1. アンダーワールド(2003)
《ネタバレ》 マトリックスとブレイドを足して2で割ったような作品という印象を受けました。ゴシック調の雰囲気、黒のレザースーツをはじめ冒頭の駅のホームでの銃撃シーンもまるでマトリックス。そして相手はウェアウフルですが、ヴァンパイアが戦うという点がブレイドを想起させました。アクションは独特の色が出ていて良かったし、ヴァンパイア・ウェアルフの造型も独創的で満足しました。また、お互いに苦手としている紫外線や硝酸銀を内蔵した弾丸など凝っていたし、ゴシック様式のヴァンパイアの館などの美術も素晴らしく、この映画独特の世界観が確立していて良かったと思います。ただ、ストーリーがいまいち面白く無かったですね。もう少し工夫できたんじゃないかな~と思ってしまいました。セリーンとビクターの関係、ルシアンとビクターの関係、ヴァンパイアとウェアウルフの確執の原因、ウェアウルフが追う人間の謎、様々なテーマが織り込まれていましたが全部に焦点を当てようとしてしまい、何もかも中途半端になってしまった印象があります。 6点(2004-09-14 17:50:25) |
2. 閉ざされた森
《ネタバレ》 嵐の夜のジャングルで行われた特殊部隊の訓練のシーンが多いのだが、画面は暗いし、登場人物が多いのも相まって誰が誰だか分からない。ストーリーで観客を翻弄するサスペンスなら大歓迎だが、画面の見づらさで観客はお手上げ状態。登場人物が多い上に、みんな軍服着てて同じような恰好なんだったら、誰が誰だとか分かりやすくして欲しい。ストーリーに自信があるのは分かるけど、それ以前の問題をクリアしないと観客はついてこないんじゃないかな~。ストーリーはとても面白かったので満足度は高いのだが、画面の見にくさだけは何とかして欲しかった。 7点(2004-09-14 17:35:53) |
3. トゥームレイダー2
アクション全開で最初は面白いのですがストーリーが…。シーン毎の迫力は満点でしたが、だんだん飽きてきてしまいました。 6点(2004-09-14 17:33:56) |
4. デス・トゥ・スムーチー
《ネタバレ》 見るべきは悪役を演じるロビン・ウィリアムズと善人を演じるエドワード・ノートンの2人でしょう。キャサリン・キーナーとダニー・デビートが脇を固め、キャスティングはばっちりでした。一体どうなるのかとハラハラしますし、子供向けの番組でピンクのサイの着ぐるみを着てはしゃぐエドワード・ノートンも一歩引いて見ると滑稽で、見ているだけで笑いが込み上げてきました。色使いや映像の見せ方も凝っていたし、映画のテンポも良かったです。しかしレインボー・ランドルフが簡単に改心してしまうのが少し拍子抜けしてしまいましたし、キャサリン・キーナー演じるノラが一体何を考えているのか分からないのが少し不満でした。 7点(2004-09-14 17:32:12) |
5. シカゴ(2002)
《ネタバレ》 最初の2、3曲までは楽しかったのですが、ミュージカルのオンパレードにだんだん飽きてきました。内容が伴えばそれなりに見られたのかもしれませんが、話は単純明快でドンデン返しも無く・・・。早く終わらないかな~と思いながら見て、終わったら「やっと終わったか~」と思ってしまいました。と苦言を呈しつつもCHICAGOのサントラは買っちゃったんですけどね。 6点(2004-09-14 17:23:11) |
6. ターミネーター3
《ネタバレ》 序盤のカーチェイスはそれなりに楽しめました。しかし、1と2のような独特の雰囲気は失われてただのアクションに成り下がってしまったように思います。今度は追う者が女性にして変化を持たせたかったのかもしれませんが、1のシュワちゃんや2の液体金属のお兄ちゃんのような威圧感が彼女には全く無かったのが失敗だったのかもしれません。(言葉が少ない役や無表情の役って実は演技力が必要なんですよね。)そして一番気になるのがキャスティング。2ではサラ・コナーの息子で将来世界を救うリーダーとして活躍する少年時代のジョン・コナーをエドワード・ファーロングが演じたのですが、3で大人になったらニック・スタールみたいなおっさんになってしまうとは・・・。そして恨みは無いけど、ヒロインを演じたクレア・デーンズは20代中盤にもかかわらず老けすぎでした。 6点(2004-09-14 17:03:25) |
