》 17世紀、神の存在を否定したがために弾圧され、対抗すべくガリレオ・ガリレイら科学者が築いた秘密結社イルミナティ。ガリレオの死により消滅したはずが、ヴァチカンに復讐するがために400年の時を超えて現代に蘇った・・という話。 『ダ・ヴィンチ・コード』に続く、ハーバード大学の宗教象徴学教授・ロバート・ラングドンが活躍するシリーズ『天使と悪魔』の映画化作品。 正確には『天使と悪魔』の方が先に出版され、話自体も先なのですが、後で出した『ダ・ヴィンチ・コード』がベストセラーになっちゃたので、後追いで前作品を売り出しているとゆーところ。 主演は引き続いてトム・ハンクスですが、ラングドン教授のイメージに近いかどうかは賛否あるでしょう。リチャード・ギア辺りが良かったんじゃ?という声もチラホラと。まー、トムは元々コメディ出身ですし、シリアスな顔しながらどっかで笑いを取りそうな雰囲気が拭いきれませんw 出てくる秘密結社が、『ダ・ヴィンチ・コード』ではシオン修道会、本作ではイルミナティ。なんか秘密結社ってフリーメイソン等々それだけでも興味湧きますよねぇ。原作はなんか斜め読みしたような微かな記憶なんですが、映画みたいに警官など多数殺されたりするような設定じゃなかったような、というかあんな殺し屋を雇ったりしてなかったような、小説では教皇と犯人の親子関係が判明するシーンがあったような・・。 前回同様、小説の映画化の宿命ともいうべき上映時間という枠の中に詰め込んでいますので、どうしても謎解きの部分は時間短縮の対象にラングドンの解答はすべて即答かつ正解なので、テンポはあるものの重厚さはありません。いやよく見ると犯人の行動力には結構無理あるような^^; 前回みたいにキリストには実は○○がいた・・みたいな、上映禁止ほどのネタでもないので、ご信者の方でも安心に観ることができますね^^ [試写会(字幕)] 6点(2009-05-13 22:45:26)(笑:1票) (良:1票) |
3. バビロン A.D.
《ネタバレ》 荒廃した近未来の地球。傭兵・トーロップは、ある国際的マフィアのボスから、一人の修道女を運ぶ依頼を受ける。その報酬は今や入国不可能な祖国アメリカに戻れるパスポートと50万ドル。これを最後にと仕事を引き受けるが・・という話。 東欧の隠れ教会から修道女・オーロラ一人。ついでにサポートのオバサンのオマケ付き。これがミシェル・ヨー。既にカンフーアクションありきの設定ですw そしてロシア、アラスカを渡り、地球をかなり移動して、なんとかニューヨークまで行くというロードムービーみたいに話が進んでいくわけです。 途中、K-1のジェロムレバンナがこんな映画の中でも哀れにヤラレキャラかい!とか、戦闘機を銃で一機撃墜しちゃったけど?とか、追尾ミサイルに狙われても足の方が早いけど?とか・・妙な展開を繰り広げます。その中でオーロラの素性が徐々に明らかになるという流れなんですが、駅で爆発の予知とか、潜水艦でぶちキレて一騒ぎ、でも操作方法分かっちゃうとか、10歳くらいで19ヶ国語話せたとか、なんだか保菌者だとか言ってたのがどうも違う?とか、ミサイルを受けても平気の平左なのに双子の子供産んで死んじゃうの?とか、よく分からずじまいの微妙なキャラ。トーロップも一度死んで生き返らされて、最後には「お父さんになってね」と言われて、白人黒人の双子を押し付けられて終了。アナタタチハイッタイナニモノデスカ? 結局、シャーロット・ランプリング演じる女教主様とサイボーグ?の旦那さんのバトルに巻き込まれたらしいと。 (´゚Д゚`) このフランス人監督の作品て「クリムゾン・リバー」「ゴシカ」くらいしか観てないんですが、なんかよく分かりませんね。少なくてもハリウッド系には向いてないような気がしますが^^; ヴィン・ディーゼル自体も、「ワイルド・スピード」のドミニク役が結構良かったんでいろいろ出るようになったんだろうけど、なんかどんどんB級作品を選んでそのままB級キャラに向かっているようで、とても心配です>< [試写会(字幕)] 5点(2009-05-03 22:56:57) |
4. そんな彼なら捨てちゃえば?
