1. レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ
《ネタバレ》 他の国であれば単に「異物」として扱われたであろうレニングラード・カウボーイズを、普通に受け入れ消化してしまうアメリカという国の底知れぬ力を感じましたね。また、滅多に見ることが無いアメリカの地方都市を旅している感覚が味わえて興味深かったです。 [DVD(字幕)] 7点(2015-06-14 11:22:29) |
2. シンプル・シモン
《ネタバレ》 素晴らしいコメディ映画でした。ストーリー・音楽・映像共にセンスが良く、北欧の清潔感あふれる美しい風景と見事にマッチしていました。ユーモアセンスも中々のもので楽しい時間を過ごすことができました。 楽しいだけでなく、アスペルガー症候群について理解し受容することの必要性を訴える思いも込められていることもあり、考えさせられる面もありました。 [映画館(字幕)] 9点(2014-06-09 06:47:09) |
3. シュガーマン 奇跡に愛された男
《ネタバレ》 音楽で生計を立てることができなかったけれども、誇り高く生きてきたロドリゲスの姿にロック魂の真髄を見ましたね。ドキュメンタリーとして決して出来が良いとは言えませんが、それだからこそ、彼の音楽、歌詞、生き方そして作品の終盤に訪れる素晴らしい奇跡が引き立って見えました。 何度も見返したくなる作品です。 [DVD(字幕)] 9点(2013-12-03 23:08:52) |
4. ペレ
《ネタバレ》 希望の見えない過酷な状況の中で、生きるために希望を諦める大人たちの姿は、実は形は違えども今も昔もそんなに変わらないように思えました。その中で、希望を求め新天地へと旅立つ主人公の姿はやはり心を打ちますね。 過酷な状況と美しい自然の対比も印象的でした。 [ビデオ(字幕)] 7点(2013-11-24 23:54:43) |
5. メランコリア
《ネタバレ》 ラース・フォン・トリアーは相変わらずイカれてることは良くわかりました。でも、これなら、日本ではもっと凄いイカレっぷりを富野由悠季が「伝説巨神イデオン」で見せてくれてるんですよね。(ちなみにイカれてるは褒め言葉です) まあ、とにかくかなり私小説的な物語の世界の狭さと惑星が地球に激突するという設定のスケールの大きさのギャップが、美しすぎる映像に引っ張られていて非常に興味深い魅力を産み出しています。 ただ、第1部のグダグダな展開はもう少しカットできるような気がしましたね。第2部後半の終末に向かう緊迫した展開が良かっただけに勿体無いと思いましたね。 [DVD(吹替)] 7点(2012-09-27 23:43:01) |
6. アンチクライスト
《ネタバレ》 まあ、露悪的でアホな作品にしか思えないのですが、それでも最後まで飽きずに観ることができたのはラース・フォン・トリアー監督の力量(というかブランド力)なんでしょうかね。それにしても、この監督病んでるとしか思えませんが。 内容的にはなんと言えばいいのでしょうか・・・・、例えるならば子供が放送禁止用語を叫びながら無邪気に走りまわっている姿を芸術的に映像化しているような・・・そんな感じでしたね。 [DVD(吹替)] 6点(2012-02-05 00:48:45) |
7. マンモス 世界最大のSNSを創った男
《ネタバレ》 家族愛の大切さだけでなく、この世界で現実に起こっている貧富の格差がもたらす問題も描いていて非常に興味深い作品でした。 なんと言うか経済的に富むことと人格的に富むこととは別物で、逆に経済的に富むことにより人間的に下劣になっていくケースもあることが非常に哀しいですね。 [DVD(字幕)] 7点(2011-05-25 23:06:01) |
8. ビルマVJ 消された革命
