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コメント数 1731
性別 男性

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1.  ANORA アノーラ 《ネタバレ》 
確かに、非常に面白く観れたコトには間違いはなかったのです、が、思ってたのとは少し違った…とゆーのもまた確かで、観終わってみるとかなり純然たるコメディだったって結論、なんすよねコレ…(且つ、今作の場合でその頭に「ロマンティック」って付けちゃうのは、それもそれでまた個人的な感覚からはちょっとズレて来るなと言いますか…)  また、基本、マトモな人間がほぼ出て来ないってタイプのコメディでもあり、そのイカレっぷりからすると(寧ろ)主役のアノーラちゃん(+終盤にかけてはイゴール君)の方が結局は真人間に見えて来る…みたいなヤツだとも思うのですね(⇒とは言え、アノーラちゃんだってあ~んなクソガキに=こ~んな典型的なる与太話にまま真剣になっちゃってる辺りには、まだまだ「若さ・青さ」も強く感じ取れるな、とは思うのですケドね)。ソコで、そのアノーラちゃんに付与されて居るある「属性」にフォーカスすると(とゆーかフォーカスせざるを得ない状況からすると)、一般的に「蔑まれる」様な存在の彼女であっても、そうされるべきは(実は)彼女の方ではなくて「世界」=我々の方だったのだ…みたいなのこそが、やや現代にも通じるってテーマなのかとも思えて来ます。が個人的にはそれすらも、在り来り…とゆーか最早ちょっと「古臭い」とすら思っちゃったりもしますかね(⇒それこそこちとら、ロマンポルノやらナンやらでそーいうの散々に観てきてますからね)。監督が、主演のマイキー・マディソンに、役づくりの為に『女囚さそり』の鑑賞を勧めた…と聞いて(少なくとも私は)然も在りなん…と思ったトコロです。  ただ、前半のロシアのバカボンの乱痴気騒ぎ(⇒主人公が、急速に目まぐるしく「夢でも見てる」かの様に異世界に足を踏み入れていく様子)の極上のテンポ好さ、からの、中盤のドタバタ(ドッタバタ)コメディのキレ味、そして、個人的には映画の締め括り方=電池が切れたかの様に静かに(雪の降る中に)終わっていく感じも、また絶妙だったな~とは思ったのですよ(流石に私も観てて疲れちゃってました⇒なのでラス前、アノーラちゃんとイゴール君がまったりしてるトコロなんか凄くホッとして観れてました)。根本的なお話の内容もごくシンプル、且つテーマもやや使い古された様な…作品かとも思うものの、他方、演技・演出には特筆すべき見ドコロが在った…という(コレも)シンプルにテクニカルな映画だったとは思われましたね。やや高めに寄せてこの評価とさせて頂きます。
[映画館(字幕)] 7点(2025-03-15 18:57:50)
2.  刑事コロンボ/祝砲の挽歌<TVM> 《ネタバレ》 
個人的にコッチの方がかなり好きな作品で、やはり今作のパトリック・マクグーハンの存在感には少し忘れ難いものが在る、と言いますか……しかし、今回観てみるとまた、人物像としてのみならず、コロンボものの犯人としても、中々に魅力的で「手強い」人物だな、と思い直しましたよね。犯行計画も比較的精密ですし、要所要所での振舞いもごくさりげないですし、コロンボとの掛合いでも理は通しつつ、決して余計なことを言わない(=余計な嘘を付かない)のですよね。実生活でも喋り過ぎるきらいの有る私としても、何となく参考になりそうな気がして観ていました。  プラスもう一つ、忘れ難いのはオーラスの謎解きの明解さ・鮮やかさ・潔さですね!(⇒コレが観たくて今回観直したよーなモンで)ロケ地の広々とした雰囲気も含めて、作品全体としても記憶に残る様な傑作かと思いました。
[DVD(吹替)] 7点(2025-03-14 08:16:53)
3.  刑事コロンボ/逆転の構図<TVM> 《ネタバレ》 
非常に安定感がある作品だと言うか、ごく典型的なコロンボだ、と言うか、中盤の追い詰め方(⇒ディック・ヴァン・ダイクが次第にイライラしてゆく様子)も、またクライマックスの仕掛けだってまずまず鮮やかに見事に決まったとも思うのですね。観る価値・観応えはまま十分だった・十分に楽しめたかと思います。  ただ、前述どおり鮮やかではあるものの(=意表を突く、という意味では)その仕掛け自体の「タイプ」としてはまたワリと典型的だったとも思いますし、事件発覚からの調査状況も全体的にちょっと雑(=もっと緻密に捜査・証言取りをしてゆけばもっと速攻で破綻しそう)でもあり、あと一つ、細かいですが、犯人の動機(=何故、離婚するとかではなく殺さなければならなかったのか)にも明確な説明は無かった様な気がしてそれも雑かな…とも思われました。なのでこの位の評価で。
[DVD(吹替)] 6点(2025-03-14 08:08:36)《更新》
4.  NOCEBO ノセボ 《ネタバレ》 
