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プロフィール
コメント数 112
性別 男性
自己紹介 10点---- 個人的ツボ。欠点なんて知ったこっちゃない映画。
9点---- 完成度高し。人にすすめたくなるような映画。
8点---- 良作。ちょっと気になる点も。

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1.  ロード・オブ・ドッグタウン 《ネタバレ》 
幼馴染みが成功して、それぞれバラバラの道を歩き出す。新しい仲間や、価値観に触れ、歯車が少しずつずれてしまった彼等は、不仲になってしまう。青春映画でありがちな展開です。そして、どうやってその離れていった距離を埋めるのかなと眺めていると、ほぼ葛藤は描かれずに、昔みんなで楽しく過ごしたあの頃のように、プールの中をスケボーですべるだけ。離れていた心が、自然とあの頃に帰っていく。言葉なんかいりませんよね。このあたり、すごく共感できます。彼等の住んでいた街、犯罪の横行する薄暗い街は、スケボーに乗って滑走する瞬間だけは、輝いて見えていたのではないかなあ。スケボー文化の自然発生と、その黎明期を見れるという点では貴重な作品でした。
[DVD(字幕)] 6点(2010-11-14 20:13:15)(良:1票)
2.  クラッシュ(2004) 《ネタバレ》 
群像劇を2時間以内に纏めて人間の本質を描ききっているのがまず見事。それでいて、差別、銃、宗教、メタファーを絡めながら各々のドラマを配置している。実に巧い。群像劇の弱点のひとつである、それぞれのエピソードの深みにはかけるものの、映画そのものがテーマをじんわりと浮かび上がらせているので納得の出来。自分が一番に思ったのは人間とは表面的には全くあてにならないということ。例え口や行動で正義、差別反対を唱えても、そんなものは見せ掛けだけにしかすぎない。人の行動、言動には必ず動機があり、それが「他人を思う気持ち」から発せられたものかどうかは行動や言動では分からない。正義とは他の理由を動機にすることも多いと思う。例えば若い白人警官。かれは、黒人を殺してしまったけれど心の底には「黒人は何をしでかすか分からない」という気持ちがあったのだろう。それまで彼は、"自分の価値を支えるための正義"で自己満足に浸っていた節がどこかにあったのかもしれない。白人ヒッチハイカーだったら同じことが起こっただろうか。差別というものは実に巧妙に人の心の隙間に忍び込んできて、ふとした瞬間、なにかがクラッシュした瞬間に突然堰を切ったように溢れ出す。それが、普段は抑圧して顔を出さないその人の心の奥に潜む真実だ。心の中まで、差別をしない人ってほとんどいないんじゃなかろうか。この点は、非常に考えさせられた。この物語の人物達は常に不安を抱えていて、見えない何かを恐れている。不安ばかりが蓄積し、想像が暴走し、予断と偏見つまり差別を生み出す。本当に心があたたかい人とは誰なのか、その見極めは本当に難しいことだと思う。話しあう、喧嘩、抱き合うなど身体と言語による衝突を経て人間は理解しあっていくしかない。その他感心したのは、被差別者が差別反対を訴えながらも差別をしたり、黒人が「白人と仲良くしている黒人」を疎む箇所。そして、この作品は、人間の冷たさだけを描くだけではなく、人間の持つあたたかさを同時に描いている。これも人間の持つ本質的な真実であると思う。空砲を買った女性、病気の父親の為に口を滑らせ差別した男、ずっと黒人に奉仕してきて裏切られたのに泣き言一つ言わない男、昔は正義を志し黒人犯罪を目の当たりにして暗黒面に陥っていった警官が救出した行動、どれも考えさせるエピソードばかりだった。
[映画館(字幕)] 8点(2009-08-29 10:16:45)(良:1票)
3.  モーターサイクル・ダイアリーズ
モラトリアムに浸かって青春を謳歌し、足掻いているような男性にオススメ。旅というものの良さを改めて感じさせてくれます。養老孟司が言ってた、"自分の世界観が「変わる」ことに勇気を持ち、それを楽しめ"って、まさにこういうことなんだろうなあ。"男らしさ"って言葉は不適切かもしれないが、変わることに勇気を持ち自己を磨きあげていける人間こそがイイ男になっていくんだろう。前知識として、チェ・ゲバラという人物を頭に入れて見るとよりいいかもしれません。やっぱロードムービーはいいですなぁ。映画として観たというよりも、一緒に旅に行ったような気分になった。映画として見ると微妙なところですが、観て損はないと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2009-08-16 12:56:42)
4.  ファイト・クラブ 《ネタバレ》 
