1. 幸せへのまわり道(2019)
《ネタバレ》 なんでしょうね、これは。 スピリチュアル映画とでも言いましょうか。 カウンセリング映画とでも言いましょうか。 まるで自己啓発本を読まされているような感覚でした。 ただ全編通してずーーーっっとそのノリだと、正直申し上げて退屈極まりないです。 それにロイドが父親に怒るのは当然じゃないですか? 病気の妻と子供たちを置いて家を出ていったのは父親のほうでしょ? 出ていった理由が致し方ない事情ならまだしも、『女遊び』って。 え?そんな親でも許さにゃいかんの?死にかけてるから?死にかけている妻はほったらかして、自分は女遊びしていたのに?まったくもって共感できないんですけど。 そしてただでさえかったるい映画なのに、『子供向け番組』が劇中劇として挿入されるもんだから、恐ろしいほどのテンポの悪さ。 どっかで面白くなるかもしれないと思って頑張って最後まで見たけどサ。 エンターテイメントを求めている自分にとって、心動かされることがないドラマを延々と見せられる時間は苦痛でしかありませんでした。最後ピアノばーんってやってたけど、いや、それやりたいのこっちだよ。 ただ劇中、2カ所好きなシーンがありまして。 1つはロイドとロジャースが地下鉄に乗るシーン。ロジャースに気づいた乗客たちが、歌を歌い始めます。 もう1つはラスト。家族が集まっているところに、ロジャースが訪れるシーン。 このあたりは、幸せな気持ちに浸れたので良かったかなと。 ロイドの記事が高く評価されたのも良かったです。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2025-06-08 19:34:53)★《新規》★ |
2. グッドライアー 偽りのゲーム
《ネタバレ》 似たようなお話を他の映画で見たことがあるせいで、かなり序盤で『これはヘレン姉さんに騙されてんだろ~な~』ということが読めてしまいます。 そもそもヘレン姉さんの存在がネタバレみたいなもんですから。 この人が人畜無害な役をやるわけないw。ましてや騙される側の人間で終わるわけがない。 圧倒的強者のオーラが出まくってます。 おそらく、スティーヴンは孫でもないだろーし、チョイ役で出てくる医者とか全部グルなんだろーなと。 ロイは自分がやってきたことが全部ブーメランになって返ってきちゃってます。 ロイは主役ながら人間のクズで、同情の余地はありません。 投資詐欺だけではなく、必要であれば暴力にも訴えるし、殺人も厭わない。 だからどんなメに遭おうと知ったこっちゃない。 ・・・・はずなんですけど、見ているとなぜかなぜかロイ目線になっちゃってる自分がいるわけです。 だから、最後にひどい目に遭ってどうせ全財産を失うのが目に見えていたので、正直見続けるのがなんかツラかったです。 どんなクズでも、老人が騙されるっていうのが、あまり好きではないのかもしれません。 しかも、最後にロイはベティのことほんとに好きになっちゃって、最後の最後で詐欺をやめようとするんですよね~。 でも時すでに遅し。覆水盆に返らず。 さて、実はベティとロイの因縁は、実はもっとずっと昔からある非常に根が深いものでした。 そしてその驚きの真相に対し、ラストのオチのつけ方はちょっとスマートさに欠けたのが残念。 こんな大御所2人にプロレスさせないでよ。 最後はヘレンは姿を見せないほうが良かったんじゃないかなー。 もぬけの殻になった家で、自分が騙され全財産を失ったことに気づいて終わりでも良かったんじゃ。 まあ、それだとどっかの映画のまるパクリになってしまいますが・・・。 [ブルーレイ(字幕)] 6点(2025-06-08 06:26:03)★《新規》★ |
3. ラスト・クリスマス(2019)
《ネタバレ》 エミリア・クラークはめっちゃかわいいんですけどね~。 ケイトは好きになれなかったな~。 ダメ人間が新しい人生を歩み始める後半は、確かに希望が感じられて良かったのですが。 前半のイメージ悪すぎ。 ケイトがビッチすぎ。 ケイトの貞操観念どうなってんの? トムと出会った後にも、行きずりの男とヤッちゃってんじゃない。 誰に対しても悪口言いまくり。 不平不満いいまくり。 なのに被害者ヅラしすぎ。 友人にもお店にも迷惑かけすぎ。 お店の戸締りくらいちゃんとしなさいよ。責任感無さすぎでしょう。 と、驚くほど良いところがひとつもない主人公。 トムと出会い、自分を見つめなおしてからは多少持ち直しますが・・・個人的には時すでに遅しという感じです。 途中で、『トムはもしかして実在しないんじゃ・・・』となんとなく感じ取ってしまったのですが、やはりでしたね・・・。 まさかドナーだったとまでは気付きませんでしたが、よく思い返してみると、大ヒント伏線がありましたね。 映画自体は可もなく不可もなく。 後半、ハッピーエンドまでのラストスパートのスピード感と爽快感は素晴らしかった。 また、その最中、ふいに訪れる悲しい真相に心動かされたことも認めましょう。 そりゃケイトが生きている現在(いま)は、トムがあんなに行きたかった明日なんだから、不満なんか言ってほしくないですよね・・。 2人が絶対に結ばれることはない悲しい現実。ケイトの前半の人間性。中盤のちょっとダラダラ中だるみ。そして字幕はしょりすぎ。明らかに字幕つけられていない台詞が何度も出てくるので、そのたびに早戻しをしては吹き替えで確認する煩わしさ。 以上の理由から、ちょっと高得点はつけたくないです。 トムの『何者かになる必要なんてある?』のセリフは胸に突き刺さりました。 [DVD(字幕)] 5点(2025-06-03 03:00:01)《新規》 |