《ネタバレ》 メリーランド州ボルチモア。運命の彼氏になかなか出会えないジジ、同棲7年でそろそろ結婚したいベス、結婚しているが旦那より今や家のリフォームに夢中なジャニーン・・それぞれ事情は違うけれど、幸せを求める女性たちが繰り広げる群像劇。 役者陣はなかなかに豪華な顔ぶれ。一応の主役はジニファー・グッドウィンですが、同僚でもある友人2人も偶然なんだか揃えたんだか、ジェニファー・アニストン、ジェニファー・コネリーなので、名前に混乱しそうですw ジャニーンの旦那役・ブラッドリー・クーパーを誘惑するのがスカーレット・ヨハンソン、その友人がドリュー・バリモア。ジジを指南するバーのオーナー・アレックス役がジャスティン・ロング。このドリュー・バリモアとジャスティン・ロングが本作共演からリアルで恋仲に・・とこれまた混乱してしまうんですがw 原題"He's just not that into you"は、意訳して"彼はあなたに全く興味なし"だそうで、邦題とニュアンスが違いますね。でも宣伝担当の方もいろいろ考えたのでしょう、内容からすれば概ね当てはまっているし、刺激的なタイトルが注目されるならアリかなと思います^^ フライヤー等にも<ガールズトークムービー>というフレーズがあるように、女性視点で描かれており、女性側が積極的に攻め自分の都合のいいように男性を振り回していきます。男性視点で観た類似作品なら数多いでしょうけど、ケン・クワピスという監督は男性ながら女性視点を研究している監督なんですかね? デートムービーにするにはいかがなものか?と思ったりするんですが、草食系男子と肉食系女子のカップルなら全く問題なしでしょうw [試写会(字幕)] 6点(2009-04-28 00:23:34) |
5. ビバリーヒルズ・チワワ
《ネタバレ》 ビバリーヒルズの豪邸に住むチワワのクロエは超セレブ犬。ハリー・ウィンストンのダイヤの首輪をはじめブランド品に囲まれた毎日。しかし、ある日旅行先のメキシコで誘拐され、たった一匹で外の世界に放り出されてしまった。そして、闘犬プロモーターにつけ狙われて・・という話。 監督は、「ホーム・アローン3」「スクービー・ドゥー」等のラジャ・ゴスネル。「スクービー・ドゥー」で動物モノ&CGは実践してるので、今作もお手の物なんじゃないですかね? 出てくる犬たちはもちろん実在のタレント犬を使い、監督の演出に合わせてトレーナーが演技指導する。カットを組み合わせ、しゃべりや顔の微妙な表情はCG処理に。基本的な何でもされるがまま言われるがままの犬たちはとっても大変だったでしょうね^^; 主人公クロエは真っ白なチワワ。日本では今や○フトバンクのおとーさん犬役・カイ君の方が有名ですが、チワワなら過去某金融会社のCMで有名になった「くぅーちゃん」が先んじてましたよね^^ 爆発的に人気が出て価格も一気に暴騰しましたが今はやや沈静化。対抗する室内向け犬種が増えてきてるからでしょう。某社団法人の統計では、1999年5位、2000年に3位、そして2001年2008年まで不動の2位をキープしています(2008年1位はプードル)。 作品自体は、最初の方でセレブな犬の羨ましい?限りの贅沢三昧、いかにもお金持ちの愛玩犬ぶりを見せるわけですが、盗まれて他犬と一緒に脱出した辺りからは、どこぞにありがちな冒険モノへ。なんかネズミやイグアナとか妙に人間臭い中途半端なCGキャラが出てきたりするんですが、やっぱりタレント犬の演技振りを見どころにしないといけませんよね。なので、犬たちに感情移入して最後に良かったね!とご主人が決まって胸撫で下ろし、ほんのりした気持ちになれるかどうかが分かれ目。でなければ単なるお子ちゃま映画としか見えないかもしれません・・。 [試写会(字幕)] 6点(2009-04-18 14:30:52) |
6. デュプリシティ ~スパイは、スパイに嘘をつく~
《ネタバレ》 老舗で業界トップシェアを誇るB&R(バケット&ランドル)社と新進気鋭のエクイックロム社。同業同士、常に互いの動向を注視、ライバル視していた。そんな中、B&R社が驚くべき“新製品”を開発したという情報をキャッチ。さっそくエクイックロム社は、元MI6で口達者なスパイのレイを使って機密情報を探らせるが、B&R社の方では、元CIAスパイのクレアを雇い、攻防を繰り広げる・・という話。 スパイといっても命の攻防はなく、産業スパイという設定。お互いライバル会社がそれぞれ雇ったスパイが、クライヴ・オーウェンとジュリア・ロバーツ。