お話のエッセンスの部分は、フツーに極めて純然たるホラーだと言うか、終始ごく超常的な出来事を描いた作品ではあります。しかし、そこでその話の語り口というのはホラーよりもだいぶサスペンス側に寄っていたと言うか、冒頭から明確にひとつ「謎」が在るトコロを、最後の最後まで明かさずに引っ張ってゆく…という形式の作品だったかとも思うのですね。その「謎=理由」のそのモノ自体は、ゆーて何とな~く「想定の範囲内」のコトには留まったかな…とも(再び)思うものの、それでも尚、まず舞台がイギリスと(肝心な方としては)フィリピン、というトコロには少しエキゾチックな物珍しさも在ったとも思いますし、また根本的に、ホラーとしての真相がごくアジア的な「因果応報」のお話だ…というのも却って少し意外性にも感じられるトコロだったかな、とも思いました(⇒非常に個人的な感覚として、あのエヴァ・グリーンがこ~んなアジア的な類のアレになっちゃうんだ…みたいなのが、そもそも結構に意外なコトだったと)。  ホラーの映像表現の部分などもまた、全編通して(その辺の月並な商業ホラーに比べれば)かなり抑制的だったと思うのですよね。しかし、それもこのごく真面目で真剣なお話に対してはバランスとして非常に適切だったと思いますし、全体の尺とかその他諸々も総じて各々がハイレベルに調和していた…とも思います。中で、個人的には特にやはり、そのホラー的キーパーソン・ダイアナのキャラ造形がまた中々に絶妙だったと思いました(⇒善悪や愛憎、また人か魔か、といった部分まで、実に絶妙に分ち難く…)。オーラスもこれまた、その「分ち難い」という意味で非常に「味」の在る洒落た代物だったかな…と、それでも個人的にはごく好い方の印象を持って観終わりましたよね。結果的には小品・佳作と言った方がしっくり来る様な類のホラーだったかとは思いますが、観逃すにはちょっと惜しまれる様な作品だとも思います。
[インターネット(字幕)] 7点(2025-03-01 18:24:00)
5.  キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド 《ネタバレ》 
端的にヒーローアクション映画としては、予想よりは全然面白かったと思うのですね(⇒本国での前評判は決して芳しくなかった…と聞いてたりしましたケド&日本での公開後の評価はそ~んなに悪くもなさそうにも見えてましたケド)。やや、流行りのポリティカル・サスペンス風だとゆーか、ヒーローものとしてはちょっと「イヤ~な」緊迫感が醸されてたのが逆にまあまあ悪くなかった様に思えたのと、アクションも中盤の空戦シーンや終盤のレッド・ハルクの大暴れが全然悪くなかったとも思ったりしたのですよね(⇒私、実は、個人的にハルクって大好きなんですわ)。少なくとも、最近のイマイチなMCUの中では完全に「当たり」な方だとは断言できますね。興味のある方は是非映画館で。  とは言え、映画単体のクオリティとは無関係に、実は一点下げて付けてるのはシンプルに「他にも観ないといけないモノ」が多すぎる…という前提必須映画であるコトが理由すね(⇒その点は、今作に関してはソレを無視するのはちょっと無理=最善策ではない、と判断せざるを得なかったってコトで)。2008年の『インクレディブル・ハルク』と2021年のファルコンのドラマは、ちょっと流石に観てないとダメってヤツだったぽいっす…(⇒プラス『エターナルズ』も観ておいた方が好いケド、コレは私も観たんだケド内容全然覚えてなかった…)ゆーて『ドクター・ストレンジ2』の時も同じコトを思った(のだケド、アッチは別に減点してない)ってコトでもあって、正直(自分で言うのもナンですが)その辺に整合性は見い出せていません。あんましね~映画を観る時に事前にアレコレ調べてから行きたくないのですよね~マーベルは例外かとは思いますケドも。。
[映画館(字幕)] 6点(2025-02-24 21:14:34)
6.  ザ・ルーム・ネクスト・ドア 《ネタバレ》 
題材からはちょっと想像つかない位に、全編通して非常にカラッとした=全然ジメッとしてないって映画なのですが、それでもしっとりと沁み入る様なラストの余韻は、実に中々に素晴らしかったと思うのですね(シビレました)。私は、ティルダ・スウィントン演じるマーサの気持ちは、個人的にはそこそこ理解できるかなと思ったのですが+その気持ちに応えようとするイングリッド=ジュリアン・ムーアの思いにもまた共感はできるのですが、でも実際、こーいう状況になったらやっぱメッチャ大変だよな~とは思いましたよね⇒んで実際、イングリッドに懸る心理的負担の大きさや、その他諸々の面倒ごとをワリとシリアス&リアルに描いてゆくって映画でもあったとは思われてますし。  でも逆に、それがリアルなことでまた絶妙に共感も深まってゆく様な気もしましたし、前述どおり多少緊迫してサスペンス的に進んでゆく部分が映画全体のテンションを緩く為り過ぎない様に保っていたという気もしました。特に、肝心なティルダ・スウィントンの演技の質感も含めて、かなり繊細な映画だったとも(当然に)思われるトコロですが、ソコを、そういう非常に優れたバランス感覚でもって見事に統合して成立させた…という意味での良作にも見えています(音楽も、地味に非常に好かった・雰囲気に合っていたと思うのですね)。かなりオススメできる作品ですね。