4. ローン・レンジャー(2013)
《ネタバレ》 大コケしたのがよくわかります。 まずはコメディとシリアスのバランスの悪さ。 このストーリーに笑いはいらないでしょう。もっと復讐に燃えてほしいのに、やたらとコメディ挟むもんだから、笑えないどころか不謹慎にすら感じてしまいます。 そもそものストーリーがなかなかの胸糞展開。 主人公の兄とその仲間のレンジャーたちは、まさかの仲間の裏切りによって全滅の憂き目にあいます。皆殺しです。しかもコリンズがなぜ裏切ったのか、その理由は語られません。 更に、中盤から終盤にかけて、何の罪もない先住民たちが皆殺しにされます。しかも『お、ここから逆転劇が始まるのか?』と期待させておいてから、まさかの近代兵器登場で一方的な虐殺です。胸糞です。 ちなみに回想シーンでもトントの故郷の村が皆殺しにされています。しかも助けてあげたブッチとコールの手によって。1つの作品内で、先住民たちを2回も皆殺しに。とてもDisney映画とは思えません。 コールとブッチが裏で手を組んでいて、『銀』とその『輸送手段』を手に入れるため、邪魔者を次々と消していたわけです。極悪人です。騎兵隊のキャプテン・フラーまで、自分の罪(先住民虐殺)を隠蔽するため、コール達の側に立ってしまいます。 こんなとんでも野郎たち相手なんだから、主役の2人は有無を言わさぬ活躍をしてほしいのに、もう終盤まではだらだらだらだら。 早く2人で力を合わせて立ち向かってほしいのに、いつまでたってもいがみあい。 極めつけは、ブッチに復讐できる最大のチャンスが訪れたのに、あろうことか唯一の味方であるトントをスコップで殴って気絶させ、ブッチを助けるジョン。正気の沙汰とは思えません。それがおまえの正義かよ。 そもそもこいつはたいした戦闘力もないくせに、ずーっと甘っちょろいこと言っていて、それがまた腹が立つ。 ディズニー映画なので、もしかすると大人向けではないのかもしれません。ずっといきあたりばったりだし。 かと言って、子供が見るにはストーリーも人間関係もごちゃごちゃしていてわかりづらい。 こんな、どの世代が見ても楽しめない映画、コケて当たり前です。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2025-06-01 22:20:23) |
5. ワールド・ウォー Z
《ネタバレ》 ゾンビ映画にこれだけの製作費をつぎこんでくれたのが嬉しいですね~。 そして主演はまさかのブラピ。 いや、この映画はいろんな意味でもうやばいでしょう。 という期待値MAXで鑑賞。いや、まさかその期待値を超えてくるとは。 この映画は『ゾンビ映画の激アツシーン詰め合わせ』みたいな豪華さがあります。 まずは大都市。街中で背後から突如迫ってくる暴走トラック。パニックスタート。つかみは完璧。 こんな状況なのに、のんきに動画撮影している人もいて、妙にリアルなのがまた良い。 拾ったキャンピングカーで脱出。 ぜんそくの娘のためにスーパーへ。もちろんそこもパニック状態。妻が暴漢に襲われ発砲。そこへやってくる警官。手を挙げるブラピ。ところがブラピの脇を通り過ぎ、スーパーの品へ一目散。言葉では説明せずに、この警官の行動だけで現状を一発で理解させる説得力。いいですね。最高の演出です。 更にはアパートでの籠城戦。 アパートからの脱出。 空母に到着。小休止。家族とはここでお別れ。 韓国の米軍基地へ。目的は『人類希望の星』を『感染源』に連れていくこと。 ところが到着早々、人類希望の星が誤爆で自爆。まさかの離脱にあんぐり。これからどーすんのサ。もう先の展開が全く読めません。 基地からの脱出。 エルサレムへ。 大都市の崩壊。 エルサレムからの脱出。 大型旅客機になんとか乗り込み、安心したのも束の間、お約束の『機内パンデミック』。 印象的だったのは、ブラピが『この飛行機の行先は?』と添乗員に尋ねると、『ここが目的地だったんです。』と答える添乗員。 そうでしょう、そうでしょう。エルサレムは人類最後の砦だったのかもしれません。 この人たちにとってもやっと安全な場所に着いたはずだったのに。 そしてラストは、まさかのスーパー逆転劇でミラクルを起こすブラピ。 この無双モードの爽快感。 こちらのサイトと私の妻の評価はいまいちのようですが、まちがいなく今世紀最高のゾンビ映画でしょう。 [ブルーレイ(字幕)] 10点(2025-06-01 15:59:43) |
