1. エイリアン:ロムルス
《ネタバレ》 いやいや 前評判悪くて不安でしたが、面白かったですよ。 まあ設定等で他の作品との辻褄が合うとか合わないとか、有るのかもしれませんが、 ユーチューバーが解説で言っていた、各作品へのオマージュのような引用のような 懐かしいセリフや構図、シチュエーションが盛沢山で飽きずに見ていられます。 今回のアンドロイドは、子供レベルで頼りないかと思いきや、チップ入替で急に 頼もしいボディガードになって活躍したり、でも会社の命令が有効になって冷酷に なったりと、安心と不安とドタバタが交互に・・ しかも土星の環みたいな所で巨大宇宙船を舞台にしてるから、その景色が素晴らしい。 そして制御喪失でその環への衝突の危機が迫る時間との闘い、エイリアンとの闘い、 利益優先の企業の陰謀との闘い、生存脱出の可能性が、限りなくゼロに等しい中、 ヒロインの女の子のど根性ミッションに、興奮しました。 しかもエイリアンの新種も 誕生してしまい、人間的な見た目のソレとの闘いは、クライマックスが2度3度。 終わったかと思ったら、また来たあ! がもう何回目ですかあ? そして、エイリアン2によく似た雰囲気のエンディングで至福の時が・・ なのにエンドロール直前に聞こえるのは警報の音? まさか!? えーーーーっ? という、とにかく忙しい映画でした。 映画館で見て大正解。 いいと思います。 プロメテウスやコヴェナントはあまり気にせずに、エイリアン1と2の間のスピンオフとして あくまで娯楽作品として見れば、大画面ド迫力のモンスターホラーアクション映画として 堪能できます。グロイのと怖いのが苦手な人には薦めません・・。 [映画館(字幕)] 8点(2024-09-19 23:45:39) |
2. エイリアン:コヴェナント
《ネタバレ》 分かり難いオープニング。 このアンドロイドと開発者の会話シーンは、前作の社長とデビッドで 前作のプロメテウス号の出発以前の話。 そこから唐突に切り替わり今回のコヴェナント号の船内へ。 今回のアンドロイドはデビッドの後継機種だが顔は同じで、名前はウォルター。 社長がまだ老いぼれてないから、プロメテウスより前だと気付けるかもしれないが 酒飲みながらぼーっと見てたのと、前作の記憶が薄れてたので、理解できず通過。 このつまずきで疑問抱えたまま終盤・・ もう少しテロップか何か補足説明が欲しい。 更に、今回も途中からデビッドが居るのだが、前作からどんな経緯があって、 創造主エンジニアの母星へ来たのか、デビッドの目的がなんなのか、しいては エンジニアが地球人を一掃しようとする理由がどーも消化不良でアカン。 まあ前作でもよーワカラン内容で消化できないままだったのだから、同じと言えば そうなのだが・・ 今作で説明して貰えるかと思ったら監督違うしね・・ダメでした。 いずれ、神から失敗作と嫌われた人類は、エイリアンに襲われて皆殺しの運命? そこへ人類に反旗を翻すアンドロイドの暴走が加わりカオスな状況へ。 アンドロイドは一人勝ちを画策? そしてこの映画監督はは人類の破滅を描きたい。 あたしゃね・・幸せな気分で映画館を出れた2作目が好きなのよ。 だから無理だわ・・・ [DVD(字幕)] 5点(2024-09-19 14:21:11) |
3. アンビュランス(2022)
《ネタバレ》 まずマイナスポイントから カーチェイス走行中の救急車内で手術に近い治療処置は無理過ぎる。 警察官に死なれちゃ困るなら、どこかで降ろすしかないが、 奇想天外な設定に拘って、荒唐無稽になってしまった。 兄貴が指名手配中の連続銀行強盗犯で、FBIからマークされている件が 前振りがなく唐突に出てきて、最初のドンパチがなぜ始まったのか???でした。 で、良かった点もあります。 基本的にCGを多用せず、実写のアクションが多くて好感がもてる。 ドローンカメラと、飛んでくる車の交差するシーンとかがカッコイイ。 追う側が現実の警察なので、マッドマックスに及ばないのは仕方がない。 血のつながらない兄弟の関係が、実の兄弟以上に深くて意外だった。 その兄弟の親父はサイコな犯罪者だったが、兄弟二人は正反対の人生を歩んでいた。 まっとうな人生を過ごしたい弟が、家族の病気で大金が必要になり、 アウトローな兄貴と再会し助けを求めた事で、破滅へ向かって一直線。 人質になる救命士の女性にも、物語がある。 かつては医者になる為に学んでいたが 薬物依存で道を誤り、挫折の結果として、救命士になった異色の人材で、 救命士以上の治療の知識や技術を持っていた。