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1.  スペシャリスト(1994) 《ネタバレ》 
シャロン・ストーン×スタローン=ネタですか!?という映画。筋トレするスタローンと気怠いシャロンストーン、電話越しで会話する二人を交互にさはさむモンタージュは笑しか起きません。素晴らしい企画です。加えて爆発シーンに一工夫を加える気概に、職人意識を感じました。
[DVD(字幕)] 10点(2012-11-11 22:46:07)
2.  ウィンダミア夫人の扇
クラシカルな映画ですが、時折前衛的なショット(壁画の前に女性たちの首だけがニョキニョキ出るとこ、横刈り込まれた庭木から横顔だけ出るロングショット)があって、びっくりする。加えて競馬場の視線の集中砲火のスリリングなこと。映画が視線の網の目でできていることを再確認できる映画ですな。
[DVD(字幕)] 5点(2012-11-11 22:40:42)
3.  エクスペンダブルズ
素晴らしいメンツにテンションアップなんですが、女性枠も欲しいです。シガニーウィーバーとサラ・コナーのリンダ・ハミルトン。あと、アクションスターじゃないけど、シャロン・ストーンも出してください。
[DVD(邦画)] 5点(2012-11-11 22:36:20)(笑:1票)
4.  ハッピー・フライト(2003)
オスカー受賞と『アイアンマン』や「カントリーストロング』以前のパウトロー映画が好きなのですが(駄作ではないが、決して突出しておらず、どこか一カ所どうにかすれば化けそうな映画群)、これまた同じような品質。完成されているのに未完成な映画が好きです。あと、細部ですが最初の航空会社のドン・キホーテで売ってるかのごとき、ぴらぴらの制服がツボでした。鑑賞中ずっと幸福。
[DVD(吹替)] 10点(2012-11-11 22:30:04)
5.  ヒラリー・スワンク ストーカー 《ネタバレ》 
ウェス・クレイブン監督の『壁の中に誰かがいる』を彷彿とさせる。「外から誰かが見ている系」(そんなジャンルあるんか?あ、でも『サイコ』とか『硝子の塔』とかいっぱいある。意外と多いサブジャンル?)です。『壁の中~』が比較的コメディタッチだったのに対して、こちらは終止真面目に加えて、ブルックリンブリッジの景観(本当に美しい)とともに拡張高く鑑賞できました。ただ、脚本が浅はかのように、中盤のどんでん返しは本当に「返しました!」って感じでひねりがなく、ひねったプロットとは言えないかなと。壁の中から、例えば鏡の裏とかから襲ってくるシーンは、工夫されてると思ったけど、最後の肉弾戦がちょっと。釘うち器が武器って、散々スプラッターで使われてるから、あまり意外性を感じなかった。雰囲気はいいので、もっとすてきなアイディアを散りばめて、B級映画の佳作を狙ってほしかった。
[地上波(字幕)] 4点(2012-11-08 14:39:28)
6.  グレイヴ・エンカウンターズ
ブレアウイッチ的なモキュメンタリーの一種。ブレウッチは一発ネタかと思いきや、同じ演出で新ネタを盛り込みつつつひとつのサブジャンルを形成したからすごいと思う。この映画も創意工夫とたくさんの小ネタがあって面白い。心霊テレビ番組の疑似ドキュメンタリーという設定で、廃病院にテレビクルーたちが潜入。スタッフが勢揃いして「ブレイブエンカウンターズ!」って決めポーズとるあたりが、キュ~トンのネタみたいでかっこいい。全体楽しくみました。
[DVD(字幕なし「原語」)] 5点(2012-11-08 14:28:14)
7.  フォーガットン 《ネタバレ》 
アルフレの吸引シーン(世間では、逆バンジーや、ズバコーンと呼ぶ)は、本当に素晴らしい映画的発明で、それだけでこの映画が大好きになる。映画館で鑑賞したのだが、何だかすごく心が豊かになった気がした。物語が全くなっていないけれど、映画はお話ではないし、ジュリアン・ムーアの演技力と、手堅いミステリーがとても感じがいい。繰り返しになるけれど、本当に大好きな映画です。
[映画館(字幕)] 10点(2011-07-27 01:41:45)
8.  ネスト(2009)
父子家庭という珍しい家族形態を表象しているわけだけれど、それと家庭を脅かす敵との相関関係ができていないと思った。『鳥』であれ、『エクソシスト』であれ、家庭を脅かす外敵と、家庭内の問題は美しい比喩関係で結びついていなければならないと思うんだ。的に関しては、「男だけの種族で……」みたいなことが述べられていたけれど、それと、家庭の関係性をひねり出すには、ちょっと不自然な思考を必要とする気がするんだ。それって、この手のホラーでは致命的な欠陥だと思う。ただ、ラストの写真立ての反射を利用したカットは、たまらなくきれいだ。
[DVD(字幕)] 5点(2011-07-25 03:34:00)
9.  クレイジーズ(2010) 《ネタバレ》 
電動のこぎりを使った小ネタは、素敵だ。いいアイディアだったと思う。あとは、文句ないけど、普通といった内容。
[DVD(字幕)] 5点(2011-07-24 09:18:49)
10.  おしゃれ泥棒
セットも俳優もテーマもゴージャスなのに、泥棒の作業自体が地味なのが教訓的に感じた。
[DVD(字幕)] 5点(2011-07-24 09:12:09)
11.  SUPER8/スーパーエイト(2011) 《ネタバレ》 
This is IT.