[映画館(字幕)] 7点(2025-02-20 21:51:51)
7.  アビゲイル 《ネタバレ》 
観終わると、ワリと「正統派」な感じの吸血鬼映画だとは思われますし、必然的にやや古典的(30年代や50年代とは言わないまでも、少なくとも直近の流行は90年代~00年代初頭くらい…みたいな質感かと)⇒なのでまた重厚さも多少は求められるのかも…といったトコロに関しては、充分に行き届いたクオリティを備えたモダンなA級ホラーだと思う迄には容易く到れたのですね。プラス、肝心なその吸血鬼少女役の女のコってのが、バレリーナにもチャンと見えるし、演技もそこそこ出来てるし、加えてホラー的にも適度に「映える」感じのルックスでもあり、なので例えば、吸血鬼ぽく牙を剥き出して吼えるシーンなんかはまあまあ迫力も有って、全体としても全然悪くはなかったとも思われたのですよね(+人間側のメイン主人公のメリッサ・バレラさんも全然好かった方だと思いますし)。  ただ、結論的にはシンプルに、全体的にちょっと冗長な感じ・テンポが重いって感じが否めませんでした。再度、観終わると、やっぱ吸血鬼映画なので背景部分や詳細設定をつくり込んで物語に奥行きを持たせる…みたいなトコロにも意図が在ったのかと思われました、が一方で(吸血鬼映画としては比較的)ソリッドでクローズドなシチュエーションでそれをやっちゃってるので、その観点からすると(ホラーの常套手段としては)もっと一本道でハイテンションで=劇中時間的にも2時間内外くらいの時間感覚で全力で突っ走っちゃった方が成功率は高かったのでは…と少し思ったりもします。加えて、その意味では件の吸血鬼少女ちゃんってのも、アクション的な動きについて随所で「凝ってる」感じがまた悪くはなかった…と思えども、単純な動きの「キレ」みたいなのは(トレードオフ的に)そーでもなかったかな…とも思えてますね。全然、続編が在っても好さそう…くらいなクオリティかとも思えてますケド、つくるんだったら次はもっとよりパワフル&シンプルにやっても好いかも…とは思われて居ります。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2025-02-16 18:30:55)
8.  邪悪なるもの 《ネタバレ》 
前作『テリファイド』からは思いのほか時が経ち、あの素晴らしい衝撃でさえもを少~し忘れかけて居た…みたいなのを、それこそ根こそぎ吹っ飛ばすかの様な(まずは)超・パワフルな作品でした。そして、そこでコレを先に言うべきかはまた少し迷われるトコロですが、一方で、描写やあるいは話の大筋の力強さに比して、世界観・設定や展開のディテールなんかにはあまり整合性がつくり込まれて居ない、という作品でもあるのですね。特に、作中における「悪魔憑き」なる存在は、既に広く一般に認知されている(=恐らく国家組織による対策も講じられている)にも関わらず、中盤では(その「悪魔憑き」が原因で惨事が起こりかけているのに)余りにも誰にも「話が通じない」という部分なんかでは、かなり不可解で最早不条理…という様な空気もが醸されておるのですよね。ただし、逆にそれ故に、余計にワケが分からなくて気持ちが好くない・ブキミ…みたいな感覚にも陥ってゆけるのだ、と思ったりもしますし、そーいった実際的なカオス(と言うべき映画空間)そのモノが、前述の力強さの一つの大いなる源泉であるとも確実に思われます。非常に自由で、なので(必然的に)まま斬新で、それで居て(適度に、と言うよりは少し強めに危うい逸脱を孕みつつも)完全なる破綻までには至っていない、という、コレも中々に高度で、ある意味繊細なホラーだとすら感じましたよね(場合によっては「紙一重」と言える様な作品だ、とも)。  またコレは、ある部分で、直近に(とゆーか昨日と今日で)鑑賞した『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』にも似通ったホラー的エッセンスを擁する、とも(再び確実に)感じられたのですよね。ソコで、個人的に、ならば評点には前後関係を是非とも付けたい、と思うと同時に、またソコで、仮にこの二作のホラー的クオリティに明確・明白な差異が無いのに(点数にだけ)差を付けるのは、それはそれでアンフェアかな、とも思われてしまって………んで、結論的には同じ点数にしてしまってるんすよね。ただし、白状してしまうなら、もし1点下げるとしたら(個人的には)コッチかな~とも思われてます。私自身は、全体としては暴走気味だったとしても⇔その半ば位までは(あるいはその「コア」な部分に於いては)どちらかと言えばまずまず整然さを保っている、という作品の方が間違い無く好みである様です(コレは、映画のジャンルとしては、別にホラーに限ったコトだとも思われないのが、また正直なトコロではありますケド)。
