1. ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
《ネタバレ》 ちょっとテンポがモタついているような気がしますが、面倒くさくもある硬質なミステリを、キチンと丁寧に撮った結果なんでしょうねぇ。ミステリや人物像にピントを合わせてきた脚本が、好印象。 [DVD(字幕)] 7点(2012-08-02 00:27:16) |
2. 奇跡の海
《ネタバレ》 愛する者に殉ずる素晴らしさと危うさを、トリアー独自の目線でドッシリと仕立てた人間ドラマの佳作、と、解釈。 「愛する君のためなら何でもする。」つもりでも、「ある程度の事」「金以外の事」の二言を付け加えてしまう修行不足の私には、こんな生き方は真似出来ませんが。 しかし、問題の鐘は「迷える子羊ほど、愛しいってか?神様よ?何様だ?」と、思わず悪態をついてしまうラストシーン。何様も何も、神様なのだが。 [DVD(字幕)] 8点(2008-09-13 22:00:11) |
3. マンダレイ
前作ドッグヴィルは完璧といっていい出来の人間ドラマだった。今作はどちらかというとミステリ作品として楽しめた。登場人物、人間描写、伏線、オチ、ラスト、どれも見事。数多ある中途半端なミステリ作品なんかにゃヒケをとらない傑作ミステリといっていい。ラース・フォン・トリアーの引き出しの多さなのか?ちょっとスゴイな。 [DVD(字幕)] 9点(2008-02-21 02:27:23) |
4. ドッグヴィルの告白
ドッグヴィルのメイキングというよりは「監督ラース・フォン・トリアーの憂鬱な日常」といった感じ。まぁ、この監督自身に興味のある私としては「ドッグヴィル副読本」的に楽しめるのだが・・・。一作品として評価するのは、しんどい。 [DVD(字幕)] 3点(2008-02-17 22:48:32) |
5. ドッグヴィル
《ネタバレ》 「超」がつくほどの問題作ではあるが、完璧といっていい位の「人間ドラマ」。死刑反対論者の私にとっては傲慢で、残酷で、認めるわけにはいかないラストシーンではあるが、他に良いラストがあったのか?と考えると、陳腐でヌルい「if」しか思いつかない。あの残酷なラストでしか、この作品は完成しないのだ、と、思い知らされた。そして犬だけが唯一生き残るというピリオドも、神憑り的だ。ラース・フォン・トリアー、恐るべし。(何故か)悔しいが、満点評価。 [DVD(字幕)] 10点(2008-02-15 04:30:10) |
6. 幸せになるためのイタリア語講座
ちょこっとだけ不幸せな日常にも、暖かい日の光がさすような、柔らかくほぐしてくれる瞬間は、何時かどこかに、ある。彼らには「イタリア語講座」だったが、私には…?うーん…この作品にはそういう「幸せになるためのヒント」めいた物を感じる。等身大の鷹揚ない展開に、物足りなさを感じるかもしれないが、人間臭く親近感があって非常にラブリーなキャラクター群。私も幸せに、なれるかな?(かわいくねぇよ)えへ! 8点(2005-02-09 00:46:27) |
7. フラッド
《ネタバレ》 洪水パニック物?と思いきや洪水にあやかったクライム物!そして、更に事態はもう一転。う~ん。一寸した「お得感」? 6点(2003-08-02 11:25:25) |
8. ダンサー・イン・ザ・ダーク
母の愛は、何処の世界でも変わらず、愚直でありながらも深い。それが只のファンタジーなのだと社会が幅を利かすのならば、こんな不幸な事はない。幼児虐待が、日々報じられるこの世の中、子を持つ母親には観てほしい一作。是非にでも。 10点(2002-08-21 20:55:11) |