1. ラブストーリー
《ネタバレ》 最後のオチは途中で読めてしまうので、少し感動は減るのだけれども。 でもお母さん時代の悲恋話はよかったなぁと思います。 どこの国にも、「ただ好きなだけなのに結ばれることが出来ない男女」というのは存在したんですね。 それがとても悲しく切ない。 男女二人が惹かれ合って付き合う、ただそれだけのことが出来なかった時代。 日本だけでなく、韓国にもそして世界中どこの国でもあったことなんだろうと思います。 あの二人が守りたかったのは、ただ「あなたが好き」という感情だけなのに、時代が、環境が、周りが、運命がそれを許さず、二人は別れざるを得なかった、というところがとてつもなく切ないと思いました。 それぞれ別々の人と結婚をし、こどもを授かり、そのこどもたちが現代で出逢って共に惹かれあい、結ばれる。 親子2代に渡っての運命的な恋。 結ばれることが許されなかった親同士の分まで、あの2人には幸せになって欲しいと思いました。 5点(2005-03-14 11:09:03) |
2. 箪笥
《ネタバレ》 メロディーが美しいです。映像が美しいです。まさに、美しく哀しい映像。 途中まではホラーテイストが強い気もしますが、怖いと言うよりは、大きい音でビビらせるって感じです。なので、怖がらせ方の手法が古いかな~という感じは否めません(笑) でも、この映画で最も怖いのは、幽霊とか怪奇現象とかではなく「人」です。人が怖いです。また、「記憶」や「過去」というのも怖いですね。 SHUさんもおっしゃってるように、「カル」に似た感覚の映画ですね。(私はカルの方が好きですが)一度観ただけでは理解できない、そういう謎がちりばめられてます。ついでに「シックスセンス」と「呪怨」テイストも混ざってるかな。 最後まで観て大体の背景が解ると、とてもかわいそうな話だなって思います。 スミがスヨンを溺愛する背景には、箪笥の件があったからなんだなって思いました。 でも過去は消せないし、スミは一生あの瞬間を後悔しながら、ずっとああやって生きていくしかないのかもしれない。。。 ウンジュの「おまえは今この瞬間を一生後悔する」というセリフと「忘れたくても忘れられない記憶、消したくても消せない過去は亡霊のように一生つきまとう」というセリフがとても印象に残っています。 これらのセリフは映画の中でとても大事なセリフですね。キーといっても過言ではない。 箪笥、一度観ただけでは理解し難いかもしれないけれど、とても深く切なく哀しい映画です。 全然関係ないですが、父親ムヒョンが大杉連に、継母ウンジュが木村佳乃に見えました(笑) 7点(2004-08-02 13:08:48) |
3. 猟奇的な彼女
《ネタバレ》 これは面白いです!二言目には「ぶっ殺すよ」「死にたいの?」と言い、キョヌを殴る殴る殴る!ただの暴力ワガママ女じゃん!と思うかもしれませんが、そういった彼女の「ワガママ」には全て理由があって、それは最後に分かるのですが、とても切ないです。山の上で苦しい胸の内を泣きながら吐露するシーンは泣けます。最初のゲロシーンで嫌な気持ちになるけど、後半戦でそれも吹っ飛ぶくらい、チョン・ジヒョンが段々可愛く見えてきます。特にラストで制服を着たまま身分証を見せるシーンはめちゃめちゃ可愛い!観終わった後、恋愛っていいなって思える作品です。 8点(2003-11-04 11:03:13)(良:1票) |
4. 火山高
《ネタバレ》 『少林サッカー』ばりのノリを期待して観たのですが…。イマイチ!!金髪のギョンスが雷電の力を出すのが遅すぎます。だらだらと間延びした感が否めないです。最初は面白そうって思ったけれど、開始30分経たない内にあくびが出ました。でもアクションシーンは結構面白かった。普通に空舞ってるし、意味なくクルクル回転してるし(笑)。チャン・リャンが体育館で教師衆にこてんぱんにやられたのにどこからともなく運動場に舞い戻ってきて、さっきまでとは別人のごとく強さを見せ付けたりとか、あの学校一の美女と謳われるチェイまでもが闘いに参戦しちゃってるし、気付いたら学校中の生徒がギャラリーになってるしで、ツッコミどころは満載でしたが。でもイマイチ、でしたねぇ…。 4点(2003-07-15 11:53:27)(良:1票) |
5. カル
こういう「謎」もの映画を観るのは初めてでしたが、面白かったです。謎を全てちゃんと明かさないところがまたいいかな、と。私は自分なりに謎を解釈しましたが、それが正解かどうかは分かりません。でも、それでいいんだと思います。答えがわからないことはスッキリしませんが、謎に包まれたままだからこそ、この映画は面白いんだと思います。この映画は血がとても多くて、気持ち悪くはないんですけど(血が絵の具みたいなので)、あまりにも鮮やかな「赤」があの暗い画面に唯一映えていました。ストーリーの最後、スヨンが考えていた計画を知ったチョ刑事は、絶望を感じたことでしょう。信じきっていた相手に裏切られたも同然なのですから。けれどチョ刑事もまた、一種の『汚れた人間』なので、スヨンを否定することは出来ないんだと思います。スヨンが飛行機の中で「パリは初めて?」と聞かれ「ええ」と答えた時、スヨンは過去の呪縛から解かれることが出来たのでしょう。スヨンはまたいつかソウルに戻ってくるんでしょうけど、その時は以前とは違うスヨンで戻ってくるんだろうなと感じました。謎は謎のままだけれど、すっごい面白かったです。 7点(2003-06-09 11:20:46)(良:1票) |