《ネタバレ》 ミャンマーの混乱を映した映像は長井さんの件もあってニュース等でも良く観ていたのですが、やはりデモが徐々に盛り上がっていく躍動感とそれが武力で押さえつけられてしまった絶望感が緊迫したビデオ映像(隠し撮り)で強く伝わってきました。 本当に不思議なのはどうしてこのような事態が行っているのに、日本はミャンマーの軍事政権と友好関係を維持し続けているのかですね?何か利権が絡んでいるのか、それとも反政府活動側のプロパガンダ活動が世界的に目立っているだけで、実はミャンマーの現政権は極めて真っ当な国政運営を行っているからなのか(とてもそうだとは思えませんが・・・・)? [DVD(字幕)] 7点(2011-05-25 23:04:57) |
9. リリア 4-ever
《ネタバレ》 これは我々に怒りを喚起させるための映画だと思います。まるで奴隷狩りのような人身売買を営む輩に対しては勿論のこと、子どもを「これから生きていくより死んだ方がマシだ」と思わせるような親や親類、そしてこういった人身売買の実態から目を背け己の欲望を満たそうとする大人たち・・・・等々に対しても憤りを隠せません。 本当に、考えさせられる作品でした [映画館(字幕)] 8点(2011-02-13 21:13:10) |
10. ワルシャワ・ゲットー ~ユダヤ人強制隔離居住区~
《ネタバレ》 酷い邦題がつけられていますが、内容はホロコーストから奇跡的に生き延びた一人の女性の壮絶なドラマを描いていて非常に胸に響いてくる良作です。ポーランドのユダヤ人のホロコーストまでの状況の変化、ワルシャワ・ゲットー内の日常などが描かれていて興味深い作品でありました。 人間とは一つ間違えるとこういう幸運が何度も重ならないと生き延びることができない恐ろしい状況を作り出してしまう要素を内に秘めている生き物であることを、平和に慣れた我々に教えてくれる作品ですね。 [DVD(字幕)] 7点(2008-07-14 13:09:32) |
11. コントラクト・キラー
本当に心に沁みるアキ・カウリスマキらしい「大人のための童話」といった感じの作品ですね。いろいろと考えさせるものがありました。イギリスが舞台ということで、他の作品とはまた違った雰囲気ではありましたが、中々新鮮で良かったです。 劇中、ジョー・ストラマーがちょこっと出てましたけど、やっぱ格好良かったですね。 [DVD(字幕)] 8点(2007-09-16 22:09:25) |
12. ショー・ミー・ラヴ
《ネタバレ》 これは青春時代の「痛さ」(いろんな意味の)を描いた作品ですね。ある意味大人の世界より残酷で厳しい世界ですから、学生時代というのは・・・・。 しかし、パーティで誰も人が来ずに家族で待っているシーンは本当に見てられませんでした・・・・。 まあ、爽やかな仕上がりだったのが何よりでした。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-15 23:25:44) |
13. エヴァとステファンとすてきな家族
《ネタバレ》 どんな崇高な理想やイデオロギーであっても家族の絆は作り出せないというメッセージを感じましたね。 しかし、この邦題はちょっと違うような・・・・(予告編も酷いです)。 [DVD(字幕)] 7点(2007-08-08 19:02:12) |
14. 鏡の中にある如く
《ネタバレ》 静かな緊張感の下、完璧な構図(ラストは最高にすばらしい)の中で繰り広げられる心理劇です。非常にシンプルでありながら、内容は濃厚でしたね。 登場人物それぞれの関係の中で葛藤、思いが折り重なる中、精神の病というファクターが入り更に加重がかかっていくストーリーはまるでサスペンス映画を見ているかのような緊張感を与えてくれました。 また、こういうテーマは決して映画の中だけはなく、身近に起こりうる話なのでいろいろと考えさせられますね・・・・。 [ビデオ(字幕)] 7点(2006-09-16 14:55:01) |
15. 処女の泉
《ネタバレ》 非常にシンプルな話なんですが、とても奥深さを感じさせる映画でした。まるで、陶磁器のような印象を受けました。ただ、宗教心の薄い者にとっては、非常に難解ですね。 ラストは非常に神々しい美しさを感じましたが・・・・・。 [ビデオ(字幕)] 6点(2006-09-10 00:21:51) |