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21.  この自由な世界で 《ネタバレ》 
このリアルタイムの社会問題に着目し、しかも主人公を必ずしも善人としていなかった設定のセンスは優れていると思うが、描写そのものはややストレートにすぎ、主人公の内省だけで話が終わってしまった感がある。ところで、日本でも派遣問題や低賃金問題は存在するのだが、切り込もうという映画人はいないのかな。
[DVD(字幕)] 7点(2011-06-05 23:17:50)(良:1票)
22.  ビヨンド・サイレンス 《ネタバレ》 
例えば、父と娘の会話の場面で、会話の切れ目に父の視線が反れると、娘は手をちらちらさせて、父の視線を自分に向けさせる(そうでないと手話が見えない)。そのような描写の1つ1つがしっかりしているところに感嘆するし、しかもそれは日常生活の前提にすぎず、さらにクラリネットというエッセンスに寄りかかることなく、日々の一歩一歩を地道に描いているところが良い。ラストシーンも、突然栄光に包まれるのではなく、あくまでも薄暗いステージであるところがいいですね。
[CS・衛星(字幕)] 7点(2011-06-01 23:47:41)
23.  ウィスキー
地味に淡々と進むかと思いきや、その中にいろんなことが盛り込まれているから油断ならない。普通ならこの先で本腰入れて盛り上げるだろう、というところで説明をシャットアウトしてあとは想像に委ねる。ちょっとした描写でさりげなく登場人物の思考の背景を表す。私は、「逆さ言葉遊び」のこの話における位置づけに思い至ってぞくっとしました。
[DVD(字幕)] 7点(2011-02-20 01:57:23)
24.  そして、私たちは愛に帰る 《ネタバレ》 
個別にはよくあるかもしれないストーリーをさらに複合的に組み合わせて、交錯する人間模様を描き出した点はなかなか新鮮である。ただ、そうであればこそ、決めの部分はもっと表現に気を配るべきではなかったかな・・・。展開が巧妙であるからこそ、筋を追いかけているだけのようにところどころ見えてしまうのが惜しい。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-21 02:33:03)
25.  バーダー・マインホフ 理想の果てに 《ネタバレ》 
俳優陣が揃って気迫のこもった演技に満ちており、多少登場人物の区別がつかなくなることはあっても、集団として1つの動きがあったことが明確に伝わってくる。また、エキストラの使い方、記録映像の入れ方などにも気が配られており、それによって2時間半があっという間。ただ、描写としては、同じような爆破シーンや暗殺シーンが繰り返されて、ところにより単調になりかけているのが気になった。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-08 01:41:30)
26.  パラダイス・ナウ 《ネタバレ》 
日常生活の中でいきなり自爆を命じられ、しかもさして違和感もなく受けいれるところとか、いざ突入しても上手くいかずあっさり撤退するところなどは、ギミックのない生々しさがあって良かったのです。ところがその後サイード探しに延々時間を取ったり、ラスト前にわざとらしい分離があったりして、せっかくの緊張感が途切れてしまいました。とはいえ、普段あまり目にしない地域の風景や生活状況が存分に見られたのは、貴重でした。
[DVD(字幕)] 7点(2011-01-04 04:03:49)
27.  ブラックブック 《ネタバレ》 
見ているときは先の見えない展開を面白く見ていたのですが、結局はエンターテインメント作品の枠を出ていないんですよね。牢獄に突入して救出するシーンでも、突入もあっさり成功、官憲側の反撃もあっさり成功。同種の例はほかにもいろいろあります。これではいくら物語上の障壁を周到に準備していても、全体が予定調和的に見えてしまいます。主演の女優さんの力の入った演技に+1点。
[DVD(字幕)] 7点(2009-11-25 02:40:19)
28.  白バラの祈り/ゾフィー・ショル、最期の日々 《ネタバレ》 
ただビラを撒くだけで、命がけであった時代と場所がある。そのことを誠実に明快に伝えているという一点において、この作品は後世に残る価値がある。取調官の尋問の丁寧に時間をとったやりとり、ほかにぶれずに身柄拘束下の主人公を淡々と追い続ける描写に、この崇高で神聖な意志に対する制作者の真摯な鎮魂の念が表れている。
[DVD(字幕)] 7点(2009-11-19 02:41:27)
29.  愛を読むひと 《ネタバレ》 
前半部分だけでも、年上のお姉さんと少年の一夏の想い出的ロマンスとして十分成り立っているし、そこだけで作品にすることも可能なボリュームがあるのですが、「その後」「さらにその後」までしっかりと一つの世界にしてくれているのが嬉しいではないですか。同じ監督・脚本の「めぐりあう時間たち」同様、余韻と間を大切にする演出と、一つ一つの言葉に意味を込めている脚本が、それを支えています。また、各シーンを的確に彩っている照明のセンスも印象的で、特に、最後のファインズとレナ・オリンの対面の場面の希望に満ちた明るさは、物語自体はアンハッピーエンドであるにもかかわらず、未来への拡がりを感じさせてくれます。