彼女にも葛藤やドラマが見える。 そして最低な犯罪者である兄貴のダニー。本来は人は殺さずに頭脳と機転で切り抜けて やって来たツワモノだが、最後の最後には弟の為に全てを投げ出す程のお兄ちゃん魂。 弟が死んでしまったと思い込み、怒りで人質女性を盾にして飛び出す瞬間に、目覚めた 弟に撃たれて絶命へ。 死の間際に、死んではいなかった弟が見えて、安堵して満足そうで 優しい顔を見せるシーンは、何とも言えないです。 そしてまだ続きがある。残された弟の家族は、この先病気の治療もままならず絶望かと 思いきや、明るい兆しも見えている。 そして冒頭の大事故で、救命士が助けた瀕死の女の子が救命士と再会して手を握り合う シーン。 よかったよかった。 映画はこうでなくちゃダメです。 いろいろカオスなドタバタドンパチムービーでしたが、締め方が憎いです。 なんだか、幸せな気持ちになれるエンディングって、途中がイマイチでも評価上げてしまいます。 ちょっと甘かったかもしれませんがこの点数でございました。 [インターネット(吹替)] 7点(2024-07-06 22:13:52) |
4. FALL/フォール
《ネタバレ》 高さ600mの細い鉄塔・・ んなの建築物として無理やん 支持ワイヤも無いとか・・ でもって、ラスト助けられるシーンを、壮大に省略。 この少しの振動でも落ちそうな状況で、ヘリコプターの強風当てられるわけないし どうやって救助するのか、期待してみていたら、いきなり多数のクルマが到着していて 既に地上に居ました・・ はああああああ? ご都合主義も大概にせーよ!? てなわけで、椅子から転げ落ちたので、点数はあげられません。 [インターネット(字幕)] 4点(2024-06-09 15:42:23) |
5. マッドマックス:フュリオサ
《ネタバレ》 意図的な編集の結果なのか、やむなくカットしたのかワカリマセンが 説明が足りず???なトコがあります。 概ねは補完して理解しましたが・・ で、マックスの居ない今回のマッドマックス映画の出来は悪くないです。 轟音の爆走と狂気の闘いのシーンが見たくて、映画館に来たのだから、そこは期待通りです。 ストーリーに注視すると、気になる点があります。 ディメンタスから奪い、子産み用として監禁されたフュリオサが、リクタスの隙をついて 逃げ出し、ウォーボーイズのふりをして何年も潜伏しますが、 消えた小娘にイモータンが 気付く顛末は無しです・・ そんなもんなの? ラストで、ディメンタスを殺し、砦に戻った後、イモータンとの対面のシーンがありません。 ディメンタスを倒した事で、その戦果の褒美として「大隊長」に任命されるはずですが イモータンの姿は無く、いきなり子産み女達を連れて逃げる準備してました。 子供時代のエピソードが少し長いので、そこ削って、先の2点を入れるべきじゃないのかな? とまあ、気になる点はあるものの、映画の核であるアクションは期待通りなので高得点です。 フュリオサに闘いを指導し味方になってくれるマックスのような男がカッコイイんですが ディメンタスに殺されてしまい残念です。 あと、この監督の撮り方、カメラ目線の顔や目のアップの使い方が、自分にはドハマリでして、 今回も大満足です。 ラストシーンが前作の冒頭につながるシーンなので、ここで終わられると、続けて前作を 見たくなってたまりません。 これは前作を同時上映すべきでしたよ。 2本連続で見るのが最高の醍醐味です。 しかもエンディングでは、前作のシャーリーズ・セロンや トムハーディがチラチラ出てます。 「デスロード編へ続く」感MAXの終わり方が盛り上がるっす。 イエイ。 [映画館(字幕)] 8点(2024-06-09 14:33:22) |
6. オッペンハイマー
《ネタバレ》 長い、とにかく長い・・会話も長いが、見せ場もてんこ盛りで長い。 オッペンハイマーの人物像と太平洋戦争の時代のアメリカを丁寧に描いているが ここまでの物量が必要だったのだろうか・・? 女好きの下半身事情とか 原爆の開発研究課程の人間関係に、最初の核爆発実験シーンも 水爆を否定し共産主義を疑われて窮地に陥る後半の顛末も、もっと編集して 短くする事が出来た筈だし、普通の監督なら、制作スポンサーサイドから要求された筈。 今回は、大御所になってしまったノーラン監督のわがままを通してもらったのだろう。 しかし、長すぎて飽きてしまったのは事実だ。 どう考えても2時間以内の映画にできた筈。 だって大した中身が無いんだから・・ 核爆発による大量破壊兵器の問題は、被害が広範囲過ぎて、軍隊だけでなくその何倍もの 民間人が巻き添えになる皆殺し兵器だという点。 