6. THE BATMAN-ザ・バットマン-
《ネタバレ》 あまり面白くなかったので、その理由を考えてみました。 まずテンポが良くない。そして長い。 今までも3時間弱の映画を見たことはあります。長いと感じたものもあれば、その長さを感じさせない名作もありました。 今作は残念ながら前者。3時間はしっかり3時間と認識され、あまりに長い。あまりに長すぎて、3回に分けて視聴しました。 今作はその長尺に必然性を感じません。はっきり言えば無駄に長いだけ。そしてストーリーがごちゃごちゃしすぎ。 ヒーローエンタメに、ここまで複雑なストーリーが必要なんでしょうか。 それに複雑なだけでいまいち面白くないし。 複雑というか、難しいというか、もしかすると見せ方や演出が悪くてわかりにくいだけかもしれません。 殺される市長。捜査に乗り出すゴードン警部補。ゴードンから手助けに呼ばれたバットマン。 で、ここからヒーローものらしからぬ、ゴリゴリの推理劇へと物語は進んでいきます。 ・・・じゃあバットマンである必要ないやん、コナン君でもいいやん、くらいに思ってしまいます。 そんで殺人鬼リドラーに殺される側の人たちも、市長も含めみんな裏であくどいことやってきた悪者たちみたいでして。 なら自業自得じゃん。因果応報じゃん。リドラーは、やっていること、バットマンといっしょじゃん。 とゆう、身も蓋もない感想まで抱いちゃって・・・。 だから捜査を進めていくと、バットマンたちはリドラーじゃなくて、リドラーに狙われている悪の組織と対峙して、ドンパチやらカーチェイスやらをするっていう、もうわけがわからん構図が出来上がります。 アクションは適度にあるんですが、わかりやすい『バットマン』VS『ヴィラン』っていう対決の構図になっていないので、いまいち盛り上がらないのです。 やはり、ヒーローものには、もっとわかりやすい『悪』の存在が必要だと思いますよ。 あとバットマン、知能戦でリドラーにやられすぎ。こてんぱんじゃないですか。伊沢さんじゃないんだから、なぞなぞ解きまくってドヤってる場合じゃないですよ・・・。 そして、終盤のバトル一般人相手に弱すぎ・・・。 ああ、3時間もつきあったんだから、もっとカタルシスを感じさせて~。 [ブルーレイ(字幕)] 5点(2025-05-30 01:59:08)(良:1票) |
7. ジョーカー
《ネタバレ》 なんか暗い。重い。ダルい。 ジョーカー誕生秘話ってことで、楽しみにしていたのですが、なんだかとてもテンポが悪い。主に前半。 良く言えば、『丁寧に』『重厚な』ドラマを創りあげたのかもしれません。 ですが『重厚』というよりは『鈍重』といったほうがしっくりきます。それぐらい前半は出来事を並べているだけで、実はこれといったドラマがありません。 一番残念だったのは、ジョーカーならではの悪の才能の片鱗が微塵も感じられなかったこと。 彼がジョーカーとしてその才能を開花させていく物語だと思っていたので、これじゃあ肩透かしもいいところです。 そして苦言をもうひとつ。 現実と虚構が入り乱れまくっていて、わけがわかりません。 ジョーカーの妄想を、脳内世界を、私たちにも追体験させようとしていますか? どうやらアパートの黒人女性とのロマンスはすべてジョーカーの妄想らしいです。 じゃあ母を殺したのは?元同じ職場の人間を刺し殺したのは?TⅤショーに出てマーレーを撃ち殺したのは? 終盤、暴動の中、革命の象徴のように祭り上げられていましたが、次の瞬間には檻の中。いや、なんで?どこまでが現実? 見ている人のご想像にお任せしますってか? こーゆー映画ほんとヤダ。 [ブルーレイ(字幕)] 3点(2025-05-27 01:42:23) |
8. バトルフロント
《ネタバレ》 ジェイソン・ステイサムの良いとこ出てるわ~。 理不尽な暴力や数の暴力に対し、それを上回る圧倒的暴力ですべてをねじ伏せる。 これが見たかったんですよね~。 言いがかりをつけられては殴り倒す。 複数のチンピラに囲まれては殴り倒す。 腕を縛られちゃったら、蹴り倒す。 ジェイソン・ステイサムの正しい使い方だと思います~。 娘ちゃんも良い味出していました。 いじめっ子を返り討ちにするシーンからつかみはばっちりです。 そこから親同士の諍いへと発展。モンスターペアレンツ(ドーピング済み)の母親登場。こいつがやばいやつで、チンピラ兄貴にヘルプ出します。チンピラ兄貴は主人公が元インターポールであることを突き止めます。主人公に恨みを持つギャングに接触します。主人公の居所を教える代わりに、麻薬販売ルートを使わせてもらおうと取引します。これがおおまかなストーリー。 で、このチンピラ兄貴。登場シーンこそ、なんか悪のカリスマみたいなただ者ではない雰囲気だったのですが・・・。 どんどんはがれていくメッキ。ちんぴらはちんぴら。所詮田舎の小悪党。 この映画、わるいやつはいっぱい出てくるんですが、み~んな小者。 ジェイソン・ステイサムとはりあえる悪者は一人も出てきません。 娘というハンデを抱えても圧勝です。 でもそれでいい。 スティーブン・セガールの沈黙シリーズでスカッとできた人ならば、この映画でもスカッとできるはず。 終盤がずっと夜で、一番の見せ場であるクライマックスのアクションが非常に見えづらかったので、そこだけが大きくマイナス。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-25 22:44:07) |