[映画館(字幕)] 7点(2009-07-06 00:09:14)(良:1票)
30.  麦の穂をゆらす風 《ネタバレ》 
激動の時代背景、主人公の闘争に満ちた人生の割には、作品の描写範囲はこじんまりとまとまってしまっている気がしなくもない。ただし、この作品で一番優れているのは、英愛条約成立後に賛成派と反対派でディスカッションを行うシーン。ここで手を抜かなかったことにより、一本の筋が通り、ドラマとして完結することに成功している。
[DVD(字幕)] 7点(2009-02-22 03:16:31)
31.  春にして君を想う 《ネタバレ》 
人工物からして見当たらないアイスランドの茫漠とした風景、その中を頼りなく、しかし決して止まらずに、走らずに、確実に歩き続ける主人公2人、必要最低限の凝縮された会話、そこから醸し出される年季の入った信頼感。細かいことをいう前に、この作品はその珠玉のような世界を提示できた時点で成功です。重要な場面でもさらっと流れているので見ているときには注意が必要ですが、ラストの埋葬の場面にはすべてを結実させて昇華させる強力なインパクトがあります。陰影を強調した撮り方も作品世界に適合しており、印象的です。
[DVD(字幕)] 7点(2009-01-09 01:06:19)
32.  ホワイト・オランダー
なかなか表現の難易度が高いテーマだと思うが、何といっても、ミシェル・ファイファーの気迫のこもった演技が凄い。作中でこの母親にコントロールされていた娘同様、画面の前の我々も、この冷たい迫力に思うがままにコントロールされそうである。それを演技の上できちんと受けきったアリソン・ローマンも見事。また、メイクやヘアメイク、衣装、色彩関係もきちんと内容表現に即した形になっている。登場人物の座り位置や撮影方向なんかにもさりげないこだわりがあるのも嬉しい。
[DVD(字幕)] 7点(2008-01-11 04:18:18)
33.  セルラー
危機の振り方にしてもその解決の仕方にしてもものすごく単純で、何か目新しいことをしているわけではないのですが、手がかりが偶然つながった回線のみという設定をフルに活用し、ほかの次元の問題に色目を使わないところが誠実で良い。それにしても、ひたすら泣き顔で座っているだけなのに何とも言えん色気を感じさせるキム・ベイシンガーはやはり凄い。以前の大女優然としていた頃よりも好感度アップです。
[DVD(字幕)] 7点(2007-09-10 01:59:40)(良:1票)
34.  光の旅人 K-PAX 《ネタバレ》 
タイトルから勝手に大風呂敷系拡散SFを想像していたので、意外に上質の緊迫感ある心理サスペンスだったのにびっくり。結論をどれとも出さずに、いろいろな解釈を残しているラストが、清冽な余韻を残している。ただし、ケビン・スペイシーの神憑り的演技に対して、ジェフ・ブリッジズの「受け」の演技が弱いのがちょっと残念。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-04 15:22:21)
35.  スモーク(1995) 《ネタバレ》 
最初に見たときは、やたら緩いテンポとシークエンスごとの一様な長さに面食らったのですが、実はその緩さこそがこの作品のミソだったのですね。忙しいばかりのようなNYの一角にもこのような空間が確保されているという描写が新鮮です。ハーヴェイ・カイテルとウィリアム・ハートも、この作品世界にぴたり合っています。●再見して気づいた点。カメラがほとんど動かない。それはそのまま、都会の片隅で街角の人々を見続けてきた主人公の視点そのものでもある。親子対面の哀しくも妙に可笑しい一幕の後、全員で当たり前のようにしれっとピクニックに行っているのが、さらに可笑しい。全体のトーンとして、「わびさび」という言葉がこれほど似合う映画も珍しいと思う。
[映画館(字幕)] 7点(2005-12-31 14:01:30)
36.  スクール・オブ・ロック 《ネタバレ》 
(1)小ネタとしては、キーボードの子にイエスの「こわれもの」を渡すにとどまらず、バックコーラスの子にフロイドの「狂気」を渡して「虚空のスキャット」を聴けだなんてやっちゃってるところ。それと、黒板いっぱいに書かれた「ロック人脈図」。これだけでドツボ。(2)そのような小ネタを挟みつつ、一番素晴らしいのは、ロックの原点を、素朴に、誠実に、脚本と演技という形で表現していること。そう、ロックの立脚点を一言で答えるならばそれは「反抗」以外にはありえないし、そこで歌うべきことは、単純な「心の叫び」でしかない(歌詞の題材なんかは何でも良いと思うが、出発点はそこであるべきだ)。そして、そのような出発点の下に、曲ができ、バンドができていく過程を、この映画はきちんと具現化しているのである。ついでに、ある日バンドをクビになったりとか、チラシを貼ってメンバーを募集したりとか、思いつきで曲ができあがったりとか、そういうバンド活動のディテールの描写も実にリアル。(3)ジャック・ブラックがはまり役なのは当然だが、ジョーン・キューザックのサポートぶりも見事。「くそ真面目だけど実はスティービー・ニックスで踊り出します」なんていう人格の表現は、この人にしかできません。ただし、サブキャラはあと1~2人いてもよかったと思うけど。(4)全員の演奏シーンが感動的なのはもちろんだが、キーボードの子には、もう少しロック的な弾き方をきちんと教えてほしかったな。
