1. レッド・ドラゴン(2002)
《ネタバレ》 いいですねえ。2作目「ハンニバル」があまりにも色合いが違ったから、本作を観るとホッとします。作品の出来自体で言えば「羊たち」と比べても遜色ないと思いますし・・。主人公が冷静沈着でしっかりした男だったから、クラリスよりも安心して観ることができました。MVPは何といっても”奥さん”ですね。銃弾が飛び交う寸前に床に伏せ、亭主が目の前で倒れているという状況で、泣きじゃくりながらもしっかりとレッドドラゴンにとどめをさすという・・・さすがです!(笑)。 [地上波(吹替)] 10点(2007-03-14 01:30:16) |
2. 戦場のピアニスト
《ネタバレ》 映画自体の出来(映像の良さ&役者の演技)は凄く良いのに、話そのものが面白くもなんともなく、主人公が非力で逃げまわる&隠れるのみで、おまけに感動の涙を誘うような泣かせる場面がほとんど無いという、ちょっと変わった作品です。ただ、「ピアノを弾くことしか取り柄がなく、それ以外においては全て凡人以下である」ということを自覚している主人公にとって、彼の行動はごく自然なものだと思います。彼(シュピルマン)にとって戦争は台風や地震と同じで、決して自分が望んだわけでもないし、自分の力ではどうしようもないものだから、とにかく我慢して、いつの日か過ぎ去ってくれるのを待つしかない、そして過ぎ去った暁には思いっきりピアノを弾こう、と思うに至ったのでしょう。これについては凄く共感できるし、自分も同じ立場(妻も子もいない独身)だったなら同じように考えたかもしれません。実際、当時こういう形で生き延びようとした人って(結果として生き延びたか死んだかは別として)結構いたんじゃないでしょうか。戦争映画というと、とかく「戦争を招き起こした凶人」と「命がけで戦い抜いた人々」にばかりスポットが当たりがちですが、こういう人物を描いたことには価値があると思います。 [ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-14 02:09:56)(良:1票) |
3. es[エス](2001)
アイデア自体はとても良いのに、何か中途半端な印象。こういった”人間の深層心理モノ”は下手に万人受けを狙わず、とことんマニアックに仕上げた方が良かったのでは?。あと、音楽(主題歌?)がバイオレンスアクション映画に出てきそうなハードな曲で、この映画には合っていないような気がします。 ・・・<追記>先日、この映画の元ネタとなった事件を紹介するテレビ番組を見たのですが、こっちの方が映画よりもストーリー展開がドラマチックで面白かったです・・・ということは、この映画の脚本はかなり失敗か?・・・で、とりあえず1点減。 [DVD(字幕)] 5点(2005-12-26 01:18:22) |
4. ボウリング・フォー・コロンバイン
Kマート本社への直撃取材とか、全米ライフル協会長へのインタビューとか、ドキュメンタリータッチの作品にしては??って感じです。そりゃあ、銃の被害者が車椅子で会社に押し掛けて来れば、理由はともかく、会社側はそれなりの(大人の)対応をするでしょう。それを自分たちの手柄みたいに喜んでるこの監督はおかしい。また、全米ライフル協会長に限らず、自宅に敵意剥き出しで乗り込んで来た人間にまともな応対などしませんよ。それを、さも悪意があるように表現している・・・フェアじゃありません。 [地上波(吹替)] 3点(2005-12-18 02:18:30)(良:3票) |
5. バイオハザード(2001)
《ネタバレ》 ゲームとは全く異なる完全オリジナルのストーリー。こういう映画はたいてい大コケする場合が多いが、本作はなかなかの出来映え。とはいえ、あからさまに次回作への継続を告げるオチにはどうしても商業的ないやらしさを感じてしまう。でも最近、こういう映画って多いなあ・・・(T3とか)。 [DVD(字幕)] 6点(2005-12-02 02:02:49) |
6. スターリングラード(2001)
《ネタバレ》 冒頭のシーンは迫力があってよかった。ただ、中盤は少し退屈。戦場での恋愛はやっぱり?ですね。ややハッピーエンドなところが△。不謹慎ですが・・・最後、ヒロインはあのまま戦死してしまってた方が、より印象深い作品になったと思います。 [ビデオ(字幕)] 8点(2005-11-16 22:23:16) |
7. ファイト・クラブ
やや哲学的に話を進めておきながら、後半はやたらと迎合的で底が浅い感じがしました。制作側が「守り」に走ってしまったような印象があります。その「守り」も無惨に突破されているように思えますが・・・。 [ビデオ(字幕)] 5点(2005-11-15 01:48:13) |