9. ホワイトハウス・ダウン
《ネタバレ》 なんだか『ダイ・ハード』を思い出しますね~。 『ダイ・ハード』大好きだったので、この映画も最高に相性が良かったです。 それにノンキャリアの人間が腕っぷし一本で成り上がっていくっていうのは見ていて気持ちが良いものです。 有事が発生する前は、主人公に見向きもしないソイヤー大統領とキャロル次席特別警護官。 有事発生。ホワイトハウスの警備壊滅。そこへ颯爽と登場する主人公ジョン・ケイル。ソイヤーもキャロルも主人公を頼りまくり。 そんな場合でないのはわかるんですが、『来た!出世街道への大チャンス!自分を認めなかった愚民どもに思い知らせてやるぜ~』というわけのわからん高揚感を感じてしまうのです。 更には主人公の娘が良い味だしているんだ~。 娘のエミリーがトイレに一人で行っている間に起こるテロ。そこからエミリーはエミリーで、ひとりこっそり動画を撮りながら、それをYouTubeにアップロードしていきます。なんかこのイマドキの戦い方が良かったです。武力を持たない子供ならではの戦い方。 そー言えば『旗振りの話』とか、『大統領への質問をYouTubeに』とか、プロローグに出てきた話題が結構伏線になってますね~。 ソイヤー大統領と主人公が、身分も違えば境遇も違うのに、力を合わせて危機を乗り越えていくのも凄く良い。 2人が軽口を叩きながらも、なんだかんだと襲撃者たちを一人、また一人と返り討ちにしていくのがスリリングながらも爽快。バディものとしての面白さも光ります。 序盤のサプライズとして、警護隊長マーティンの謀反。そして終盤にもうひと波乱。さすがに裏切者が多すぎて笑っちゃいますが、面白いストーリー展開です。 ひとつ難を言うならば、あまりに多すぎる登場人物達でしょうか。 限られた時間のなかにあまりにも多くの人を出しすぎたため、存在が希薄になってしまったひとたちが出てしまったこと。 なかでも副大統領御一行様の扱いの雑さ。 本来であれば、エアフォースワンが副大統領もろとも撃墜されるなんて、とんでもない悲劇。 ところが次の瞬間には、『じゃあ、次の大統領はあなたね。』って。 ありえないほどあっさりと、このイベントは流れていきます。 尺の関係上次へ次へと進んでいくのは致し方ないことかもしれませんが・・・! こんなにあっさり流すくらいなら、もう副大統領御一行様とそれに付随するイベントはまるまるカットしても良かったんじゃないでしょうか。 副大統領より、ホワイトハウス大好きなツアーガイドのほうがよほどキャラ立ちしています。 ラストは1ミリも予想を裏切らない大団円ですっきり。 こーゆー予定調和なら大歓迎です。 [ブルーレイ(字幕)] 8点(2025-05-24 03:07:22) |
10. エリジウム
《ネタバレ》 エリジウム、まるでガンダムに出てくるコロニーみたいですね~。 ニール・ブロムカンプ監督は、実はガンダム見たことあったりするんですかね~。 さて、『第9地区』の監督さんですから、かなり期待して見ちゃったところはあります。 エイリアン出てこなくて残念。 でも『死にたくないから、命をかけてエリジウムを目指す』という単純明快なプロットが最高に良いです。 最近のSFらしからぬ、このわかりやすさ。 やっぱ映画と言うのは、限られた時間でひとつの物語を見せきらないといけないわけですから、『わかりやすさ』っていうのは非常に重要なファクターなのかもしれません。 わかりやすければ、人物に感情移入しやすくなります。 わかりやすければ、作品世界に没入しやすくなります。 昔の映画はわかりやすいのが多かった。 この監督さんは、昔の映画の良さと最新の映像技術を融合させた、実はトンデモ素晴らしい監督さんなのかも。 作中の四大悪、選民思想デラコート、狂人クルーガー、利益至上主義カーライル、名もなきパワハラ上司、このうち3人にしっかり天罰を与えてくれるのが良い。願わくば、パワハラ上司も相当嫌なやつだったので、何かしらの報いを受けさせてほしかった。 劇中、さまざまなウェポンが出てくるのが楽しい。 お気に入りは、体にくっついて爆発する爆弾と、レーザーを無効化するシールド。 きったない世界に光るレーザー兵器。最高です。ちょっとスターウォーズみたいですよね~。 そんななか、従来の重火器やサーベルまで活躍しちゃうもんだから、武器の見本市みたいで楽しい。 マット・デイモンは大好きな役者さんですが、どーしてもジェイソン・ボーンのイメージがあるので、変に期待しちゃいますね。 ま、もちろん今作での戦闘能力は普通なわけで、最後まで痛々しい姿ばかりでした。 ラストはちょっと残念な結果ではありましたが、自分の命とひきかえに愛する人の娘を救ったわけですから、ある意味ハッピーエンドかな。 でも主人公死んだのに、娘が助かったからって、フレイが満面の笑みで幸せそうにしているラストになんかもやる・・・ [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-22 03:22:51) |
