1. ツバル
パントマイムな作品。映像、色調に凝ってるのは分かるけど・・。どーなの、コレ??ハマートヴァの奇跡的な魅力も、ラヴァンの異様でコミカルな存在感もなんのその。奇抜な世界と人物、場面ごとに変わる色々色・・。本当なら引き付けられて然るべきなんだけどねぇ。特に目まぐるしく変わる色調は統一し過ぎなせいか一本調子に感じて、飽きが来てしまう。でもね、コノ一本調子がただもんじゃない!!自分の忍耐力と向き合ってるうちに、どんどんのめり込むんです。サイレント映画って少し介入出来るでしょ。短いセリフに字幕付かなかったりすると、自分の想像で繋げてみたり。そのテンポに乗ってくると、もう止まらない。この映画もそれと似たような感覚になった。テンポと空気に慣れれば、グイグイ引き付ける魅力たっぷり。んで、嫌味にしか感じなかった色にいつしか包まれてる。圧巻だったのが終盤に挿入される《音》。他の映画では当たり前のコトが物凄く新鮮で、「ストーリーがちょっとなぁ」・・と思ってた時に流れてきて。一味、二味と、痺れが切れそうな頃にハッとする映画的な演出とその効果。そのタイミングが自分にピッタリとハマってしまった!!だからある意味、特別な存在の映画。 6点(2004-09-23 17:07:50) |
2. ディープ・ブルー(2003)
正直言いますと、もっと中立の立場で、神秘な世界を繋ぎ合わせた映像に全てを委ねて、浮遊感に浸りたかった。音楽は許そう。抑揚を付けるには必要。ナレーションも不可欠だと思う。欲を言えば、視点をもっと増やして欲しかった。シャチの捕食シーンはもうちょっと離れた位置から全体を見たかった。アップにして、あの臨場感と迫力を押し付けるのは・・。沖からシャチの側からも見たいと思いました。でも一番許せなかったのは、その場面を長々とスローモションで見せられたこと。な?すげーだろ?と言われてるみたい。アザラシを放り投げるシーンのスローは悪趣味以外の何物でもない。。作り手の、「こう見て!」な意図が感じれて一気に冷めてしまいました。最初、ぼくの目はランランに輝いてたはず!(タブン)これドキュメンタリーですけど、映像に手を加えてますよね?深海のシーンは素晴らしかった!けど、浮上場面は違和感アリアリです。素晴らしいシーンは多々あったんだけど・・。最後に一つ。海の生物の泳ぐ姿を見て食欲湧かないけど、イカにだけは食い気が・・。「活け造り食いてぇ~!」って思ったもん。イカって凄い。 6点(2004-09-05 20:46:20) |
3. ルナ・パパ
コレ、とにかく衝撃的!!どんどん、どんどんどん話が飛躍して行くの。もう、ありえないくらい。。でもねぇ、すんごい魅力的なんス。悲惨さをパワーに換えるパワーはぼくにはありません。それをいとも簡単にやってくれるんだから、凄いやね。そして、あのラスト!ため息(いい意味でよ)混じりに、涙出てきました。この余韻も随分持続したな~。 8点(2004-08-15 17:41:54) |
4. 黒猫・白猫
正直、戸惑いは感じた。でも、このテンションに慣れれば楽しくって仕方ない!ジプシー音楽とは、当然の如くベストマッチ。出てくる人たちが、限られたなかでの自由を最大限に謳歌していると言うか、元気を沢山くれます。見慣れたものでも、コノ作品の中にあれば生き生きして見えるんだもん。むちゃくちゃ加減も、度を超せばいとおしく中毒に。圧倒されながらも、思う存分楽しめました! 9点(2004-08-15 17:25:43) |
5. カリガリ博士
この時代の映画って今見ると斬新。チープな表現だけど、本当にそう思う。だって、真似できないでしょ?嘘っぽくなっちゃうし。あの妙な間を作るカクカクした動き。影の絶妙な間誤付き。セットもかなりイカしてた!ちゃんと伏線にもなってるし。だからオチにも衝撃を受けた!博士がちくとカワイイ。 9点(2004-06-23 21:29:19) |