1. ダンサー・イン・ザ・ダーク
《ネタバレ》 映画館の大画面でこの作品を見終わった後の脱力感を忘れることができません。どこか記録映画めいたフィルム映りがやけにリアルで、ここまで哀しいお話でも息子と歌さえあれば生きていけるというセルマの生き様には非常に感動するものがありました。しかしあれだけ簡単に死刑宣告をしてしまうあたりは虚構見え見えで、悲劇にしようとするあまり少々映画として雑になってしまったような感じがしたので残念です。またここまで暗い物語を映画として作ることに何か意味があったのか非常に疑問です。衝撃で立ち上がれなくなった映画といえば「ボーイズ・ドント・クライ」もそうでしたが、何のメッセージもなく単に暗くしたという点ではこちらの方がよっぽど粗悪な映画だと思います。まぁ確かにこの展開で結局セルマが助かるなんていうラストを設けたら逆に非難が噴出しそうな感じではありましたが。。 [映画館(字幕)] 0点(2007-01-25 02:23:46) |