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1.  アメリカン・スナイパー
この映画はあくまでただただ戦争を描いてるに過ぎない。戦争の是非についての明らかな明言はなく、あくまで観客任せ。それで構わないと思う。映画のメッセージは受け取る側次第だ。シールズ万歳!戦争反対!色んな意見、評価があるだろうが、最も肝心な事は、戦争には常に二面性があるという事だ。ここに気付ければダークナイトの様な味わい深い作品に感じる事が出来ると思う。 にしても84歳にしてこんな偉大な作品をあっさりと作ってしまうクリントイーストウッドには感服せざるを得ないな。しかもついこの前ジャージーボーイズという傑作を作ったばかりだというのに。あとやたらトランペットが印象的な音楽だなぁ~と思ってたらエンニオ・モリコーネが絡んでてやっぱりなと笑
[映画館(字幕)] 10点(2015-02-21 23:50:11)
2.  インターステラー 《ネタバレ》 
ゴリゴリのSF映画なのに、テーマが愛とはどういう事だと鑑賞前は疑問だったが観た後に納得。実に練られた脚本と圧巻の映像美、文句無しの役者達。観てるものはどんどん引き込まれ、宇宙というものの凄さや恐ろしさを体感出来たと思う。ノーラン作品は細かく書き出すと無限にレビュー出来てしまうので程々にして、とにかくこの映画は今世紀最高のSF映画であると評価。
[映画館(字幕)] 10点(2014-11-24 18:12:31)
3.  スリーデイズ
これは面白い。近年脱走映画に飢えてただけに尚更美味しく感じれた。 まぁ王道っちゃ王道なんだけど、それプラス、ポール・ハギスの見事な手腕によって、大王道になってる。 前半に主人公の家族を大切にする想いや、犯罪に対する素人っぷり、そして罪を犯す葛藤など言わば「静」の部分をじっくり観せておいて、その分後半に怒涛のスピード感と緊張感を与えてくる。前半部分をしっかり観てるからこっちは完全に一家に感情移入していて手に汗を握りながら主人公を応援してしまうのだ。実に上手い。
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-03-05 03:30:52)
4.  J・エドガー
本国で不評と聞いてあまり期待せず鑑賞したら結構面白かったです。 ただ社会派、同性愛ものと考えると日本人に受けることはないと。 当時のアメリカのバックグラウンドをある程度知らないとついて行けなくなる部分も多少あります。 でもやはり、エドガー・フーバーという男の人物描写に関してはさすがイーストウッドと言わざるを得ません。彼独特の陰影を巧みに使った撮影方で上手くフーバーの裏表、本音と建前を表現していたのが印象的で、レオナルド・ディカプリオの熱演に、より一層の深みを与えていました。あとイーストウッド作品で注目するは彼自身が担当している音楽です。どことなく哀愁漂うメロディは強力な権力を手にしたフーバーの孤独や寂しさといった人間の本質的な部分を表現していたのではないでしょうか?さて主役のディカプリオですが、今回もアカデミー賞受賞とはならず、しかも今回は前評判に反してノミネートすらしてもらえないという屈辱的な展開でした。確かにこの作品は伝記、同性愛、特殊メイクという見え見えのオスカー狙い、更に去年の「英国王のスピーチ」におけるコリン・ファースの役どころと若干被る部分もあって選定側としてはこの役で受賞させたくないという気持ちもあったのかも知れません。でもさすがにガン無視は酷過ぎだと思いましたね。まぁでもディカプリオは若く、年々その演技にも渋みや深みが備わってきて、まだまだ伸び代が沢山ある俳優だと信じています。オスカーが俳優のゴールだと本人もファンも思ってないでしょうが僕は是非彼には一度と言わず、2度も3度もオスカーを手にして欲しいと思っています。
[映画館(字幕)] 8点(2012-02-01 13:41:45)
5.  世界侵略:ロサンゼルス決戦
ベタすぎる・・・ベタすぎるぞ。設定、展開、映像、一体何番煎じなんだ、この映画?どのシーンもどこかで見た事あるような・・・あれ?・・・でも、え?なんで?なんでこんな心が熱くなるんだ?
