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プロフィール
コメント数 606
性別 女性
ホームページ http://blog.goo.ne.jp/nohara-gogo/
年齢 53歳
自己紹介  映画とこのサイトには本当にお世話になっています。
 読み返すと稚拙で恥ずかしいレビューもありますが
 どうぞご容赦下さい 。

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1.  オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ
昼の2時から見始めたというのに、リビング中に満ちたこの夜の空気は一体どうしたことだろう。夜のなかでしか生きられない吸血鬼達のシュールな日々。我らゾンビは命を廻らせている。死んでも死んでもまた生まれてレコードみたいにぐるぐる廻りながら人生というのを繰り返している。永遠に一方通行の旅を続ける彼らがボンヤリとした明かりに照らされながら活動する画の美しさ、そのシニカルな会話の楽しさ。美しい芸術をありがとう、映画もきっと彼らが上物をちびちびすすりながら作ったんだろう。ティルダ・スウィントンは多分本物の吸血鬼じゃないかと思う。
[DVD(字幕)] 7点(2014-07-03 16:43:39)(良:1票)
2.  ル・アーヴルの靴みがき 《ネタバレ》 
冒頭、筋に関係ない殺し屋があっけなく始末される。今回のカウリスマキ映画には必要ないから。苦いとか酸っぱいとか悲哀は脇に置いとこうってことだ。そんな殺し屋にも「ちゃんとお金くれたのに。」と優しい台詞が送られる。それからは、優しい人々が優しい表情を見せて、綺麗な瞳の少年を何とかしてあげようとするお話となった。全編溢れる優しさとカティ・オウティネンの爽快な表情の存在、そしてささくれに引っかかるような痛さの不在は確かに今までと違うものを感じる。でも、みんな素直で優しいこの世界もまあいいんじゃないかな、と私は思えた。監督は、北欧の冷たい海と違って、フランスの海の煌めきが撮ってみたかったのではないか。コンテナの中で不安を覚えてじっと座る移民たちの、胸を締め付けるような無言の訴えに、優しい気持ちで手を伸ばしてみたかったのかな、と。最近、もらうのも与えるのも明らかに優しさが足りない私には、最後の桜は滲んで見えた。
[映画館(字幕)] 8点(2012-05-06 16:01:15)(良:1票)
3.  白いリボン 《ネタバレ》 
冒頭10分くらいで「子どもの映画だな」と解った。真一文字の口に薄い唇のゲルマン顔でいっぱいの2時間半。居丈高な男とただ黙ってそれに従う女、その様子は台詞でも態度でも過剰なナレーションでもいろいろと伝えてくる。けれど、そこから出る膿を吸った子どもの内面はほぼ見せず、その顔だけで攻めてきた。内容は意外にありきたりで解りやすく、これだけ時間を掛ける必要もないだろう。私のハネケ作品へのやや偏重した期待は裏切られた気がしたが、新しいタイプの子ども映画にも思えてきた。鑑賞しながら「白いリボンなんて大人の屁理屈だね。」と思ったけれど、その言葉がそのまま自分に向かってきた。長時間全く飽きなかったのも思い返せば不思議なこと。点数はまだ伸び代を残して付けておこう。
[DVD(字幕)] 9点(2011-08-30 14:23:20)
4.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 
フランス革命の道程を見ているようだった。ジャコバン・クラブ。社会生活のレールをはずれたくせに、また社会を作り妙なルールを作り要らぬ残骸を積み上げていく孤独な男。ある程度レールを走ったらどうしたらいいか解らないという幼稚な焦燥感は、恥ずかしながら私自身も痛いほど感じることがある。でもこれが火花となり破壊に向かうのが男なんだろうか。「どうしよう…」って親父に電話で聞いてみりゃよかったのに。インテリもサイコもなんでもこいのエドワート・ノートンの独壇場だった。