なんか自分としては随分久しぶりのジュリアは「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」は観てないので「オーシャンズ12」以来かもw クライヴ・オーウェンは濃い風貌がニコラス・ケイジと同系ですよね。欧米の人ってあーゆー濃い顔が好みみたいらしいです^^; 映画冒頭ではいきなりトム・ウィルキンソンとポール・ジアマッティが掴みあって投げて殴って空振りで地面叩いて・・と何が起きたのか全く説明もないのですが、このシーンで同業ライバル社同士が憎み合うほど敵視しているということを示したかったのでしょう。 新製品が一体何なのかも最後近くで出てきますが、コピーしたり写真で撮ったりのその情報は、亀の甲(ベンゼン環)の図のみ。化学で習った程度の自分はそれだけでホホウなんて思ったりしたんですが、よくよく考えれば一枚の図だけでそう簡単に作れるんですかね?作れると大騒ぎするなら、先端の開発研究者なら一目で真贋だって分かりそうなものですよねw ここが展開や落ちを予測できなかった自分の悔しさの裏返しで、逆切れして突っ込みたい所でふ。いやけっしてストーリーがよく分からなかったとかじゃ・・ムニャムニャ・・ それにしても、ジュリアの目力がかつてのそれではなく、表情が乏しく人工的で、やっぱりアンチエイジングかなんかしてるんだろうなぁと、見入ってしまいましたよ。。 他国での興行では観客層は比較的高めで78%が30歳以上との記事もあり、世代交代というか、かつて出演料女優No1を誇った過去も風化してきてるような寂しさも感じましたけど^^; [試写会(字幕)] 6点(2009-04-16 01:06:38) |
7. パニッシャー:ウォー・ゾーン
《ネタバレ》 家族をギャングに殺され、法で裁けぬ凶悪犯を、たった一人で制裁を加える闇の私刑執行人「パニッシャー」ことフランク・キャッスル。あるとき、巨悪犯罪組織の中でも邪悪なビリー・ルソッティをガラス粉砕機で始末したが、顔面をズタズタにされながらも命を取り留めたビリーは新たに“ジグソウ”と名を変えて、パニッシャーに復讐を仕掛けて来る・・という話。 マーヴェル・コミックスのダーク・ヒーローもので、たった独りで敵をバタバタと倒しまくるところは、なんか多くの別作品にもありそうなキャラですよねぇ。 主役のレイ・スティーヴンソン含め特に有名な俳優もいませんし、原作コミックスのパニッシャーの絵自体もムサくるしいいオッサンですしw そして出てくる敵キャラがジグソウということだからではないでしょうが、多くの殺しのシーンはスプラッターさながらで、「ソウ」シリーズに負けずグロさ爆発です。ジグソウの顔はレザー・フェイスのようですしw(でも監督が女性なんですね^^;) 最近のダークヒーローものでは、「ウォッチメン」もほとんど知られていない作品で、世界観は嫌いじゃないけど、分かりにくかったですよねぇ^^; 最近のハリウッドも正統派スーパーヒーローが弾切れなようで、昔のダークヒーローをどんどん掘り起こしてきているような感じがしますがw [映画館(字幕)] 5点(2009-04-10 23:55:48) |
8. ミルク(アメリカ映画)
《ネタバレ》 サンフランシスコに恋人とやって来たハーヴィー・ミルクは、ゲイの中心地・カストロ通りで小さな写真店を開く。そして広く仲間を集め始め、市民権運動を開始、同性愛者に対する平等な権利と機会を求め、市政執行委員に何度か立候補し見事当選するが・・という話。 役に入れ込むショーン・ペンの今回の役柄は、実在した米政治家&ゲイの権利活動家として有名なんだそうで^^ またも主演男優賞を獲っちゃって、狙ってた感アリアリなんですがw 冒頭でナンパした恋人がスコット役・ジェームズ・フランコ。スパイダーマン3ではニュー・ゴブリンやってて、ちょっとカッコイイなんて思ってたのに、ショーン・ペンと濃厚キスを繰り広げ・・<(゚ロ゚;)>グワー! ハイスクール・ミュージカルのルーカス・グラビールまでもゲイ役で出てるし・・あんまり目の保養にはならないなぁ^^; でもサンフランシスコって、ほんとにゲイがいっぱいらしいです。比較にもならないけど、日本だったら新宿2丁目辺りがそれ。ゲイバーも多いし、お寺近くの新宿公園なんてナンパ待ちのゲイがいつでもいますから。運が良ければ熱烈抱擁&キスのペアもウォッチできますよw 試写会場に観に来てた中にも何気にその世界の人たちが混じってたけど、視点が違うんだろうなぁ・・ [試写会(字幕)] 6点(2009-04-03 23:04:24) |
9. トワイライト~初恋~