[映画館(字幕)] 7点(2025-02-04 20:45:32)
9.  ビーキーパー 《ネタバレ》 
コレもまた、ジャンル=ステイサム!と言ってしまえば事足りる「いつものアレ」だってのにも間違いなんぞ在りませんです。且つ、タイトルにもなってるビーキーパー=養蜂家とかって「味変」要素については、ココに関しては分り易さ・リアリティとかってのがいつもよりは少なめで、何やらSF・ファンタジックみ(を通り越してもはや「胡散臭さ」)までもが感じられると言っても過言じゃあねーかとも思うのですよね。しかし、ふと気付けばも~彼も還暦間近だとゆーのに(驚愕)ソコで年相応にまろやかなる円熟みを醸し…な~んてコトにも全く陥らず、むしろ諸々の側面で(今更)自己ベストを軒並み更新してってるジャン!て勢いで、率直に超・面白かったのですよねコレ!!とにかく何よりも、観てるコッチですら付いてくのがやっと…(⇒映画中の登場人物に至っては唯々アタフタと右往左往するのみ…)という様な超絶的なテンポの好さ(=極め付きの無駄の無さ)が隅々まで実に心地好かったですし、アクションの物量・キレもごく素晴らしくって、再度、確実に「いつものアレ」だってのに(何らかの少しの工夫で)こんなに面白くなるんだな…とちょっと感動マデしてしまいました。多少、オマケを付けてのこの位の評価…というコトではあるのですケドも、現時点では正直本年のベストですね。ぜひ映画館でどーぞ。  追伸、とは言えまた、アクションも(ジャンル=ステイサム映画に我々が期待するモノの範疇を大きく外れてはいない…という意味で)ごくオーソドックスな方の質感だったとも思いますが、体術に加えてギミックも、且つオーラスでは西部劇の如くの見事な早撃ち!まで披露してくれてたりと彩りがまずまず好かったとも思います。他にも、敵方のごく「今風」なアウトロー加減や、そしてラスボスの属性にかかる意外性なんかにだって、「いつもの」とは言いつつ(しっかりと)適切にバリエーションは付いていた・アップデートが為されていた、というコトにも思えたので、結論としてはやはり「チャンとつくれば(幾らでも)面白くなる」んだな、という当たり前の事実にまた気づくコトが出来たのかな~とも思いましたね。重ね重ね、コレは映画館で!
[映画館(字幕)] 8点(2025-01-28 23:06:41)
10.  アリス・スウィート・アリス 《ネタバレ》 
ワリとつい最近、本邦でも手近に鑑賞可能となった作品かと思うのですケド、現地ではこれも立派にカルトだっちゅうコトなのですよね。ただ、70年代スラッシャーだ!との触れ込みなのですが、私の観た限りではどーみてもサスペンス要素の方が勝ってるとゆーか、特に今々では中々ホラー的な見え方には為って来なそう…だったのが正直なトコロっすかね(⇒私見ですが、ホラーと言うには画面が「明るすぎる」=「基本、明るいうちにしか何も起こらない」とゆーのがちょっと影響デカかった様にも思われます)。かつ時代を考えても、サスペンスとしたってごくローテンポとゆーか、諸々鑑みると(何となく)『サイコ』をもうチョイ血ミドロにした様な感じ、にも思えちゃってましたかね。勿論、別に『サイコ』程には全く面白くはないのですわよ。シナリオに関して、とにかく何処も彼処も「雑」だっちゅーか(⇒随所での説明も・展開運びも・動機付けも全てが好い加減かつ不足ぎみ…)中でもやっぱ致命的に思われちゃうのが、こーいう話なんだったら肝心のアリスが結局最後まであんな性格(⇒も~サイコってレベルで性悪)だってコトに全くカタを付けずに終わっちゃうのは、流石にちょっとマズいだろ!?てコトなんすよね…  とは言え、一方で観て好かったと思えたのが、前述のソレはソレで確かに非常にユニークだ(⇒半ば、流石にこんなん誰もやらない)(⇒今後21世紀なら更に更に…)というコトと、加えて今作がカルトである決定的理由ってのは恐らく、オーラスの教会内での惨劇の衝撃度・インモラルさに在るのだろう…と理解&納得できたってコトですね。アレに関しては、作品全体としても少し早めに真相が明かされちゃってる…という観点からも、ソコにもう一発アレが在ったから(辛うじて)成立してる…てな気がするコトを鑑みても好い意外性だったな~と思いました。オマケでこの評価。
[インターネット(字幕)] 6点(2025-01-27 23:54:35)(良:1票)
11.  クレイヴン・ザ・ハンター 《ネタバレ》 