11. スパイ・レジェンド
《ネタバレ》 安っぽいB級のようなタイトルで、だいぶ損している気がしますねぇ・・・。 最近小難しい映画をみると、脳が知恵熱出してきます。 邦題の軽さとは裏腹に、なかなか複雑なお話。 で、オープニングで主人公メイソンのほうかと思ったら、デヴェローのほうかい。 ちょっと備忘録も兼ねて、ストーリーとキャラの整理を。 元CIAデヴェロー、元同僚のハンリーから恋人ナタリアの危機を知らされる。 ナタリアをロシアから脱出させるため、車で拾う。その直後、ナタリア射殺される。射殺したのはCIAの元部下メイソン。命令を下したのはCIA幹部ワインスタイン。 デヴェロー、怒ってその場にいたCIA職員複数名射殺。メイソンだけ見逃す。 ナタリアから死ぬ間際に託された、ロシア次期大統領候補フェデロフの秘密の解明にデヴェロー動く。 その秘密と言うのはフェデロフの弱み。 その弱味を握るのがミラという難民。 ミラを知っている女性がアリス。 アリスに接触しようとする記者。 なぜかアリスを殺そうと狙うロシアの女殺し屋。 アリスの身柄を確保しようとするCIA。 と、デヴェロー。 みんなでアリスの取り合い。 そのアリス、実はミラ本人。 その謎、『フェデロフとCIAがチェチェンの民間ビルを爆破してチェチェン紛争を引き起こしたという事実』 更には『フェデロフと共謀していたCIA職員がワインスタイン』 ・・・・でも本当はワインスタインではなく、ハンリーその人であった・・・。 ・・・もうついていくだけでやっと。 何度も何度も『早戻し+吹き替えへの変更』を繰り返し、なんとか理解した次第です。 だからこの映画を楽しむ余裕があったかといえば、ちょっと自信がない感じ。 まあ、面白かったんですけどね。ちょっと疲れました。 オルガ・キュレリンコはとても魅力的でしたよ~。 イライザ・テイラーや、CIAの女職員も、みんな美人でした~。 女性キャストは軒並み好印象でした。 さて、気になった点をいくつか。 ミラがフェデロフ暗殺を躊躇するのは、さすがに不自然じゃないかな。そこで躊躇するような人が、ここまで思い切った行動には出ないでしょ。ミラがフェデロフに受けた仕打ちを考えれば即殺すでしょ。 結局最後はフェデロフ死ぬことになるけどさ、この悪党にはもっと酷い死に方を用意してほしかったものです。 デヴェローがメイソンの彼女の大動脈切るのはやりすぎ。サラは性格の良いお嬢さんだったのに、ひどすぎます。 で、サラにそんなことをされながら、CIAを裏切ってまでデヴェローの肩をもつメイソンはCIA向いてないと思います。私情に走りすぎだよ。 [DVD(字幕)] 7点(2025-05-19 01:01:54)(良:1票) |
12. ゴースト・エージェント/R.I.P.D.2
《ネタバレ》 1作目に比べると、ややテンポが悪くなった2作目。 前作の続編かと思って楽しみにしていたのですが、まさかの前日譚。 前作のロイじーちゃんが、R.I.P.Dに入会したストーリー。 今回はウエスタン。相棒はジャンヌ・ダルク。 中世の騎士のような恰好をして、『ジャンヌ』と名乗ったときは「おっ!まさか・・・!」とわくわく。 ところがこのキャラほとんど出オチで、その後活躍らしい活躍をしてくれません。せっかくの剣だって全然振ってくれません。なんのためのジャンヌ・ダルクなのか。 中世の騎士と西部のガンマンっていう、最高にエキサイティングな組み合わせなのに、そんなおいしいキャラ設定がものの見事に活かされていません。これにはがっかり。 そもそも前作に比べてアクション少ない。 悪霊の親玉がダラダラと前口上を述べるシーンがやたら多く、かったるい。 更には前作にあった、主役2人のかけあいみたいなものもほとんどなく、バディものとしての面白さもパワーダウン。 やたら夜のシーンが多く、薄暗い。 街の住人がみんな咳こんでいて辛気臭い。 前作にあったノリや勢いやスピード感や派手な演出がなくなっちゃって、なんとも物足りない作品に仕上がちゃってます。 終盤、地獄の門とやらが開いて、地中から悪霊たちがわぁーっと出てきたときの映像は良かったのですが、ほんと良かったのはそこだけ。 ラスボスとのバトルなんて、まるでどっかの戦隊ものみたいで、ダサいのなんのって・・・ [ブルーレイ(字幕)] 5点(2025-05-17 23:01:10) |
13. ゴースト・エージェント/R.I.P.D.