《ネタバレ》 ワシントン州フォークスの小さな町に引っ越してきた、転校生のベラ。級友とも徐々に打ち解けてきたが、気になる美形な男の子エドワードとグループは皆も遠巻きにしている。理科実験室でその男の子の隣となるが何故かよそよそしい。ある日、駐車場で車に轢かれそうになったところを、素手で車を止めたのがエドワード。なんと彼らは人間ではなかった・・という話。 ヴァンパイアという設定から美形ながら目つき鋭い青白い顔を揃えた一家。ヒロインの女の子も笑顔ほとんどゼロに同じように青白い顔で、まさにヴァンパイアに見染められる運命w オオカミ族というのもいるし、ヴァンパイア族も種族が分派していて、敵対する一族が攻撃してくる。一家が手分けして逃がしてあげるという護送船団式逃避行を繰り広げるんですが、こちらより少ない2人にあっさりとしたバトルシーン^^; ヴァンパイアものというより、そのエッセンスをふりかけた淡い青春恋愛ものと言ったほうが良いかもしれません。どことなく少女漫画チックなストーリーで、TVドラマでシリーズ化するのに向いている作品なような気もしますがw まったく知らない無名な若手俳優たちを使いながら、意外にも本国で大ヒットしたそうで、あまり金も掛かってないだろうから制作サイドにとっていいコンテンツとなった作品でしょう。既に続編製作も決定してるそうで^^ 美形というウリながら、セドリック役の時もですが、ロバート君てそんなにカッコイイとは思えないんですけどねぇ^^; [試写会(字幕)] 6点(2009-03-31 23:53:53) |
10. DRAGONBALL EVOLUTION
《ネタバレ》 おじいちゃんと仲良く暮らしていた孫悟空。あるとき、チチのパーティに参加していた合間に、自宅にドラゴンボールを狙うピッコロ大魔王の襲撃を受けてしまう。そして、亀仙人にブルマやヤムチャも加わり、ドラゴンボールを集める旅に出る・・という話。 週刊少年ジャンプで連載11年のアニメ大作は、世界規模にまで出版・放映されており、実写版製作の報には驚いたもんですが、主人公はなんと、ほとんど無名に近いカナダ人俳優(宇宙戦争に出てたらしい)でした^^; そして、亀仙人にチョウ・ユンファ。ブルマには「オペラ座の怪人」のエミー・ロッサム、チチには韓国系アメリカ人のジェイミー・チャン。よく分からないピッコロの女部下に田村恵理子という、和洋中ごった煮の俳優陣です。チョウ・ユンファとエミー・ロッサム以外は知名度低いけど、逆に実写化にはその方が都合がいいのかなぁ。「ハリポタ」のヴォルデモートもどきみたいなピッコロ大魔王なんて別に誰でもいいしねw 映画版用にオリジナルストーリーやキャラはしょうがないのでしょうが、悟空は高校生で虐められっこという設定。チチも同じ高校生で、しかもパーティに悟空を呼んじゃったりというアメリカンな青春学園ものになっちゃってます。そして、ちょっと「ベストキッド」みたいな感じにも。なんかほかの作品に似てないかなぁ?なんて探していて作品に集中していませんでしたよ。武道館の硬い椅子にこのストーリーだしねぇ^^; なんでもビッグコンテンツゆえ、既に続編も企画されているそうな。フリーザ編ならまだしも、魔人ブウまではいかないでしょでしょ? (´-ω-`) [試写会(吹替)] 5点(2009-03-10 23:16:18) |
11. チェンジリング(2008)
《ネタバレ》 1928 年のロサンゼルス。電話交換士主任クリスティン・コリンズは、息子ウォルターと二人きりのシングルマザー。オフの日に息子と映画へ行く約束をしていたが、欠員で仕事に行くことになってしまい、帰ってくると息子の姿がない。すぐに警察に連絡するも対応遅く、5ヶ月後にイリノイ州で発見され連れてこられた少年は別人だった・・という話。 トーンも暗く、連れて帰ってきた少年も不気味調で、最初はミステリー?オカルト?SF?なんて思ってましたが、クリント・イーストウッドなのでそれはないですね。フライヤーでも実話と書いてあるし。 当時の記事写真では実際のクリスティン・コリンズはもっとか細い感じの女性。今回のアンジェリーナ・ジョリーは、今までのワイルド&セクシー系とは真逆な役。タラコ唇はそのままに白塗りパンダ目の厚化粧に眼光で表現する(ちょっとキモw)、本当にアンジーかい?ってゆー感じですw マルコヴィッチ演じるブリーグレブ牧師が教会の壇上で痛烈に警察批判を述べていて、彼女にも裏事情を明かしてくれる。そこから一気に社会派ドラマの流れに。警察が、官憲の如く威圧的にやり込めてくる。これって多くの冤罪事件を彷彿とさせますよね。