概ね、全然そんなにつまんなくはなかったとゆーか(⇒少なくとも『モービウス』よりは遥かにマシ)よく考えれば主役の能力もお話の内容もワリと地味な方に思えるヒーロー映画なのですが、逆にソレがヒーローものと言うよりはクライム・スリラー(の派手なヤツ)ぽい質感に纏まって居た…みたいな感じにも思えて、んで主要キャラの方々の演技が(これまた)全然悪くなかったコトも含めて、終盤手前くらいまでは(小耳に挟んだ前評判よりは)全く大いに楽しめてたって気もするのですよね。  ただ、クライマックスに入り掛け…の辺りから(⇒正確にはザ・フォーリナーが余りにも呆気なくやられちゃった、ぐらいから)いくら何でも総じて全部が「簡単すぎない?」みたいな感じにも思えて来てしまって、その辺も含めて全体としてもちょっと余りにも抑揚が無いとゆーか薄味とゆーか(観易いけど)盛り上がりがイマイチ…と思ってた矢先、遂にそれが私の許容範囲を超えてっちゃったとゆーのがラスボスを倒して以降⇒肝心な家族三人の関係性に係るシーンだったのですね。要は、その三人の感情=近親憎悪的なトコロの描き込みもまた、前半~中盤を通して余りにも薄っぺらかったってコトの結果として、ラッセル親父の成行きにせよ・弟の豹変にせよ、私には「何故にそないなコトに為ってまうん?」と、大いなる疑問としか思えなかったってコトなのですわ。重ね重ね、ソコまではまあまあ面白かった…とも思えど、肝心なソコに関してはちょっと雑すぎね?と思ったコトを鑑みてこの評点にしてます(⇒結果として『モービウス』と同じ…)。
[映画館(字幕)] 5点(2024-12-15 19:53:50)
12.  65 シックスティ・ファイブ 《ネタバレ》 
先に、結果的に今作のコンセプトとゆーか「やりたかったコト」と照らし合わせて、それそのモノの(成し遂げた)クオリティ自体は決して低くもないとは思うのですよ。ただ、実際に当時どーいう売り方をしていたのかは存じ上げないですケドも、映画冒頭の感じからしても明らかに(そこそこリキの入った)SFアクションにしか見えない、にも関わらず、現実には精々サバイバル・スリラーと言うべき質感にしかなっておらず、とすると、どーしたって違和感の方が(観ていく内に)どんどん大きくなっていってしまうのは仕方が無い…とは思われますよね。まあ、このSF的な建付けで+でもこの予算規模で+だからこの位の尺で+でもメインディッシュは(恐竜やらSFやら云々ではなく)主役の二人のドラマだ…みたいな映画ってのが、そもそもキョウビ結構に「ユニーク」なんだよ!と言われてしまえば、それもそうかも…とは思わざるを得ないですケドね⇒実際、アダム・ドライバーも子役のコも、ソッチの面のクオリティに関しては十二分につくり込まれてたとも思いますし。  でも、同時に再び、こんなんだったら同じこの二人で、現代を舞台にハートフル・ロードムービーでもつくった方が(同じ予算で)全然もっと広く共感可能な映画になったんとチャウん?とも、やはり思わずには居られないですケドね⇒んで、それは「ユニーク」じゃないよ!と言われちゃったら、まあそうかな…と思ってしまうのも(再々度)確かなコトではありますケドも……
[インターネット(字幕)] 6点(2024-12-15 10:59:38)
13.  テリファー 聖夜の悪夢 《ネタバレ》 
三作目ですが、コンセプトは根本的には不変&主役のおねいちゃんは前作=二作目から続投、という感じなんすかね(よ~く聞いたらおねいちゃんって歳でもないよーですケドも)。でも、今作での例のアート・ザ・クラウンの相方ってのは、アレは(よく考えたら)一作目に出て来てた方のヤツだったんすかね。中盤、主にその「相方」がビッチャビッチャと超きったならしいシーンの辺りは、スプラッタとしてもごく高度なおぞましさ・見るに堪えない感が在ってまた結構好かったと思いました。似た様なモン…とは言いつつ、単なる個人的な錯覚かも知れませんが、純粋にホラーとしての悪辣さとか容赦の無さ、みたいなモノは、前作前々作よりも少しダケ向上してた様な気もしてますね。二作目であんだけの目に遭わせた主人公をま~た引っ張り出して来て、んでこの度は身内(ほぼ)全員ぶっ殺した挙句「彼女の闘いはまだ続く…!」みたいな終わり方しますからね⇒もはや、軽~く『ベルセルク』か!みたいな感じっすよね。  ワリと、スプラッタを撮るのが好きってホラー監督であったとしても、どーしたって作品自体はバランス的 or 視聴者の好み(メンタルタフネス) 等を考慮して、描写はエグい!ケドも内容的にはややコメディ(に逃げてる)みたいな、ある種の折衷案的なスプラッタ作品も少なくないとは思うのですよね。中で今シリーズは徹頭徹尾、どちらの方面にも「容赦が無い(再掲)」とゆーのは、それもまたある意味では尊ぶべきホラー的作家性だと思ったりもします⇒奴等は悪だから・悪魔だから、こそ、こんな非道で汚穢に塗れて「見るに堪えないコト」をやってのけるのだ、と(=やりたいのはただひたすらに、この世界における「悪」そのものの具現化なのだ、と)。