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プロフィール
コメント数 731
性別 男性
自己紹介 ソフト化されたタイミングでのレビューが中心です。2008年、子供の頃から夢だった自宅シアタールームがついに実現しました。(100~110インチ程度、音響2.1ch)できるだけネタバレせずに書いていますので文章がおかしい場合もあると思いますが、暖かい目で見守ってやってください。(2014初登録)

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1.  バグダッド・カフェ 《ネタバレ》 
昔からタイトルと給水タンクのイメ―ジは有名です。もちろん主題歌「Calling You」も有名ですが、でもなぜか全く見る気がしないまま2023年になりました。TV録画されていたのでついに重たい腰を上げて見ることにしました。序盤油断してると、主題歌の素晴らしさと凝った映像で一気に引き込まれそうになりますが、30分くらいまではほとんど意味が判らなくてもう見るのを止めようかと思うレベルです。ただ、掃除をし始めてからがぜん面白くなってきて、ジャスミン・ムンシュテットナー(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は何者なのか?急に彼女が魅力的な人物に見え始めてきます。  絵のモデルになってから徐々に気持ちを許して脱いでいくのは笑えます。また、やたらと美人のタトゥー彫り師も気になりますが、なかなか全容が映りません。正面から映ったと思ったらまさかの退場(笑)窓越しからの夕陽のシーン、感度を上げてワザと粗い映像で見せる幹線道路の先の距離感も素敵です。あと、カラーシートを当てたようなブーメランのシーンも素敵でオシャレ。 ただし、現実的な事を書くと最高級の主題歌から連想されるイメージはやはりイケてる刹那的な若いカップルだったと思うし、フィルム感度を上げた粗い映像もスマートな若者カップルを被写体とした方が絵になるような気がします。おそらくこの監督さんは絵にならない被写体をあえて絵の中に納めたかったのかもしれません。ヤスミンのビーチクや変な果物などからもそう感じました。  原題「Out Of Rosenheim」を「バグダッド・カフェ」とした配給会社のセンスは素晴らしかったです。原題のままだと多分ヒットしなかったかも。個人的にはラストのパーティは全カットで静かに求婚する流れでしたら9点でしたので非常に惜しい作品。何度も見たくはなりませんが印象深くて素晴らしい映画でした。ミニシアターブームも納得の、まるで小さな宝石のような作品です。
[地上波(字幕)] 7点(2023-11-09 12:50:15)
2.  夕陽のガンマン 《ネタバレ》 
ストーリー・表現・音楽と三拍子揃っていてとにかくよく出来た映画です。モンコ(イーストウッド)も用心棒の時のような軽さは無く、モーティマー(リー・ヴァン・クリーフ)とも敵対しすぎず慣れ合わず、騙されるかもしれないという微妙な関係性を上手く表現していました。ストーリーはシンプルで判りやすいですが奥深さも失っていません。  特筆すべきはラストに明かされるモーティマー大佐の秘密。教養がありそうで地位もあった男がなぜ賞金稼ぎに落ちたのか、少ないセリフと映像で理解できるシーンは素晴らしいです。若くてカッコいいイーストウッドが主人公かと思いきや、明らかに大佐のほうが一枚上手、魅力も立場も生き方も数段上でした。 惜しいのは終盤のインディオ(ジャン・マリア・ヴォロンテ)の小粒感。中盤までは切れまくっていた頭脳と貫禄が終盤の安っぽい小芝居で台無しなってしまいました。この辺はワイルド・ザ・ハンチバック(クラウス・キンスキー)を使って面白くできたと思うので非常に惜しい点でした。クラウス・キンスキーに関してはイーストウッドに射殺されるラストも捨てがたいので、今回の脚本と演出でも間違ってはいないと思いますが、序盤の大佐との一悶着の決着がついていないのが残念でした。  総じてドル箱三部作の中では圧倒的な完成度と魅力を感じた本作。数十年ぶりに再鑑賞しましたが全く色褪せていませんでした!私の中ではマカロニといえば本作で、日本語吹替の競演も胸アツでした!(ここのレビュアーでしたら説明不要だと思いますが、この風景がメキシコではなくスペインだというから本当に素晴らしいです!)
[地上波(吹替)] 9点(2023-09-23 14:04:40)
3.  続・夕陽のガンマン/地獄の決斗
この映画を端的に表すとするならば、まあやたらと長いということです。最初30分は説明風の流れが延々と続きます。途中も拷問のシーンや砂漠のシーンがやたらと長い。汗臭そうなこめかみのアップが延々と続くし、ラストの三つ巴の決戦もまた長いこと長いこと。音楽が終わってからもさらに長い。もう本当にマカロニウエスタンを一言で表すなら「しつこい」。  ハッキリいってもう少しウマくまとめてくれたら余裕で120分で収まったハズです。しかしこの単調で気だるい雰囲気が正にマカロニウエスタンだともいえますので、難しいところです。何よりクリント・イーストウッド=ジョーとリー・ヴァン・クリーフ=セテンサ、そしてイーライ・ウォラック=テュコの三つ巴の絵が最高すぎて嬉ション出そうな勢いなのです。 随所に豪快なシーンもあって、有無を言わさずテーブルの下からぶっぱなしたり、、風呂桶からぶっぱなしたり、、と、とにかく最高×豪快×かっこイイ×マカロニ=続・夕日のガンマンなのです!   2023/9再鑑賞 ドル箱三部作として4K放送されていたので「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」「続・夕陽のガンマン/地獄の決斗」と、続き物として再鑑賞しました。やはり以前の鑑賞時同様、本作はどうにも間延びしていて時間が長く感じてしまいました。余談ですが、イーライ・ウォラック=テュコが夕陽のガンマンのジャン・マリア・ヴォロンテ=インディオじゃなかったことに驚きました。似てますが別人ですねこれ。  前二作と比べると本作はストーリーが凝り過ぎていて、マカロニのしつこさとは相性が良くありません。南北戦争とかも必要なくて、伝説の黄金と戦争を絡ませた伝説話で十分でした。続けて見るとロケ地が同じだったりして少し安っぽさも感じました。私のとっては前作「夕陽のガンマン」がマカロニウエスタンのベストオブベストでした。
[ブルーレイ(字幕)] 6点(2014-09-05 14:51:18)
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