戦時下、軍政下で国家反逆罪とかにでっち上げられて捕まったりとか、社会主義国なら今でもありそうな感じですし・・。 権力に対し勇気を持って毅然と立ち向かった女性像という形ですが、でも警察の意見を肯定するということは、二人きりの家庭なのに赤の他人の少年を生涯息子として育てなければならないわけで、普通「はい、分かりました」なんて簡単に受け入れる人はいないですよねぇ。でも自由主義・法治国家のアメリカが舞台とは^^; 強力な助っ人が出現してくれたから良かったものの、全くの単独では抵抗しきれないでしょう。 基本エピソードは実話なのかもしれませんが、確信的に結びついているわけでもなさそうで、偶然が重なった事件ということなんでしょうか。ニセの息子もあんな程度の動機で幼いながらふてぶてしくも赤の他人を生涯騙し通し一緒にいたい(実の母親出てくるしw)とするのは無理あるし、警察がどこまで関与していたのか知っていたのかは不鮮明でしたし・・。 ところで、あの職場にローラースケートは無用だろ!って突っ込みを入れたいところなんですけどw [試写会(字幕)] 7点(2009-02-15 22:50:05)(良:2票) |
12. フェイク シティ ある男のルール
《ネタバレ》 事件解決のためには、違法捜査も含む強引なやり方で手段を選ばないロス市警刑事・ラドロー。上司のワンダー警部にチームの連中は彼をフォローしてくれる。しかしある時、彼を内部調査員に密告したかつての仲間を追っていくと、覆面強盗襲撃に巻き込まれ犯人を取り逃す失態を犯してしまい、疑惑の中に立たされてしまう・・という話。 「スピード」で一躍スター入り、「マトリックス」でシリーズヒット、他はやや当たったり外れたりのキアヌが主役なんですが、今回はスッキリ&キリリで良かったんじゃないですかね。やっぱりムサい顔は似合いませんw コップものって大体がバディが出てくるのですが、これは基本ワンマンショー。でも一時バディになるのが、「セルラー」で途切れそうな電話を受けちゃったり、や「ファンタスティック・フォー」で空飛んじゃったりのクリス・エヴァンス。もっといい活躍させてあげれば良かったのに^^; 監督は「トレーニング・デイ」の脚本家でもあるデビッド・エアー、ということで悪徳警官ものはお手のものなんでしょう。脚本は「L.A.コンフィデンシャル」の原作者でもあるジェームズ・エルロイ。なので大筋に流れるは、まさに、「L.A.・・」そのもの。まるでラッセル・クロウとガイ・ピアースを足して2で割ったキャラの別バージョンにも見えますw 邦題の「フェイクシティ」は分かりやすくしたんでしょうが、原題タイトルは「Street Kings」です。この場合の“street”という単語は、“街頭にたむろしている連中の社会”という意味で、劇中でもフォレスト・ウィテカーがキングと呼ばれていたように、暴力団の組長やギャングの頭と同義のように皮肉ったタイトル付けなんでしょうね^^; [試写会(字幕)] 7点(2009-02-10 00:41:42) |
13. ベンジャミン・バトン/数奇な人生
《ネタバレ》 1918年、ニューオーリンズ。生まれながらに老人のように醜く生まれ捨てられた赤ん坊。運良く老人施設に拾われるが、なんと成長していくごとに若くなっていくという特異体質の持ち主だった・・という話。 赤ん坊時以外のベンジャミンを演ずるのは全てブラピだそうですが、特殊メイクとCGを組み合わせて使えば何でもできちゃうんですねぇ。見た目18歳位になったブラピはまさに在りし日の美少年ですしw 導入部は「タイタニック」みたいに、おばあちゃんデイジーが昔を語るシーンから。ケイト・ブランシェットがオファーされたのは、多分バレエができたからかな?と思ってるんですが、どうも「エリザベス」のイメージが自分の中では強すぎて、恋愛ヒロインに向いてないような気が^^; 設定とはいえ、薬でもタイムマシンでもなく、なぜだか若くなっていくという理由・原因は最後まで誰も触れず言及されず。しかも、赤ん坊で生まれて大きくなっていった身体が再び赤ん坊サイズに小さくなってしまうとか、80歳で生まれてって誰がその年齢と分かるの?とか、0歳で死んだのなら看取ったデイジーはちょっと若くなかった?とか・・突っ込みどころは多数あります。あまりサイエンス的発想で見てはいけないんですねw アカデミー13部門ものノミネートは、若くなっていく奇妙さよりも、波乱万丈の一生を送った人間の生き様、そして特殊メイク・CG、美術がお見事だったということじゃないでしょうか。 それにしても、盗作の疑いで訴えられたという話も出てきて、ブラピ初主演男優賞?を含むアカデミーともども行方が気になるところですw [試写会(字幕)] 7点(2009-02-04 23:48:23)(良:1票) |
