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1.  ファイティング・ダディ 怒りの除雪車 《ネタバレ》 
まさかこんなゴリゴリの北欧映画(?)に、こんなタランティーノな作品があるとは思わなかった。一人息子に関する復讐という重いテーマなはずなのに、さくさく進む。旬を過ぎた(←作中で)登場人物はあっけなく退場。これ、作中の殺し屋とかよりも、制作者の方がよっぽど冷酷で容赦ないぞ。一方で節々に挟まれるどうでもいい会話。人質の子供とかはもうちょっと使いようがあったんじゃないかという気もするが、そのあっさり風味がむしろこの作品には適合しているとも思いました。
[DVD(字幕)] 6点(2021-12-14 00:29:37)
2.  奇跡の海 《ネタバレ》 
トリアー監督はとりあえず、「一番救わなければならない人を拒絶する神の矛盾や偽善」とかその辺をテーマとして作り出したのでしょうが、エミリー・ワトソンという逸材に出会ってしまって、制作のポイントが異なってきたのではないかと思います。この作品は一言で言うと、「トリアー監督とワトソンのエンドレスノーガード殴り合いバトル」です。トリアーはこれでもかという状況を延々と設定してワトソンにメンタルを削りまくる芝居を要求する。ワトソン(これが映画初出演!)は驚異の粘り腰でそれにどこまでも対応していく。最後は2時間40分、時間切れドロー。ラストの鐘の音は、トリアーからワトソンに対する「よくやった」というご褒美にしか聞こえません。そしてこれで「こういう創作の方法もあるのか!」と目覚めてしまったトリアーが、後に「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とか「ドッグヴィル」に進んでしまったのではないかと思います。
[DVD(字幕)] 6点(2020-10-19 01:46:01)(良:1票)
3.  ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男
セミドキュメンタリータッチの映像には少々戸惑ったが、まだ多くの人がリアルタイムで知っていて、そんなに創作を入れるわけにもいかないだろうから、まあいいか。ボルグは半生まで遡っているのに比べてマッケンローの方は突っ込みが浅いような気もするが、これはそもそも北欧映画なので、まあ仕方ない。そして、決勝に向けて高まる熱気と、さらに延々と続く決勝の描写にはなかなか引き込まれるが、結局大会進行の枠内を出ていないので、単なる再現ドラマを見ている気もしなくもない。
[CS・衛星(字幕)] 6点(2020-07-16 00:56:18)
4.  好きにならずにいられない 《ネタバレ》 
絵に描いたようなキモデブヒキオタのオッサンが、嫌々ながら行った(行かされた)ダンス教室で、ちょっといい感じの女性にめぐり会うというお話。というだけで見えてくるものがありますが、もうひたすら、その描写の一つ一つに、「やめてくれ~」と堪え忍び、悶え苦しまなければなりません。この情け容赦ない絨毯爆撃ぶりは、「ルーカスの初恋メモリー」にも匹敵します。見る者全員のトラウマを、これでもかというくらいえぐり出してくれます。「あっだから、ほらそこ!真に受けちゃだめだって!絶対後で泣きを見るんだから!ほ~らやっぱり~」みたいな感じで。で、後半はやや意外な裏も出てきたりして、主人公も若干格好良く見えなくもないのですが、ラストの切なさは、やっぱりそう来たか、です。ただ、そうした中で、見終わった後には不思議な安らぎも湧いて出てくるという、何とも始末に負えない作品です。だって、もう1回見たくなってしまうではないか。
[DVD(字幕)] 7点(2020-05-06 21:03:35)
5.  ヘッドハンター(2011) 《ネタバレ》 
前半の頭脳系窃盗モノから、中盤、予想を裏切って追いまくられ状態になるあたりまでは良かったのですよ。ただ、そこから収束に向かうところで、風呂敷をまとめられずに強引に振り切ってしまいました。それと、こういう主人公設定をしたのですから、問題解決も、銃だの何だのではなく知恵と機転でやってほしいところでした。
[DVD(字幕)] 5点(2019-01-02 20:44:14)
6.  フレンチアルプスで起きたこと 《ネタバレ》 
そりゃ、こんなネチネチした底意地の悪い奥さんだったら、かりにあの雪崩の一件がなかったとしても、いつか夫婦関係は崩壊したでしょう、と思ってしまいます。なので、せっかくの設定と内容が絡んでいないのです。もっとも、最後はすべてが吹っ切れた大泣き一発で何となく解決してしまう、というのは痛快でした。それと、定点長回しを多用したカメラが印象的でした。