そして放射能による長く続く悪影響。 その現実を理解していながら、敵国に遅れる訳に行かず研究を急ぐ科学者チームのリーダーが その成功により、戦争終結し英雄扱いされる中で、急に冷めていき、更に強力な水爆の開発の 依頼が来たのを拒否。そして原爆開発チームの一部にソ連のスパイが見つかり、栄光の座から 容疑者へ転落し、女癖の悪さをも暴露され女房との仲も最悪になる終盤。 この物語を映画にするのに、あれ程の細かいエピソードを肉付けする必要があったのだろうか。 映画館を見渡すと、高齢者が多くて笑ってしまったのだが、かく言う自分も引退世代、 トイレが持つかどうか不安である。 実際隣の同世代の客は核爆発実験の後でトイレへ行き 戻ってきたが、ラスト30~40分を見ずに出て行ってしまった。 見るからに足腰の不自由な80代のお婆ちゃん、良くぞ耐えたものだ。(他意は無しです) 暖房効きすぎで暑過ぎる館内環境は、発汗でトイレ問題解決の為なのかと思ってしまった。 と言うわけで・・映画は長すぎてはイケないというのが、自分の判断基準の一つである。 それから気になったのは、ただのドラマシーンに大音響重低音の効果音はやり過ぎだ。 先日見た砂の惑星レベルの地響きと振動が、ドラマの中に何度も使われていて煩い。 1度ならまだしも、10回も20回も繰り返す演出は、インパクトを超えて嫌味になってる。 そしてエンディングがまたイマイチ。科学者の名前を付けた映画なのに、どんな人生を 終えたのかは描かれない。 名声を失った後に、核戦争の未来を想像するシーンで 終わりって・・ 中途半端感が大きい。 てな事で、この映画に高得点を付ける気にはなれなかった。アカデミー賞で話題だけど そこまで優れた作品かと疑問が残る。 この長さの映画なので、セルかレンタルで自宅鑑賞を強く推奨します。 で気が付いたら、自分の投稿も長過ぎでビックリ。 追伸・・日本語字幕の文字が、かつてない大きな文字でした。それだけ会話の中身が 重要な社会派ドラマ映画なのでしょう。 その新しい試みは賛同しておきます。 [映画館(字幕)] 6点(2024-03-31 20:16:04) |
7. DUNE デューン/砂の惑星 PART2
《ネタバレ》 この作品、元のお話自体に違和感があって、40年前の映画もまあまあていう程度。 なので全然期待してないのに、世間じゃ話題なので観てきました。 音と映像はもう、ハリウッドの底力炸裂で、これが昨年公開なら、ゴジラの受賞は無かったかも・・。 2時間40分の長さじゃ、見せ場はほんの30分で、あとは間延びしたドラマかなと思ってましたが 「この監督」にしては淡々と話を進めて、スペクタクルな見せ場が次々とやってくるという、 予想外に編集努力が見える仕上がり。 眠くなる暇はありませんでした。 40年前のリンチ監督の作品では、スルーされたエピソードも追加したので、話が長くなってますが ビックリしたのは、リンチ版のエンディングが、今回のパート2で出てきてしまいました。 確かパート3もあるとの事でしたが、この続きはどうなるのか、早く見たくて仕方がありません。 そんな気になるのも、この映画がそれなりに面白かったからでしょう。 しかし、大画面のド迫力に圧倒され興奮して帰ってきて、少しクールダウンして思い返すと、違和感が 戻って来てしまいました。 基本原作の問題なんでしょうが・・ まず、砂の中を泳ぎ回る巨大生物というのが、荒唐無稽過ぎて、SFとして評価できません。 で、みんなで砂虫の背中に乗って旅をしていますが、乗り込む絵がありません。止まってくれたの? 何千年も未来の世界で、最強の兵器が核ミサイルってのも、興醒めでした。 重力を制御して浮遊し飛行する乗り物だらけで、銃もレーザー兵器もある時世に、刀で戦う歩兵部隊。 大量破壊兵器がありながら、砂虫に対しては攻撃しない理由が述べられないのも違和感。 というわけで、この映画はド迫力なファンタジー作品としてカテゴリせざるを得ない。 さらに物語が、英雄&救世主のみならず、奇跡を起こして信者を増やしていく新興宗教のソレに見える。 その信者の振る舞いをみれば、まるでイスラム教にも見えてしまう。 これも原作のせいなのかなあ。 女性の扱いもどうなのだろう、和平の為に皇帝の娘を嫁に寄越せと一方的に要求って、前時代的すぎる。 女たちも誰の子を産むべきかとか打算的な会話ばかりで、殺伐としててロマンスの欠片もない。 終盤では、権力を得る程に強引で傲慢になっていくポールにも違和感。 末は冷酷な支配者になるのか? ヒロイン「チャニ」とは寄り添って終わって欲しかったのだが、正反対のエンディングも残念。 と、勢いに圧倒されながら見終わったのに、よく考えると後味の良い映画ではなかった感じ・・。 もとより、1話完結しない映画は、絶対満点にはしない主義なので、今回はこの点数ですかねえ。 点数の大半は、音と映像の迫力に対してのものです。 レンタルで観たら面白くないかも・・ [映画館(字幕)] 7点(2024-03-21 23:20:47) |