7. 愛しのローズマリー
《ネタバレ》 「人を外見だけで判断するな」なんて当たり前の事なんでしょうけど、実際外見で判断する人って多いですよね(自分もそうですけど)。しかしながら、「美」の規準って何なんでしょうかね?人によって、もしくは文化・時代によって女性の「美」の規準って違いますよね。平安時代の日本だったらちょっと下膨れで、目は切れ長な女性が美人だったし・・・。でも時代や場所が変わろうとも美人の規準を決めているのって大部分が男性なんじゃないでしょうか。女性が美しいかそうじゃないかを決めたり、評価するのは多くの場合が男性でしょう。男性は自分たちの思い描くステレオタイプ化された「美」を女性に強要して、それにのっとっている女性を讃美し、一報でそれにそぐわない女性を抑圧している部分が大いにあると僕は思います。 この映画は「人を外見だけで判断するな」という正論を大手を振るって掲げています。それは確かにその通りで人を外見だけで判断するのは良く無いと思います。しかし、その主張には全く説得力が無いのです。というのもこの映画に登場する「美しい女性」っていうのはいわゆるグラマーで痩せ型で整った顔立ちの女性ばかりでしたが、これってまさに現代の西洋人が持っている美しい女性のステレオタイプそのままじゃありませんか。その一方で「顔にやけどがあれば醜い」、「太っていれば醜い」などと勝手に決め付けて、「美」と「醜」をはっきりと二分させようと躍起になっています。「人を外見だけで判断するな」と言いつつも、見た目の「美しさ」や「醜さ」に固執しているのは何を隠そう制作者の側なのです。これでは説得力が無いのも頷けますし、結果的に「(見た目の)美とはこういうものだ」というステレオタイプを強化してしまっているだけです。 そして何とも皮肉だなぁと思ったのは、映画の中でカウンセラーが言っていた「人は女性の美の規準をTV、雑誌などのメディアによって洗脳させられている」という事実を制作者の側自らが実践してしまっている点です。なんとこの映画の制作者たちが「美」に対する観客の意識を洗脳する立場に立ってしまっていたんですね。そのカウンセラーの言葉をそっくりそのままこの映画の制作者に返してあげたいです。 3点(2004-09-14 16:38:41)(良:1票) |
8. バイオハザードII アポカリプス
《ネタバレ》 アクション、ストーリー、CG、露出度等全て前作を大きく上回る出来でした。1作目は前振りもいいところで今作からやっと本番かと思わせるくらいの違いがありました。この映画に出てきたS.T.A.R.S.のジル・バレンタインという女性はバイオハザードシリーズでは御馴染みのキャラクターなのですが、衣装から容姿までゲームのキャラとそっくりだたし、ネメシスもよく再現できたな~と思うほど似ていたのでびっくりしました。さてさて、この映画はアクションが本当に見応えありました。一般市民や武装した警官隊がゾンビにやられ、ゾンビが次々に襲いかかってくるという緊迫した中、ミラ・ジョヴォヴィッチとシエンナ・ギロリーが銃や体術でばったばったとゾンビをやっつけていくのがなんとも爽快でした。しかし、一部の戦闘シーンではスピード感を出したかったのでしょうか、アップを多用しすぎていて一体誰がどうなっているのか非常に分かり辛かったです。ストーリーは最後のオチの方で前作と上手くリンクさせている以外は特に凝ったところはありませんでした。でも生き残るための命題がはっきりしていて分かりやすい展開だったので、序盤から終盤まで十二分にアクションを堪能できたので良かったと思います。次の作品も是非見てみたいですね。 8点(2004-09-05 07:39:35)(良:2票) |
9. 鬘(かつら)職人の日記
見ていてちょっと怖かったですね。死の臭いがぷんぷん漂っているような雰囲気がすごくよく出ていたと思います。これは短編ですが、もっと長いバージョンの映画が見てみたいと思いました。 6点(2004-03-28 23:20:14) |
10. ルムンバの叫び