[DVD(字幕)] 6点(2017-10-20 02:09:40)
7.  ブレイカウェイ 《ネタバレ》 
何よりも秀逸なのは、あからさまに一番のワルのアーニーが、あることをきっかけに急にまともになっていくところ。「そこかよ!」と思わずツッコミを入れてしまう。逆に、最初に更生を提唱したトーキッドが、最後までいろいろ引きずっていたりして、この辺もなかなか味わい深い。全体的に、危機や課題が発生しても、ここぞとばかりに力を込めて盛り上げることなく、逆にとぼけた会話の積み重ねで先に行ったりしているのが、かえってスリリングさとリズム感を醸し出している。
[DVD(字幕)] 7点(2016-05-25 02:17:30)
8.  偽りなき者 《ネタバレ》 
テーマの重さと普遍性からしても、好みの問題とは別にすべての人が「見ないといけない作品」。過不足のない脚本と演出、マッツ・ミケルセンの安定した確かな演技が、その存在意義を力強く支えている。皮肉を込めた邦題も秀逸。●脚本が最も優れているのは、紛争発生後早期の段階で、少女からあれは嘘だったという告白をさせ、それをあっさりと潰していること。こうなると、もはや最初の誤りを訂正できる人は誰もいなくなり、周囲はいっそうヒートアップし、本人自身ももはや何が本当なのか分からなくなってきて、結局、最初の供述を維持する以外には選択がなくなってしまう(主人公宅訪問のシーンと、主人公の息子との対峙シーンで、それが的確に表されている)。これは供述心理学にも合致した展開であり、作品のリアリティの確保に貢献しています。●さて、この件ではテオがルーカスの長年の友人というバックグラウンドがあったので、幸運にも解決の途がありましたが、相互にさしたる面識もない社会の実際の事件では、はたしてどうなるのでしょうか?
[DVD(字幕)] 7点(2016-05-16 00:50:46)(良:2票)
9.  ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮 《ネタバレ》 
じわじわとしていながらも手際の良い進行の中で、徐々に大きなドラマが動いていく。ストルーエンセとの接触によって、当初は変人そのものだったクリスチャンがまともになっていく皮肉。しかし、王妃との愛情は決して芽生えていかないすれ違い。それどころか、ストルーエンセと王妃こそがくっついてしまうという逆流進行。そういったところを丁寧に積み重ねているからこそ、クライマックスの衝撃のシーンが一気に生きている(その手前の、無言のままでストルーエンセが状況を察知する演出も凄い)。曇天と暗めの照明で統一した映像の質感も、こだわりを感じさせる。
[DVD(字幕)] 7点(2015-07-27 00:43:27)
10.  光のほうへ 《ネタバレ》 
導入部分から前半までは、ただ暗い話をじめじめと描写しているようにしか見えず、退屈かと思っていた。しかし、時系列に関する意味が分かって、それまでの世界が一気に反転する感覚を味わった。身近なはずなのに互いにある障壁、しかもそれは、誰からも何もされているわけではないのに、もっぱら自分の内面がもたらす心理的理由。そのやるせなさは、最も劇的な場所での再会のシーンに集約され、結実する。ラストはちょっと狙いすぎな気もするが、美しいので許す。ただし、子供自体の出来事はともかく、直近の背景の説明がちょっと不足気味なのが残念。
[DVD(字幕)] 7点(2014-03-22 00:09:09)
11.  未来を生きる君たちへ 《ネタバレ》 
主人公が悪の親玉をキャンプから追い出すシーンでは、てっきり、後で配下たちが報復にやってきて(その前に、わざわざナンバー2っぽい人物が紹介されている)、そこでこの作品のテーマである「暴力の連鎖にどのように対峙するか」という問いに対する回答が示されると思っていたのですが・・・。その辺はまったくなしでスーッと流れていっているため、設定や展開自体が制作者側の都合よく設けられているように感じる。子供たちの側で爆弾が登場するというのも、設定として唐突なような。要するに、視点として本当に現実に立ち向かおうとしているのか?というスタンスのところで引っかかってしまうのです。
[DVD(字幕)] 5点(2013-05-22 02:44:51)
12.  ダンサー・イン・ザ・ダーク 《ネタバレ》 