8. ザ・クリエイター/創造者
《ネタバレ》 なんかよく理解できず疑問が残ったまま終わる映画。 人とは戦いたくないAIのはずが、捕虜の人間兵士をボコボコ血だらけにするシーンの意味が不明。 宇宙ステーションのように空中に浮かぶ人間側の攻撃基地の重力制御が超超ハイテクなのだが、 それらのハイテクとアジアの地上の農作業の技術レベルが違い過ぎて違和感が大きい。 アンドロイドを人に似せるのは仕方ないが、喜怒哀楽全開にして涙流して泣くとかまでシュミレート した意味も不明。 アンドロイドを家族にしたい? アンドロイドが人と家族になりたい? で、リアルな性格にしたから、冒頭の怒りのバイオレンスシーンなのか? 雑なプログラム。 AIに核攻撃された件は、実際は人間サイドのミスによる事故だという情報があるのに それを元に和平交渉を試みないのもオカシイし、怒りでAI狩り皆殺しに走るのも極端すぎる。 植物状態になった母親マヤと、AI娘アルフィーの関係の詳細について説明が不足で、物語の主軸と なる家族愛のウエーブに今一つ乗り切れない。 いろいろとワカラナイままエンディングになってしまい、歓声「ニルマータ!」が、誰に対しての 歓声だったのか疑問のままエンドロール・・ それでも目を見張る壮大なCGの美しさで、ハリウッドの技術の高さに圧倒されます。映画館の 大画面で見ればよかったと後悔役立たず。 まあ細かい疑問は放っておいて、流れに任せて見れば、ほぼほぼアバターと同じ骨格の映画です。 肉付けが違うだけの印象。 けなしてるように聞こえそうですが、良い映画だとは思います。渡辺謙さんが主要なキャストで 何故か日本語ばかり話してます。相手は日本語じゃないのに・・ でも嬉しいような変な気持ち その健さんが撃たれて死んだと思ったら、後で普通に生きてた理由も分りませんでした。 今一つ感動に乗り切れなかったのでこの点数でスミマセン。 [インターネット(字幕)] 7点(2024-01-31 19:37:55) |
9. ジョン・ウィック:コンセクエンス
《ネタバレ》 いやいや、長かった・・ で、キアヌ死んじゃったようなエンディング? でもウィキでは、5作目も同時に撮影の話も有ったというので、死んでない可能性も? で、ネタバレついでに、3曲分もあるエンドロールの後で、更にワンシーン入ります。 ただ、キアヌは居ません。 何なんでしょう? という170分 今回はトイレ行かずに済みました。 アバターでは痛恨の一時離脱・・。 中身は、半分以上が打ち合いシーン。 バンバンバンバン、正直ちょっと疲れました・・ 面白いのは、パリでの戦闘で、真上からのドローン映像で、建物の中で撃ち合いながら 移動する長いワンカットのシーンが痛快。 火力の高いショットガンで、1発で相手が 吹っ飛んで火だるまになる特殊な武器のシーン。これが見ていて快感。 キアヌ抹殺の為に敵が用意した銃なのに、いきなり奪われてキアヌが使い倒すのが最高。 残念なのは、今回のラスボスが、童顔の若手俳優で、悪そうにも怖そうにも見えない事。 あと日本が誇る俳優真田氏の出番が短かった件。ブレットトレイン位は出て欲しかった。 今回も階段落ちシーンがあります。しかも100段は落ちてる・・しかも2回も・・ どこまでしぶといのかジョナサン。 エンドロールでサオリ・イザワの名前を発見。真田の娘のアクションシーンでスタントの 吹き替えやったのかも。 どーせなら沙織ちゃん本人を見せて欲しかった。 と、要望ばかり言いましたが、総じてはマズマズの娯楽作品になってます。 一言言わせてもらえば・・ 5作目は不要だと思います。もう充分でしょう。 [映画館(字幕)] 8点(2023-10-25 00:28:50) |
10. イコライザー THE FINAL
