1. サヨナライツカ
自分の女房の華麗な復帰作なんだから、もっとまともな原作を提供して欲しかったな、辻先生。 辻ワールドの甘い側面しか知らない若者の為にも、「ニュートンの林檎」「オキーフの恋人~」とか・・・興行的には失敗しても、「記憶」に残る映画になると思うのだが。 ちなみに私は辻仁成の大ファンです。永遠の愛を説く甘~い作品群を除いてですが。 [映画館(邦画)] 4点(2010-02-08 02:28:32) |
2. 母なる証明
《ネタバレ》 オープニング・・・けったいなオバハンの踊りに=??? 前半・・・溺愛母子の関係に=嫌悪感 同じ布団で寝るな~! 中盤・・・燃える母さん刑事に=拍手 あなたは中村玉緒(流石姫子)か! 後半・・・真犯人判明と急展開に=驚愕 嫌な予感はしてたが、このオチかぁ!!! エンディング・・・安息の訪れた母子に=嗚咽 母さん、もっと踊りなさい。。。 非常に、非情に、疲れる素晴らしい映画です。 [映画館(字幕)] 9点(2009-11-11 02:24:20)(良:1票) |
3. レッドクリフ Part I
《ネタバレ》 こんな中途半端な出来で、PART3までストーリーも観客も引っ張り切れるかしらん。 今作を、壮大な三国志の映像化として期待すると失望が更に深まる。各登場人物達の薄っぺらな描写からすると、どうやら赤壁の戦いをクライマックスにした「周瑜」の半生記として観るべきなのか?緊迫感のない戦闘シーンと併せて、人物にも殺陣にも胸躍る場面が少なすぎる。 孫賢時代からの周瑜の一生に焦点を絞れば、それなりの大河ドラマにはなったかも。更に戦闘シーンは、香港映画得意のワイヤーアクションとCGを駆使した(関羽の一太刀で100人の首が飛ぶとか・・・)非日常的な映像か、とことんリアリティにこだわった黒澤的な殺陣にして欲しかった。 香港を捨てたがハリウッド人になりきれない中国人監督の壮大な失敗作に終わらぬ事を祈るばかりだ。 あなたは、低予算で、悪の視点からも観れるギャング映画を作るほうが、光り輝いている。 [映画館(字幕)] 3点(2008-11-13 02:32:19) |
4. 弓
《ネタバレ》 キム・ギドク~非日常的な愛を描かせたら超一流ですね。台詞も性描写も極力抑えつつ、おどろおどろしい情愛を見せつけます。でもやっぱり下品です。だから好きです! [映画館(字幕)] 7点(2006-11-05 22:03:31) |
5. オールド・ボーイ(2003)
口は災いの元。人知れず、他人を傷つける事。もしかすると私も人を殺めているかも…衝撃的な復讐劇に不思議と絶望感を感じないのは、随所に散りばめられたギャグと底辺にある純愛に拠るものか?儒教の国、韓国では許されないテーマであろうが、禁断の木の実を食べた父娘に私はもっと神聖な新しい愛のカタチが訪れると信じるのだが。 7点(2004-11-23 02:44:21) |
6. ブラザーフッド(2004)
同胞同士の殺戮~朝鮮戦争の悲惨さは十分に伝わってきました。でも話の展開に無理があり過ぎ。ホームを走るおかぁさんに拍手、感涙。 6点(2004-07-19 11:38:45) |
7. シルミド/SILMIDO
今の北朝鮮を誰も笑えない。50年前の韓国、80年前の日本。思想的な根っこは一緒だよね。単に時間の経過の問題。 5点(2004-07-19 11:33:23) |
8. 殺人の追憶
登場人物すべてが丁寧にに描かれている。主人公の刑事二人は当然として、その上司・女刑事・刑事の恋人・知恵おくれの被疑者・生き残りの被害者・女子高生・最期の容疑者ETC。各人の半生を想像させるに十分な演出がなされているのが見事。俳優陣の演技も配役にベスト・マッチ。非常に完成度の高い映画、感動以前の感心! 8点(2004-04-21 02:47:03) |
9. 悪い男
《ネタバレ》 ありえない設定が多過ぎ!女子大生が突然、売春宿に押し込まれても、この現代なら逃げられないわけがないし。投獄されてすぐに絞首台に送られそうになったり。2度も腹をえぐられても非常にお元気のようだし。一番納得できないのは、本屋で画集のページを切り取り、財布を置き引きするような女(恋人もいるのに)が処女だったりして。これらのめちゃくちゃな設定もすべて受け入れてしまう位、強烈なラブストーリーです。ソナが娼婦として、女として日増しに美しくなり、ハンギを必要としていく姿を見事に描いており、面会室のシーンなどは涙ものです。色彩感豊かな娼婦ファッションも素晴らしい。ハンギの地声を初めて聞いて、彼が歩いてきた人生が見え、彼の「愛し方』が理解できた。砂浜で見つからなかった写真の切り抜きが出てきた時、二人は確信したわけですね。美し~い!女性には不快感を感じる人も多い映画かもしれないが、これは男心を揺るがす佳作です。昔の東映ヤクザ映画とATGの敏八作品を足して2で割ったような哀愁を感じずにはいられません。 9点(2004-04-09 02:48:59) |