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21.  悪い男 《ネタバレ》 
ガラスは傷つきやすい心の象徴で、同時に凶器でもある。ハンギは何度も怒りにまかせてガラスを叩き割り、ガラスで刺された。これは心が傷ついたままということ。マジックミラー越しに見ることは、傷ついた不安の心で見ること。ソンファがミラーを破ったとき、心は癒され、二人の魂は結ばれた。男は女を思い遣って出逢いのベンチで別れた。海に入水する女は、ソンファが過去を捨て去ったことの象徴。シーレの絵は、恋愛願望の象徴で、女は体を求める恋人ではなく、魂が結び付く真の恋愛を欲していた。顔の欠けた写真は、結ばれた男女の象徴で、女には、未来に誰かと結ばれる予感があった。それがハンギと分かったとき、写真のパズルが完成した。現実と虚構の入り混じった独特の表現方法だ。男の心は深く傷ついており、もはや底辺でしか生きられない。言葉を発しないのは、意志を伝えられないことの象徴。男は、女が穢れ、自分と同じ底辺にまで堕ちないと愛しあえないと思っている。女は男を憎んだが、男が死刑判決を受けた時、男が自分のことをずっと見守っていてくれたことに思い当たり、男を愛していることに気づいた。手下のジョンテだけが二人の気持ちを理解しており、殺人を名乗り出て、男を救った。キューピット役である。ハンギは手下のミョンスに刺殺されたのか、蘇生したのかはっきりしない。その後の展開が無理算段なので、死んだと考える方が合理的だろう。二人の魂が共同で夢を見ているという解釈だ。二人が目を合せないのもその証左。結ばれた二人は売春稼業で暮らす。これが、二人にとって最も自然な形、底辺としての暮しだ。女は男と同じで言葉を発しなくなっている。色彩に意味があり、白が純潔で、赤が穢れ。トラックは赤い幌で覆われる。女を売春婦にして純愛を完成させるという奇想天外な恋愛幻想劇で、絵力や演技力があり、ある程度成功している。底辺の男が高嶺の花と結ばれるところに妙味がある。しかし、女優に華がなく、退屈だった。綺麗な花が落ちてこそ見甲斐がある。男を一瞬にして魅了する美しさが必要条件。平凡な容姿では成立しない。映像表現には長けているが、脚本が甘い。女が売春宿に沈められる過程で、親や警察が出て来ない。自首してすぐに死刑実行。女が男の愛を知るには、自己犠牲が必要で、女を守るために刺されるような事件が欲しい。とってつけたような悪徳警官。ナイフは埋めずとも海に捨てればよい。
[DVD(吹替)] 6点(2014-09-14 04:32:48)
22.  TSUNAMI-ツナミ- 《ネタバレ》 
惜しい映画だ。ディザスター映画の肝心要は何といってもパニック場面。「デイ・アフター・トゥモロー」のスタッフを招聘してCGパートを作成したと聞く。これは成功している。津波が押し寄せからの場面だけでも見る価値はある。だがそれに至るまで群像劇の描き方に物足りない部分がある。主人公の男は、数年前のスマトラ地震のときに出漁中で、自らの判断ミスで叔父を死に至らしめるというトラウマを抱えている。男は妻と別れ、一人で幼子を育てている。孤児となった叔父の美しい娘とは相思相愛だが、叔父への自責の念のため、思いを伝えられないでいる。この娘へのプロポーズのときに大地震、大津波が発生する。この人間ドラマ部は悪くない。トラウマや障害を乗り越え、さらに大津波に呑まれながらも愛を貫く姿は感動的。しかし残念なことに、残りの人間ドラマ部は、皮相的であり、とってつけたような軽薄な人間関係に終始している。男の弟がレスキュー隊員で、最後には殉職するのだが、この男の恋愛が浮ついたラブコメである。恋人は浪人生なのに女子大生と偽ったり、とってつけたような恋のライバルが登場したりで、重厚な物語の主題と乖離している。これがあるための全体の印象が浮薄に感じられる。大変損をしていると思う。さらに言えば、恋のライバルでちょこまかと動き回る小男が必要以上に登場するが、これはうるさいだけの存在でしかない。もう一人の主人公である地震博士は、離婚した妻と娘との家族愛を取り戻す物語であるが、描き方が通り一遍でしかなく、ころころ性格の変わる妻にはいらいらさせられる。これに加え、漁村をリゾート化しようという開発派と、反対派の対立が描かれる。地震・津波の科学パートだが、目新しい発見や発明があるわけでもなく、見るべきところはない。メガ津波といった言葉だけが大仰で、地震観測や地震予知に関してはおざなりしか描かれていない。監督は興味がないのだろう。韓国で興行収入歴代四位を打ち立てたそうだが、よほど宣伝がうまかったのだろう。