[映画館(字幕)] 7点(2011-09-26 00:41:48)
6.  ツリー・オブ・ライフ 《ネタバレ》 
見終わった直後は子供の成長を壮大に書いただけのシンプルな映画だと思ったが、しばらくして自分なりの一つの結論を得た。これはショーン・ペン演じる主人公の死ぬ間際の回顧を描いた作品なのだろう。自分の成長や過ち、悩み、苦しみについて。厳しく、憎かった父について。優しく美しかった母について。そして兄弟達についての思い出を振り返っている。そう仮定すれば自分なりにこの抽象的なストーリーの意とする所に納得ができる。所々に織り込まれる美しく壮大な映像は星の誕生と命の誕生をリンクさせているのだろう。実に粋な演出だ。そしてラストに家族が出会っていたのは恐らく天国。全てを理解したモノ達の行きつく先なのだ。この解釈が正確だとは微塵も思わないが、このように見ている人に色々なイメージを与える作品は貴重且つ高尚で評価に値すると自分は思う。
[映画館(字幕)] 7点(2011-08-23 05:02:53)
7.  ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2 《ネタバレ》 
本当にご苦労様。これだけの大作をほぼ同一キャストで成し遂げた偉業には拍手を送らざるを得ません。確かにシリーズ中には面白くないと思ってしまうパートもありました。しかしシリーズを通し、一本の作品と考えるとこれほどの名作は少ないと思います。今回特筆すべき部分はやはりスネイプ先生の存在。パート1から常にハリーを目の敵にしていたその意味があんな儚い想いにあったとは・・・。ホグワーツでの戦闘シーンではあんな小さかった子供たちがたくましく育ち、果敢に闇の魔法使い達に立ち向う姿に感動してしまいましたね。原作を読んでないので、ところどころ良く分からない部分があったのは、「読めよ」という製作側の意図でしょうか。分かりました読みます。あと可笑しかったのはダニエルラドクリフは学生の役をしてるより、ラストの十数年後の役をしてる時のほうがしっくりきてましたねw
[映画館(字幕)] 9点(2011-08-02 14:28:42)(良:2票)
8.  トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン
相変わらず画のみで突っ走るこのシリーズ。凄まじい迫力で2時間半はあっという間でした。ただ面白いのかどうかと言われれば話は別。この映画、内容は何でもいいんです。例えエロ本の取り合いをするだけという内容だったとしても僕は同じ点数を付けると思います。
[映画館(吹替)] 4点(2011-07-31 23:48:25)
9.  アメリカン・サイコ 《ネタバレ》 
キャリア達が集まる中、始まる名刺バトル。 互いのカードを見る度に「ベリーナイス!」だの「ジーザス!」だの「オーマイガッ!」だのアメリカ人は日常でもそんな言葉を使っちゃうのか! どんどん殺人の快感にハマっていくベイトマン。 しまいにはチェーンソー持って裸で走り回る・・・その姿を見て思わず言ってしまった。オーマイガッ!!