14. ハイスクール・ミュージカル/ザ・ムービー
《ネタバレ》 イースト高校のバスケ部キャプテンのトロイ、転校生の秀才ガブリエラ。そして、バスケ部やクラスの仲間たち。高校生活も残りわずかに卒業を目前に控え、それぞれの進路に不安を持ちながら、卒業記念ミュージカルを上演することになり・・という話。 ディズニー・チャンネル番組の一つ「ハイスクール・ミュージカル」の映画化シリーズ最終編。ザック・エフロンはこの作品で一躍スターになって、「ヘアスプレー」というミュージカル作品にも出演。劇中の恋人でプライベートでも付き合っている、ヴァネッサ・アン・ハジェンズもこの作品でブレークしましたよね(ヌード流出事件もありましたが^^;)。 内容は典型的な青春学園もので、歌って踊るまさにタイトルそのままの作品。アシュレイ・ティスディル演じるシャーペイが自己中に一人かき回すくらいで基本的に悪人はいないし、さして凄い事件が起きるわけでもなし。ディズニーらしく安心健全な内容から、逆にドラマ性は薄く刺激もないので、歌と踊りに魅せられないとつまらないかもしれません。でも、ディズニーにとっては楽曲はヒットしサントラ盤も売れたので、優良コンテンツだったことでしょうねw とりあえずこれで一旦終了。かつての「ビバヒル」みたいに酒や薬に人間関係ドロドロにして長引かせるようなことは決してしない、ディズニーらしい引き際かも知れません。 それにしても、あんなに部活に恋愛に歌に踊ってばかりの高校生活を送っておきながら、スタンフォードだのジュリアードだの皆いい大学に進学決まって、バラバラになるのが淋しいとか名残惜しいとか言ってるという、妬ましいほど羨ましいかぎりの設定。自分もプロムに誘われたりだの優雅な高校生活送ってみたかったですw (*´`*) [試写会(字幕)] 6点(2009-01-26 01:17:34)(良:3票) |
15. レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
《ネタバレ》 1950 年代のアメリカ。エグゼクティブな若い夫婦が、ニューヨーク郊外レボリューショナリー・ロードの家に越してきた。しかしやがて歯車が狂い始めて・・という話。 リチャード・イエーツという作家が1961年に書いた、「Revolutionary Road(家族の終わりに)」をサム・メンデスが映画化。奥さんのケイト・ウィンスレットの配役は当然ながら、夫役をどうする?って奥さんに聞いたら、「タイタニック」で共演したデカプーとやりたぁい、ということで決定したそうなw 約50年前という設定で、自動車や電話など古めかしい美術以外、特段特殊なシチュエーションというわけでもなく、ちょっといい会社に勤め小奇麗な家も買っちゃった、ややバブリーちっくな夫婦の話です。夫は会社が面白くもないけど我慢できる程度なんですが、妻は子供2人も抱え専業主婦に鬱屈している。昔女優になりたかったってゆー夢を捨てきれず、地元劇団でショボい舞台をやる程度で欲求不満ぎみ。ちょっとイマイチだったねだなんて夫に言われて車の中に外にで大喧嘩。 あるとき、パリへ移住しちゃわなぁい?って思い付きで夫を説得。夫も妻が“私が働くからあなたは暫く遊んでてもいい”なんて根拠裏付け乏しい与太話に乗ってしまい、それを会社や近所にも吹聴するんですが、なんと3人目ご懐妊でパリ行きは御破算に。 精神病の息子を連れてくる老夫婦とかも間に入ってきたりで、デカプーもケイトも声を荒げてお互い罵倒しまくりの連続。それでもって短絡的に自らゴムポンプで・・>< 「アメリカン・ビューティー」って思い起こせば、つまらない視点を針小棒大にして、ビューティーだなんてまとめた作品でした。 「タイタニック」の綺麗な話とは打って変わって、本当の私はこんなんで一生を終えたくなーいという思い込み強く見栄っ張りな夢見る妻と、それに引き回される夫という、ともすればそこらにいそうなバカ夫婦の話とは!確かに喜怒哀楽の凄さがゴールデングローブ受賞だったのかもしれませんが・・。 シーンも家と会社と飲み屋くらいで繋いで、それが閉塞感だったりするわけで、二人の綺麗な顔立ちや踊るシーンなどの予告映像から壮大な愛の話だと思わない方が良いです。夫婦・カップルで行ったりしたら、居たたまれない気持ちにさせられること請け合いですからw [試写会(字幕)] 5点(2009-01-22 00:45:31) |
16. マンマ・ミーア!