思ったほど後味悪くないじゃん、というのが素朴な第一感想。もちろんバッドエンドはバッドエンドなんだけど、それまでにもっと不運な巡り合わせや周りの理不尽な対応が連続発生すると予想していたので。これだったらほとんど結論までは一直線です。それぞれのキャストはいろいろ考えて演技をしているっぽいんだけど、あのカメラじゃ何も分からないですね。
[DVD(字幕)] 5点(2011-05-08 02:18:06)
13.  ドッグヴィル
白線だけのセットがとにかく強烈。あるところで何かが起こっていても、別の場所では何事もなく進行しているというのがそのまま分かるから、かえって物事の生々しさが伝わる結果になっている。ただし、あと1時間尺をカットして、うざったいナレーションもカットしたら、+1点だったのだが。
[DVD(字幕)] 6点(2011-05-07 23:00:30)
14.  奇跡(1955) 《ネタバレ》 
表現が抽象的すぎて、ほとんどついていけませんでした。ラストの単純なインパクトで大分得をしているのではないでしょうか。
[CS・衛星(字幕)] 4点(2010-12-26 01:10:30)
15.  愛の風景
それにしても長かった・・・ストーリーだけ考えればそこそこ波瀾万丈なはずなのに、それを感じさせないのは、演出が平坦なせいでしょう。風景と映像の美しさに5点。
[DVD(字幕)] 5点(2010-07-17 00:11:18)
16.  ある愛の風景 《ネタバレ》 
筋立ては単純ながらもなかなか示唆的で奥が深そうなのだが、終始画質が暗くてどんよりとしているのには参った。これでは、穏やかに希望を感じさせるはずのラストも、希望を感じることができません。コニー・ニールセンの意外な存在感は印象的でした。
[DVD(字幕)] 5点(2010-03-22 23:22:15)
17.  ペレ 《ネタバレ》 
冒頭、「安売りはしない。安売りはしない・・・」と呟きながら、あっという間に誰もいなくなって一番酷いところに連れて行かれる下りなんかは、切れ味の鋭い描写に息を飲みました。が、その後は、いろんな人が脈絡なくいろんなことをしているだけであって、そんなに面白いところは見あたりませんでした。とはいえ、登場人物の多くを最後まで泥まみれ藁まみれ埃まみれで押し通し、使用人生活の厳しさを映像上もリアルに反映させた徹底ぶりにはインパクトがありました。それにしても、スウェーデンとデンマークの間で移民なんてことも行われてたんですね。勉強にもなります。
[DVD(字幕)] 6点(2008-09-08 03:33:32)
18.  幸せになるためのイタリア語講座
落ち着きのないカット割と不自然に揺れるカメラ、もうこれだけで駄目です。筋からいえばごく日常的なほのぼのした内容のはずなのに、何でこんな殺伐とした撮り方をするのかな。語学講座を題材とした新鮮さに2点、美容院でのさりげないラブロマンス描写に2点。
[DVD(字幕)] 4点(2007-09-04 03:30:45)
19.  フラッド
洪水という装飾を除けば、骨となる部分はB級アクション以外の何物でもないが、とにかく最初から最後まで水!水!水!にこだわりまくり、出演者に乾いた快適な衣装など1秒たりとも着せなかった制作者の偏執狂的な姿勢だけは評価したい。
[地上波(吹替)] 4点(2005-05-01 23:09:06)(良:1票)
20.  バベットの晩餐会 《ネタバレ》 
寓話的・童話的ですらありながら、それを正面からがっちりと撮りきることによって作品世界を美しく完結させた秀作。変にテクニックに毒された作り手だったら、料理の準備中にハプニングが起きたりして計画が狂ってどうしよう、みたいな部分を必ず入れるところですが、そんな気配は毛ほどもなく、堂々と料理の美しさを讃えることに徹しているのが素晴らしい。クライマックスの30分間なんて、バベットが動き回るキッチンと村人たちが食事をする食卓をひたすら交互に撮っているだけです。それなのに感動が起こってくるのはなぜなんでしょう。途中で一息ついてキッチンでワインを傾けるバベットの横顔が、神々しいほどの輝きに満ちています。また、ラストで村人の反応がころっと変わったりせず、淡々と帰っていくだけなのも良い(それでこそ「無償の奉仕」です)。最初は何の意味があるのかと思っていた頭の恋愛未遂沙汰(?)2件も、きちんと後につながっています。
[映画館(字幕)] 9点(2004-01-12 01:25:28)
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