[ブルーレイ(字幕)] 8点(2011-07-16 01:46:02)
10.  ラスト サムライ
何度見ても熱くなってしまう映画だ。 この戦は無謀である。誰がどうみても99.9%勝ち目はない。それを批判するコメントも多々あるが、歴史を振り返ってみると、こういう戦は数えきれない程あるのだ。それらの戦に参加した男達は自分の持つ誇りと意思を命を持って示す。勝ち負けの問題ではない。この物語に登場する侍達もそうやって戦い、何を守りたかったか、何を後世に残したかったか、それを未来に生きる人に伝える事ができれば、もはや彼らの勝ちと言っても過言ではないのかもしれない。日本人から薄れていく侍の魂、武士道。それは刀を持って戦う事や、腹を切って名誉の死を遂げるという表面的な事だけではない。もっと心の奥にある静かな猛々しい、形に表せないものだ。武士道はもはや必要ないのか?いや違う、他に必要なものなど無いのだ。
[映画館(字幕)] 8点(2011-05-16 15:23:32)
11.  ブラック・スワン 《ネタバレ》 
鑑賞中は妄想と現実が織り交ざってややこしいかなと感じましたが、終わってみると単純な話なのかなと。映像と音楽はバレエを扱っているだけあって素晴らしかったですね。バレエに関する知識が皆無に等しい僕には頭の天辺から脚のつま先までその動き一つ一つが美しく感じました。感想としてはトップに立つ人間には嫉妬やプレッシャーなど色んな障害があるんだなと。特に印象的なのは母親の嫉妬。あらすじには娘に期待する母とありますが、僕はそうは思いません。娘の為に夢を諦めたこの母は確実にその事を後悔し、恨んでいるだろうと思います。娘の写真を置いて全く違った歪んだ絵を何枚も描いているのはその象徴だろうし、他にも大きなケーキを食べさせたり、主役は無理と率直に言ったり、家に閉じ込め束縛している。とてもプリマになる娘を愛しているとは思えません。この母の行動が後の漆黒の狂気を招く原因になったのではないかと。クライマックスの本番シーンはまさに圧巻でした。黒鳥の翼とあの恐ろしい目。見ているこっちの身体に鳥肌が出てきました。主演のナタリーポートマンはこのニーナ役でやっとレオンの呪縛から解き放たれましたね。この役は彼女の生い立ちと合致する部分が多かったでしょう。きっと役をするにあたって思い入れは尋常じゃなかったと思います。そういう意味ではニーナ役は彼女にしかできなかったと言っても過言ではないのかもしれませんね。
[映画館(字幕)] 8点(2011-05-11 17:47:02)(良:2票)
12.  デーヴ 《ネタバレ》 
役目を終えたデーヴが救急車でSPと話すシーンが印象的。「あなたのためなら死ねる」この台詞にこの映画の全てがある。役職だからとか権力があるからだとかそういうのは二の次でよいのだ。結局は人を動かすのは人の心であり、それによって感銘を受けた人達がこのSPの様に、その人に敬意と感謝の念を抱くんだと思います。とても心地の良い映画であると感じたと同時に、昨今の日本政府に対する苛立ちも沸いてきました。
[DVD(字幕)] 8点(2011-04-23 04:08:29)
13.  ヒア アフター 《ネタバレ》 
相変わらずの安定ぶりで傑作を生み続けるイーストウッド監督。今回もその匠っぷりを思う存分発揮している。まず、この映画の主軸である「霊の世界」。一見するとリアリティのかけらもない、ただのファンタジーの様だ。しかし、物語はその主軸であるはずの「霊の世界」を最小限の表現に抑え、あくまで主人公ジョージ・ロネガンの言葉を通してでしか霊の言葉は語られない。こういった「霊の世界」との「距離感」が素晴らしいのである。現実離れした世界というのは近づきすぎても、遠すぎてもリアリティを失う。そしてそれらを売りとする映画がホラーやSFに分類されるのだろうけども、この映画は違う。あくまでリアリティを感じさせ、そんな世界があるような錯覚さえも起こす演出になっている。こういった繊細な映画作りができるというのが大巨匠の余裕なんだろう。ストーリーに関しても文句のつけようがない。ジョージとマーカスとマリー、この3人が徐々に近づき、出会う。このスピードが丁度いい。イーストウッドはこういう何かを交わせる時の速度というかタイミングのセンスが凄い。そして終盤、マーカスの前で交信を行うシーン、いわばクライマックスだ。薄暗い部屋で少年と霊能者が向かい合い、あの世にいるジェイソンの言葉を伝える。今思い出しても、特筆すべき程の素晴らしい台詞はなく、どちらかというと地味なシーンだと思う。なのに涙が出そうになる。周りからはすすり泣く声がいくつも聞こえた。イーストウッドマジックの一つだろう。鑑賞した人には分かると思うが、あのシーン、画面にはマーカスとジョージの二人しか映ってなかった。しかし、どうだろう、見てる人には早口で元気に話すジェイソンの顔も見えていたのではないだろうか?少なくとも自分にははっきりと見えていた。それが先に話したリアリティの具現化なんだと思う。こういった繊細な技術がクライマックスに収束する素晴らしい映画を作れるこの巨匠には感服するばかり。次回作も期待してます!