《ネタバレ》 お金貰わない必殺仕事人のマッコールが、またしても極悪人を処刑する快作。待ってました。 相変わらず仲間も無しで、孤独な闘いに身を投じるのですが、ジョンウィックとは違い正面からは 行かず、基本背後から忍び寄って一人ずつ処刑のスタイルは変わらず。 ただ、今回は現場こそイタリアのシシリー島ですが、CIAの若手捜査官との協力や、街の人々に 素顔撮影されまくったりで、極力目立たないスタンスではなくなりました。 極悪非道のイタリアンマフィアが、コテンパンに殺されていくのは実に痛快。 2作目で薄れてしまった「勧善懲悪」が戻って来て、そのカタルシスは1作目に匹敵です。 若手捜査官の俳優が誰なのか、エンドロール見てビックリ! ダコタファニングちゃんですかあ? 大人になって誰だかわからなくなってます。 彼女が爆殺されそうになるシーンが、ド迫力です。 映画的な爆発シーンは、炎がゆっくり広がるのが 多いのですが、実際の爆発は一瞬で吹っ飛ぶのがリアル。誰かを庇うシーンとかは全部嘘なんですよね。 コンマ1秒以下じゃ何もできないのが当たり前。 このシーンはリアルにビックリでした。 いずれ、70歳近い年寄りのアクション映画なので、見せ方に制約がありますが、アリだと思います。 自信満々の悪人にヒイヒイ言わせる、残酷な水戸黄門てな感じで、安心感あって実にいい。 鬼畜な自分には、ラスボスの仕留め方が手ぬるいような気がしまして・・ それが良ければ9点でした。 [映画館(字幕)] 8点(2023-10-22 18:46:02) |
11. ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
《ネタバレ》 やっと見ましたが、家族の希望で吹き替えでした。 セリフの聞き取りは問題ないです。 冒頭は、潜水艦のエピソードで、いつもの俳優さん達がいません。まるで別の映画が始まったみたい。 で、今回のお宝は自我に目覚めて暴走始めた万能AIを制する事ができる鍵、東西どころか世界各国の 争奪戦が起きる前に取り戻そうという使命。 今回はSFテイストも加味。 ところが、相手がデジタル技術の神なので歯が立たず、戦い方はアナログに徹する必要があり イーサンハントの肉弾戦が要になるので、アクション映画のお膳立てにはピッタリでした。 今回のカーチェイスは、手錠で自由が利かずシロートに運転させることで、危機感上げてます。 手錠の二人三脚アクションは007シリーズ思い出しますねえ。 超コンパクトカーで階段落ちからの横転後に、運転席と助手席入れ替わってて呆然・・とか 時々ギャグ入れてくるのは、いつもの乗りですね。 予告編でやたら押していた崖からのジャンプシーンは、あっさり過ぎて拍子抜けでした。 もう少し列車に到着の過程を見せてほしいかな。 全部端折って、窓から飛び込んで来て スゴイご都合主義な絵を見せられて、さすがに失笑。 ここホントマイナス。 予告で煽ってなければ、へえーでスルー出来たかもですが、あれだけ期待させたんだから・・ でもでも、その先の列車の大惨事から脱出のシーンは素晴らしい。 前作の絶壁の宙づりヘリコプターに匹敵のド迫力映像、映画館で見て大満足です。 かなり高い点数になると想定していたんですが、まさかの重要キャラの死亡がショックで これもマイナスポイントになりました。 彼女をもう見れないなんて悲しいです。 てなわけで満点から2ポイント減点せざるを得ません。 個人の感想ですが・・ [映画館(吹替)] 8点(2023-07-23 19:27:04)(良:1票) |
12. インディ・ジョーンズと運命のダイヤル
《ネタバレ》 あれから40年(物語的には25年?)・・ 中高年のエピソードを映画にしただけではあーりません。 冒頭20分のアクションシーンは、第二次大戦末期なのでインディはまだ若い。 その若いインディのナチス軍隊との列車の中での派手な闘い。見ごたえあります。 他の役者の顔をCGでインディの顔にしたのだろうか? 本物と見分けつきません。てか若過ぎ? インディというよりハンソロ? 3作目より後の時代なのに、若返ってます。 以前の作品では、ヒトラーにサイン貰うシーンもありましたが、同時期の他のエピソードという設定? その時の遺物が、とんでもない代物だという事で、戦後25年経ってから、当時の関係者に争奪戦のゴング。 丁度、教職を引退し、家族も失い、独居老人となったインディには、気の進まない冒険の始まりだが 考古学で金儲けを目論む友人の一人娘に巻き込まれて仕方なく最後の冒険へ・・というお話。 今回のお宝は2200年前の天才アルキメデスの発明品で、タイムトラベル装置? 過去作では キリスト関係のお宝、インドの邪教の神物、果ては宇宙人の遺物を扱ってきたこのシリーズ 最後は、タイムトラベルですかあ? ディズニーになってハードル上げられたせいなのか、 トンでも脚本に唖然です。 