でもね~また一つ、ふと思ったりもするのは、恐怖を最大化するために極端を突き詰めれば詰めるほど、それは「現実的な=地に足の付いた恐怖」では無くなってゆく、というコトなのですよね…(⇒それは、またまたある種の「トレードオフ」でもあるのではないか、と…)観終わってちょっと色々と考えてみて、それでも何とな~く「乗り切れなかった(全力では)」という感覚の方がどーにも強い様に思われる…とゆーのが、この三作目に対する結論的な私の感想ではあるのですね(⇒単に、三作も同じコンセプトで観せられると流石にちょっと飽きが来る…というコトかなとも思われますケド)。    ※超余談:もう一つダケ、同時に思うのは、人気シリーズ・話題作ってコトではあるのでしょーケドも、こーいうのを好んで観る人々が段々と増えてる様な気もするって今の世の中が、真に望ましいモノなのかとゆーのはやや測り兼ねる…というコトでしょーかね。最近多忙を極めており、今作も公開開始からだいぶ経った頃にそこそこ夜遅くの回で(何とか)観たのですケド、なんか思ったより観客多かったな~という感覚があって、率直に、ソコがちょっと気に掛かる、と言いますか……
[映画館(字幕)] 5点(2024-12-13 10:21:13)
14.  赤死病の仮面(1964) 《ネタバレ》 
うーん少なくとも、最も肝心なるオーラスの「死の舞踏」の感じはかなり好きな方なのですケド、如何せん、そこまでが延々とド派手にショボくて酷く退屈なのですよね……ただ、それはたぶん「今になって観るから」だとも思えるとゆーか、結局、今作のこの悪魔城の中に在るべきモノってのは、赤死病を免れるという安寧・物質的な充足と、その代償としての「悪徳・頽廃・倒錯」だと思われるのです⇒要は、映画的にはエログロもしくはスプラッタである、と。その部分の衝撃度が「今になって観ると」どーにも物足りないので、こーんな薄味な感じにまとまっちゃってるのだろう…とは思われましたですね。でも重ね重ね、クライマックスの見応えは(⇒純粋な映像の部分のクオリティも+ヴィンセント・プライスの演技の出来も)コレは今なお十二分かとも思われますので、いったん評点はこの位に。興味がある方は、機会もあるならば是非。
[DVD(字幕)] 6点(2024-12-10 00:20:02)
15.  バッド・ヘアー 《ネタバレ》 
タイトルからして(よくある感じに)安っぽいのですが、観てみると意外に(映画全体としては)全くB級以下って感じでもなく、それこそ「ホラー描写(ホラー部分)を除けば」準A級…みたいな感じなんすよね。頭髪・髪型に依る差別とゆーのは、作中の80年代のみならず現在ですら根強く残って居て…という事情を適切に踏まえた上でなら、安っぽいタイトル…と思いきやこれって、それこそまずは端的に悪い=ストレートでない髪のコトでもあり・それが引き起こす差別の醜さのコトなのかもしれず・或いは更にソコに係る人間の「虚栄心」そのもののコトを意味しているのかも知れない、そ~んなな~んか意味深い(=全くチープでもなんでもない)一種のメタファーにすら、思えても来たり…と。  とは言え、ね~~~やっぱホラーとしては、むしろ逆に不思議に思えるホドにめっちゃチープなんすよね。チープとゆーか、敢えて明らかに「時代遅れ」なマデにめっちゃ大袈裟・大仰にしてる⇒その大仰さを成り立たせるが為に設定・ストーリーも(これも敢えて)めっちゃ雑にしてる、みたいな、重ね重ねキョウビ今どき何でこんな質感のホラーを(そこまでして)指向するんじゃ?みたいな風に思えるんすよ。ハッキリゆーと、個人的にはホラーとゆーよりは(ダーク系の)ヒーローものみたいな感じだったと思えちゃってて、うーん……80年代というトコロへの(更なる)こだわりなのか、或いは、あくまで監督の中では(これが)時代とかを超えた「目指すべきトコロ」なのか、考えたダケで答えの出るものでは(どだい)ねーですケド、あくまで個人的には、今更これに共感するのはちょっと難しいすかね……  いちおう、ホラーとしての「雑さ」に関して最も指摘しておきたいのは、この(ホラー的)顛末とゆーのは、主人公からしたら、単なる「不運」だと言っちゃえば済むハズだってコトなんすよ⇒主人公は、別に悪魔に魂を売ったワケではなくて、単にこーなるコトを「知らなかった」ダケなんすから(⇒勿論、ストレートヘアに憧れるコトそのものが「虚栄」だ、と言うコトは可能だとしても)。ホラーとしては、だからこれって、怖いのは「罪と罰」なのか、それとも或いは「頭に隕石が落っこちて来るっていう事故」なのか、てコトになっちゃうのでして、んでフツー、人間が人間としてより恐ろしいのは・恐れるべきは、絶対に前者だと思うのです。それダケちょっとダケ、最後に一言言いたくなってしまいましたかね。以上。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-11-28 21:30:49)
16.  ナイトスイム(2024) 《ネタバレ》 
