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1.  ラブストーリー 《ネタバレ》 
二つの恋愛が描かれます。母(ジュヒ)の恋とその娘(ジヘ)の恋。二つの恋はシンクロして美しく描かれます。両者は恋人のラブレターの代筆をしますが、やがてその相手と恋人になります。雨が重要な役割を果たしていますね。ずぶ濡れになった姿が、恋の感情をストレートに表現できるからでしょう。あと雨後に虹が立つから。虹は天国への門であるとされ、死が暗示されます。蛍とネックレスも重要な要素です。が、強引に二つをリンクさせたことが失敗です。ジュヒとオジュナの恋が、その娘と息子に引き継がせる必然性がわかりません。それぞれ家庭を持っているのに、昔の恋をそんなに大切にしますか?遺灰まで持ち出してきて、悪趣味と思いました。他にも疑問が。テスは何度も倒れますが、フォローがない。テスが自殺未遂で重態のとき、見守る家族の姿がないのは不自然。遺灰を川に撒くときにオジュナの妻と息子の姿が無いのも不自然。韓国の蛍は点滅しないの。ジヘはサンミンのカードに書かれた詩とオジュナの手紙の詩が同じであることを知ったとき、サンミンがオジュナの息子とわかったのではないですか?ジヘがテコンドーの達人である設定が生かされていない。ジヘが鳩を邪険に扱う場面やオジョナとテスが遅刻してお尻を殴られる場面など余分なものが多い。ジヘとサンミンの恋は表面的なものだけで、絆が描かれていない。最大の疑問は、ジュヒはどうしてオジュナと結婚しなかったのかということです。相手が失明していても、愛を貫いて欲しかったです。オジュナの失明は二人の愛の象徴であるネックレスを取り戻すことでしたから。コミカルは小ネタはよかったです。
[DVD(字幕)] 6点(2009-04-11 03:21:00)
2.  ラスト・プレゼント 《ネタバレ》 
お笑いと死の対比が悲劇を盛り上げます。本当は善人な詐欺師コンビのからみが絶妙でした。映画に活気を与えています。このコンビで別の映画を作ればと思いました。妻の昔の友人の太った女性もいい味出してました。夫の家族との和解シーンはよかったですね。ただ、すべてにおいて大げさ、感情過多でしたね。妻ジョンヨン(イ・ヨンエ)は夫に「別れたほうがましだわ。稼ぎもなくて。私のこと愛してる」などと強い言葉でなじります。本当は応援しているのだから言い過ぎ。夫が突然病院を訪れて、医者に殴りかかる場面もありえません。まず病状を聞くでしょう。夫が大事なテレビ出演の前に、自宅の前まで来て電話するわけもありません。そしてケータイをもったままのテレビ本番で、その電話が鳴って、奥さんが病院に担ぎこまれたのを知る。急いで駆けつけると、奥さんは心臓停止で電気ショックを受け、面会謝絶状態。やっと面会できたら、平気な顔で「どうしてきたの?何でもないのよ」と帰ろうとします。かえって、こっちがショックを受けました。最後は弱りきった体で、劇場まで行き、夫のコントを聞きながら、あの世へ。夫の演技の映像にクラッシックをかぶせ、死に際にハンカチを落すというベタな演出。どうやったら劇的な効果を生むかを考えた演出が目立ち、作り物めいて薄っぺらに見えてしまう。このプロットの最大の欠点は、どうして夫がお笑いをやりたいのかという動機づけの説明がないことです。だから「あなたは人を幸せにするために人を笑わせて」という妻の言葉が心に響きません。ほかに説明不足な点もありました。二人は同じ小学校で、妻の初恋の人が夫でしたが、それを妻が知ったのはいつでしょうか?夫はどうして何も知らなかったのか。写真を見て、同じ小学校とわかるはずです。妻の病名は何でしょうか?入院しなくていいんでしょうか?亡くなった子供の説明がなく、気になります。最後のプレゼントは、夫の子供時代の写真でした。では、なぜ妻は夫に同じ学校だったことを黙っていたのか?
[DVD(吹替)] 6点(2009-04-10 22:41:59)
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