[DVD(字幕)] 7点(2005-10-17 01:42:07)
37.  シカゴ(2002) 《ネタバレ》 
ひたすら面白かったです。歌と踊りの場面がきちんと登場人物の心理表現になっているところが良いし、ストーリーをステージ上のショウとして展開するという見立ても成功しています。編集も優れているので、芝居の場面との相互転換にもまったく違和感がありませんでした。“Cell Block Tango”や“We Both Reached For The Gun”の場面は、圧巻でした。ところで、ほかの人ばかり注目されているけど、悪徳なのに腕は一流で妙に頼れるというビリー・フリンの人物像を的確に表現したリチャード・ギアの功績は、忘れてはならないと思うが。●と、エンターテインメントとしては文句なしなんだけど、それでも手放しで褒められないのは、最後をマシンガンで締めてしまうからなんです(本編中でも使われていないので、そもそもアイテムとして浮いている)。
[映画館(字幕)] 7点(2003-05-06 00:48:48)
38.  戦場のピアニスト 《ネタバレ》 
主人公がごく普通の人間である(ヒーロー的な活躍をまったくしない)からこそ、逆に怒りや哀しみが生々しく伝わってきます。本来の家から廃墟の屋根裏まで、生活環境が累進的に劣悪になっていくのが、そのまま、主人公の荒涼とした心境を象徴しています。そのすべての状況でそれに即した演技表現を存分に行ったエイドリアン・ブロディには拍手を贈りたい。そしてそれと同じくらい印象的だったのがカメラワーク。窓の外で起こっている悲惨な出来事を、ことさら映像的に強調することなく、部屋の中から主人公目線で追い続けるショットには背筋が寒くなります。どうしても気になるのは、仕方のないことかもしれないけど、台詞が英語であること。こういう民族性がからんだ作品では特に。
[映画館(字幕)] 7点(2003-03-02 21:29:31)
39.  誰でもない女 《ネタバレ》 
第二次大戦中のドイツ兵とノルウェー人女性の間に生まれた子が、いったんドイツに収容されたものの、その後脱出して母と再会し、ノルウェーで生活していたら・・・という、前提からして何ともドラマチックな出だしです。そもそも、ナチスがノルウェーでドイツ民族増加政策を行っていたなどということも知らなかったので、勉強になりました。●それでは、主人公はドイツでどんな苦労をして、それをどう脱出して再会につなげたのか、と期待が高まりますが、その辺のことはまったく出てきません。実は主人公は身分を偽っており、正体は東ドイツのスパイだった、ということが、前半で早々に明かされるのです。したがって、収容所も脱出も何もないわけです。以後は、その前提から発生するサスペンスが中心になります。●で、家族内サスペンスとしては、出来は良いのですよ。ふらっとした拍子に現れる家族内の感情描写、どこまでも追ってくる旧東ドイツの関係者、それに対応しないといけない主人公。何といっても、表情筋1つで感情を語れるユリアーネ・ケーラーの演技が見事です。●しかし、当然ながら入口ではそういうのを期待していたのではないわけで、何というか、お鮨を食べに行ったら、滅茶苦茶旨いステーキを提供されました、というような、十分満足はできるんだけど、どこまでもそれじゃない感が残存してしまうというか・・・。
[DVD(字幕)] 6点(2024-02-11 23:39:02)
40.  ゴーストライター 《ネタバレ》 
中盤くらいまでは割といい感じなのです。落ち着いた進行の中にも適度にそれっぽい手がかりが撒かれていて、じわじわとスリルが増していきます。また、若すぎず老けすぎず、善人すぎず悪人すぎないというユアン・マクレガーのキャラクターも、作品に合っています。キム・キャトラル&オリヴィア・ウィリアムズの適度な自己主張ぶりも、スパイスとして効いています。●ただ、終幕に向けて、結局はありがちパターンに収まってしまったというか、広げた風呂敷を畳めなかったというか・・・ひねりたかったからひねった、というだけのオチになってしまいました。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2023-08-20 20:42:41)
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