まず、非常にホラーらしいホラーだとゆーか、嘗てのJホラー(否、今だにこーいうのばっかりか…)的な起承転結に加えて、個人的には序盤からのスピード感=ごく徐々にジワジワと盛り上げてゆく感じなんかも、このマンネリがもはや逆に心地好い…くらいな気持ちで観てましたよね。んで、ホラーのみならず、何となく「水中撮影」とゆーのも映画自体のトレンドでもあるのかな…とは思ってまして(⇒ホラーだと『ザ・ディープ・ハウス』とかが記憶に新しい)殊ホラーにおいてはやはり、非常にお手軽に「空気が無い」という緊迫感を場面に添加できるというコト⇒プラス、更に今回の水場は家のプールというコトでソレはソレでまたホラーとしては一つのシチュエーション=ファミリーもののホラー、をごく自然に描いてゆけるって条件だったのかな…と思ったりもしますよね。  まあ、ゆーてごく非常に「手練れ」な方たちの仕事ですので、ソコまで決してそんなに悪いホラーだったとは思わないのですケド(+諸々まあまあ気合とおカネの掛かった作品だったとも思えましたし)でも観終わっても満足感とゆーか、それ以上に納得感が確かにだいぶん薄かったですかね。第一には、冒頭で述べた「この形式」のホラーであれば、真相にはもう少し「理路整然としたモノ」が必要だったかと思いますね⇒更に突っ込んだ言い方をするなら恐らく、この「真相」とゆーのを最初から知っている「悪意ある関係者」とゆーのが誰か必要だったかな…と思います(⇒んで、この家族的な建付けだとソレはちょっと難しそう…と思ってしまうのが正直なトコロで…)。もう一つはシンプルに、コンセプトだ舞台設定だナンだ…の部分には、理解できなくもないモノや事情或いはトレンドを汲み取れる…とは言え、どーしたってソレは料理で言ったら「お皿」その他だとも思うのです⇒つまりは今作、肝心の料理そのもの=ホラー描写が(また正直)ど~れもイマイチでキレも無いんすよ。。やっぱね、水の怖さだナンだァゆーといて、その水の中に(いつもの)ゾンビみたいなバケモノみたいなモンを出し捲っとったら意味ねーやん!とゆーか。。少なくとも二点め、ホラー描写にもう少しセンスが在ったら全然化けた作品かな…とは思われます。やや残念。
[ブルーレイ(字幕)] 5点(2024-11-12 23:09:26)
17.  地獄のヒーロー 《ネタバレ》 
正直、気になるトコロは無限に在る…とゆーか、ベトナム戦争もののアメリカ万歳映画!な~んてキョウビじゃ既に在り得ない建付けでしょーし、80年代とは言え技術的にはB級もB級、本当に物理的に頭空っぽにしないと(=鉤爪かなんかで脳味噌を鼻から引摺り出しちゃわないと)観れない様な映画だ!とすら思ったりしますよ(ちょっと言い過ぎかも知れませんが)。でも確かに、それでも終盤は結構エキサイティングに楽しめた様な気もするのですね(テンポも好かった気がする)。あのボートが効いてるんですよね~多分……こーいう映画にも立派な「使い道」は絶対に在るとは確信しつつも、前述のアメリカ万歳!がごく鼻に付く感じが強かったコトを考慮して、それでもワリと迷いに迷った挙句にこの点数にしておきます。機会があれば。
[インターネット(字幕)] 5点(2024-11-11 22:23:12)
18.  ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ 《ネタバレ》 
今作は流石にちょっと、途中まで観たトコロで、余りにもストーリーの意図が(⇒どうしてこんなに要素を増やして複雑にしているのか)がまるで汲み取れなかったので、原作のゲームの方を少しばかり調べてみたのですね。すると結果として、その理由とゆーのは概ね理解できたとゆーか、二点、まずは「そもそも原作に(映画化に足るホドの)ストーリーが無い」とゆーのと、あとは「こんな危険なバイトに(5夜も連続で)来るワケが無い」という最大の無理筋・難点を何とかする為に(恐らく)こーなっている、というコトだと思うまでには至れたのですね。ゲーム自体は、少なくともゲームとしては非常に興味深い・面白そうなゲームで実際に大ヒットしているってコトなので、クオリティはどうあれホラー映画として仕上げてしまえばその時点で勝ち…みたいなコトだったのかとも思うのです(⇒実際、評判は正直好くないよーですがヒットはしたってコトらしい&続編も出るらしいので)。が、コ~レだったら流石に私も、単に映画としては例の『ウィリーズ・ワンダーランド』の方が完全に面白いと思ってしまいますですね。イマイチです。  ※でも、別に私は『ウィリーズ・ワンダーランド』が他のホラーよりも面白い、とはあまり思ってないのですケドね。 ※それでも、やはり私も「ナンで『ウィリーズ・ワンダーランド』が既にあんのにこんなローテンションなつくりにしてんの?」とは、否が応でも思ってしまいますケドね。
[インターネット(字幕)] 4点(2024-11-11 22:11:08)
19.  トランスフォーマー/ONE 《ネタバレ》 
