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プロフィール
コメント数 1016
性別 男性
ホームページ http://blog.livedoor.jp/gepper26/
年齢 37歳
自己紹介 いつまでもこどもでいたいから映画は感情で観る。その一方で、もうこどもではいられないから観終わったら映画を考える。その二分化された人間らしさがちゃんと伝わってくる映画が好き。

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1.  ぼくのエリ 200歳の少女 《ネタバレ》 
エリに尽くし続けた男は、エリを守るため、 自らの額に酸をかけた。あの男も、少年と同じように、 人付き合いの下手な弱気な男の子だったのかもしれない。 あの男の昔がもしかすると少年で、少年の行く末がもしかするとあの男で、それが何年も何十年も繰り返され、それさえもエリの中では計算されているのかも知れない。 などと、いくらでも深読みはできるし、観客に勝手気ままに想像させるために意図的な説明少なな内容にしているようにも捉えれる。 透き通るような白く透明なエリの立ち姿が血に染まった時の、 背筋が凍るような恐怖は、あまりにも新鮮で、 ある意味、どんなバイオレンスなシーンよりも衝撃的に見えた。 唯一、自分の本心に気付いてくれたのがたまたまエリなだけだった。 唯一、自分の身を真剣に心配してくれたのがたまたまバンパイアなだけだった。 唯一、エリの存在を知ったのが彼なだけだった。 小さな恋のメロディのように否応なく、惹かれてしまった無垢な心が引き寄せた愛情。 殺戮と捉えたのは人間。 猫がネズミを襲い、ネズミが虫を襲い、虫が植物を食らう、 その連鎖の人間の先にいたのがバンパイアなだけ。 思い込みの枷が外れた瞬間の人間は、きっとエリのために人を殺す。 悲しみに満ちた彼の未来を想うと心が痛い。 ただ、説明がほとんどないのは素敵だが、 最後があまりにも伏線なしで、唐突に思えた。 両親はどうした?二人だけで生きて行くの?プールでの殺戮はスルーできたの?様々なもやもやが残りながらのあのラストシーンの、モールス信号でのやりとりは素敵だけど、やりたいだけだでは全てを圧倒するほどの説得力満たしていなかったように想う。でも、クオリティーはすごく高い。日本こそ、こういったローバジェットで制作できそうな脚本勝負の作品にトライすべきだとすごく思った。 
[DVD(吹替)] 8点(2011-10-04 23:41:34)
2.  ある結婚の風景 《ネタバレ》 
はたから見れば円満そうに見えるけど、それはまさに「問題がないことが問題」という台詞の通り、見えない部分ではしっかりとヒビや溝が生まれていた。夫婦であろうと、それぞれが別々の人格を持った違う人間であることは間違いないわけで、見えていると思っていたことも、実際はまったく見えていない。 夫婦という関係だけを切り取った物語は、二人の長年に渡る変化をしっかりと捉えていた。ヨリの長回しが独特でまさに焦点がそこであるということを暗示しているかのようで、すごく面白かった。特に、最初と最後の二人の距離感は外見上まったく変化していないのに、この作品を三時間しっかり見届けた人にはその変化が歴然としている。それはあまりにも違う。10年間夫婦を続け、あまりにも近いところに居て、ぶつかり合うこともなかった二人は互いのことを何も見えていなかった。だけど、夫婦という枠組みから離れ、別々の人生を歩み始めた二人は、その後の10年間何度も正面から洗いざらいぶつかり合っていた。そんな20年間を過ごした二人が辿り着いたラストシーンでのあの姿は、心が通じていたように見える。深読みしすぎかもしれないが、二人の寄り添いあう無言の姿は一つの物体のようにも思えた。言葉を交わさなくとも互いの考えを理解しあえる。そんな二人の姿がとても魅力的だった。
[ビデオ(字幕)] 9点(2008-08-23 00:56:39)
3.  バルタザールどこへ行く 《ネタバレ》 
ロバの視点から、次々と現れては消えていく人間たちの愚かさや残酷さを描いています。己の欲望が満たされることばかり考える人間たちは、何も言わないロバを甚振り、いいように扱います。その姿を見ていると、腹立たしくなり、自分自身も同じ人間かと思うと、悔しくなります。ロバの目は、どんなに酷い扱いをされようとも無表情で変わりなく人間たちを見つめます。どことなく人間を哀れむようにも見え、また罪深き人間たちを赦しているかのようにも見えます。どうとも取れるロバの眼差しに、様々な考えがよぎりました。悲しいのだろうか。苦しいのだろうか。あるいは憎いのだろうか。言葉にすることなどできないロバの感情を、ある意味描いている作品。人間は人間でしかないが、あのロバの眼差しを見ると、そこにいるのは宗教的な赦しにも思えてくる。とにかく、凄い作品。
[ビデオ(字幕)] 9点(2008-08-13 18:38:51)(良:1票)
4.  コントラクト・キラー
はっきり言ってしまえば、こんな人間いないでしょうね。でも、リアルと呼ばれるそれを追い求めたってつまんないです。映画の可能性が萎縮してしまいます。それをぶっ壊すくらいのつもりでやっている監督は今までも、これからも次々現れます。その中で、カリウスマキ監督が突き詰めていこうとするのは映画の限界だと思います。映画そのものにある力を極限に引き出したいと考えているのでしょう。だから、脚本を始め、演技、演出全てがシンプルなんだと思います。立ち上がる、座る、横を向く、驚く。とにかく全てがシンプルで、無駄をそぎ落とした感情そのものが伝わってきました。死にたいが愛する人に出会い、生きたいへ変わり、殺す者に追われ、逃げる。ただそれだけだけど、その表面にある生を見つめ、死から逃れようとする行為、全てが活き活きしていて、輝いて見えた。耳を塞ぎ、台詞を読まなくてもわかるこの作品。これぞ映画。これぞ芸術。
[ビデオ(字幕)] 8点(2008-06-28 19:56:32)
5.  マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ
波乱万丈な彼の少年時代。何かある度に『ライカ犬』の事を 考えて、自分を励まし前向きに生きようとした。彼はいつまで、 『ライカ犬』の事を考えて生きたのだろう? 彼のその後も見てみたい。 
7点(2004-04-11 09:28:30)
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