[DVD(字幕)] 7点(2011-08-24 00:48:32)
5.  愛を読むひと 《ネタバレ》 
とてもいい話だった。無骨で悲しい女性の人生を、ウィンスレットが見事にやってのけていた。しかし、文盲の少女が「仕事」ということで収容所の看守になる、その過酷な時代の流れを考えながら登場人物の心情を思いやるのは、やはりこの問題を深く知る欧米人でないと難しいのかな、と思った。また、映像作品として心を惹きつけるものも見あたらず、長い時間を無理に凝縮した感じが残念だった。
[ブルーレイ(字幕)] 7点(2010-04-29 11:39:16)
6.  クララ・シューマン/愛の協奏曲
とても楽しみにしていたので、正直この点数を付けるのは残念でならない。全てにおいて散漫。制作者は、シューマン、クララ、ブラームス、そしてその彼らの作った音楽に愛情を持っているのだろうか。それとも、長いこと語り継がれているこの三角関係を、末裔の名前まで出して話題性で盛り上げたかっただけなのだろうか。それならそれでフィクションの掟を使いまくってでも決着付ければいいのに。シューマンの悲しい瞳だけが印象に残っている。
[映画館(字幕)] 4点(2009-12-02 01:07:33)
7.  アース
素晴らしく美しい映像を大きなスクリーンで見られただけで満足度が高い。ドキュメントの雄BBC、さすがの実力である。自然の中で生きるものの姿をそのまま映す、その観客からは見えない苦労は想像を遥かに超えるものだろう。最後に入った地球温暖化についてのセリフが取って付けたようだったけれど、動物たちの生き抜く姿はいくら見ても飽きることなく興味深い。ドキュメントなので低めの点数。
[映画館(吹替)] 7点(2008-01-20 23:17:17)
8.  善き人のためのソナタ
あの時代、あの社会情勢を舞台としているのに、非常に静かな映画でした。職務に忠実なヴィースラーという男が変わっていくその過程が淡々と描かれています。「より善く生きる」その術を見失っていたのは彼もそうですし、体制崩壊数年前という設定から、社会全体がゆらゆらと揺れていたのでしょうね。わりとありがちな物語だし、彼の気持ちが変わる要因にもうひとつ力が欲しいところでしたが、静かに目覚める男のラストの瞳はなかなか爽やかな色をしていました。ウルリッヒ・ミューエの名演につきると思います。
[DVD(字幕)] 7点(2007-11-04 18:29:45)(良:2票)
9.  街のあかり 《ネタバレ》 
ヘタレがどん底まで堕ちる話だ。しかし主人公は何度つまづいても、前に進んで行く手がかりを掴んでいる。それは端から見たら呆れるような幻想だけれど。思えば「浮き雲」も「過去のない男」も、主人公たちは黙々と前だけを見て生きていた。身のうちから喜怒哀楽を見せることもなく、ただ黙々と。前二作のうっとりと微笑みたくなるラストと違って、今回監督は余韻をこちらに預ける方法に出た。それでも、「希望は自分の内側からみつける」その矢印が見えた私には、何か明るいものを感じずにはいられない。はたして彼は本当に負け犬なのだろうか。自分の心の秤が試されている気がした。
[映画館(字幕)] 8点(2007-10-09 23:25:41)(良:2票)
10.  ブラックブック 《ネタバレ》 