ルムンバはベルギーの植民地から独立した1960年にコンゴの初代首相に選ばれ、コンゴ国民ために命をかけた実在の男です。彼は今なお、コンゴ国民にとって英雄のような存在らしいです。しかしこの映画はコンゴとベルギーの関係を予習して見ないと、何がなんだかよく分からないと思います。僕は見ている間は何がなんだかサッパリでした…。 6点(2004-03-27 23:58:35) |
11. デス・フロント
《ネタバレ》 き、気持ちわり~。(×_×;) 戦争が舞台のSF・ホラーなんですけど、僕はヒュー・オコナー目当てで見ただけなんです。一応CMは見たことあったけど、ここまでグロいとは思いませんでした…。死体の描写がグロくて(リアルに描いただけなのかもしれませんが)オエェ~だし、SFホラーでドッヒャ~だし、実はスリラーでオッ!?って感じでした(表現下手すぎ)。何はともあれ、お目当てのブラッド・フォード役のヒュー・オコナーはやはり良かったです。どの映画に出ていても独特の雰囲気をかもし出してます(ちょっと贔屓してますが…)。他にもかなり個性的な俳優がたくさん出ていて、「リトル・ダンサー」のジェイミー・ベル、「穴」でキーラ・ナイトレイ、ゾーラ・バーチと共演したローレンス・フォックス、「ロード・オブ・ザ・リング」のアンディ・サーキスなど、どこかで見たことあるような?という俳優がズラリで結構見ごたえアリ。内容的にはただのホラーに留まらず、既に最初の戦闘で登場人物は死んでいたようで、舞台となった塹壕はあの世への通過点だったのか何なのか、真相を明らかにさせない終わり方。この「何だったの!?」っていう訳の分からなさは恐怖の原点でもあると思うし、議論の余地を残して終わるところに独特の美学を感じました。また、敬虔なクリスチャンだったブラッド・フォード(ヒュー・オコナー)だけが「自分の中に死を感じる」と自分の死を確信していたところは、オオカミさんも指摘しているように宗教的だな~と感じました。見終わった後は結構感心したんですが、見ている間はグロいのが何とも…。( ̄∀ ̄;) 6点(2004-02-21 14:45:34) |
12. アメリ
《ネタバレ》 アメリの世界観は体が水みたいに溶けたり心臓がバクバクしたり、絵の中のキャラクターが話し始めたりするいわゆる少女趣味が強く、いわゆる無垢な少女のような純真さを感じさせる。しかしその一方で、他人のSEXを冷静に恋愛/人生の一部として見つめ、自分がSEXしている最中も表情ひとつ変えずに、SEXという行為を客観的に観察していたりと、夢見る少女とは到底言えない一面も持っている。そういうアメリの視線の冷静さ、客観性は世界に積極的に飛び込めない消極的な性格の裏返しで、SEXに対して冷静ではある一方、好きな男性に対しては真正面から向き合うことができないという矛盾、アンバランスさに人間らしさを感じる。そして「人間らしさ」という観点からすれば、「アメリ」はリアルな人間ドラマである。最後におじいさんの言葉で世界に飛び込む勇気を持てたアメリ。あんな風にそっと肩を押してくれる人の大切さに気付かされた。 7点(2004-02-07 03:06:04) |
13. ボーン・アイデンティティー
《ネタバレ》 サスペンス性が全く無い。記憶喪失になった主人公が「自分は一体何者?」という謎を観客と一緒に解き明かしていく…というストーリーは一般的だが、この映画もそれをなぞった方が良かったのかも。だって主人公の正体を知らないのは主人公その人だけで、映画を見ている我々からすると、ハラハラするのではなく、イライラしてくる。「おいボーン!オマエはスパイなんだよ!分かんね~のかよ!アホか!?」それだけではない。金で釣られてホイホイ簡単について行く女。「オマエもアホか!?」最後に、ボーンを殺すならもっと大きな部隊を送れば良いのに、人件費を出し惜しみするCIA幹部。「アホがまだいたか!?」あ~、もうイライラした。 6点(2003-12-20 12:28:24) |
14. ボウリング・フォー・コロンバイン