《ネタバレ》 エーゲ海はギリシャのカロカイリ島。母子家庭で育ったソフィの願いは、父親とヴァージン・ロードを歩くこと。母の日記を内緒で読み、父親の可能性のある昔の恋人3人に結婚式の招待状を出すと、本当に全員やってきて・・という話。 ブロードウェイ・ミュージカルを映画化した作品で、日本でも劇団四季が未だ公演中ですね^^ 作品向けに楽曲が作られたわけではなく、既存の楽曲を軸に脚本を作るというジュークボックス・ミュージカルと言われるスタイル。この既存の楽曲が過去世界を席巻したABBAというダブル夫婦グループのヒット曲の数々から。タイトルも同作品中の楽曲の一つです。 タイトルでもある"Mamma Mia!"はイタリア語直訳で"私の母"ですが、意味は"おお!、なんてこったい!"という、英語でいう"Oh my god!"と同じだそうでw ソフィ役には、「ミーン・ガールズ」のアマンダ・セイフライド。母親はメリル・ストリープ。父親候補の3人にはピアース・ブロスナン、コリン・ファース、ステラン・スカルスガルド。配役はイメージと歌唱力で選ばれたんでしょうけど、みんな上手いですよねー(ピアース・ブロスナンを除いてw)。 ソフィの結婚式を主軸にストーリーが進んでいくんですが、カッコイイ・カワイイ若者たちも結構多かったにも関わらず、ほとんどが引き立て役。真の主役はメリル・ストリープであり、その親友や昔の恋人たちが中心メンバーですw 結婚式をネタに父親探しを行うという、確かに彼氏や母親、呼ばれた母親の元彼たちにしてみれば噴飯ものの流れ。が、それはそれ、エーゲ海辺りには楽天的な土地・人柄が多いのでしょう、みんな心広く和やかに受け入れるわけです。イギリスでは「タイタニック」を超えて、史上歴代興収1位になったそうで、もしかしたら閉塞感を打ち破りたいという願望が表れているのかもですね。 なにしろミュージカルって、みんなが能天気になったり或いは思い込み激しく叫んだりで、ストーリー中にいきなり歌い踊りだすってゆー展開が普通なんですが、そういうお約束を受け入れて観れば、ミュージカル好きでなくてもツボにはまれます。そして何より、30年も前の楽曲ながら色褪せずに見事に融合しているABBAの作品って凄かったんだなぁと思わせますよね^^ [試写会(字幕)] 8点(2008-12-23 22:30:10)(良:2票) |
17. ミラーズ(2008)
《ネタバレ》 元警官のベンは、ある事件から未だ心癒えず、昼間の仕事につけないでいる。そして廃墟となっているデパートの夜警の仕事につくが、奇怪な出来事が続発するようになり、調べていくうちに、50年以上前の忌まわしい出来事にたどり着く・・という話。 主演は「24」がロングシリーズ中のキーファー・サザーランド。監督は「ヒルズ・ハブ・アイズ」ってゆー被爆化け物一家とのバトルホラーをリメイクした人。これも韓国産「Mirror 鏡の中」のリメイクです。 建物が昔は○○だったとか、鏡に映るものが○○だったとかは他作品でもあるようなプロットかな。捜査資料を手に入れたり、遺体を調べるのには刑事や医者という設定は都合のいいショートカットですよね^^ 火災で何十人も死んで係争中という、デパートの中は焦げた什器類がそのまま残されて、鳩なんかも住みついちゃってる。何故かマネキンではない銅像石像みたいなのが一杯店内にあって、不気味感を醸し出してるんですが、取られて困るようなものもなし、なんでそんなとこを夜も警備しなきゃいけないのか分かりません。で何気に降りた地下で壊れかけた壁を壊すと、デパート以前のある部屋が見つかり、それからドンドンと昔の出来事が判明してくる。といっても勘違いの治療という脱力な設定なんですがw 「ジョジョ・・」のハングドマンみたいな敵を倒すために、原因となった人物を連れてくるはいいとしても、あっという間にサスペンスホラーからモンスターものへ。じゃーずっと幽閉しておけば良かったってゆー話? 多分、ラストが気に入ってリメイクしたんでしょうねぇ、ちょっと腑に落ちませんけど^^; [試写会(字幕)] 6点(2008-12-07 18:42:17) |