2時間超の長い時間を感じさせない、なかなか面白い映画だった。エンターテイメント性が強く、セリフのオランダ語を英語に変えて一人くらい名の知れた米国人俳優が出ていれば、「ハリウッド製ミステリーね」ときっと私は思い込んだだろう。冒頭からのたたみ込むような展開や、駅で列車を映すシーンのダイナミックさとか、はたまた誰が影の悪人なのかを推理するところ、所々にちゃんと仕掛けられていたトラップ、みんなすごく巧くて、見慣れた映画に近い気がした。その方法を持ってして「哀」や「憎」で進み行く主人公ラヘルをガッチリと描いていた。映画の出来はカリス・ファン・ハウテンの力量によるところが大きい。登場したところから、華があるというか目を惹く要素でいっぱいだった。個人的に印象が残ったのはロニーという女性。日和見主義、と言えば強過ぎかなあ、でも市井の人って案外あんな感じではないだろうか。
[DVD(字幕)] 7点(2007-09-02 03:34:38)(良:2票)
11.  麦の穂をゆらす風 《ネタバレ》 
アイルランドを象徴する美しい緑色をバックに、繰り広げられるは銃声と殺戮のシーン。「人間らしい生活がしたい」というもっともな叫びはかき消され、裏切ったとはいえ仲間を殺し、命を賭して自由を手にし、憎き英国軍が去ったと思ったら今度は仲間同士の戦いが始まる。この物語から長い時を経た今でも、どこかで誰かが同じような想いをしているだろう。人の心を引き裂くだけの無惨な戦いはいらない、観た人がそれを強く想い学ぶための映画であって欲しい。最後まで観るのが辛かった。
[DVD(字幕)] 6点(2007-04-29 00:46:25)
12.  隠された記憶 《ネタバレ》 
余韻を持たせて観るものを引き込んでいくのとはわけの違う、なんか「ピーマンニンジンタマネギはそろえたよ味付けはこんなんどうかな」と材料だけ揃えて、多くの作業をこっちに投げているような映画に思える。ラストを迎えてもさっぱり掴めないストーリーは「見ろ、感じろ、考えろ」と監督が鞭打っているかのような感覚。きっと家庭で観賞した方の多くが、どこかに伏線がないか、どのシーンに意味があるのかと繰り返しビノシュやオートゥイユを眺めたろう。犯人はあれですよ、ハネケです。長回し好き監督の趣味ビデオ…とふざけつつ、高尚のようで下世話でもあるこの混沌とした感じを嫌いにもなれない。点数付けづらい映画№1。
[DVD(字幕)] 7点(2007-01-06 00:59:45)(良:1票)
13.  ベルリンフィルと子どもたち 《ネタバレ》 
邦題だけ読むと勘違い必至です。この映画においてベルリンフィルはそれほど大事じゃありません。ベルリンフィルと共演することになった子どもの日々がメインです。「やればできる」をそのまま映像化して諭した教育指南書のようでもありますが、どこか斜に構えた態度の恵まれない境遇の子どもたちをそっと見つめ、それぞれの心のモヤが晴れる過程を静かに追う姿勢に好感が持てました。終盤「ルームメイトができた。」と喜ぶナイジェリアの少年も、作られていないかわいらしさ、愛おしさを感じます。ベルリンフィルの監督やダンスコーチの真摯な姿はさすがに地位を感じさせる風格で、言葉のひとつひとつが胸に刺さりました。学ぶことの多い、とても良質なドキュメントです。
[DVD(字幕)] 8点(2006-04-27 19:57:44)(良:1票)
14.  エニグマ 《ネタバレ》 
第二次大戦がテーマでも派手なドンパチはほぼ無いし、ヒロインたるケイト・ウィンスレットは体もメガネも丸々としているし、観る前の期待を裏切る地味さは否めません。しかし、劇中モールス傍受の女性兵士が言った「これって重要ですよね。」がテーマの底にあると思います。こんな地味な面も戦争の一部に違いない。暗号解読のプロセスなどは私のニブい頭では追いつけませんでしたが、サスペンスとして興味深い作品になっていると思います。終盤、主人公が急に勇敢かつ雄弁になったり、女スパイに翻弄されるヤローどもはちょっと情けないんですけど…。戦争がテーマなのにイギリスの美しい田園風景がたっぷり見られるなんて、珍しい映画ではないでしょうか。
[DVD(字幕)] 7点(2006-01-21 16:43:56)(良:1票)
15.  ウィスキー 《ネタバレ》 