↓でレビューしている【中山家】さん同様、僕もドキュメンタリーが公平・客観だとは微塵も思ってないのだが、ドキュメンタリーという手法も含めてマイケル・ムーアの主張は面白かった。ただ、彼が銃について問題提起していることもそれに対する彼なりの答えも意義深いのだが、見落としてはならないのはマイケル・ムーアは銃王国「ミシガン州」で育ち、全米ライフル協会の永久会員でもあるということだ。マイケル・ムーアは外部の人間ではなく、銃と密接に関わってきた生粋のアメリカ人だからこそ、彼から発せられる疑問に重みが増すのである。 9点(2003-12-20 09:22:42) |
15. ベッカムに恋して
《ネタバレ》 ベッカムをサッカー選手として尊敬する主人公の女の子が、恋や友情を育みながら、家のしきたりや両親の反対の中、プロのサッカー選手になるという夢を実現させていく。恋愛、友情、夢に悩む少女の葛藤を描きながらも決して暗い雰囲気にせず、テンポの良い展開、軽快な音楽、独特のユーモア、そして「ここはイギリスか?」と思うくらい爽快に晴れ渡る空のもと繰り広げられるドラマによって、とても爽やかな青春映画に仕上げられている。原題のBend it like Beckhamを直訳すれば「ベッカムのようにそれを曲げろ」という意味なのだが、ベッカムのクロスのように曲げるのは主人公の夢を阻む文化やしきたりのことも意味している。なかなかウィットに富んだ題名なのだが、ベッカム人気に便乗して興行収入アップを図ったかのような邦題だけは、この爽やかな青春映画に一点の曇りを見せている。 6点(2003-12-20 07:58:45)(良:1票) |
16. 15ミニッツ
《ネタバレ》 サスペンス映画なのだが、一番ビックリするのがデニーロが死んでしまうシーン。そのシーンのためだけにあるような映画です。彼が死んでしまった後、エドワード・バーンズだけではやっぱり物足りないと感じてしまいました。最後のシーンも行き当たりばったりで「火曜サスペンス」並の展開。デニーロ亡き後は観る価値が無いですね~。 4点(2003-12-17 01:47:58) |
17. ファイト・クラブ
フィンチャー&ノートン好きなので言う事無いくらい好きな映画です。 9点(2003-12-17 00:59:45) |
18. ブルークラッシュ
《ネタバレ》 サーフィンをしている映像がメチャかっこ良い。カメラワークはかなり凝っていて、実際にサーフィンをしているような錯覚に陥ってしまう。しかも波の映像はCGではなく本当に撮っているから、その臨場感たるやスゴイの一言…。もっち~はサーフィンはやったことが無いが、大波に飲まれた時の怖さや波に乗れた時の快感がびんびんに伝わってきた。しかし、どこかで見たような出来すぎたストーリーがこの映画の評価を下げる原因の1つの要素かもしれない。とは言いつつも、この映画にひねりの利いたストーリーなんか要らないと思う。これは波の映像を楽しむ映画なんだから、むしろありきたりのストーリーがダイナミックな波の映像をより際立たせていたと思う。もっち~は最高にクールでクレイジーな女の子たちにメロメロになってしまったし、アン=マリーが波に乗り損ねれば映画の中の見物客と同様に落胆し、見事に波に乗れれば映画の中の見物客と同様に感嘆の声を上げて彼女を賞賛していた。観終わった後サーフィンしたいと思った。しかしなんでまた僕は冬にこの映画を選んで観てしまったんだろうか…。 8点(2003-12-16 04:41:18) |
19. 光の旅人 K-PAX
《ネタバレ》 設定はSF・ファンタジー、展開はサスペンス、そして内容はヒューマンドラマ。ケビン・スペイシーに釘付けになりますよ。 10点(2003-12-08 21:50:51) |
20. バイオハザード(2001)
主人公を一時的な記憶喪失にしたのはGOOD。部隊の隊長が主人公にあれこれ説明してくれるのは、同時に映画を見ている人への説明にもなったから自然にストーリーに馴染む事が出来ます。しかし肝心のストーリーは色々とパクリが多いかな~とも思いました。もうちょっとミラの戦闘シーンを期待していたのだけど、それほど見せ場も無く終わってしまいましたね。ラストは次回作があることを匂わせてますので、次回作ではもっと凄いアクションを期待しております。 6点(2003-12-07 22:13:55) |