[DVD(字幕)] 6点(2012-11-08 21:05:21)
23.  ラブストーリー 《ネタバレ》 
二つの恋愛が描かれます。母(ジュヒ)の恋とその娘(ジヘ)の恋。二つの恋はシンクロして美しく描かれます。両者は恋人のラブレターの代筆をしますが、やがてその相手と恋人になります。雨が重要な役割を果たしていますね。ずぶ濡れになった姿が、恋の感情をストレートに表現できるからでしょう。あと雨後に虹が立つから。虹は天国への門であるとされ、死が暗示されます。蛍とネックレスも重要な要素です。が、強引に二つをリンクさせたことが失敗です。ジュヒとオジュナの恋が、その娘と息子に引き継がせる必然性がわかりません。それぞれ家庭を持っているのに、昔の恋をそんなに大切にしますか?遺灰まで持ち出してきて、悪趣味と思いました。他にも疑問が。テスは何度も倒れますが、フォローがない。テスが自殺未遂で重態のとき、見守る家族の姿がないのは不自然。遺灰を川に撒くときにオジュナの妻と息子の姿が無いのも不自然。韓国の蛍は点滅しないの。ジヘはサンミンのカードに書かれた詩とオジュナの手紙の詩が同じであることを知ったとき、サンミンがオジュナの息子とわかったのではないですか?ジヘがテコンドーの達人である設定が生かされていない。ジヘが鳩を邪険に扱う場面やオジョナとテスが遅刻してお尻を殴られる場面など余分なものが多い。ジヘとサンミンの恋は表面的なものだけで、絆が描かれていない。最大の疑問は、ジュヒはどうしてオジュナと結婚しなかったのかということです。相手が失明していても、愛を貫いて欲しかったです。オジュナの失明は二人の愛の象徴であるネックレスを取り戻すことでしたから。コミカルは小ネタはよかったです。
[DVD(字幕)] 6点(2009-04-11 03:21:00)
24.  ラスト・プレゼント 《ネタバレ》 
お笑いと死の対比が悲劇を盛り上げます。本当は善人な詐欺師コンビのからみが絶妙でした。映画に活気を与えています。このコンビで別の映画を作ればと思いました。妻の昔の友人の太った女性もいい味出してました。夫の家族との和解シーンはよかったですね。ただ、すべてにおいて大げさ、感情過多でしたね。妻ジョンヨン(イ・ヨンエ)は夫に「別れたほうがましだわ。稼ぎもなくて。私のこと愛してる」などと強い言葉でなじります。本当は応援しているのだから言い過ぎ。夫が突然病院を訪れて、医者に殴りかかる場面もありえません。まず病状を聞くでしょう。夫が大事なテレビ出演の前に、自宅の前まで来て電話するわけもありません。そしてケータイをもったままのテレビ本番で、その電話が鳴って、奥さんが病院に担ぎこまれたのを知る。急いで駆けつけると、奥さんは心臓停止で電気ショックを受け、面会謝絶状態。やっと面会できたら、平気な顔で「どうしてきたの?何でもないのよ」と帰ろうとします。かえって、こっちがショックを受けました。最後は弱りきった体で、劇場まで行き、夫のコントを聞きながら、あの世へ。夫の演技の映像にクラッシックをかぶせ、死に際にハンカチを落すというベタな演出。どうやったら劇的な効果を生むかを考えた演出が目立ち、作り物めいて薄っぺらに見えてしまう。このプロットの最大の欠点は、どうして夫がお笑いをやりたいのかという動機づけの説明がないことです。だから「あなたは人を幸せにするために人を笑わせて」という妻の言葉が心に響きません。ほかに説明不足な点もありました。二人は同じ小学校で、妻の初恋の人が夫でしたが、それを妻が知ったのはいつでしょうか?夫はどうして何も知らなかったのか。写真を見て、同じ小学校とわかるはずです。妻の病名は何でしょうか?入院しなくていいんでしょうか?亡くなった子供の説明がなく、気になります。最後のプレゼントは、夫の子供時代の写真でした。では、なぜ妻は夫に同じ学校だったことを黙っていたのか?