まあ元々、考古学と言いつつ毎回超常現象に至る話ばかりの このシリーズなので、仕方ないのですが・・ その辺はスルーしましょう。 にしても、いただけない部分は少なくありません。 ご都合主義の行き過ぎが散見。 撃たれても動き回り過ぎのインディ。動力不明で勝手に動作する装置。 直ぐに横倒しになるはずのオート三輪でのチェイス。時空の裂け目への理解が早過ぎる件。 滑走路無いのに着陸したのはまだしも、離陸のスピード100キロ以上を出せたのか? そして、アルキメデスのタイムトラベルとインディ達のトラベルは、どっちが先か? などなど、無理が多すぎです。 とても満点付けられる脚本じゃない。 ただ、豪快なアクションシーンと展開の早さ、何よりもラストの再会のシーンがいいです。 欲を言えば、息子は戦地で行方不明だった事にして、3人の再会にしてもらえれば最高なんですが・・ それこそご都合主義じゃねーかと罵声が聞こえそうなので、この辺にしますか。 70過ぎてもキュートなカレンアレンに1点追加します。 [映画館(字幕)] 9点(2023-07-05 09:50:02) |
13. ガンパウダー・ミルクシェイク
《ネタバレ》 まさにB級娯楽カテゴリーの、殺し屋アクションムービー。 思考不要の空っぽ映画。 の上出来作品。 とにかく強い女と、おバカな悪役で、チャーリーズエンジェル風とも言えますが、殺害シーンが流血過多でR12? ジョンウィックより血が多いのに、どこかコメディのエッセンス。 もしやキルビルかな? 一番お気に入りのシーンは、3バカチームとの病院での第二ラウンド。 相手は両足に怪我の車いす男一人と 松葉杖に三角巾の男二人の障がい者チーム。受けて立つヒロインは、麻酔打たれて両手がダラーン状態での戦い。 この障害者同士の、決闘シーンが血みどろのポンコツバトル。 三バカは痛み止めの笑気ガスのせいで爆笑しながら 攻めてくるもんだから、全く殺気が無い。 このしょーもない死闘シーンは伝説になりそうな予感。 突っ込み始めたら止まらなくなるのでよしましょう。何も考えず笑い飛ばして、もう一回見たくなる佳作でした。 [DVD(字幕)] 8点(2023-04-10 17:23:39)(良:1票) |
14. アバター:ウェイ・オブ・ウォーター
《ネタバレ》 粗探して、批判しようと企んで見に行きました。 が、意外に面白かったかも。 ただ、満点作品かというと、そこまでではないですね。 長すぎるのは無論、 自然破壊する人間側の描写が、環境保護テロリストの影響すら感じる違和感。 拍手喝采しても空しいものが残るかも。 人類にも救いが欲しかった。 冒頭の地球軍の戦艦が、森を焼け野原にしてから着陸するシーンが、痛すぎる。 大佐達も、処刑は見送ったものの、村は焼き払うし、鯨の知性を持ち上げといて ハンティングで母子抹殺のシーンなど、地球人の悪魔の所業を列挙してて、物語の 印象を勧善懲悪的に単純化してしまっている。 「人類サイテー」のストーリー。 更に頂けないのは、大佐がキリを人質にしたのに対抗して、ネイティリが大佐の子供を人質に してしまうのは、止して貰いたかった。アングリして萎えてしまった・・。 この辺の事を、前評判で知っていたので、批判する前提で見に行ったのですが・・ とにもかくにも最新CG映像の凄さに圧倒されました。 自分、基本CG映画は嫌いです。 本来ゲームに興味もなく毛嫌いする側に属してますが、この映画の人物や動物の 描写には違和感や拒絶反応が起きません。 既存のCGより品質がいいからでしょう。 アナログレコードの時代から、デジタル録音やМD・CDに移行の初期に、拒絶や批判の 嵐が吹いたのは、その品質が及ばなかったからであり、その後の技術の向上により 大半の消費者に受け入れられて行ったのと同じなんだろう。 実写映画と同じ土俵に、CG作品が上りつつあるのかも。 だからと言って、シンセサイザーがあれば、オーケストラは要らなくなるわけじゃない。 実写の映画が無くなる事はないと信じたい。 それを踏まえて安心して観ていられました。 まあこの先、いくらでもイケメンイケジョが作り出される事で、これからの実在の俳優さん達には すこし窮屈になるかもでずが、2次元アニメでも通ってきた道だし・・享受の方向ですかね。 総評としてはこんなもんでしょ。 絵的には満点。ストーリーが足引っ張ってしまい8点かと。 養女のキリの声って・・ホントにシガニーウイーバーがやってたの? ちょっと信じがたいです。 あと、3時間15分もトイレ持たない同志の皆様へ提案、大佐の部隊が捕鯨船で迫ってきて 子供たちが海中で潜水艇に追われるシーンのあたりが、トイレに行くチャンスです。 延々追いかけっこしてて、予想通りの展開になるので見逃しても大丈夫でしょう。(笑 [3D(吹替)] 8点(2022-12-30 10:07:52) |