18. 1408号室
《ネタバレ》 呪われた場所を取材し本にするオカルト作家・マイク・エンズリン。しかし、幽霊など見たことがないと呟く。ある日、送られてきたホテルのカードに、“何があっても決して1408号室に入ってはいけない”と書かれてある。そのドルフィンホテルの1408号室は56人の客が全員謎の自殺を遂げているという。そして支配人の忠告を無視し、ついにその1408号室に独り宿泊する・・という話。 米製作和ホラーで中越典子主演の「1303号室」なんてゆーのもありましたね。 スティーヴン・キング原作作品は数々映画化されましたが、ヒットした「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」はホラーではなく、感動話。「シャイニング」はキューブリック作に満足せず、別作品を作ってしまいました。「IT」も正体が○○だったんでガックリだったし・・。あまりの期待は禁物にと臨みましょw ホラー?トリック?サイコもの?夢落ち? なんかいろいろと仕掛けが起こるビックリハウス的な部屋にジョン・キューザックの一人芝居な感じはありますが、どの可能性もあり得るような流れに一体結末は?・・・まーキングですしね^^ で、サミュエルは何者だったんだろ? 最後は元奥さんがニヤリと笑えば更に不気味だったんじゃないかなぁと脚本変更を想像してみました^^; [試写会(字幕)] 6点(2008-11-14 23:25:45) |
19. ソウ5
《ネタバレ》 自ら喉を突きさし一命を取りとめたFBI捜査官ストラム。無傷でジグソウのゲームを脱出したホフマン刑事こそ彼の後継者ではないかと疑い始める。そして、また5人の男女が首輪に繋がれゲームに強制参加させられていた・・という話。 ご存じグロ描写が売りのサバイバルスリラー第5弾。1作目はなかなか衝撃的で、謎解き部分にオチが秀逸でしたよね。その後はいかにバラエティに富んだグロシーンを見せるかに腐心していたようで、ちょっとゲンナリだったのですが、今回はジグソウがゲームをセッテイングする裏方シーンなども見せてくれますw 5人のサバイバルゲームが、実は全員が○○○る選択があったというオチ。これにはホホウと頷いてしまいました^^ それにしてもジグソウって余命幾ばくもないくせに、しょうもない仕掛けばっかり考え、ターゲットの行動を予測し、しかも機敏に動くって設定。極悪なヒマ人ですよねぇw ジグソウが変貌してしまったのは、奥さんが○○してしまったからでしたが、その奥さんは遺産として弁護士から変な箱を受け取ります。中身は見せませんが、いかにも続編の布石という感じで、ソウ6もいずれ観ることになりそうですw [試写会(字幕)] 6点(2008-11-14 17:39:07) |
20. トロピック・サンダー/史上最低の作戦
《ネタバレ》 新作映画の撮影に入るも、新人監督が無駄遣いな演出でワンマンプロデューサーは怒り心頭。そこで、リアルなシーン撮影のため、落ち目な役者たちを置いてきたのは本物の戦場だった・・という話。 監督は、「ズーランダー」でも兼俳優を演じたベン・スティラー。俳優陣はオバカ仲間のジャック・ブラック、「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jr等。なんとダウニー・Jrは黒人になりきっていますw なんだか、こういうオバカコメディって、アメリカ人と日本人の笑いのツボの違いを実感しますよね。ラブコメと違って苦笑しかないような展開の連続にいつも戸惑います^^; 「ズーランダー」は好きだったんだけどなぁw 「プラトーン」や「地獄の黙示録」を意識したようなシーンにニヤリとする方もいるかもしれません。でも一番受けたのは、随分と引っ張るなぁと思っていたキャラがなんと○ム・○ルーズだったこと。こういう役を喜んで引き受けるセンスが笑えますね^^ [試写会(字幕)] 5点(2008-11-05 23:58:08) |