[映画館(字幕)] 10点(2011-02-19 21:35:13)(良:1票)
14.  ヒックとドラゴン
急に予定が無くなったので、空いた時間に近所の劇場に足を運んだ。上映しているのは見た事あるものばかりで、この映画しか未見のものはなかった。アニメだし適当にボーっと鑑賞しようとしてたら、予想もしなかった。グイグイグイグイ引き込まれる。ドラゴン達の個性の書き分けに製作側の愛情を感じ、アバターにも引けを取らない迫力の映像に技術を見た。ドラゴンとの友情、父親との和解。至ってシンプルなストーリーではあるが、その感動は他の名作アニメと肩を並べるほど。鑑賞前にこの映画をナメてた自分が恥ずかしくなった。何と素直な映画なんだ。こういう出逢いがあるから映画はやめられない。
[映画館(吹替)] 9点(2010-12-13 15:40:46)(良:2票)
15.  ナイト&デイ
これぞ「ハリウッド映画の王道」という派手さとスピーディーさ。どこか懐かしさすら覚えるのは、最近ここまで超王道で面白いと思った映画に出会わなかったからかもしれない。クール且つ超人的なトムとキュートで若干すっとぼけたキャメロンの織りなす2時間。老若男女問わず楽しめる映画になっています。
[映画館(字幕)] 7点(2010-12-12 13:29:06)
16.  トイ・ストーリー3
愛情、友情、別れ、出逢い。生きていく上で大切なものが全て詰まった作品。現代の子供たちに見て欲しい映画。そして現代の大人たちが見なければならない映画。素晴らしい。
[映画館(吹替)] 10点(2010-11-20 13:49:50)(良:2票)
17.  アマデウス ディレクターズカット
これまで僕は「この映画が大好きだ」と周りの人に公言してきた。ただ今回この作品を「午前十時の映画祭」で見て、自分のその考えが間違っている事に気付いた。いや、アマデウスが好きという事に変わりはない。ただ「DVD」、「ブルーレイ」という媒体だけでそう判断してた自分が悔しいし、その程度で満足してた自分に苛立ちを覚えたりもした。映画館の大スクリーンと音響設備の前ではいくらあの「ブルーレイ」と「5.1chスピーカー」が束になってかかってもその足元には全く及ばない。やはり映画は映画館で見てやっと100%の面白さが伝わるという事を改めて実感できた。
[映画館(字幕)] 10点(2010-11-19 00:39:18)
18.  インセプション
ここまで凝られた設定、ストーリーなのに、説明が少ない。これぞノーラン映画。 人は物事に対して発見や解析をし喜びを感じる生き物。ノーランはこの人間の習性を良く分かってるんだろう。1から100まで説明して見せるのではなく、1から60まで見せて残りの40を見てる側に見つけさせたり、解釈させたり、または想像させて楽しませてくれる。ボーっと表面的な面白さを見てるだけじゃダメだ。集中し考えながら内面的な面白さを見ないと映画の本質は分からない。エンドロール、興奮覚めあらぬ状態の我々に彼は言う、「さぁ起きろ。現実がはじまるぞ」。そこに響き渡る「目覚めの合図」
[映画館(字幕)] 10点(2010-09-23 02:14:53)(良:1票)
19.  パピヨン(1973)
この映画のメッセージ、それは「自由への挑戦」だと思った。人は「生きる」ために生きてない。「自由」になるために生きている。どんな困難にも屈せず、友情を守り、自由を目指すパピヨンのひたむきな姿が社会に雁字搦めに囚われた僕の心に深く突き刺さる。
[映画館(字幕)] 10点(2010-09-17 01:57:04)(良:2票)
20.  特攻野郎Aチーム THE MOVIE 《ネタバレ》 
ただ一言・・・ 何やってんだコイツらww
[映画館(字幕)] 7点(2010-09-03 13:34:38)
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