15. 炎の少女チャーリー(2022)
これは寒い。 出来が悪すぎる。 低予算映画の上に、シナリオも演出も直滑降。 うん十年前の元の映画の方がまだヨカッタ。 リメイクして駄作になるとか、残念過ぎます。 顔洗って出直して欲しくもない。もうやめて下さいと言いたい。 [DVD(字幕)] 4点(2022-11-08 21:02:03)(良:1票) |
16. ブレット・トレイン
《ネタバレ》 やっと見てきました。 予想に反して面白かった。 まず、原作既読です。原作では東北新幹線で水沢から乗り込んでくるジジババが好きでした。 今回の予告編観て、そのエピが無くなってつまらなくなつたと落胆してましたが、 なるほど、こういう展開へ変えたのかあ・・と、唸りながら鑑賞。 悪くないです。 基本コメディ仕立ての殺し合いアクションですが、原作同様に、殺し屋同士の会話が 無駄に長くて笑わせます。 日本ではありえない突っ込みどころも満載ですが、ハリウッド映画として黙認しましょう。 殺し屋や新興ヤクザが英語での会話ばかりで、日本語のシーンは2割程度しかありません。 それでも、オープニングタイトルや、人物紹介の吹き出し、エンディングタイトルまで 日本の漢字が多数飛び出してきて、なんか「日本愛」を感じてしまいます。 ドデカイテロップが画面いっぱいの絵ってのも、コミックマンガみたいで笑えます。 日本公開版の限定なのかもしれませんが、素直に嬉しい。 高速走行中に非常ドア吹き飛ばしたのに、なんの影響もなく走り続けるとか、日本の新幹線に あるわけないし、次の駅の先も壊れたまま出発したり、正規の運転士じゃないのに発車できるとか、 セキュリティシステム上不可能な展開が多数あるので、アチコチで馬鹿にされてるようです。 しかしですね、この映画はコメディなんですよ。 笑って許してあげて下さい。 とにもかくにも、登場人物が皆個性的で憎めなくて愛おしいキャラばかりなんです。 (日本人二人のキャラには、コメディ要素ありませんが・・) 日本独特のゆるキャラ文化も、無理を承知でぶち込まれてます。嫌いじゃないです。 このバカバカしさは、日本を面白がっている外人達には外せない部分でしょう。 治安の悪いアメリカには存在しない「自動販売機」とかも、アメリカ人には面白いでしょう。 そんな、面白くするサービス精神こそが、この映画の肝です。 基本はコメディ。 ミッションインポッシブルやジェイソンボーン、007とかと比較してはいけません。 使われている楽曲も、採用理由が意味不明で笑えます。もはやナンセンスムービーまっしぐら。 これはもう、家でみんなでワイワイ突っ込みながら見るパーティムービーかも。 ゲストの乗客役の俳優にゲイの設定とか・・ 話題になるだけの殺し屋ワンシーンだけとか 巻き戻して再生して笑いあうとか、そういう映画なんですよ。 しかも、映画館で見ても、そこそこ迫力あって楽しめる。 コレなかなか好きな一本でした。 [映画館(字幕)] 9点(2022-09-11 18:53:06)(良:2票) |
17. NOPE/ノープ
《ネタバレ》 ゲットアウトが面白くて、アスがまあまあで・・ この新作はどうか? まあまあです。 正体不明のUFOが、最初から人類の敵として扱われ、恐怖の対象なのだが・・ 人より早く映像を撮り、有名人になろうとする動機の為、通報せずコンタクトを計る当事者達。 甘く見ていたら、外来生物の、とてつもなく巨大かつ狂暴な本性に阿鼻叫喚で逃げ惑う事に。 しかし、相手のいくつかの特性に気付き、仲間と共に立ち向かう流れは面白い。 評論家が、未知との遭遇からジョーズになると言っていたが、ジョーズ1作目の船の3人に 通じる士気は感じられる。そして、外来モンスターの最後も確かに似てなくはない。 ただ、もうひとつ言えば、ゴーストバスターズのマシュマロマンも出てきましたね。 それに、モンスターの最終形態は、宇宙ステーション舞台のスリラー「ライフ」のアレに 似てました。ただそれらは映画の評価を上げも下げもしません。 人類初の宇宙生物との遭遇の報道で、世間がどれだけ大騒ぎになるのかは描かれません。 当事者達の戦いが終わった所で映画も終わり。