序盤の感じはごくお子様向けとゆーか、あんまし必然性も無くレースシーンとかに入ってく辺りなんかはこないだのマリオの映画か!てな感じでもあり、正直若干侮っちゃう様な感じで観てしまっても居たのですケド、後半は俄然けっこうシリアスに展開していって⇒んでど~見ても小物でしかないセンチネルを脇に置いやってのクライマックスは相当に重厚なお話として大盛り上がり!だったので、ソコになんか意外性とゆーか「してやられた」感までがしっかり感じられて(ソコが)私の評価にも反映されてるかとは思います。中々に見事な観応えだったと思うのですよね。アクションやロボットの造形は流石のハイ・クオリティで、コンパクトさ・テンポの好さも娯楽・ファミリー映画向けにはごく適切だと思いますね。一つ、続編が在っても無くても全然成立する…みたいな終わり方だったかとも思いますが、どーなるコトやら。。もう一つダケ、字幕版は、主役二人の声(クリヘム&ブライアン・タイリー・ヘンリー)に関しては、個人的にはちょっと「太すぎる」気がして、私のごく勝手な個人的印象からはちょっと離れているかな…という気もします⇒なので、再見するなら吹替で観てみようかと思います。
[3D(字幕)] 8点(2024-10-09 21:08:49)
20.  シビル・ウォー アメリカ最後の日 《ネタバレ》 
今年は大統領選挙もあるので、極めてタイムリーで(だからある意味)「ポピュラー」で、そして実際にその方面にもっと素直に、スペクタクル系のアクション・娯楽作品として仕上げるコトだって実に容易だったハズだとも思うのです。が、観てみると全く全然そーでもなくって、ワリとのっけから思ったよりも遥かに「A24」的な映画だったとゆーか(⇒間合いだの空気感だの)、でもまァ、よ~く観れば最初から尺だってそ~んな本格的な超大作ってワケじゃあなさそうな感じでもありましたしね。  しかしそれでも、ひとつの大いなる驚きとして、私には今作って途中からは(寧ろ)ホラーにしか見えなくなっていった…とすら言いましょーか、言い方を少し変えるなら、個人的に最も今作と似た印象を受けた過去作品は?と言えば、たぶん恐らく『地獄の黙示録』かな…と思ったりもしますかね。「異世界」と言うには余りに「リアル」すぎる状況設定の下、それでもその「世界」も、或いは「人間そのもの」のカタチもまた歪み爛れ、最後には崩れ落ちてゆく…みたいな。でもまた、しかし、その映画の中の悪夢の様な「虚構」とゆーのは、よく考えれば何れも=どのシーンのどの画ヅラもまた、この世界の何処かで嘗て実際に顕現したモノばかりであって、そのコトは単に、我々一般人がそれを実体験して居ないダケ=んで今作の主人公達であるジャーナリストのみがそれを知っているダケ、というコトこそ、今作が最も我々に伝えたいコトなのだ、としたら、その時点で再び、実に中々に好く出来ちゃってる映画だよな~と、私としては唸らずには居られないのですね(⇒率直に、一本取られてしまったな、と…)。  私が勝手に見做すトコロのホラー・スリラーとしての観応え・キレ味もまた十人並な~んてモンじゃあ無かったってコトも踏まえて(⇒あのジェシー・プレモンスのシーンは、その観点からもやっぱ凄かったと思うのですよね)今作もまた、優れた着眼を始点に・監督の斬新でアイデアフルな「やりたいコト」とゆーのをモノの見事に体現している優れた作品だ、とは思うのですね。ただし同時に、根本的なジャンル(とゆーか映画が描くモノの方向性)としては、ど~にもコレって私としては、非常に「嫌いな方」の映画でもあるのですよ(⇒特にホラーとしては「大嫌いな方」のヤツ)。エンドロールの醜悪さも然るコト乍ら、その直前で、もう一人の主人公たるジェシーが見せた成長・辿り着いた境地とゆーのだって、それこそコレはその「ジャーナリスト」としては正しいと言えるトコロなのかも知れませんが、じゃあ単に「人間」としては…??と、個人的にはソコにも果てしなく疑問しかなかったのでもありますし。結論、そんなこんなでかなり評点は迷いましたが、前述の「してやられた」感をよりポジティブに重視して、この評価としておきます。どうせならこのタイミングで、観て損は無いかとは思いますね。    ※追伸:もう少しチャンと、上で名前を出した『地獄の黙示録』と今作を比較しておくなら、前提となる「状況設定」としてはたぶん『地獄の~』の方が今作より幾ばくかリアルで、かつ分り易いかなと⇒一方で、辿り着く「結論」の部分は、コレもたぶんどっちも同じ様なモノだとは思うのですが、やや今作の方がシンプルだったかなと。『地獄の~』の方は、終盤がまァ~サッパリ訳分かんないですからね。でも、今作のラストとゆーのも、表面的には明解だったとは思うのですが、コレも上で書いたとおりどーにもしっくり来ないとゆーか薄気味の悪い悪趣味な終わり方だった様にも思えて居て、やっぱ全然大衆的な映画じゃあねーかな…とは思ってしまうんすよね。見た目以上に「人を選ぶ」映画…という様な気もしますかね(⇒まァ、A24って大体そーいう感じか…とも思いますケド)。
[映画館(字幕)] 8点(2024-10-04 22:11:51)
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