1. スクール・オブ・ロック
学校ものではなく、「スティル・クレイジー」「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」等と同系統の似非ロックバンド映画。加えて、S先生が吠え猛るようにして「ロックとは何か?」を講義してくれるので、初心者にも大変親切な内容になっている。その講義中の百面相、特にうねる眉毛を観るだけでも爆笑。それに小学生連中が演奏する音楽も充分に本物だし、裏方に到るまで見事にキャラが立っているのが素晴らしい。マネージャー・クラス委員の憎たらしさとキーボードのヘタレっぷりが実に良かった。いやぁ、小学生の時に「6年生を送る会」でブルーハーツの「情熱の薔薇」(他のクラスは「風の谷のナウシカ」と「魔女の宅急便」)を演奏したのを思い出すな。 7点(2004-05-03 13:21:00) |
2. グッバイ、レーニン!
政治物、として観た。社会主義ってのは何でこう、物悲しくも滑稽なのだろうか。世界中どこを探しても見つからない“理想的社会”という幻想を大真面目に掲げたドンキホーテ。民衆を抑圧しつづけた怪物。その終焉。大笑いは出来ないが、どこか可笑しい。無くなった体制を一人で創り上げようとする努力。可笑しいのに、笑いとは違うものがこみ上げて来るのは何故か。そして、あの母親が健康な状態でベルリンの壁崩壊に立ち会ったとしたらどうなったかと言うことを、観ながらずっと考えた。それにしても、あの仕事仲間サイコー。嬉しそうにまあ、撮ること喋ること。一番輝いていたのは、多分あいつだ。で、一部音楽が「アメリ」からの使いまわしのような気がするが、しつこく続くメインテーマが心地よい。グルグルと何度も繰り返される音楽のように、何度も観たくなる。大当たり。 8点(2004-04-10 21:46:05) |
3. 飛ぶ教室
オープニングが凄くいい感じで、久々にいい作品に当たったかな?と喜んだのも束の間、肝心の舞台がラップだ・・・。かなりヘコんだ。原作読んだ読んでないに関わらず、ラップの嫌いな人は観るべきではないでしょう。そこ以外はいいトコも沢山あるんだけどね。いじめられっ子をゴミ箱に入れて吊るしたり雪合戦したり、少年らしくていいんだけど。その全部があの舞台でパァだ。あ~あ。 4点(2004-03-01 22:24:01) |
4. ターミネーター3
続編っつーかパロディ臭い。男性ストリップの所で☆サングラスをかけるところはバカ映画のノリだし、警官に止められたTXがおっぱいを大きくするところはパクリポルノみたいだし。にしても、TX弱いなぁ。ヘリ如きにやられんな。それでも最新型か?メカニックがヘボだったのか?シュワルツネッガー知事が車を殴るシーンはストⅢ3rdのQが車ぶっ壊してるみたいで可愛い。でも、昔に比べると大分しぼんだねぇ、知事。空気が抜けたようですね。先生は風船ですか?ラストは色々あるけどまあ好きにしてちょーだいって感じだったなぁ。まだ続編あるの? 5点(2003-12-06 22:33:18) |
5. コンフェッション(2002)
裏切り者が物凄く分かりやすい。故にオチが弱い。これはスパイものとしてどうなんだろう。しかし、そこに到るまでの過程は楽しく拝見した。みんな上手いね、本当に。この人が本物の殺し屋だったのかどうかよく分からないが、どうせだったら本当であってほしい。そのほうがおもろい。 6点(2003-12-01 21:38:39) |
6. スモーク(1995)
“オチ無し”という印象が途中ずっとあったが、「オーギー・レンのクリスマスストーリー」のラストは効いた。お婆さんが笑顔になる一瞬前のあの表情!クリティカルですよ。参ったね、どうも。 8点(2003-11-03 19:58:59) |
7. マニトの靴
観終わってすぐに忘れ去ってもいい程度の値打ちしかないが、観ている間はめっちゃ笑える。ギャグやパロディがかなりキてるのは勿論、無意味に挿入されるミュージカルシーンがいい。「蜂の巣マシーン」の歌なんか、踊りたくなっちまう。 6点(2003-08-19 19:59:47) |
8. 戦場のピアニスト
逃げ隠れするしかしょうがない。人にすがるしか生きる術がない。ドラマティックではないが、それが本当のところなんだろう。「ライフ・イズ・ビューティフル」の方が好きだし面白いけれど、あれは言ってみれば“お話”でこっちはほとんど実話だから。余談ながら、銃声がするたびに体がビクッとなるので戦争映画を観に行くといつも明かりがつく瞬間が恥ずかしい。 7点(2003-06-28 21:50:20) |