[DVD(吹替)] 6点(2009-04-10 22:41:59)
25.  コースト・ガード 《ネタバレ》 
監督が描きたかったのは狂気だろう。人類における最大の狂気は戦争だ。戦争という影におびえている韓国社会と軍隊に対する批判が見られる。「夜7時以降に警戒区域に侵入したものはスパイとみなして例外なく射殺する」という軍規は狂気そのものだ。識見が硬直しているのだ。 キム上等兵は軍務に忠実で、何の疑いも持たず軍規を固守する部類の人間。ある日、侵入者を発見して迷わず射殺するが、誤射と判明する。好奇心で侵入してきた民間の恋人同士の内の男性だった。一般社会では責任問題になるが、軍隊では表彰された上、休暇を貰う。キム上等兵は初めての殺人の衝撃と、誤射の悔恨で放心状態に陥る。そして、恋人に去られ、正気を失ってゆく。 一方で、恋人を目の前で殺された女ミアは衝撃のあまり、気がふれる。物語は軍隊がこの二人の狂人によって翻弄されてゆく様子を描くが、正に毒を持って毒を制するの観がある。 魚がしばしば登場するが、これは弱者たる人民を表わしているのだろう。狂女が軍隊である。狂女が水槽の魚を弄んで殺すのは、軍隊の暴発により人民が犠牲となることだ。狂女が水槽に入って水を血の色に染めるのは、軍隊が社会に悪影響を及ぼすことの比喩だ。軍隊という強大な権力に対して、人民は一方的な被害者でしかない。狂気は堕胎される必要がある。狂気は自らを滅ぼす。狂女は軍人を嘲笑いつつ、海中に姿を消す。キム上等兵は町中において、銃剣で通行人を刺す。軍隊という狂気の世界に投げ込まれた人間の成れの果だ。純粋であればある程狂気に染まりやすい。悲劇である。軍隊は狂気を孕んでいるぶん危険な存在なのだ。最終のキムの回顧場面で、ボール競技のコートに朝鮮半島の絵が浮かび、南北統一への祈願が示される。朝鮮戦争という狂気は、いまだに濃く朝鮮半島に影を落としている。 残念なのは、キム上等兵の狂気に現実味がさほど感じられないことだ。純真な人間として描かれるべきを、最初から激昂する軍人として描かれているので齟齬がある。誤射殺人と恋人に去られただけで、あのような狂気に陥るだろうか。彼の軍隊や殺人に対するこだわりやわだかまりが描かれてしかるべきだ。第二段、三段と、凄惨な出来事や体験を課す必要があるように思えた。暴力描写にも冴えが無い。
[DVD(字幕)] 6点(2008-02-04 04:31:48)
26.  オアシス 《ネタバレ》 
ジョンドゥは、軽度の知的障害を持つ社会不適応者。車でひき逃げ死亡事故を起こして、2年6ヶ月の刑期を終え、出所してきたばかり。他に暴行と強姦未遂の前科がある。実はひき逃げしたのはジョンドゥの兄だが、兄がいなくなると家計が困るので、ジョンドゥが身代わり出頭したのだった。家族の犠牲となったのに家族は冷淡で、彼の出所の出迎もしないし、引越した事も教えない。つまり、面会にも行っていないのだ。それは彼が数々の問題をひき起こし、家族から愛想尽かしされていることを物語る。コンジュは、ジョンドゥの兄の起こした交通事故で死亡した被害者の娘で、脳性まひ由来の全身痙攣がある重度身体障害者だ。兄夫婦と暮らしていが、兄夫婦は環境のよい障害者住宅に引っ越してしまい、行政の調査があるときだけ彼女を呼び寄せる。彼女の世話は謝礼をもらって隣夫婦がしているが、セックスを見せつけるなど、とても親身とはいえない。ジョンドゥの不幸は自業自得の面があるが、コンジュの不幸は底なし沼のように深い。動き回る自由はなく、絶対孤独の中に棲む。コンジュにとってジョンドゥは親の仇で、とても憎いだろう。その上、押しかけてきて、強姦されかけて失神する。普通なら憎悪と嫌悪の対象でしかない。しかし、強い見捨てられ感のあるコンジュにとって、相手が誰であれ、気にかけてくれることが生き甲斐となる程嬉しいのだ。いつしか交流が始まり、逢瀬を重ね、二人は恋仲となる。