《ネタバレ》 これはまんま『メン・イン・ブラック』ですねー。 こーゆーノリの映画は大好きです。じゃんじゃん作っちゃってください。そっくりだったいいじゃない。面白ければなんだっていいんです。 映像のスピード感が良いですね。 中盤の悪霊たちとの追いかけっこや、終盤のカーチェイスなど見所満載。 特にカーチェイス良かったです。 降り注ぐ瓦礫と車。それをかいくぐりながら、悪霊たちとカーチェイスバトル。真面目な映画では到底お目にかかれないような映像が楽しい。 『メン・イン・ブラック』と同じように、こちらもバディもの。 トミー・リー・ジョーンズに比べると、ジェフ・ブリッジスはちょっとうるさいかな・・・。 それに、冒頭でいきなりニックが死んじゃうのが、どうしても作品に暗い影を落としちゃいますね。 深刻になりすぎないように、コメディテイストに工夫はされていますが、生き返ることはないみたいだから、どー頑張ってももう一度ジュリアと添い遂げることはできません。それが序盤から大前提としてあるものだから、能天気になりきれないもどかしさがずっとあります。 いっそ某マンガみたいに、一定のノルマを達成したら生き返るとかでも良かったんじゃないかな。 ラストでジュリアが死にかけて、『あ、このままジュリアもゴースト・エージェントとなっちゃうパターン?その方向でハッピーエンド目指しちゃう?』と期待しちゃったのですが・・・・そこは助かるんや・・・。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-16 22:27:42) |
14. メイズ・ランナー 最期の迷宮
《ネタバレ》 トーマスの血を調べてみたら、ウイルスを破壊する免疫を持っていました。 あらー、こんなところに探していた答えがあったのね~。と、ゆーことだから、トーマス、戻ってきて~。あんたが戻ってきたら、ニュートも助けられるから~。 ・・・・みたいなお話。 いやいや、だったら『1』から続く今までのお話はすべて茶番ですよ。 トーマスはもともとWCKDという研究機関側の人間だったわけだからさ。自分達の血に免疫があるかどうかなんて、普通まっさきに調べるでしょう。 いや、百歩譲って、実は調べていて、でもその時にはまだ免疫はできてなくて、1作目の迷路のプレッシャーのおかげで免疫ができたと仮定しましょう。 ・・・・だとしても2作目の序盤で、いくらでも採血ぐらいできたでしょーが。 いや、むしろあんたたちが本気でワクチン作ろうとしているんなら、採血は最優先事項でしょうがよ。 ・・・あれ?2作目の冒頭で、採血されてたシーンがあったような・・・。 ・・・・・・いや、もう深く考えるのはやめよう。なんか、そーゆー映画じゃない気がする。 どちらにしろ、大きな穴が開きまくったシナリオはとてもほめられたものじゃございませんが、映画はなんか面白いんです。 近未来都市が出てきたときは『おっ!』と胸躍りました。 一部の特権階級だけが住むことを許されたユートピア。その文明が、繁栄が、安全が、いつ崩されるのか想像しただけでワクワクしちゃいます。(ハァハァ・・・(;´Д`)) そんなサイコパスな私のお願いを聞き届けてくれたのか、見事に壁は崩され、虐げられた人々が暴徒して雪崩れ込んできます。 ・・・なのに、なんか盛り上がらない。なぜだ。何が足りない。 そう、一般人の姿が見えません。そしてゾンビも。 こーゆーパニックを一番盛り上げてくれるのは、いままでのうのうと安全な場所で暮らしていた一般人のみなさまなのに~。 そして肝心なところでゾンビくんたちも出てこない~。ここが一番の見せ場でしょ~。 あ、何度も言いますが、映画は面白かったですよ。 面白かったけど、最後にこれだけは言わせてください。 テレサ、あんたはちょっと頑張ればじゅうぶん助かったでしょ。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-16 02:23:14)(良:2票) |
15. メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮
《ネタバレ》 『これがメイズ・ランナー2だ!』って言われたら、『え?これってメイズ・ランナーなん?』って言いたくなる気持ちもわからんでもない本作。でもアドベンチャーアクションとしては、なかなか楽しませてもらえましたよー。 砂漠の中の『壊れかけの建物』の中での追いかけっこなんか、迷路と言い張れないこともないしww。 ま、1作目の巨大迷路の入口がばーんって出てきたときのインパクトに匹敵するものは、本作にはなかったかなぁ。 まさかのゾンビもの。個人的好みで、1作目よりかは楽しませてもらいました。 それに、冒頭から緊張感ある展開が続き、その勢いで最後まで突っ走るので、中だるみらしい中だるみもありません。 序盤は隔離施設からの脱出ゲーム。 前半から中盤にかけてはゾンビ相手のサバイバルゲーム。 ラストは組織vs組織の生き残りをかけた戦争ごっこ。 それぞれ異なるタイプのノリで楽しませてくれるのも良かったです。 その一方で、1つ1つのエピソードが大変薄味になってしまったことも否めません。 いろいろつめこんじゃったことが、長所にもなり短所にもなっています。 特に序盤かなぁ。早々と施設を出てしまったことで、いろんな謎を置き去りに。