アッサリし過ぎて少々物足りません。 観終わって、一息ついてから感想を模索してますが、面白い映画だったとは思いました。 ただ、遊園地の経営者がトラウマになっていたチンパンジーが多数の人間を殺した事件は この映画の中で持つ意味合いと扱い方が中途半端な気がして違和感が残りました。 それと最終形態と最初の円盤の差があり過ぎて、円盤の形していた理由がピンときません。 もしかしたら、人間が円盤型UFOなら喜んで寄ってくると知って擬態していたのかな? 本性がばれたら擬態の必要がなくなり本来の姿を現したのかも。 いずれ、宇宙人との戦いの映画「インディペンデンスデイ」や「宇宙戦争」のように ど派手な戦争シーンにはならず、牧場経営者の兄妹と他2人だけの戦いで、世界が 大騒ぎになる前に決着してしまいます。 見せ場はコンパクトではありますが、 軍隊出てくると、ありきたりな映像になるので、これで良かったのかも。 なにしろ、この宇宙モンスターが1匹ではなく、多数来ていたらその後どんな事に なるのか収拾つきません。それを描いても仕方ないので、ここでエンディングが正解かも? いずれ、一番お気に入りのシーンはマシュマロマンが雲の間から顔見せるシーンでした。 笑えるし、クライマックスだし、快感です。 もう一度見たいな・・ [映画館(字幕)] 7点(2022-08-28 18:46:06) |
18. JAWS/ジョーズ2
《ネタバレ》 1作目が偉大過ぎて、続編がつまらない いやそれだけじゃない。 この映画では、サメに挑む人間が足りないんです。 前作は、やられっぱなしの前半に対し、3人でサメ退治に出かけ、 その大きさに呆然としつつ、プロ漁師の気合いとスキルで勝てそうな展開の中盤。 そして終盤の壮絶なバトルという心躍るプロレス観戦のようなワクワクがありました。 この続編は、後半にサメが姿見せても襲われて悲鳴と泣き顔のカオスシーンばかりで、 戦って仕留めようというアクションが無いのがつまらなくなった原因。 それなら、食われまくってホラーにすれば別な価値が出たのに、そうでもない。 サメのロボットによる撮影は継承されてますが、引き込まれない理由は撮影だけじゃない。 音楽のシンクロが甘いんです。 せっかくジョンウイリアムズが再起用なのに、 画面と音楽の一体感がありません。ミキシング以前の大きな間違いがありそう。 と言う事で、主演のロイさんお気の毒な1本でした。 [DVD(字幕)] 4点(2022-08-21 10:26:53) |
19. SING/シング:ネクストステージ
今回のムーンが作る舞台のテーマは宇宙? しかも失敗したら殺されるという背水の陣。 説明されたところでピンときませんが、スルーして鑑賞。 突っ込みどころ満載だし、 リアリティも無いんですが、なかなか魅せる映像もあって、結局楽しくエンディングまで。 演奏シーンで良い感じなのは冒頭のプリンスの曲と、クライマックスのボノの曲。 でもボノの曲が短か過ぎ・・。 せめて2コーラスはやってよ。 キャラクターで魅力的なのはもちろんミス・クローリー。 彼女の視線?にドハマリ! せっかく借りてきたのに、家族が興味なくて、親父一人で大音量で見てしまいました。 自分もミュージカル敬遠派ですが、それでも洋楽派昭和世代には懐メロが気持ちいいです。 [DVD(字幕)] 7点(2022-08-11 15:50:09) |
20. オールド
《ネタバレ》 いろいろ笑えました。 老けるのが異常に早くなる映画って、魔術とか呪いとかと思ったら 特殊な環境下の自然現象だというSFに寄せたお話でした。 なかなか面白いアイデアの映画だと思います。 ただなあ・・ 切られても直ぐに傷が閉じて治ってしまう件とか、頭痛からの気絶で脱出を阻む設定とか、 脚本攻めすぎて、途中からリアリティ無くなって、冷めてしまいました。 帰れない理由が、災害なのか、犯罪なのか、当人達に知られると困るのかな。 どーせ連絡手段もないんだから、塀で閉じ込めて人体実験でもヨカッタかも。 笑えたのは、つい○○してしまい、お腹が大きくなって帰ってきた娘見て卒倒のシーン。 あと、11歳と6歳の姉弟が、中年になってしまい、この先どうするのかみんなで困るラスト。 世代が進むと、メイクだけじゃ無理になり、俳優さんのチェンジが唐突で、笑い転げてしまう。 ある意味、コメディなのかもしれない? これは、友人たちと感想で盛り上がりたい、酒のツマミ的な存在意義を感じましたので、1点追加です。 [インターネット(字幕)] 7点(2022-06-24 22:54:10) |