9. ボウリング・フォー・コロンバイン
はっきり言って、今年観たどのハリウッド映画よりも面白い。マイケル・ムーアの主張は自分の考えと非常にあうので鵜呑みにしてしまいたくなる。しかし、映画でも言ってるように客観的な判断もなしに情報を頭に詰め込んではいけない、んだよね?見終わると、ムカつくところにはムカついて、スカッとするところは実にスカッとする。そのまんまだが、そう思う。 8点(2003-06-28 21:36:00) |
10. シカゴ(2002)
ミュージカル好きなので、不自然さなど微塵も感じなかった(まあ、どんな作品でもだが)。やっぱり、もともとがいいからどういじっても面白くなるのだ。刑務所でのタンゴと腹話術、あとミスターセロファンが特に良い。それはさておき、ダニー・エルフマンの曲はどこで使われてたの?エンディング? 7点(2003-06-06 21:52:27) |
11. 西洋鏡/映画の夜明け
大筋の流れは誰でも読めるような単純なもの。それでも惹きつけられるのは、やはり自分も映画が好きだからだろう。初めて映画館で(自費で)映画を観た時の喜びは今でも覚えている。あの感覚が、観ているうちに甦ってきた。 7点(2003-02-16 21:30:10) |
12. マーサの幸せレシピ
出来自体はまあまあという程度だが、出てくる料理がみんな美味そうで良い。ああ腹が減る。 5点(2002-12-08 19:32:20) |
13. ラッキー・ブレイク
数ある刑務所モノの中でも飛び抜けて“ユルい”刑務所を舞台にしている。イギリスの刑務所はアメリカのソレに比べて自由というか、杜撰というか。囚人が結構好き勝手に行動するのは少々不自然だが、それもまた愉快。悲劇と喜劇を上手に貼り合わせたコラージュにふんだんに笑いを織り込んだ脚本は見事。ティモシー・スポールやビル・ナイといった渋い俳優が渋い役回りで見せてくれる。 7点(2002-08-05 22:56:42) |
14. 光の旅人 K-PAX
宇宙人なのかそうでないのか、はっきりさせない所が良い。取り憑いていたように(アラシにバルタン星人が憑いたのと同様に)見えたが、患者の正体を突き止めてもちっとも動じない。そこらへんがいい感じだった。ただ、バナナを皮ごと食べる必要は無かったのでは? 6点(2002-08-05 22:36:03) |
15. 夏至
最初は幸せそうなヒトビトが、なんかドロドロした状況を呈していくのは観ていて少し辛い。ベトナムの町並みや風景、雨や風があそこまで綺麗に撮られていなかったら、かなり重くなってたのではないか。ストーリーは全体的に悪くはないが、中盤から終わりにかけてちょっと眠かった。 5点(2002-03-02 20:30:22) |
16. トゥームレイダー
犬の糞ほどの値打ちもない。 1点(2002-02-17 20:58:13) |
17. アメリ
ワカメちゃんカットのアメリがとにかく愛らしい。黒い瞳をいっぱいに開いたカメラ目線、空想にふける伏目がちな表情、お化け屋敷(スモークがカッコ良くてすごく入ってみたい)で見せる大人っぽい仕草、そして悪戯を仕掛ける時の茶目っ気たっぷりの笑顔。どのシーンでもきらきらと輝いています。悪く撮れば“ダメ人間大集合”になってしまいそうな濃い登場人物たちが暖かい幸福に包まれていくのを観ていると、こっちまでほんわかと幸せになれます。クスクス笑ってるうちに知らず知らず人生が好きになるような素晴らしい作品でした。 9点(2001-12-23 20:43:24) |
18. 魔王
キリスト教の説話を下書きにしているようだが、それよりも「怪人赤マント」や「子取り鬼」を思い出してしまった。昔話や都市伝説に出てくる「人さらい」もアベルのように喜びと悲しみを半分ずつ背負って子供をさらっていたのだろうか。また、アベルが馬を駆って進む森が不気味で綺麗。山に行って感じるようなものを映画を見て感じるのは初めてだった。 7点(2001-10-13 16:46:31) |
19. スターリングラード(2001)
エド・ハリス渋すぎ。主人公より格好いい。それにしても、あのラブシーンは余計だ。 6点(2001-04-30 15:46:24) |
20. レンブラントへの贈り物
美術や世界史の教科書でしか知らない画家、レンブラント。その生涯を力一杯描いているように思える。ただ、本物のレンブラントもあんなに佐藤蛾次郎に似てたのかなぁ。余談ながら観客の年齢層が妙に高い。土曜日だったのに平均年齢はたぶん50~60歳。映画館の中で唯一人の20代というのは久し振りだった。 6点(2001-04-21 16:52:54) |