はた目には美しくなく、食堂でも拒否されてしまうが、二人はさほど気にしない。もう慣れっこだ。そんな時最悪の事件が出来する。二人が初めて結ばれている最中に発見され、強姦事件にされてしまう。二人が事実を話せば済むのだが、何故か話さない、話せない。悲劇を盛り上げるための映画的方便だ。逮捕の瞬間は劇的である。コンジェはかねて壁のオアシスを描いたタペストリーに木の影が映るのが怖いと訴えていた。ジュンドゥは警察署を脱走し、影を作っている木に登り枝を切り落とす。声の出せないコンジュはラジオの音量を高くしてこれに応える。なんと切ない愛情表現だろうか。だが冷静に考えて、カーテンをすれば影は消えると思うが。愚か者の恋、恐るべしである。結局ジョンドゥの無実は証明されず、収監の憂き目に。二人は文通するが、将来は暗い。ジョンドゥは出所しても無反省で、きっと何か不始末をしでかすであろうから。
[DVD(字幕)] 5点(2013-09-13 04:34:25)
27.  Sad movie/サッド・ムービー 《ネタバレ》 
4つの別離の物語が進行しますが、基本的に別物で群像劇にはなっていません。恋愛が3組で、親子が1組。恋愛にまとめればすっきりしたのに。別れさせ屋は、コメディの部分が弱い。またどうして別れなければならないのか、事情がよくわからない。彼女の自分に対する依頼を律儀に遂行するのは、お人よしすぎないだろうか?彼の傘のエピソードもいまいち。店のあそこに傘をおいて、それを彼女が偶然持っていく確率はほとんどない。また壊れた傘を見て彼女の心が戻ったかどうかも不明のまま。ボクサーの設定も生かされていない。もやもやしますね。聾唖の少女と画家の青年エピソードは場所が遊園地ということもあり、とてもロマンティック。設定はとてもいい。ただ二人の絆が十分できる前に、別れとなるのが惜しい。留学による別れはインパクトが薄く、悲しくならない。美男、美女のカップルだったのに残念。もうひと波乱ほしかった。癌に冒された母と子の物語は濃い。うまくいっていなかった母子関係が、母の病気を機に修復され、お互いが相手を思いやれるようになるプロセスが描かれている。ただ母と子なので、それくらいは当然と思ってしまう。面会謝絶が当たり前の病状で、別れさせ屋が入ってきて、子供の伝言を伝えるのはナンセンス。子供よ、あれくらい自分で伝えなさい。子供を雨に打たせるのもあざとい演出。母親があまり優しそうでない風貌なのも欠点かな。髪を引っ張られて泣く女の子がかわいそうだった。消防士と手話士の女性の話は、笑いもあり、一番ほんわかしていた。女性が望んでいるのに、男がプロポーズをなかなかしない理由がよくわからなかった。助けた女性の姉とつきあうのはどうして?プロポーズ寸前に事故死なんて、見てるほうは悶絶します。中学生レベルのベタな展開で、リアリティゼロ。これじゃあ泣けない。しかも最後の姿をビデオカメラに撮り、手話で愛を伝えている。その間に早く逃げろと誰もが突っ込んだことでしょう。ビデオカメラが燃え残ったのも不思議。こんなビデオを見せられた女性は不幸と思う。一生、彼の重荷を背負って生きてゆかなければならない。女性の泣く演技も未熟でしたね。製作者の狙いとしては、悲しい別れのてんこもりを狙ったのでしょうが、失敗でしたね。よくばっちゃだめです。人の死を描くのだから、もっと敬虔な気持ちで製作して欲しいです。
[DVD(吹替)] 5点(2009-04-17 01:54:23)
28.  恋風恋歌 《ネタバレ》 