うん、噂どおりカウリスマキの映画に似ていますね。すごく静かな流れの中で、人々の微妙な感情を丁寧に映しています。ラスト20分くらいは、こんなおっとりした映画を目を剥いて見つめてしまいました。「ウィスキー」の掛け声無しには揃わないハコボとマルタの笑顔がもどかしくて寂しい。タクシーの中のマルタの表情、マルタが抜け落ちてしまった日常でのハコボのセリフにひどく強い孤独を感じました。監督は若干30歳だそうで、間や空気で事を運ぶこんな映画をその年齢で作ってしまうとは驚きです。この先どんな作品を作っていくのだろうな、とちょっと余計な心配も…。でも良くできた映画です。7.5点のところをこの点数で…
[DVD(字幕)] 7点(2005-12-01 19:38:44)(良:2票)
16.  バッドサンタ
B.B.ソーントンが好き勝手にやるおバカ映画だと思って借りたんですけど、違いましたね。展開が遅くて先が読めず、でも最期まで引っ張られて「あれ?なかなか良い映画だったじゃん」という印象。なるほどコーエン兄弟が一枚噛んでいるのか。ヤサグレサンタ親父が偶然出逢った少年に癒されていくというまことにありがちなお話ですが、破天荒なソーントンと、彼にとっての本当の意味で妖精だった少年がいい味出しています。ベタつかなくて適度にブラックなのが良いです。ばあちゃん役がリーチマンだと後から知ってホロリときました。
[DVD(字幕)] 7点(2005-10-30 00:58:20)
17.  コンスタンティン
や、なんつー中途半端具合…。別におどろおどろしくもなく奇抜でもない地獄の面々、スピード感もアクションもヒタヒタと迫る恐怖感も無し。ガブリエルの美しさもまだまだ足らず、どこも目新しくもなく、誰でも聖書を少しはかじったことのあるアメリカやヨーロッパならまだしも、私のような日本人には面白さも感じられなかった。キアヌの堕落した主人公とインチキ臭いピーター・ストーメアのキャラには及第点をあげたいが、CGまかせの映像でストーリーが二の次なのはいただけません。若手監督頑張れ!
[DVD(字幕)] 4点(2005-09-17 02:43:06)
18.  ジーパーズ・クリーパーズ 《ネタバレ》 
怪物のヤツ、ラストでいやにのんびりお裁縫してたじゃないか。特典映像で観た怪物役の役者さんが男前だったので彼に3点。やっぱ怖いのは性に合わないらしい…。
[DVD(吹替)] 3点(2005-08-06 01:27:12)
19.  ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月
をーーー!「私はダメダメちゃんブリジットに負けてはいないか!」を確認したいがために懲りずに観てしまった。前作よりコメディ色が強い。監督やら出演者やらイギリス人だらけなのにアメリカン・ドタバタ・コメディ。比べて自分を考え直すなんて、いっぱいある矛盾なんて考えてる場合じゃない。明らかに体重増やし過ぎのレニーちゃんを笑い飛ばしてなんぼの映画になっている。この出演者で、アイロン掛けながら観るのに最適な「ながら映画」を創るなんて、それはそれですごいと思うけど…。それから音楽の使い方がとても気になった。一貫性のない音楽がひっきりなしに流れている感じで終始落ち着かない。ただ「ライク・ア・バージン」だけは花丸をあげよう。
[DVD(字幕)] 6点(2005-07-29 02:13:29)
20.  ディープ・ブルー(2003)
海と、海の仲間たちに7点。こういう映像集は大好きだけれど、NHKの動物番組とさほど変わらないし、ナレーションも全く無いほうが観る側のイマジネーションをかき立てるんじゃないでしょうか。珊瑚がモジョモジョ動くのはちと怖かった。
[DVD(字幕)] 7点(2005-06-08 12:16:39)
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