人体実験の一言で片づけられてしまって、なかなかの消化不良。 脱出したあと最初に出会う謎のコミュニティも、味方かと思いきやなんだかヒャッハーな人たちの集まりで、気付けば逆さづりにされちゃってます。そんな仕打ちを受けながら、気付けば仲良くなっている主人公たち。このあたりから登場人物達が何を考えているのか次第についていけなくなります。 ついさっきまでゾンビに追いかけられていたと思ったら、次の瞬間にはよーわからん集落にでて、正体不明の液体飲まされて、幻覚にさいなまれて、書いているだけでいったいなんのお話なのかわけがわかりませんねww。 もう中盤のストーリーはぐっちゃぐちゃです。 ま、ゾンビ映画なんていつもそーだし。 いつものことと言えば、『次回に続く・・・』なんて終わり方を堂々としちゃうこの風潮、なんとかなりませんかね。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-11 23:25:49)(良:2票) |
16. スノーピアサー
《ネタバレ》 ドラえもんの『どこでもドア』に、『いや、どーゆー原理やねん。』とつっこむ人がいないように、この映画もそーゆー目で見てあげれば問題ありません。 世界観やシチュエーションは、個人的にはモロ好みでした。 はまる人にはハマる映画だと思います。 2031年って、あと6年後じゃん、ってところは笑っちゃいましたがww。 舞台は近未来。地球温暖化を食い止めようと世界が頑張っちゃった結果、世界は氷漬けになりました。かろうじて生き残った人々は、ノアの箱舟的近未来列車に乗り込みました。その列車ではカースト制度が導入されました。最後尾にいる最下層の人々とそれ以外って感じです。 最後尾の人たちは、ゴキブリ原料のプロテインバーしか与えられませんでした。ときどき子供を連れていかれました。気に入らないことがあると、腕を凍らされて叩き割られました。不満が募り、反乱を起こすことにしました。っていうお話・・・。 こーゆー反乱とか革命とか、どう転んでも面白くなりそうなのに、なぜ終盤こんなにもつまらなくなってしまうのか不思議。 序盤の反旗を翻すところ良かった。 中盤の大乱闘も良かった。 いろんな車両が見られるアイデアも良かった。 それぞれの車両で思い思いに楽しむ人たちが、最下層で生活している主人公たちとの格差を感じさせて良かった。 それだけで十分面白かったのに、ラスト何をグダグダと・・・。 あとこれだけ引っ張るんだったら、『実はウィルフォードなんて人物はいませんでした。』みたいなオチを期待してしまいました。 ギリアムとウィルフォードの実は仲良しサプライズなんていらん。 それだったら、『実はわしがウィルフォードなんじゃよ・・・』ってギリアムが最後出てくるどんでん返しのほうがなんぼかマシです。 そしてみんな死んじゃうラストも、まさに絵に描いたように放り出された感じがして最悪。 何もない寒空に子供二人放り出されて、これからどうすんのさ。 ラストにさしかかるまではずっと楽しかっただけに、このオチは残念でありました。 ぜんぜんスッキリせんぞー。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-10 06:31:06)(良:1票) |
17. 2ガンズ
《ネタバレ》 麻薬取締局、麻薬密売組織、海軍、CIAが4312万ドルをめぐって大乱闘。 その中心で振り回される2人の主人公、ボビーとスティグ。 ボビーは潜入捜査官。 スティグはなぜか上官の命令で潜入している海軍下士官。 スティグの上官がボビーの同僚デビーとデキていて、ボビーたちを騙して4312万ドルをかすめ取ろうとしたのが発端であり真相。 で、その4312万ドルは、麻薬密売組織のものかと思いきや、そーいった組織から上納させているCIA幹部の裏金だったっていうね。 おそらくは、三つ巴、四つ巴にさせたいがゆえに、こんなごちゃごちゃしたストーリーになってしまったのだろうと。 もうごちゃごちゃしすぎです。 デンゼル・ワシントンとマーク・ウォールバーグの掛け合い漫才だけで十分面白いんだから、もう少しすっきりストレートなお話にしたほうが良かったんじゃないかな。 ただでさえごちゃごちゃしているのに、ボビーとスティグまでなかなかお互いのことを信頼せずに銃を向けあっているもんだから、なかなか話が前に進まないのよ。 終始賑やかではあるんですが、ストーリーそのものは行ったり来たりであんまり前進しません。 だから途中で飽きちゃう。 でもラスト、うまいこと麻薬密売組織と海軍とCIAの三つ巴戦にもっていって潰しあいをさせたのは、ちょっとだけ爽快でした。 それぞれの組織のラスボスの最期が呆気なさ過ぎて、そこは少し物足りなかったです。 ちなみに紅一点のデビーは結局何がしたかったのかいまいちわかりませんでした。 それと足を撃ち抜かれちゃった獣医さん、かわいそすぎません? [ブルーレイ(字幕)] 6点(2025-05-08 00:47:45)(良:1票) |
18. イット・フォローズ