済州島の観光宣伝のために作られたような恋愛映画。男は都会暮らしのサラリーマン。父親が倒れて、その介護をしなければならないため、婚約破棄、出世の海外赴任は断念というトラウマを持つ。都会の喧騒を逃れて済州島へ旅行する。女は島育ちで、気の強い観光バスガイド。恋愛に興味を持っているが、言い寄ってくる旅行者を信用できない。都会からやってきて母親と結婚しながらも、母親を捨てた父親のことが強く影響している。女の追いかけたスリを男が捕まえたことにより二人は出会う。男は女に一日観光ガイドを頼み、島の名所をめぐりながら、少しづつお互いを見つめはじめる。新婚旅行で来ていた元婚約者と偶然再会するという事件以外は、何事も起らず、ゆっくりとした時間が流れる。いつしか二人は惹かれ合うが、どちらからも言い出せない。木の下で再会の約束するが、男に急用ができて約束を果たせず。その後も、すれ違いが続く。(このあたりがわざとらしくて減点)ラストは、爽快感がありました。恋愛の起伏はほとんどなく、あくまでも心に優しい映画。気になるのは、男が日本に赴任するので、そのあとどうなってしまうのか?ちょっともやもやで減点。ハッピーエンドにするなら、すべてすっきりさせないとだめです。 
[DVD(字幕)] 5点(2009-04-14 17:54:09)
29.  ノーウェアー 情け容赦無し 《ネタバレ》 
粗暴でオバカな刑事の物語。犯人の来る部屋がわかっていて、待ちうけているのに、逃げられてしまう。部屋の中でテレビを見ながら待つという馬鹿さかげん。外を見張るべき。アクションのときに必ずスローモーションとなり、ヘビメタがかかるという漫画ちっくさで、迫力が感じられず。前科がある人間を何の根拠もなく、刑事の第六感だけでしょっぴき、袋叩きにして吐かせる。これじゃ、だめでしょう。納得させる推理力を見せてほしかった。大ボスは弱そうだった。大ボスの母が死んで30分しか経ってないのに、もうお通夜になっている不思議さ。そこへ大ボスが律儀にやってくる。いい人なんだ。しかも自転車で。
[DVD(吹替)] 4点(2009-04-16 10:00:25)
30.  セブン ソード 《ネタバレ》 
天山に巨大な火の玉が落下!ははあ、この隕石で剣を作って、などと予想しましたが、はずれ。何の意味もありませんでした。大ボスが「伝説の千年の剣」などといってもったいぶっていましたが、これも意味がなかった。このように無駄な場面が多い。老馬の福来のエピソードや毒水のエピソードなどカットすべきでしょう。「天地会をどうして憎むんだ」という場面があったが、そんな風には描かれていなかった。内通者もどういう理由で裏切ったのか不明のままである。肝心なところを描いていない。 ところで七剣士ですが、助けを求めに来た3人を含めて七剣士というのはどうなんでしょうか?唖然としましたよ。ちょっと手抜きじゃないの。村人二人はどうやっても無理でしょう。それも余分な三角関係まで付けちゃって。意図がわかりません。それにリーダー格が助けを求めに来たおじさんとはね。それから剣の紹介はちゃんとしようね。どういう特徴があるのかがわからないままでした。磁石の剣があったりしてね。 長髪の高麗人チュウは目立っていたが、悪党の財宝の場所を知るとどうして緑珠を連れて、二人っきりで乗り込んだのか?意味不明の行動です。それにどうやって緑珠は戻ってこれたんでしょうね。不思議です。 それに大ボスが奴婢の女に緑珠に執着したり、女が死んで泣いたりしちゃだめでしょ。もっと強くなくちゃ。それと悪役の強そうな武将たちがほとんど中盤で死んでしまうのはもったいない。武器も目新しかったし、女剣士もいたのに。もっとストーリーにからめるべきでした。終始エロ、グロ路線の上に、内通者がいたりで、暗い展開がつづく。結局村人はほとんど死んでしまいました。救いようがない映画です。軽い勧善懲悪のアクション映画に徹したほうがよかったでしょう。それでこそ、闘いの場面が浮き立つというものです。狭い通路にまたがりながらの戦闘シーンは秀逸でした。 「七人の侍」には遠く及びません。中国人は本当にこの映画に感動を受けたのでしょうか?
[DVD(字幕)] 4点(2009-02-06 23:42:53)
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