[映画館(字幕)] 5点(2011-06-26 20:05:55)
12.  ゾンビランド
芸も細かい、ツボも押さえている、ノリもよい、下品でもない。特に文句のつけどころはないけれど、何となく乗れない映画だった。
[DVD(字幕)] 5点(2011-05-16 03:35:59)
13.  捜索者 《ネタバレ》 
ピーカン!ともかく、空。青い、青すぎる。そこにモニュメントバレーと地平線、砂漠の赤土、そして、“Ride Away”する白人。青、赤、白、え?国旗ですか?これぞ、アメリカってことですか?そんな感じでランドスケープ描写にやられちゃいました。狭い画面で見てたけど、見てると目が良くなりそう。名作と名高い映画ですが、実はコメディということに鑑賞して気付く。そして、ラスト。ゴダールが涙したと言われるジョン・ウェインが姪を許し、抱き上げる姿は、胸に迫るものがありました。見て良かった。多分、人生で数回再見することもあるだろう。
[DVD(字幕)] 7点(2011-05-15 02:36:05)
14.  スプライス 《ネタバレ》 
『エクソシスト』であれ、『シャイニング』であれ、『オーメン』であれ、ホラーは家族劇ですね。あるいは疑似家族劇。この映画もその際たるもの。どの映画もこて先を変えつつ、細かいアイディアを変えつつ、工夫を凝らしてこのジャンルを作り続けているけれど、何だか「同じもの」を見ている気しかしない。だからといって不快さは感じず、様式美って言葉が適切な感じです。今後30年こいううものがつくられ続ければいいと思う。
[DVD(字幕)] 6点(2011-05-14 23:31:50)
15.  愛を読むひと 《ネタバレ》 
たまらない。前半のひと夏の恋はまあいいとして、後半の「朗読者」(語り手)と「読者」(聞き手)を映像化した編集がたまらない。『めぐりあう時間たち』でも、読者と作者、そして、登場人物という構図を用いつつ、巧みな人間関係のドラマを展開したこの監督ですが、今回でもその構図を利用して、すばらしい映像を作っていました。作者と読者、あるいは、この映画の語り手と聞き手は、距離的に離れていて会えないにもかかわらず、モンタージュという媒体によって、距離も時間も超えられるという妙。そして、何より精神的には近いという妙!これって、D.W.グリフィスが作った「海岸ロマンス」(恋人が海で遭難、女は陸で待つ。距離が二人を引き裂く要素となっている。)というジャンルのある種の変奏ではないかと思ったりします。1910年代の原初的な映画の基礎を流用しつつ、きちんと進化を遂げているダルドリーはすごい!
[DVD(字幕)] 9点(2011-05-14 02:44:46)
16.  ファイナル・デッドサーキット 3D
私はこの映画を非常に高く評価している。この作品は、ハリウッド映画のひとつの達成である。ハワード・ホークスは、農具を銃撃戦のための遮蔽物として描いた。これにより、農具は西部の雰囲気を醸し出すという役割から解放された。神話や歴史的意味から、物それ自体を解放したのである。これは、二十世紀初頭に交流したモダニズムの特徴である。ファイナル・ディスティネーションシリーズでは、ハワード・ホークス的な演出を踏襲する。「物」がその歴史的、神話的文脈から解放され、殺人マシンと化すのだ。車、天井のファン、芝刈り機、排水溝は、本来の役目を放逐し、殺人という目的のみに奉仕する。純粋に殺人という機能に還元された装置!こうして、「物」はオブジェと化すのだ。まさに、モダニズム!あの抽象性!二十世紀初頭、たモダニズムは一部のインテリにしか広がらなかった。しかし、二十一世紀の今、ファイナル・デッドサーキット3Dにおいて、モダニズムはエンターティメントへと昇華された。モダニズムは、百年の時を経て、今ここで開花したのである!素晴らしいとしか言えない!
[映画館(吹替)] 10点(2009-10-31 23:32:59)
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