《ネタバレ》 最近のホラーにしては珍しく、大きな音で驚かせるような演出が一切ありません。 雰囲気やアイデアで、ぞくぞくするような怖さを感じさせてくれます。 以前から見たかった本作。期待するとたいてい期待外れに終わるのですが、この映画は期待通り。 まず、『何か得体のしれないものがゆっくりと迫ってくる』というシンプルすぎる設定が良い。 なぜ、どこから来るのか、とかそんな野暮な説明は一切なし。夜も昼も関係なし。数日間現れないことだってある。規則性なし。つまり、いつ何時も気が休まらない。 足が遅いし、単体でしか現れないし、ホラーでよくある『いつの間にか前にまわりこんでいる』なんてこともない。 銃で撃てば普通に倒れるし、車で移動中は襲われない。なんか、簡単に逃げられそうなのに、『神出鬼没』というアドバンテージのみで恐怖と絶望を感じさせてくれます。素晴らしいです。 SEXをして他の人に感染させても、その人が死んじゃうとまた自分のとこに戻ってくるっていうルールがかなり効いています。 自分が感染させた相手が生きているか死んでいるかなんて、友人知人でもなければ確認しようがありません。だから人に感染させても気が休まるときがないわけです。 これは無理ゲーです。理不尽です。めっちゃ怖いわけじゃないのに、しっかり怖いです。 どこにでも現れることができるのに、わざわざ『ぎりぎり目視できる距離から、ゆっくりと近づいてきてくれる』というフェアプレーの精神が大好きです。 だからなんでもない画面でも、誰か近づいてきている人がいないか捜しちゃうのでずっと楽しい。 ウォーリーより捜しがいがある。 こんな映画をずっと待っていた。 あと80年代ホラーのような、レトロなBGMと効果音が最高。 [DVD(字幕)] 8点(2025-05-06 22:26:31)(良:1票) |
19. オーバードライヴ(2013)
《ネタバレ》 ドウェイン・ジョンソンはコメディ俳優のイメージのほうが強かったのですが、こんなシリアスな演技もできるんですね~。 実話を元にしているだけに、かなり真面目で見ごたえのあるサスペンスドラマに仕上がっていました。 友人に嵌められて、麻薬取引の容疑で捕まってしまう息子。 大学合格も決まったっていうのに、初犯でも懲役10年は実刑でくらうらしい。強姦や児童性犯罪より罪が重いんですって。ヒョエ~。 その割には、アメリカ人は気軽にクスリやっているイメージがあるんですが。実はそれは偏見で、クスリやっている人は意外と少数なんですかね~。 しまった、話が脱線してしまった。 ドウェインパパは息子を助けるために、担当検察官スーザン・サランドンと司法取引をしようとするんですね~。 その内容は『麻薬の売人の情報を渡したら減刑』といういたってシンプルなもの。 いや、シンプルでわかりやすいんですけど、カタギの人間はそんな情報持っているわけもなく、めっちゃ不利。 つまり、この道にどっぷり浸かっている悪党のほうが減刑のチャンスがあるシステム。 ・・・・いや、それって制度としてどーなのー。 だからドウェインパパが、自ら麻薬グループに潜入して、その情報を検事や警察に売り渡すっていう荒業に出る羽目に。 しかも裏稼業から足洗って、必死に更生しようとしているダニエル従業員まで巻き添え。 息子のために手段を選んでられないってのはわかるんですけど、ちょっとそこは賛同しづらかったです。 ちなみに、『本当に実話かよ』って思うくらい、最後は力技で丸く収めます。 ・・・ま、ハッピーエンド好きだから別に良いけど・・・。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-05 00:20:42) |
20. メイズ・ランナー
《ネタバレ》 ここはどこ?私は誰?からスタート。 主人公も見てるこっちも、何が何だかわからない。 だから興味をひかれる。とゆーことは、ある意味つかみはOKです。 謎の巨大迷路から脱出する。そんなシンプルな設定だからこそ、多くの謎にワクワクします。 この若者たちはなぜ記憶を消されているの?なぜこんなところに閉じ込められているの? 巨大迷路は誰が何のために作ったの?断片的な記憶に出てくる研究施設はいったいなんなの? 迷路に巣食うグリーバーっていったいなんなの? あらゆる謎が、好奇心を刺激します。 そしてこのワクワクは、種明かしへの期待に他ならない。 そしてその種明かしが・・・・ああ、やっちまったなぁ・・・。 そもそも地球が滅亡しかかっているというのにもうゲンナリです。 どっかの富裕層の非合法なギャンブルでした~、とかのほうがまだいいわ。 そしたら脱出したときのカタルシスだって得られますのに。 だいたい、人類滅亡の危機に、『よし、巨大迷路を作ろう』って、正気ですか?それ、ほんとに最優先事項ですか? 『太陽フレアにさらされて、この子供たちはなぜ細胞が変異しないのか?よし、過酷な環境に置いていろいろ調べてみよう。それには巨大迷路とモンスターだ!』 え?人類が滅亡しようとしているそのときに?非効率すぎませんか?そんなこと言っちゃだめなやつですか? ・・・・あなたたちが用意したグリーバーのせいで、人類の希望とやらが全滅しかかってますけど・・・。 いや、種明かしされるまでは、普通に面白かったんですけどね・・。 中学生でさえ、もっとマシな答えを用意しますよ。 あとついでに言うと、モンスターもいいんですが、できれば迷路ならではのギミック(罠とか)でもう少しスリルや爽快感を味わいたかったかな。 [ブルーレイ(字幕)] 7点(2025-05-03 02:52:27)(良:2票) |