"生"の実感がわかないというのは、現代日本人にとっては結構深刻なもので、至るところで噴出している問題だと思う。情報化社会によって人間関係が希薄になり、平和ボケした日本だと尚更。とかく日本は死を隠しすぎ、性を隠しすぎ、痛みを隠しすぎ、快楽を隠しすぎだと思う。そういうことを隠すことが先進国であるという社会になってしまっているから仕方ないが。それらを隠す傾向が続くと"生"の実感がわかない人間が増えるのは至極当然のことなのかもしれない。自分が存在しているという実感がわかないと魂と肉体が分離をはじめて上辷りし、あらゆることに鈍感になる。頭ばかりで考え悩みばかりが増える。そして精神を病む。リスカ症候群、セックス依存、ブランド依存、自殺、いじめ、猟奇的殺人事件、先進国で起こるこれらの問題って、突き詰めていけばこの辺りに辿りつくんじゃないかと思ってしまう。ところで、この映画は、どうにもラストが消化不良。あのシーンの後まで見たかった。自分がいるビルの爆破くらいまでやってくれれば、個人的評価が上がったに違いない。もちろんその為には、マーラをどうするかという問題が残るが。いっそのことマーラを幻覚としてはっきり描いてたのなら、傑作と思ったのかもしれない。自分の心を自分で攻撃する暴力性が、段々と外に向かっていき破壊衝動に繋がる。しかし破壊衝動は外に向かいだすと忽ち自己を破壊してしまう。タイラーと"ノートン"とマーラというキャラは、自己の理想、死への欲動、生への欲動を、それぞれ象徴的に分配したのだと思う。その絡み具合が巧みで、自分の肉体と精神を繋ぎとめていく過程を、斬新な形で纏め上げた手腕は見事。
[ビデオ(字幕)] 8点(2009-07-22 21:35:43)(良:2票)
5.  ナイト・オン・ザ・プラネット
群像劇や同時進行型の話は大好きなのだが、やはりオムニバス映画は性にあわないな。各話ごとにリセットされるので疲労困憊。嫌いな話がひとつでもあると、その間、まるまる数十分無駄にした気分になる。話や伏線が絡んでいけば面白いんだけどね。世にも奇妙な~みたいなドラマだと許せるが、映画だと辛い。センスも、エピソードのひとつひとつも自分にはあまりしっくりこず。 しかし、このころのウィノナは可愛いなあ。
[DVD(字幕)] 5点(2009-06-26 09:30:27)
6.  ゴーストワールド 《ネタバレ》 
好きな作品。オタク少女のモラトリアムを描いた作品のサブテクストとして、オタク男の妄想の話が隠れているという解釈でいいのだろうか。前者だけでとると、何度見ても最後の10分程度の意味が分からない。シーモアは何の病気で入院した(てる)のか。エンドクレジットの後に挿入されてるシーンも、意味が分からない。やはり、シーモアの妄想の話なのだろうか…。そしてGhostWorldというタイトルが何を意味するかも未だに消化し切れていないが、オタク少女の話としてもすごく良くできてるので評価は変わらない。随所で流れるピアノの旋律がすごく切なくて良い。話としても切なさで押し潰れそうになる。イーニドとレベッカもシーモアも、3人とも素敵だ。
[DVD(字幕)] 9点(2009-02-02 04:48:52)
7.  善き人のためのソナタ 《ネタバレ》 
'00代は個人的に、比較的良作が少ない感じだったが、この年代では五指に入る名作。作家も脚本家も音楽家も演出家も、その他、芸術表現を志す人全てに見て欲しい作品。 芸術家とは、偽りのない感情で表現し、人間の心を動かす人のことだと思う。媚びを売った芸術では、人の心は動かせない。僕はこの映画から、そのようなメッセージを受け取った。 主人公は中盤に、「東ドイツで本音を語れる唯一の場所」で、心を揺さぶる本当の芸術に触れてしまった。監視者は観客になっていく。感情を殺して生きてきた主人公は、その後のシーンで娼婦を抱くのだが、このシーンが切なくて実にいい。主人公は、愛というものをそれまで知らなかったのかもしれない。感情を押し殺してきて、そんな瞬間を知らなかったから、これまで非情に振舞えた。その後も、ベートヴェンやブレヒトが上手くきいている。エレべーターの子供のシーンもうまい。 バーで主人公が、女優に話しかけるシーンで、「あなたの舞台を見た」という。あなたのファンだと。彼が云う舞台とは、冒頭で見た舞台とは別のことだろう。 その後も、感情がすこしずつ顔を出すようになる過程が◎。よく練られた巧い脚本だと思った。ラストシーンも納得。芸術の為に身を投じた主人公に報いる為には、本当の芸術で恩返しするしかない。それ無しでは、あわせる顔もないだろう。 ただひとつ不満なのは、邦題。ソナタは象徴的に使われてはいるが、なぜ本国で題名にされなかったかを考えれば、これはないんじゃないかと。ソナタとは盗聴器で聞いたすべての出来事だと捉えても、誤解を招く表現だと思う。 最後に、芸術家を育て上げた芸術家、ヴィースラー役を演じたウルリッヒ・ミューエのご冥福をお祈り申し上げます。あなた無しでは、このような芸術は生まれなかった。
[DVD(字幕)] 10点(2009-01-15 12:42:13)(良:1票)
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